ポケモンSPECIAL―グーパンでポケモンマスター― 作:YEX
「ロケット団の....ボスだって!?」
「貴方が.....」
そう言い、レッド達は構えをとる。
(くっ...おちつけ....相手はポケモンを悪事に使う組織のボス!油断しちゃダメだ)
(多分、部下たちが何処かに隠れている可能性がある....)
「ふふふ....レッド、ライム、考えているな。このジムの中には敵はどれだけかと。そして私の実力はいかほどかと....自分たちがここで戦いをしかけて、はたして勝負になるのか....と考えているな」
『っ!』
と、サカキは自分たちが思っていたことを当てられ、驚く。
「心配しなくてもいい。このジムの中にはおまえたち二人と私だけだ。嘘ではない...加えて!」
『!?』
そう言い、サカキはボールを地面に散らばらせた。
「これで私は装備なし。フフフフ、いわばハンディだ。さぁ、遠慮なくかかってきたまえ」
「ば....馬鹿にしてるのか!?ちくしょう!行けっ!」
「っ!レッド....」
レッドはニョロボンを取り出し、サカキに襲い掛かるが―――
パァンッ!!
「あっ!?」
「ニョロが氷漬けに....っ!?」
ニョロが氷漬けにさせられ、戦闘不能になってしまった。
すると、いつの間にかレッドの後ろに2枚がいポケモン、『パルシェン』が潜んでいた。
「レッド、お前が自分のボールに手をかけるまでが1秒、戦闘に使用するポケモンを選び、投げるまでで2秒、カプセルから出たニョロボンが私のところへとんでくるのに3秒!―――それだけあれば離れたボールのところまで行き、攻撃に転じるのには十分すぎる時間....私にとってはな」
「なんと....」
「くっ....」
「トレーナーとはポケモンに命令するだけの存在と思っているものが多い。だがトレーナー自身のスピードやパワー、そして力量が実は重要と知る必要がある....レッド、ライム....惜しい、惜しいな」
「な、なにを!あとちょっとで....」
そこでサカキはレッドたちにとある提案を持ち掛ける。
「私の部下になれ、レッド、ライム」
「な...」
「お」
「惜しいと言ったのは攻撃のことではない。お前達の実力が惜しいと言ったのだ。レッドの粘り、爆発力、ライムの圧倒的破壊力と身体能力....そして、お前達に備わっているポケモンとの心をかよわせる感性、お前達の全てが欲しい!」
「えっ...つまり、サカキさんって変態ってこと?」
「違う......お前達と幹部との戦いの様子は私の耳に入っていた。最初は気にも留めていなかったがお前達は一気に実力をあげ、ついに私のところへやってきた」
「だ、誰がロケット団なんかに!」
「僕も、メメ姉さんたちを傷つける組織に入りたくないです」
と、団員を勧誘するが、当然二人は断った。
「そう言うだろうと思っていたよ....権力に屈しないところも私がお前たちを好きなところだからな。ではこういう賭けはどうだ――――先刻告げた通り、私の持ちポケモンは体を離れてすべて床だ。手を取り、放つのに6秒かかる距離。一方、おまえたちの腰にはまだポケモンがいる....」
『....』
「この状態からの勝負でお前達が勝てば無理は言わん。お前達の望む通りのことを受け入れよう。逆に私が勝てば.....お前達は生がい私の片腕として側に仕える...どうだ?黙っているのはOKということかな?攻撃してこないのか?」
「....」
すると、レッドはボール5個を地面に置いた。
「ハンディがあるなんてまっぴらだ秒勝負にはもちろん応じるぜ対等な条件でな!」
「フ....フフフフ!それでこそ私が部下としてほしい精神!」
「よし、僕も」
「いやライム...ここは俺にやらせてくれ」
「え?」
ライムもボールを地面に置こうとした時、レッドから止められる。
「....これまでずっと戦ってきたけど――――いつもライムに助けられてばっかだった....そんなんじゃいつか置いてけぼりになってしまう。だから、この勝負はお前は手を出さないでくれ!俺はお前と一緒に隣で走りたいんだ!」
「レッド.....うん、分かった。気を付けて」
「....」ニッ
「フッ.....面白い―――ならばレッド、このサカキも全力を持って応じよう!行くぞ!」
『勝負!!』
こうして、二人は一斉に飛び出し、ボールを捉える―――最初に動いたのは....
