ポケモン最強トレーナー・サトシ、バレンタインで好感度が限界突破している件   作:寝て起きたら異世界じゃなくて会議室だった

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ヒカリの告白〜トップコーディネーターの誓い

スイレンからの告白を受け、オレはテラリウムドームの中心にあるセントラルエリアの休憩スペースに戻り、頭の中を整理していた。

ヒロインたちの真剣な告白の重さが、オレのトレーナーとしての決意を揺るがし始めていた。

 

その頃、校舎の窓から、ヒカリが広場へ向かうのを見て、ケンジが声をかけた。

「ヒカリ! 今からサトシのところへ行くのか?」

 

ヒカリは立ち止まり、少し緊張した面持ちで振り向いた。

「ケンジ……うん。行くよ。これが、私のコーディネーターとしての、最大のパフォーマンスになるから!」

 

ケンジは、ヒカリの真剣な瞳を見て、静かに頷いた。

「わかった。ヒカリの気持ち、サトシにちゃんと伝わるよ。応援してる!」

 

ケンジは、それ以上何も言わず、ヒカリをセントラルエリアへ向かわせた。

 

オレがベンチで考え込んでいると、ヒカリがやってきた。

ヒカリは、いつもの元気いっぱいな様子ではなく、どこか緊張で落ち着かない雰囲気だった。

 

「サトシ! あのね、私…」

ヒカリは、手のひらに乗るサイズの、宝石のようなチョコレートボックスをオレに見せた。

 

「どうしたんだ、ヒカリ。そんなに緊張して」

オレは立ち上がり、ヒカリの近くまで行った。

 

ヒカリは、深呼吸をし、まっすぐオレを見つめた。

「私は、サトシ。あなたの隣にいると、誰にも負けないくらい輝ける自分になれるの! それは、ただの仲間っていうだけじゃなくて、私にとって特別な気持ちなの! お願い、サトシ! 私は、あなたの恋人として、最高の舞台をずっとそばで応援したい! あなたのことが、誰よりも大好きなの!」

 

(大好き…! ヒカリが、はっきり「恋人」って…!)

 

オレは、ヒカリの言葉に含まれた強い愛情と願いを、真剣に受け止めた。

 

「ヒカリ、ありがとう! 君の気持ち、真剣に受け止める!」

 

ヒカリは、希望を込めた目でオレを見た。

「じゃあ……返事は?」

 

オレは、立て続けの告白に、返答を保留する決意を固めていた。

「ごめん、ヒカリ。こんなに大事な気持ちだからこそ、オレはすぐに決められない! オレも、君の気持ちに、ちゃんと真剣に向き合う時間が欲しいんだ!」

 

オレは、決意を込めて続けた。

「必ず、君の気持ちに対して、オレの最高の答えを出す! 返事は、ホワイトデーに必ずする! それまで、待っていてくれ!」

 

ヒカリは、少し寂しそうだったが、オレの真剣な眼差しから、嘘がないことを感じ取った。

「うん! ホワイトデー、楽しみに最高のパフォーマンスで待ってるから!」

 

ヒカリはそう言い、宝石のようなチョコをオレの手に丁寧に渡し、広場を去っていった。

 

オレは、ヒカリのチョコを大切に持ち、ポケットにしまった。

ホワイトデーまでに、オレは、このたくさんの熱い想いに応える、自分の覚悟を決めなければ。

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