ポケモン最強トレーナー・サトシ、バレンタインで好感度が限界突破している件 作:寝て起きたら異世界じゃなくて会議室だった
クリスマスや冬休みが終わり、学園生活が落ち着いた頃、ブルーベリー学園恒例の学園バトル大会が始まった。
この大会はテラスタルを実践的に試す、重要なイベントだ。
「さあ、テラスタルを駆使して、日頃の成果を見せてください!」
ブリアー先生の声が響く中、オレはトーナメント表を確認した。
予選の最初の対戦相手は、なんとシンジだ。
「シンジか! よし、ピカチュウ! リベンジするぞ!」
シンジはオレの闘志など意に介さず、冷たい視線を送ってきた。
「時間の無駄だ。お前のその熱意とやらは、バトルには何の役にも立たない」
バトルが始まった。オレはすぐにテラスタルを起動する。
「いけ、ピカチュウ! でんきタイプのテラスタルだ!」
ジュエルを頭に輝かせたピカチュウは、その威力を増す。
だが、シンジは冷静だ。シンジは、オレのテラスタルのタイプを瞬時に分析し、じめんタイプにテラスタルしたエレキブルを繰り出してきた。
「貴様は、まだ経験則でしか戦えていない。バトルは、感情で勝てるほど生温いものではない」
シンジの正確な指示と、テラスタルを活かした戦術の前に、オレは苦戦を強いられた。
オレが負けそうになったその時、観客席から熱い声援が聞こえた。
「サトシ! 諦めちゃだめよ!」
カスミだ。
「サトシ! あなたのポケモンへの愛は、サトシとポケモンの絆は、誰にも負けないんだから!」
セレナだ。
ヒロインたちの声援が、オレに力をくれた。
「みんな、応援ありがとう! そうだ、オレにはオレの戦い方がある! いけ、ピカチュウ! アイアンテール!」
テラスタルのタイプ相性を覆すような、オレとピカチュウの絆の力で、なんとかシンジのじめんタイプのエレキブルを打ち破った。
辛くもオレの勝利だ。
シンジは悔しそうにエレキブルをボールに戻したが、オレに何も言わずに去っていった。
(シンジ! いつかオレは、オレのやり方で、お前に完璧に勝ってみせる!)
オレとシンジのバトルの後、観客席がざわついた。
ホップがフィールド脇で興奮しながら、オレとシンジを見ていた。
「すごいバトルだ! シンジは相変わらず冷たいけど、サトシさんの熱さには勝てねえ!」
ホップは、オレに真っ直ぐ向かってきた。
「サトシさん! いつか、俺が兄貴に勝つためには、サトシさんのようなワールドチャンピオンの熱さにも勝たなきゃいけない! 俺も、この大会、絶対勝ち上がって、サトシさんに勝負を挑むぞ!」
ホップの「宣戦布告」は、オレの闘志をさらに燃え上がらせた。
さらに、観客席でバトルを見ていたシゲルが、ニヤリと笑いながらオレに声をかけてきた。
「フッ、サトシ。相変わらず、ギリギリのバトルしかできないのか。だが、その泥臭さは嫌いじゃないぜ。この大会、オレがどこまで勝ち進むか、見せてもらうぞ」
シゲルは、オレと戦うことを楽しみにしているようだ。
控え室に戻ると、アランがグラジオと並んで立っているのを見つけた。
アランは、オレの姿を見て静かに頷いた。
「サトシ。お前の実力は、相変わらずのようだ。だが、ここでは、私も全力で挑ませてもらう」
アランの目つきは真剣そのものだった。
(アランは、誰かを護衛していると前に言っていたな。だが、バトルとなれば全力だ。最高のライバルだ!)
この学園バトル大会は、オレの真のポケモンマスターへの道のりを示す、最高の試練だ!