ポケモン最強トレーナー・サトシ、バレンタインで好感度が限界突破している件 作:寝て起きたら異世界じゃなくて会議室だった
アイリスからの熱い告白も終わり、バレンタインデーの告白ラッシュは午後の時間帯に差し掛かっていた。
オレは、静かに心を落ち着けようと、テラリウムドームのアリアドーム(球場)の最上階のテラスに来ていた。
ここは、広大なドームを一望できる、静かで神聖な場所だ。
オレが遠くの景色を眺めていると、背後から非常に静かな足音が近づいてきた。
「サトシ……あの、今、少しだけ、お話よろしいでしょうか」
振り返ると、そこにリーリエが立っていた。
彼女は、いつもの清楚なドレス姿だが、その表情は緊張で固く、手に持った箱を両手で大切に抱えていた。
「リーリエ! どうしたんだ、こんな静かなところに!」
オレは、彼女の普段の穏やかさとは違う、強い決意を感じた。
リーリエは、深呼吸をし、まっすぐオレの目を見つめた。
「私はあなたと出会って、触れられなかったポケモンに触れることができるようになりました。それは、あなたという太陽が、私の心を照らしてくれたからです」
彼女の声は震えていたが、一言一言に力が込められていた。
「私は、もう何も恐れない! あなたを照らす、一番近い光になりたい!」
リーリエは、箱を胸に強く抱きしめた。
「サトシ、あなたのことが、誰よりも……大好きです!」
(リーリエの告白…! 彼女が、こんなにも勇気を出して、自分の心をすべて開いてくれたんだ!)
オレは、彼女の勇気と、その純粋な想いに深く感動した。
「リーリエ、ありがとう! 君の気持ち、まっすぐに受け止めたぜ! こんなに大切な想いを伝えてくれて、本当に感謝してる!」
リーリエは、少し涙ぐんだ瞳でオレを見た。
「あ、あの……返事は…」
オレは、真剣な顔で答えた。
「ごめん、リーリエ。こんなに大事な、君の勇気の詰まった気持ちを、オレはすぐには決められない。オレも、君の想いに、ちゃんと真剣に向き合う時間が欲しいんだ!」
リーリエは、一瞬戸惑ったが、オレの誠実な眼差しを感じ取った。
「必ず、君の気持ちに対して、オレの最高の答えを出す! 返事は、ホワイトデーに必ずする! それまで、待っていてくれ!」
リーリエは、深く、深く頷いた。
「はい! 信じています、サトシ! ホワイトデーまで、私は自分の勇気を信じて、待っています!」
リーリエはそう言い、その大切なチョコの箱を、震える手でオレに渡した。
オレは、リーリエのチョコを大切に持ち、ポケットにしまった。
ホワイトデーまでに、オレは、このたくさんの熱い想いに応える、自分の覚悟を決めなければならない。