なんとでも言え。私とてテラの大地を救わなければならない…   作:バリアンの(面)白き盾

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前話からタグにキャラ崩壊を追加しました。
今回はとてもキャラ崩壊をしている為ご了承下さい。
タグにギャグつけているのでシリアスと硬派を望んでいる皆様お許し下さい…。
感想、評価ありがとうございます!
お気に入り登録もすごく増えて嬉しいです!
皆様のここすきを見て私も笑顔になれます。


命を削っての特殊召喚、見事だ

 

 ロドスの救援輸送機が荒野に着陸し、ハッチが勢いよく開いた。武器を手に飛び出してきたアーミヤと救援部隊が目にしたのは、凄惨な戦場跡……ではなく、あまりにも奇妙な光景だった。

 見渡す限りの氷の世界の真ん中で、ドクターがどこから取り出したのか、愛用の電気ケトルを片手に、湯気を立てながら必死に何かへお湯をかけていた。

「ドクター! 無事ですか!? ……って、ドクター、何をしてるんですか!?」

アーミヤが駆け寄ると、そこにはカチコチ凍りついたドルベが鎮座していた。

「アーミヤ、いいところに!今すぐありったけのお湯を準備してくれ! フロストノヴァのアーツが強すぎて、ホワイトシールドの表面温度が危ういんだ!このままじゃ彼が『氷の彫刻』として歴史に刻まれてしまう!」

 ドクターは真剣な表情で、ドルベの関節部分にチョロチョロとお湯をかけ続けている。

 ドルベは物理的に口を動かすことはできませんでしたが、解凍が進むにつれて、その強烈な「心の声」が周囲に放射するように聞こえ出してきた。

(ああああ熱い! お湯熱いよドクター! だけどそれ以上に、フロストノヴァの冷気が気持ちいいよぉ……! 俺はいま、彼女の愛という名の冷媒に包まれているんだ! これこそがバリアンの至福!!)

「……ドクター、ホワイトシールドさんの心の声が、なんだかすごく……幸せそうです」

 アーミヤが困惑して耳を塞ぐ中、ようやく顎の氷が溶けたドルベが、ガチガチと歯を鳴らしながら叫ぶ。

 いつもならナストラルが気持ち悪い声はカットしてくれていたのに今は彼はフロストノヴァの中でお休み中だ。

「ブックス……! ブ、ブックス!!(訳:ドクター……感謝する! 死ぬかと思ったぞ…!)」

「折角助けたのに、何をしているんだ…全く…」

 少し離れた場所で、ナストラルとの共鳴が解け、いつものコートを羽織ったフロストノヴァが冷たく言い放った。彼女の手には、ドクターから渡された予備のハッカ飴の袋が握られている。

「助けたと思ったら、自分まで凍るなんて。……次は、溶けないポーズでも研究したらどうだ?」

「我ら二人の力をみせてやる!(訳:フロストノヴァ! あの瞬間の貴女は、間違いなくテラで一番美しかった! 今からその美しさを後世に伝えるためのポーズを――!!)」

「……ドクター、やっぱりお湯じゃなくて、もっと強力な熱線を照射したほうがいいかも」

 フロストノヴァの冷ややかな視線に、ドルベは「解凍されつつある氷の中で、さらに身を縮めて許しを請う、ポーズ」へと変えようとした。

 

 

 

 ロドスへと帰還する輸送機の機内。激戦を終えた安堵感からか、当初は和やかな空気が流れていた。

「……正直、フロストノヴァがあそこでアーツを使うと言い出した時は、機体ごと凍りつくかと思って肝が冷えたよ」

 ドクターが冗談めかして笑うと、スカジとテキサスも小さく頷いた。

「ええ、本当に寒かった。あの瞬間だけ、機内がアビサルの深海と同じくらい冷たくなった気がしたわ」と、スカジが呟けば、テキサスもポッキーを齧りながら、「同感だ。あんな冷気はもう二度と御免だな…」と同意した。

 機内で皆クスリと口角が上がる。緊迫した作戦から満足した結果、緩やかな時間が流れようとしていたが。

 しかし、その「平和な笑い」は長くは続きませんでした。

会話の重心が「誰がドクターを一番よく支えたか」という方向へ、静かに、しかし急速にズレ始めたのだ。

 

 

「……でも、ドクター。最後にあなたを安全圏へ誘導し、背中を任せられるだけの確かな『剣』となったのは私よね」

ピキリ、決定的な何が機内の何かにヒビが入った気がした。

 スカジが、感情の起伏を感じさせない無機質な声で口火を切ったのだ。なおもっとひどいこと彼女はそんなつもりはないというところだろうか…。

「テキサスも頑張っていたけれど、ドクターのすぐ隣で敵を排除し続け、敵を近づけさせなかった。私の方が最もドクターに『近い』わ」

「『近さ』だけが重要じゃない」

 テキサスが冷たく、しかし鋭く返した。

「ドクターの指示を完璧に理解し、戦場の流れを制御したのは私だ。ドクターが次に何を求めているか……それを指示してくるのか分かるのは、長年組んでいる私の方が上だろう」