「やった!おれの方が早いっ!『メガトンパンチ』っ!」
レッドだった。レッドがだしたカビゴンで、攻撃を放つが――――
「ああ、レッド、お前の方が早いな...だが.....相手のスピードを利用するため、あえて先手を取らせる場合もある」
「か、『カウンター』!?」
「だからわざと出遅れさせたのか....」
サカキの手持ち、『ニドクイン』が『カウンター』でカビゴンの攻撃に合わせくり出し、カビゴンは倒れる。そして、そのままニドクインはカビゴンの腹を掴む。
「『カウンター』は相手のスピードを利用し、待ち構える技....行けっ!」
「ああっ!」
ニドクインはカビゴンをぶん投げ、壁に激突させる。
「最初にスピードを見せつけられたせいで、そちらにしか注意がいかなかったか?さあ次だ!そらっ」
「!」
「レッド!」
次にサカキはゴローンの進化系、『ゴローニャ』をくりだし、ビンボールのような挙動で襲い掛かる。
「くっ....」
「フフフ、次の手はどうしたレッド」
「く、くそう!」
(い...いや焦っちゃダメだ....考えるんだ!こいつは弾道の自在なポケモン!パチンコ台の中のパチンコ玉みたいに、反射を繰り返すことで俺の次のポケモンが現れる場所を探している!....ということは...俺が次のポケモンを出さなければ...?)
「ムッ!ゴローニャ!」
すると、サカキはカビゴンを吹き飛ばしたところへゴローニャは向かった。
「っ!俺が次のポケモンを出さなければ、痺れを切らしてこいつが向かう先は....あの壁の穴!よし!向かってくるのが分かれば受け止められる!いけぇくだけろ!」
起き上がったカビゴンは、突っ込んでくるゴローニャに『ずつき』をお見舞いする。
「石頭比べならこっちに分がある!」
「フフ...くだけて結構!ゴローニャの仕事は砕けることだからな」
「し、しまった!ご...ゴン!気を付け―――」
「『いわおとし』!」
「ああっ」
「そして―――『だいばくはつ』!」
「ご...ゴン!」
ゴローニャの『だいばくはつ』カビゴンは戦闘不能になり―――その隙にサカキの手持ちのスピアーがレッドの喉に突き指そうとしていた。
「...遅い。レッド、勝負あったな.....動くと針が首を貫くぞ」
「レッド!」
「くっ.....」
「お前がカビゴンを出した時点で決め技は『だいばくはつ』と決めた。『だいばくはつ』は室内では使えない。だから外へ投げ飛ばしたのだ―――これがトレーナーの駆け引きだ!レッド」
(...すごい、サカキさんってそこまで考えて....)
そうして、レッドは壁まで追い込まれていた....
「フフフ、覚悟を決めたらどうだ!?さあ...降参...」
「降参...するもんか!!」バサッ!
「!」
レッドは足元にあったボールを巧みに操り、プテラを背中から出した。
「うおおおおっ!!」
「足の裏にボール!」
「プテラ!」
「おお!」
そして、レッドはプテラで上空に飛び、攻撃を仕掛ける。
「まだ決着はついてないぜ!『はかいこうせん』!」
バキュゥゥゥンッ!!
「ぐあぁぁ!?」
「やったか!?」
「...いや消えた!」
煙がはれると、そこにはサカキの姿がなかった。
「そんな馬鹿な!...っ!床に穴!?」
「!」
ゴゴゴゴゴ.....
すると、建物全体が揺れ始める。
「じ、地震だ!ジムが崩れる!ま、まずい!ニョロ!」
「っ!フンッ!!」バキッ!!
