ポケモン最強トレーナー・サトシ、バレンタインで好感度が限界突破している件   作:寝て起きたら異世界じゃなくて会議室だった

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ハルカの告白〜コンテストクイーンの願い

バレンタインデー当日。

早朝の広場は、静けさに包まれていた。

 

ヒロインたちから渡される熱い想いを、覚悟を決めて受け止めるために、オレは広場の隅でピカチュウと軽いストレッチをしていた。

その頃、校舎の廊下で、ハルカが小さな箱を握りしめて立ち止まっていた。

 

「よし…行くよ、ハルカ!」

ハルカは自分に言い聞かせた。

 

そこに、弟のマサトがそっと近づいてきた。

「姉ちゃん、緊張してるの?」

 

「マサト! 見てたの!?」

ハルカは慌てた。

 

マサトは、いつになく真剣な顔でハルカを見上げた。

「うん。大丈夫だよ、姉ちゃん。サトシは、姉ちゃんの気持ち、ちゃんとわかってくれるはずだよ。自信を持って、伝えてきて!」

 

ハルカは、マサトの素直な応援に勇気づけられ、深く頷いた。

 

「ありがとう、マサト! 行ってくる!」

ハルカは覚悟を決め、広場へと向かった。

 

オレがストレッチを終えた時、ハルカが広場に入ってきた。

オレは、ハルカがオレに会いに来てくれたことに驚き、すぐに駆け寄った。

 

「ハルカ! どうしたんだ、こんな時間に! 何か用か?」

 

ハルカは、シンプルな本命チョコを手にしていた。

自信と恥ずかしさが入り混じった、コンテストの舞台に立つ前のような緊張感をハルカから感じた。

 

「サトシ! あのね、私……」

ハルカの声は震えていたが、その瞳はまっすぐオレを見つめていた。

 

オレは、ハルカの真剣さを理解し、静かに彼女の言葉を待った。

 

「私はね、サトシ。あなたがどれだけ遠くへ行っても、その旅がどんなに辛くても、一番近くで、あなたを元気にする存在でいたい! あなたのことが、誰よりも……大好きなの!」

 

(大好き……! ハルカが、オレに愛の告白をしてくれたんだ!)

 

オレは、ハルカの真剣な想いの重さを感じた。この告白は、オレが真剣に向き合うべき、人生の大切な決断だ。

 

「ハルカ、ありがとう。君の気持ち、真剣に受け止めたぜ!」

オレは、ハルカの目を見て、誠実に応えた。

 

ハルカは、少し希望を滲ませた表情になった。

「じゃあ……返事は?」

 

オレは、正直に告げた。

「ごめん、ハルカ。こんなに大事な気持ちを、オレは今すぐには決められない! オレも、君の気持ちに、ちゃんと真剣に向き合う時間が欲しいんだ!」

 

ハルカの表情が、少し曇った。

 

「でも……必ず、君の気持ちに対して、オレの最高の答えを出す! 返事は、ホワイトデーに必ずする! それまで、待っていてくれ!」

 

ハルカは、オレの真剣な眼差しから、嘘がないことを感じ取った。

「わかったわ。約束よ、サトシ! 私、コンテストの舞台で一番になる気持ちで、待ってるから!」

 

ハルカはそう言い、本命チョコの箱をオレに渡し、広場を駆け去った。

 

オレは、ハルカのチョコを大切に持ち、ポケットにしまった。

ホワイトデーまでに、オレは、この熱い想いに応えなければ。

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