 口に加えていたポッキーを齧り、ポキリと機内に響くように音がなった。

 ドクターは頬を伝う冷や汗を感じていた。二人の視線が、まるで真冬の刃のように鋭くなっていく。

 そこに、最も強力な冷気を放つような気がするフロストノヴァが、ハッカ飴を噛み砕きながら加わった。

「…ドクターがわざわざ『自分に一番近い場所』であるこの輸送機の隣に座らせたのは誰か、忘れたのかしら?」

フロストノヴァの周囲の空気が、冗談抜きで結露し始めた。

アーツは封印されたままなのにどうしたことだろう…。ドクターは自分が今置かれている状況から逃げるように思考へ逃げた。

「私はドクターの決断を信じ、彼が守ろうとした未来のために、ナストラルの力を借りて戦地へ飛び降りた。ドクターと私の間には、言葉を超えた『信頼』があるの。……ただの護衛や戦術の理解とは、重みが違うわ」

 ドクターは完全に包囲されていた。

 スカジ、テキサス、フロストノヴァ。全員がクールで表情を変えないからこそ女性たちだからこそだろうか、その「静かなマウント合戦」は、怒鳴り合いよりも遥かに恐ろしいプレッシャーとなってドクターを圧迫している。

「ねえ、ドクター。本当は誰が一番頼もしかったか言ってみなさいよ」

「……ドクター。私の剣は不満か?」

「ドクター。次からは、あんな余計な手出しをする『馬に乗った男』なんて呼ばなくていいように、私だけを連れて行けばいいわよね?」

 三人の冷ややかな視線がドクターに集中し、機内の酸素が足りなくなっていくような錯覚に陥る。ドクターは「あはは……みんな素晴らしかったよ……」と力なく笑うのが精一杯だった。

 そんな地獄のようなマウント合戦の最中、ドルベだけは毛布に包まれ、「全ての使命を終え、聖母の膝元で安らかに眠る赤子を表現する、非常に無防備なポーズ」で爆睡していたのだった。

 

 

 輸送機のハッチが開き、ロドスの母艦内に滑り込むように着陸した瞬間、ドクターは背中に突き刺さる三つの「冷たい視線から逃れるための秘策を利かせた。

 スカジの深海のような静かな圧迫、テキサスの鋭利な追求、そしてフロストノヴァの戦闘の結果のマウント。逃げ場を失ったドクターは、深く息を吐き、最も誠実かつ狡猾な表情で三人を見渡した。

「……みんな、ありがとう。今だから言えるが、今回の作戦を完遂できたのは、君たち三人の『誰か』ではなく、この三人が『揃っていた』からこそだ」

 ドクターは一歩前に出て、まずはテキサスを見た。

「テキサスの冷静な戦況判断がなければ、私たちは包囲される前に撤退の機を失っていた」

 次にスカジへ視線を移した。

「スカジの圧倒的な武力がなければ、防衛線は一瞬で崩壊していただろう」

 そして最後に、フロストノヴァを真っ直ぐに見つめた。

「そして、フロストノヴァ。君の勇気とナストラルとの力がなければ、あの窮地を『勝利』に変えることは不可能だった。……つまり、誰が欠けてもあのホワイトシールドを救い出すことはできなかったんだ…!」

「……上手く言ったつもり?」とフロストノヴァが眉を寄せ、それで誰が1番?という冷たい視線がドクターに集中する。

 ドクターは食い気味に続けた。

「あっそうだ! アーミヤから連絡が来ていたんだった! ケルシーが今回のフロストノヴァのアーツ発現とドルベの次元干渉について、戦闘に参加した全員から個別に、最低三時間はかかる詳細なヒアリングを行いたいそうだ。…準備は、いいかい?」

その言葉が出た瞬間、機内の空気が一変した。あのケルシーによる長時間の「お説教に近い報告会」を想像し、三人のクールな美女たちの顔に、一転して「それは避けたい」という動揺が走った。

「……私は、エクシアの武器のメンテナンスを手伝ってくる。急ぎだから、失礼する…」

 テキサスが真っ先に背を向け、それを見たスカジも「私も、その……歌の練習があるから」と、驚くべき速さで機内から姿を消した。

フロストノヴァだけがその場に残り、ドクターをじろりと睨んだ。

「ドクター。……今の、嘘でしょう?」

「……さて、どうかな。でも、君の102秒間のデータについてケルシーが興味津々なのは本当だよ。……さあ、俺は急患の容態を確認しに行こうかな……」

 ドクターはそう言い残すと、未だ毛布包まれて幸せそうに眠るドルベを医療班に丸投げし、脱兎のごとくロドスの医療室へと逃走した。

 

 