「ら、ライム!」
落ちてくる瓦礫をライムが破壊しながら、二人はジムの外へ出た。
「あ、危ねぇ...」
「...っ!」
「に、ニドキング!」
崩れたジムを見ながら現れたのは、ドリルポケモン、『ニドキング』だった。
「今のは...こいつの『じしん』!?」
「...フ、流石だレッド、そしてそれを捌き切ったライムよ!今までパルシェン、スピアーなど専門外の連中を使ってきたが、フフ、如何やらベストパートナーでのぞまねばならんらしい」
『!!』
そう言い、サカキの目の前にニドキングだけじゃなく、ニドクイン、サイドン、サイホーン、ダグトリオが目の前にいた。
「くそ!プテ!」
「『しっぽをふる』だ!サイホーン!」
バシッ!!
「ああっ!」
サイホーンのしっぽ攻撃にプテラは吹っ飛び、戦線離脱される。
「これでまず上空へ逃れる術を封じた――次にトレーナー自身の動きを止める!サイドン『じわれ』だ!」
「うわあああ!!」
「っ!レッド!」
「くっ...」ガッ
サイドンの『じわれ』により、地面が割れ、下に落ちそうになった瞬間、レッドは間一髪で崖に捕まる。
「足場を崩す...そういえば君も使った手だったな」
「!」
「ジムリーダーはそれぞれ、あるタイプのポケモンの専門家だ。『でんき』のマチス、『どく』のキョウ、『エスパー』のナツメ....そして、このサカキの専門は...『地』!ダグトリオ、サイドン、サイホーン、ニドクイン、ニドキング!トキワジムジムリーダー!!『大地のサカキ』!」
(行方不明の...最強のジムリーダー!)
(なんかダサいような....)
と、サカキは自身のタイプである『じめん』を堂々と宣言するように言う。その時、レッドはいまこの状況を乗り越える策を考えていた。
(く...!オレの残りのボールは...まだあの瓦礫の中だ!...っ!)
すると、レッドは自分の手持ちのボールを発見すると、飛びだす。
(しめた...よしっ!)
ボコボコ...バァァンッ!
「なに!?」
「あれは...ダグトリオ!」
ダグトリオの攻撃により、手持ちのボール二個が壊れてしまう。
「....今の攻撃で開閉スイッチは破壊した。もう開けない」
「くっ...」ガクッ
「レッドよ、お前はよくやった。ライムにも言えるが、このカントー中を旅し、常に全力の戦いをしてきた....だが―――お前達が必死でかけずりまわっていたこのカントーのほとんどが既に私一人の統制下にあったことを忘れたか?」
『....』
「お前達には断片的に思えていただろう事件の数々も....一つの繋がった意味のある計画だったのだ!」
そう言うと、サカキは二人にロケット団の目的を話し始めた。
「カントー中から集めた研究材料は、タマムシ地下のバイオ手術を受ける。となりきヤマブキで戦闘訓練を受けた後、クチバに運ばれ、サントアンヌ号に積み込まれる。北側の町は正義のジムリーダーによって陸路が阻まれてしまうため、輸送は海路。グレン島を経由してこのトキワへ」
「.......???」*1
「なんだと...じゃあ今までのことは全部トキワへ集中させるための!」
「そうだ!運ばれてきた研究材料たちが再び野生のパワーを吸収するための養殖所が、このカントー最大の森、トキワの森!フフ、長い間ジムリーダー不在のため、トレーナー自体が育っていないこの町はうってつけの場所!いずれはカントー中のポケモンが我が手足となる!」
(カントーすべてのポケモンが奴の手に...!負けられない!この戦い....絶対に負けられない!)
「レッド!」ビュンッ!
「っ!」パシッ
ライムがレッドのボールを投げ渡し、見てみると...その中にフシギソウがいた。
「フッシー....っ!ライム!」
「勝って、レッド――――信じてるから」
「っ!」(ライム....ありがとう!―――よし!)