 ドクターの執務室。そこには、数日前の凍死寸前の姿が嘘のように、ピカピカの新衣装で45度傾け「復活のポーズ」を決めるドルベの姿があった。

「バリアンの白き盾!ドルベ!(訳:ドクター、フロストノヴァ! お世話になった。無事復活し、本日から復帰するぞ!)」

 フロストノヴァは呆れ顔で壁に寄りかかり、ドクターは山積みの書類から顔を上げた。

「…元気そうで何よりだ、ホワイトシールド。……それで、あの時君はどうやってあんな短時間で戦場に現れたんだ? ケルシーも凄く驚いていたよ」

「悠久の大義よ、今こそ……(訳:かつての友の魂『NO.44 スカイ・ペガサス』を召喚し、その背に乗って大空を駆けたのだ! なに、俺にとっては造作もないことだ!)」

 ドクターとフロストノヴァは顔を見合わせ、「また知らない力(馬)を使ってる……」と、もはや驚く気力もなく頷くだけでだった。

 後日、演習場でまた確認するからとスカイ・ペガサスの件は確認することした。

 しかし、ドルベの報告はそれで終わらなかった。彼は懐から、あの戦場で手に入れたカードをスッと差し出した。

「さあ、決着をつけよう!デュエルだ!(訳:そうそう。戦場で手に入れました。『RUM(ランクアップマジック)-バリアンズ・フォース』です。)」

 その瞬間、室内の空気が一変した。

「RUM」——ナストラルが「あれだけは使ってはいけない」と、あれほどまでに警告していた禁断の新たな力。

「RUM……!? ホワイトシールド、あんた、それ……使ったの!?」

 フロストノヴァが椅子から立ち上がり、ドルベの肩を掴んで食い気味に問い詰めた。

「……ま、待てホワイトシールド! 使ってしまったのか!? 今の君は、以前の君とは別の存在になってしまったのか!?」

ドクターも慌ててデスクを乗り出し、彼の顔をまじまじと観察した。

 二人のあまりの剣幕に、ドルベは一瞬たじろぎましたが、すぐに「期待に応えられなかったことを悔やむ、悲劇のヒーロー風の謝罪ポーズ」を決めました。

「ブックス……! ブックス、ブックス!!(訳:安心(?)してくれ! 発動しようとしたんだが、なぜかカードが黙り込んでしまってな! 結局、不発に終わってしまったんだ!)」

「使おうとしたけど、使えなかった……?」

フロストノヴァが脱力したようにその場に座り込み、ドクターはこめかみを押さえた。

「発動しなかったのか……。よかった、のか……? …い、いや、良くない。ナストラルが警告していた力を使おうとするなんて……。君という男は、本当に怖いもの知らずなやつだ…」

「我ら二人の力をみせてやる!(訳:次はもっとキレのあるポーズで再挑戦してみせるぞ、ドクター!)」

「……二度と使わなくていいわよ、バカ!!」

 執務室には、フロストノヴァの怒声と、ドルベの(ポーズが足りなかったのかな……)という反省の思念が渦巻き、ドクターの仕事はさらに遅れていくのだった。

 

 

「RUM(ランクアップマジック)……バリアンズ・フォース……。確かに、テラの理とは異なる、未知のエネルギーを感じる。少し調べてみよう……」

ドクターがカードに指を触れた、その刹那。ドクターの瞳から光が消え、まるで時間が止まったかのように直立不動のまま固まりまった。

「ドクター……?」フロストノヴァが不審に思い声をかけましたが、反応はない。

 数秒の沈黙の後、ドクターは機械的な動きで顔を上げ、虚空を見つめながら、普段の彼からは想像もつかない、冷酷で重圧感のある声を発した。

「……全ては……バリアン世界のために……」

「な……!?」フロストノヴァが息を呑んだ。「ドクター、何を言っているの!? しっかりしなさい!」

 ドクターの様子が明らかに異常であること、そしてその原因がカードにあることを、ドルベの直感が捉えた。彼はドクターに向けて飛び出した。

「 姑息な手を……!(バリアンズフォースを捨てながら)」

ドルベはドクターの手から強引にカードをひったくった。その瞬間、ドクターを包んでいた不穏なオーラが霧散し、彼は糸が切れた人形のようにその場に膝をついた。

「今、私は何を……?」

 正気に戻ったドクターに、フロストノヴァが険しい表情で詰め寄る。

「ドクター、あなた……今、自分の意志じゃなかったぞ。まるで誰かに操られているみたいに、『バリアンのために』なんて……」

「……私が、操られていた?」

ドクターは自分の手を見つめ、困惑に表情を歪めた。意識が途絶える直前、脳内に直接「強制的な忠誠」を書き込まれるような、抗いようのない衝動があったことだけを微かにあったような…不思議な感覚があった。

 その傍らで、取り上げたカードを見つめるドルベの表情は、かつてないほど沈んでいました。

「この突然の異変は・・・まさか滅びの前兆!?(訳:ドクター、すまない。このカード……『RUM』には、持つ者の精神をバリアンの意志で上書きし、意のままに操る力があるようだ……。ナストラルが言っていた『良くないもの』とは、このことだったのか……!)」

ドルベは「未知の脅威を前に、自身の無知を恥じ、拳を握りしめて耐える騎士のポーズ」を決めた。

「非力な私を許してくれ……(訳:俺が不用意に手にしたばかりに、ドクターを危険に晒してしまった。このカードは、テラの人間が触れていいものではない。これは毒だ……!)」

「……操る力……。ナストラルが止めた理由が分かったわ」

 フロストノヴァは、ドクターを支えながらドルベの持つカードを忌々しげに睨んだ。

 ナストラルが危惧していた「良くないもの」。それは単なる破壊ではなく、人々の心を塗り替え、バリアンの都合の良い「兵隊」へと変えてしまう、魂の侵食だったのだ…。

 

 

 ロドスの会議室。重苦しい沈黙が漂う中、机の真ん中に置かれた「RUM(ランクアップマジック)」のカードを巡り、最終的な検証が行われようとしていた。

「私に持たせて。ナストラルが付いている私なら、もしもの時に抗えるかもしれない」

フロストノヴァが鋭い眼差しで手を挙げたが、ケルシーがそれを制した。

「却下だ。君とナストラルの共鳴は貴重なサンプルだが、未知の力に対して不確定要素が多すぎる。まずは、今回の件に全く無関係な、平均的な者で試すべきと判断する…」

 次に手を挙げたのは、先日ドルベに助けられた後方部隊の若い救護オペレーターだった。彼女は緊張で顔を強張らせながら、ゆっくりと指をカードに触れた。

一秒。二秒。……何も起こらなかった…。

「……? あの、特に何も感じませんが……。少し、かっこいいデザインだな、と思うくらいで……」

「この突然の異変は・・・まさか滅びの前兆!?(訳:な、なんだと!? なぜ操られない!? このカードには精神を支配する絶対的な力があるはずなのに!)」

 ドルベは「予期せぬ結果に驚愕し、顎に手を当てて深淵なる謎に立ち向かう哲学者のポーズ」で固まった。

「……おかしいな。私があの時操られたのは、気のせいだったというのか?」

ドクターは首を傾げ、半信半疑のまま、再びそのカードを手に取ろうとした。

「待て、ドクター。まだ……」

 ケルシーの制止も間に合わず、ドクターの指がカードに触れた瞬間。

「………………バリアン世界のために。王を救うのだ…全軍突撃……。」

「魂までも腐りきったか!(訳:またか! ドクター、しっかりしろ! 君のその真っ直ぐな魂はどこへ行ったんだ!!)」

ドルベが瞬時にカードをひったくった。カードが離れた瞬間、ドクターは再び意識を取り戻し、ポカンとした顔で座り込んだ。

 その後、アーミヤや他のスタッフが交代で触れてみたが、やはり誰も操られることはなかった。なぜか、ドクターが触れた時だけ「バリアンの意志」が発動するのだ。

 ケルシーの冷徹な視線がドクターを射抜く。

「……ドクター。君にだけ反応するということは、君の精神構造、あるいはその過去……『バリアン』なる異世界の理に対して、君だけが異常なほどの適合性、あるいは脆弱性を持っているということだ」

「そ、そんな馬鹿な……。私はただの人間、いや、ただのドクターだぞ?」

「お前はあいつの事を思い出させる、その荒ぶる言動の裏にある真っ直ぐな魂を感じる…(訳:ドクター……。やはり君は、俺たちがかつて失った王、ナッシュに似ているのかもしれない。だからこそ、この力が君を呼び寄せ、君を欲するのか……?)※そんな事ありません※」

ドルベは「運命のいたずらに翻弄される友を哀れみつつ、その背中を守り抜くことを誓う守護者のポーズ」を決め、静かに呟いた。

「ナッシュ…こんな時、君がいてくれたら……(訳:もし本当のナッシュがいれば、この謎も解けるのだろうか。だが今は……俺が君を支えよう、ドクター)」

「……ホワイトシールド、ポーズはいいから。とりあえずドクターは、しばらくそのカードに触れないで」

フロストノヴァの冷たい声が響く中、ドクターだけが操られるという奇妙な事実は、ロドスに新たなる謎と、消えない「不穏な気配」を残すことになった。

 

 会議室の重苦しい空気の中、皆が解散しようとしたその時、フロストノヴァの脳裏に透き通るようなナストラルの声が響き渡ったった。

「驚いたな……。予想外だ。まさか、君たちテラの人々には、これほどまでにバリアンの力が及ばないとは……」

フロストノヴァは立ち止まり、頭を抱えるようにしてナストラルに問いかけた。

(ナストラル!?どういうこと? 私たちが操られなかったのは、私たちの精神が強いからだって言うの?)