レッドは根性でボロボロの体を立ち上がらせる。
「サカキ!....この戦いはもうただのジムリーダー戦じゃない!戦う!ロケット団を倒す戦いとして!お前は俺が倒す!」
「フハハハ!あの時と変わっていないな、レッドビーまだ戦おうというのなら....予告しよう!お前の最後の一匹はフシギソウ!最大必殺技は―――『ソーラービーム』!」
そう言い、レッドとサカキはお互いに距離を掻い潜りながら、サカキは言う。
「ボールを開き、フシギソウが出現するまで1秒、『ソーラービーム』のエネルギーを溜めるのにさらに3秒、技が放たれ、私に届くまでに2秒、合計で6秒かかる!その6秒の間に―――ニドクインは『どくばり』でお前を打ち抜く!行け、ニドクイン!」
「レッド.....」
「いいや!フッシーの攻撃はお前より速い!」
そう言い、レッドはフシギソウをボールから出す。
残り6秒―――
「っ!」ピカーッ!!
「なに!?この光は―――進化!?」
残り5秒―――
「バナっ!」バァーン!
「あれは....『フシギバナ』!」
「この土壇場で進化だとぉ...だが、今さら進化したとて私の勝利は確定してるのだ!」
残り4秒―――
「っ!」キュィィィィンッ―――
「っ!?バカな、す、すでに
残り3秒―――
「いっけぇぇぇぇ!!フッシー!!『ソーラービーム』っ!!」
「バナァァァッ!!」
バキュゥゥゥンッ!!
残り2秒―――
「ぐあぁぁぁぁぁ!?」
残り1秒―――
進化したフッシーのエネルギービームはニドクイン共々吹き飛ばした。
「....成程、エネルギーを溜めるのに間に合わないから、ボールの中でずっと溜めていたんだ...!」
「どうだ....サカキ!これが俺の実力だ!!」
「ば....馬鹿な....こんなところで計算が狂うとは...!見事だ、マサラタウンのレッド」
そう言い、サカキは気絶する。
「レッド!」
「へへ、やったぜ...ライム見たか?」フラッ
「おっと...」
レッドはライムが近づくと、安心したのか、先ほどのダメージで倒れそうになると、ライムはレッドを受け止める。
「俺....少しは....お前に、近づけたかな...?」
「....うん、レッドは充分もう頑張ってるよ」
「.....」
レッドは眠るように気絶し、ライムは倒れているサカキに独り言のように言う。
「....あなたがどんな悪事を働こうが、脅かそうが....その時は、僕達があなたの野望をボコボコにしますよ....もちろん、グーパンで.....」
「.....」
ライムはレッドを担ぎ、休める場所へ向かった。
―――
――
―
「....う..ん?ここは?」
「あ、起きた」
「わー!気が付いた!入口で怪我してる人が担いでたから驚いちゃったー」
「ごめんて」
レッドが目をさますと、そこは先ほど助けた少女の家だった。目を覚ましたレッドは今までのことを思い出し、聞いてくる。
「も、森は?様子がおかしかった森のポケモンたちは?」
「ウフフ、この町の人たちがね、やっと重い腰をあげたのよ。暴れているポケモンを大人しくさせるためにみんなで森にむかってるわ」
「そ、そうか、よかったあ...じゃ、俺たちも手伝いいかなきゃ!」
「そうだね」
「あのぉ...」
「?」
早速出かけようとする二人を少女は止める。
「ジムはねぇ...なにかすごい戦いがあって壊れちゃったんだって!」
(あっ...)察し
「それでね...あのぅ....この町の人...ポケモン強くないでしょう?教えてくれる新しいジムリーダーがほしいな...なんて」
「お..俺ら...が」
「うん」
「....」
「....」コクッ
レッドとライムはお互いに見つめ合い、アイコンタクトする。
「OK!ジムリーダーになれるくらいの実力をつけたら、真っ先に君の所へ行くよ!最強のジムリーダーとしてね!それまで待ってろよ!―――行くぜ、ライム!」
「うん!」
そう言い、二人は村の人達のほうへ向かっていった....
「....待ってるからね、お兄さん、お姉さん」
ライムのヒロインにいいのは?
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