「いや……精神というより、存在そのものの密度か。君たちテラ人は、私たちがいた世界の住人よりも『丈夫』だとしか言いようがない。バリアンの干渉を、弾き飛ばしているんだ」

 フロストノヴァは、最近ナストラルとの対話がスムーズになりすぎていることを疑問に思い、それを尋ねた。ナストラルは少し勿体ぶった、しかし意味不明な調子で答えた。

「君とのリンクがまた一段と強くなったということだ。これぞ『つながる世界』ということだろう……恐らくな」

 フロストノヴァは、今聞いたばかりの情報をドクターたちに共有した。

「ナストラルが言っているわ。……『良くないもの』の正体は、このカードを持つ者が人を操ってしまう力そのもの。テラで唯一この力に呑まれたドクターを、決して悪用させないように……って」

 その言葉を聞いた瞬間、ナストラルの気配は再び静かに消えていった。

「貴様・・・何のためにこんな真似を!(訳:……ふむ。ドクターにだけ有効で、人を意のままに操れる力……。本当だろうか?)」

 ドルベは興味本位で、手元の「RUM(バリアンズ・フォース)」を、椅子に座っていたドクターに向けて掲げました。そして、静かにあの台詞を口にしました。

「女、貴様はよく戦った、眠りにつくがいい!(訳:ドクター、君はよく働いた。……今こそ、深い眠りにつくがいい!)」

 その瞬間、ドクターの頭がカクンと落ち、信じられないほどの爆速で、しかも深い睡眠状態に突入した。

「……嘘でしょう? 一瞬で寝たわよ」

 フロストノヴァが呆れ果ててドクターを揺すりましたが、ドクターは幸せそうな寝息を立てて全く起きる気配がない。

「最早どうする事もできまい!(訳:見たか! これがバリアンの、そしてドクターを眠らせる白き盾の力だ!!)」

ドルベは「不可能な任務を完遂し、勝利の凱歌をポーズで表現する栄光の騎士」となって胸を張りましたが、ケルシーとアーミヤの視線は非常に冷ややかだった。

「……なるほど。ナストラルの警告は正しやもしれん…。もし、ホワイトシールドがその力で『オペレーター全員、明日から休みなしで働け』なんてドクターに命じさたら……」

ケルシーが呟いた最悪の想定に、アーミヤも顔を青くしました。

「ドクターだけをピンポイントで『操り人形』にできてしまう魔法のカード……。しかもそれを持ってるのは、ホワイトシールドさん……」

 ロドスの面々は、ドクターを襲った「爆睡」という名の奇跡を目の当たりにし、RUMの力がいかに恐ろしいか(そしてドルベに持たせておくとロクなことにならないか)を痛感し、今後の管理体制について更なる頭を抱えることになった。

 

 ドクターの寝顔は、驚くほど穏やかなものだった。

 ロドスの指揮官として、常に数手先を読み、命の天秤を揺らし続ける日々。石棺から目覚めて以来、彼がこれほどまでに「深く、純粋に」眠りにつけた夜は一度もなかった。

 翌朝、朝日と共に目を覚ましたドクターは、驚くほど頭が冴え渡っていることに気づいた。

「……おはよう。ドクター、顔色が随分と良いみたいだな」

 ドクターの部屋のソファで、ドクターが起きるのを静かに待っていたケルシーが声をかけた。

「……ああ、ケルシー。信じられないよ。夢も見ず、ただ深い闇の中で脳が完全にリフレッシュされた気分だ。まるであのカードが、私の脳内のノイズを全て消し去ってくれたような……」

ドクターは、数日前までの疲労困憊した様子が嘘のように、活気に満ち溢れていた。

 ナストラルは確かに「悪用させるな」と言った。精神を操り、人格を書き換える力は、間違いなくテラにとっての脅威の力だ。しかし、目の前でピンピンしているドクターを見たケルシーの合理的判断は、少しだけ別の方向へ動き出していました。

「……ナストラルの警告は重い。だが、不眠不休が続く君のバイタルをここまで劇的に回復させる手段を、私は他に知らない」

「ああ、ケルシー。私も同じことを考えていた。あれを『支配』に使うのは禁忌だが、極限状態にある理性の『回復』として使うのなら……」

二人の視線の先には、ドクターのデスクの上で、ドルベが「夜明けの静寂を守り抜き、主の目覚めを静かに祝福する、忠実なる白き守護騎士のポーズ」のまま固まっている姿があった。

「ブックス!(訳:ドクター、気分はどうだ!? 俺の放った『眠りにつくがいい』のポーズは!)」

(まあ、本当は敵を地獄へ送るための台詞だったんだが……ドクターがこれだけ元気になったなら、それはそれで結果オーライだよな!)

ドルベは「主君の健康を何よりも喜び、自身の功績をさりげなくアピールする謙虚な英雄のポーズ」へと移行した。

「ホワイトシールド。……今後、ドクターの理性回復剤による不眠が限界に達した際、君に『RUM』の使用を許可する。ただし、ポーズと台詞はそれ専用のものに変えろ」

ケルシーの言葉に、ドルベの瞳が輝きました。

「我ら二人の力をみせてやる!(訳:任せてくれ! ロドスの安眠は、このバリアンの白き盾が守ってみせよう!)」

 ナストラルが懸念した「人を操る力」は、ロドスという風変わりな組織において、いつの間にか「指揮官を強制的に休ませるための、唯一の対抗手段」として組み込まれようとしていた。

「……ナストラル。あなたの言う『つながる世界』って、こういうことなの?」

 フロストノヴァは、窓の外の青空を見上げながら、呆れたように、しかし少しだけ誇らしげに微笑んだ。

 フロストノヴァの中にいるナストラルは声には出さなかったが(いや……そんなつもりで言ったわけではなかったんだが……)なんだか丸く収まっているようだから彼は何を言わなかった。

 

 

 

 

 

 後日、ロドスの執務室は、かつてないほどの「異様な活気」に包まれていた。

「……よし、今回の作戦立案は完了だ。ホワイトシールド、例のやつを頼む。15分後に、起こしてくれ!」

ドクターはそう言うやいなや、自分からソファに横たわった。

「…RUMバリアンズフォース。発動。……(訳:…了解した、ドクター! 15分間の超速ランクアップ安眠ご案内です…)」

ドルベがRUMのカードを掲げ、ドクターは一瞬で深い眠りに落ち、ちょうど15分後、まるで3日間(※効果には個人差があります※)のバカンス明けのようなスッキリした顔で跳ね起きた。

「最高だ……! 脳が、脳がランクアップしているぞ!! これで後48時間は徹夜できる!」

 その光景を横で見守っていたドルベは、掲げたカードを下ろしながら、かつてないほど複雑な表情を浮かべていました。

(おかしい……。俺たちのバリアンズ・フォースは、世界を塗り替え、敵を絶望の底に叩き落とす力だったはずだ。なのに……なのに、今のドクターは、ただの『超高性能な24時間稼働人間』になっちまってる……。いいのか、これで……?)

「ひどい有様だな……(訳:ドクター……君という男は、バリアンの力さえも労働の道具に変えてしまうのか……。俺、ちょっと引いてるぜ……)」

 

 さらにドクターは、これを見た眉をひそめるケルシーに対し、研究(建前)という名の理論武装を開始しました。

「ケルシー、これは医学的に見れば、RUMの波動を利用した一種の『究極の催眠療法』だ。被験者である私の脳波データを取れば、テラの神経医学は飛躍的に上昇するだろう。研究は私に任せてくれ…」

 書類仕事に追われない日々(本音)がドクターをおかしくさせてしまったのか…。

その様子を、フロストノヴァの意識の奥底から見守っていたナストラルは、深すぎる溜息をついた。

「……いや。……かなり、予想外だ……」

フロストノヴァが(何が?)と問い返すと、ナストラルは困惑しきった声で答えた。

「私が『悪用させるな』と言ったのは、それが戦争や支配に使われることを危惧してのことだったんだ。……まさか、自分から進んで操られに行き、挙句の果てに『生活の一部』としてシステムに組み込んでしまうなんて……テラ人は、私の想像を遥かに超えて、図太すぎる……」

 (いや……テラ人じゃなくてロドスがブラックな……)と言うのは口にしなかった。どこで聞かれて書類仕事を押し付けられるかわからない。フロストノヴァもまた、ハッカ飴を噛み砕きながら、ドクターの執務室の窓を遠い目で見つめた。

「……同感だ、ナストラル。あいつら、多分バリアン世界を解明しても、三日後にはバリアンのエネルギーで電気ケトルを動かす方法を考えてるに違いない…」

 ドクターは、絶好調の脳で次の作戦を練り始めました。

「…さて、次はRUMで執務室のコーヒーの味を変更できないか試してみようか。ホワイトシールド、ポーズの準備はいいか?」

「ブックス……(訳:もう好きにしてくれ……!)」

ドルベは、、無心で奇跡を振るい続ける、再びカードを掲げるのだった。

 

 

 

 ロドスの廊下に、いまだかつてないほどの緊張感が走っていた。

 きっかけは、あまりにも働きすぎるドクターを案じたドルベが、放ったある言葉だった。

「王を救うのだ!全軍突撃!(訳:ドクター、君に必要なのは書類ではない。フロストノヴァとのデートだ!これは命令だ、さあ行け!)」

 RUMの力によって「命令」を最初は何を!?と思ったが彼のRUMで日々書類におわれることはなくなったが働き詰めであったことも事実。ドルベが私を気遣ったことだろうとして受け取とったドクターは、フロストノヴァをエスコートし、艦内のカフェで楽しげに語らった。

 その光景は、隠密行動中のオペレーターたちによって瞬く間に全艦へ共有された…。

「……なるほど。RUMを使えば、ドクターに普段してもらえないことしてもらえるんですね…」

 アーミヤの瞳が、少しだけ赤く、鋭く輝いた。彼女の脳裏には、ドクターに「今日は一日中、私といてください!」とお願いし、ドクターが「喜んで、アーミヤ!さ、ここにおいで…」ドクターに包まれながら仕事をする、シチュエーションが爆速で脳裏を過っていった。

一方、ケルシーもまた、無表情のままペンを止めた。

「ドクターの優柔不断さをRUMで矯正し、私の立てた100年計画のすべてに即座にサインさせる……。非常に興味深い活用法だな…」

 異変はそれだけではなかった。

フロストノヴァとドクターの仲睦まじい光景の片隅の廊下の影では、スカジが巨大な剣を抱えながら、ボソリと呟いた。

「……ドクターに、『私と一緒にエーギルの深海で暮らす』って返事を言わせることも……できるのかしら」

テキサスもまた、ポッキーを噛み砕きながら目を細めた。

「『1日ペンギン急便の専属ドクターになる』……。悪くない響きだ」

ロドスの女性オペレーターたちの間で、「RUMのカード(と、それを使えるポーズの男)を確保した者が、ドクターとのデート(もしくは1日を)を支配できる」という、恐ろしい共通認識が生まれようとしていた

 異様な殺気に気づいたドルベは、「隠れて周囲を警戒する、孤独な斥候のポーズ」で後退しました。

「この突然の異変は・・・まさか滅びの前兆!?(訳:な、なんだこの視線は!? まるで飢えた感染生物の群れに囲まれてている時以上の恐怖が……!?)」

 その時、ドルベの背後に影が落ちた。

 アーミヤ、ケルシー、そして武装したオペレーターたちが、静かに、しかし確実に彼を包囲していた。

「ホワイトシールドさん。貴方を、少しお借りできますか? 研究のためです。……ええ、研究のためですよ?」

アーミヤの笑顔が、かつてないほど「圧」に満ちていた。

「姑息な手を……!(訳:や、やめろ! このカードはドクターの健康管理のためにあるんだ! 君たちの個人的な願望の道具じゃない!!)」(お前が1番に使っだろとは言ってはいけない)

「ブックス!(訳:絶対に渡さん!!)」

ドルベは「主君の貞操とロドスの秩序を守るため、全方位にポーズを繰り出しながら逃走する伝説の逃亡者のポーズ」を決め、全速力で廊下を駆け出した。

「逃がすな。……捕らえろmon3ter」

ケルシーの冷徹な号令と共に、ロドス始まって以来の「RUM(とドクターの所有権)争奪戦」……後に通称「ロドスRUM事件」の火蓋が切って落とされた。

 

 ロドスの廊下は、もはや戦場以上の混沌に包まれていた。

それは普段平和なロドスアイランドからかけ離れた光景だったからだ。

手にした「RUM」のカードを大事そうに抱え、ドルベは「全宇宙の平穏を背負い、執拗な追跡者を華麗なステップで翻弄する、銀河の韋駄天ポーズ」で爆走する。

「お前たちを追ってきた、これ以上ナンバーズを渡すわけにはいかない!(訳:追ってくるな! このカードはロドスの良心……いや、ドクターの精神の安らぎそのものなんだ! 欲望のために使わせてなるものか!)」(お前の欲望で使ってるだろとか言ってはいけない)

 角を曲がった先で待ち構えていたのは、スペクターとスカジのアビサルコンビだった。巨大な武器が廊下を封鎖しますが、ドルベは一瞬の躊躇もなく垂直の壁へと駆け上がる。

「ブックス!(訳:甘いな! 物理法則など、バリアンのポーズの前では無力だ!)」

(ヤバいヤバいヤバい! スペクターさんの目が完全に『新しい玩具を見つけた子供』のそれだ! 捕まったらカードどころか、俺がバラバラにポーズを分解されちまう!!)

 天井に張り付いたまま、ドルベは「夜の帳に紛れ、獲物をやり過ごす孤高の暗殺者のポーズ」で息を潜めた。階下を、シュバルツやプラチナといった狙撃手たちが血眼になって通り過ぎていく。

「……消えたわね。どこへ行ったのかしら」

「……絶対逃がさない」

 彼女たちが去った後、ドルベは天井から華麗に着地。しかし、そこには腕を組んで待ち構えるケルシーの姿があった。背後にはMon3trが牙を剥いています。

「ホワイトシールド。そのカードの『研究(運用)』は、ロドスの最優先事項だ。大人しく付いてこい…」

「なんとでも言え。私とてバリアン世界を救わなければならない(訳:断る! 俺とてドクターの貞操と自由を救わければならない!)」

絶体絶命の瞬間、ドルベは「光の屈折を利用し、見る者の網膜に無数の残像を焼き付ける、伝説の千手観音ポーズ」を繰り出しました。

「我ら二人の力をみせてやる!(訳:ナストラル! 見ていてくれ、俺の『意地』を!)」

あまりにもキレの鋭すぎるポーズの連続に、ケルシーは何かの予備動作を警戒した。その隙を突き、ドルベは食堂のダクトへと滑り込んだ。吸気供給管に入っていったあっっーーー!とか思ってはいけない。ちゃんと人が入れる(はいる人間は普通いない)大きさだ。

(助けてくれフロストノヴァ! 俺、今日死ぬかもしれない! でもこのカードだけは死んでも離さない……それが俺の、ホワイトシールドとしての誇りなんだ!!)

 

 ダクトを抜けた先、そこにはデートから帰ってきたばかりのドクターとフロストノヴァの姿があった。ドルベは「満身創痍ながらも、使命を果たし主君の元へ辿り着いた、忠義の果てのポーズ」で二人の前に転がり込んだ。

「ブ、ブックス……!(訳:ド、ドクター……逃げて……! ロドスの女性たちが、君を『手にしようと』しようと、すぐそこまで……!!)」

「……ホワイトシールド? なんでそんなにボロボロなの? それに、後ろからすごい集団が見えるけれど……」

 フロストノヴァが怪訝そうに振り返った瞬間、廊下の向こうから「ドクター、見つけました!」というアーミヤの叫び声と、地響きのようなオペレーターたちの足音が迫ってきました。

 

 

 ドクターは自分が置かれている状況をいち早く理解した。

あ、これ私助からないやつかもと。

このまま待っているのはロドスの崩壊につながりかねないと。

 ドクターは、迫りくる女性オペレーターたちの熱気に押され、ついに究極の「自己犠牲」という名の選択肢を選んだ。

「みんな、落ち着いてくれ! RUMを使わずとも、私は君たちの味方だ! 仕事はもう終わったんだ、要望があるなら何でも言ってくれ!」

 その宣言は、ロドス全艦に響き渡る福音(あるいは地獄への号令)となりました。

 それからの数時間は、ある意味で戦場よりも過酷なものだった。

アーミヤとの長時間にわたる「真剣な将来の展望についての面談(という名のデート)」、ケルシーによる「過去の失態と今後の倫理規範に関する100の再教育講義」、スカジの「ただ無言で見つめられ続ける」など、そして数えきれないほどのオペレーターたちからの「特別なお願い」。

ドクターは意識が遠のきそうになりながら、ナストラルの言葉を噛み締めていた。

(ナストラル……君の言う通りだったよ…。)

 ドクターは真っ白に燃え尽きた…。

 

 深夜、ボロボロに疲れ果て、魂が半分抜けかけた状態でドクターは執務室へと辿り着いた。そこには、心配そうに(しかしポーズは崩さず)待っていたドルベと、呆れ顔のフロストノヴァがいた。

「……おかえり、ドクター。生きて帰ってこれたみたいね」

「ああ……。だが、せっかくRUMで片付けたはずのデスクに、なぜか新しい要望書(書類)の山ができているのは……幻覚かな?」

「現実よ。あんたが『何でも言ってくれ』なんて言うから、みんなここぞとばかりに申請書を出したの」

ドクターは力なく笑い、再びペンを握りました。

 この日を境に、ドクターは学んだのです。

「RUMの力」を乱用して仕事だけを効率化しても、歪みはどこかに生まれる。かといって、全く頼らなければ自分の身が持たない。

 ドクターは、限界が来る前に「程よく」ドルベに頼むようになりました。

「……ホワイトシールド。済まないが、今日の分の『強制安眠』を頼めるか?」

ドルベは、カードを掲げて応えた。

「我ら二人の力をみせてやる!(訳:心得た! ドクター、これこそがバリアンとテラの絆の証……。君の健やかな眠り、この俺が全力で守り抜こう!)」

「私とてバリアンを救わければなRUM!(訳:ではいくぞ! 眠りにつくがいい!!)」

(いやぁ、一時はどうなることかと思ったが、ドクターが俺を必要としてくれるなら、このカードも悪いもんじゃないよな! )

 

 ナストラルは、フロストノヴァの意識の奥底で、ようやく静かに微笑んだ。

「……過ぎた力も、彼らのように不器用で、それでいて真っ直ぐな者たちの手にあれば、毒ではなく薬になるのかもしれない。……少しだけ、この世界を信じてみようか」

窓の外には、綺麗な夜空が広がっている。

そこには、かつてドルベが駆けたスカイ・ペガサスの残光のような、穏やかな星が輝いていました。

ロドスの夜は、今日も騒がしく、そして「程よく」更けていく。

 

 

オリジニウムダスト後は…

  • オペレーターとの交流(時系列バラバラ)
  • ドクターやロドス首脳陣主体の交流
  • 単独でサイドストーリーに乗り込む
  • 結果を見たい用兼感想でお教え下さい
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