「――それでニコラスくんが魔獣から助けてくれたの。一生懸命におたまで鍋のふたを打ち鳴らしてね。普段とのギャップなのかな? すごくたのもしくて――」
誇らしげにも自慢げにも思える口調で、エミリーはその時の顛末を語る。
よほど嬉しかったのだろう。もう何回も聞かされた話だったが、アリサは律儀に相づちを打ちながら、ラクロス部の先輩の饒舌に付き合った。
エミリーとニコラスはいわゆる街道組の中で、徹底して屋外サバイバルに終始したペアだ。ドロテ、フィデリオ組やクレイン、ハイベル組は、いずれも一度はどこかの都市を訪れている。しかしエミリーたちは一度も人里に入ることなく、この冬の季節に一ヶ月半近くを耐え抜いたのだ。しかも健康状態を良好に保ったまま。
二人の協力体制が整っていなければ、まず不可能なことだっただろう。それこそ背中を預けられる信頼関係だ。
アリサはエミリーにたずねた。
「だから先輩は食堂でニコラス先輩のサポートをすることにしたんですか?」
「だ、だからってどういう意味よ。忙しい時だけね?」
言葉を濁すエミリーだが、実際はかなりの頻度で彼を手伝っている。一応彼女の持ち場は訓練室の管理ではあるのだが――まあ、その辺はフリーだ。
今も今で食材の買い出しのために、バリアハート市内を回っている最中である。
それにしても手伝えることがあるだけいいではないか。
私だって剣が扱えるなら、リィンの稽古相手になれるのに。ここに関しては、やはりラウラが羨ましかったりする。
「そういえば昨日の艦内放送聞きました? トワ会長のあれ……」
「耳を疑ったわよ。魔獣が正式なクルーになるんでしょ。大丈夫かしら」
「マキアスが推すに推したみたいで。安全性は保証するとか言ってましたけど、やっぱりみんな不安ですよね」
「ニコラスくんは『非常食が確保できたね』って笑ってたわ。さっそく魔獣の瞳と魔獣の羽を使った料理をレシピに書き起こしてたみたい」
「……やっぱりミリアムとマルガリータさんの部活の先輩って感じがします。というかそれ、マキアスには絶対言えない……」
翡翠の町並みを抜けて、中央広場へ。
さすがに市中はざわついていた。そこかしこから聞こえてくる貴婦人方の話題は、やはりヘルムート・アルバレアの件である。
その不安の向くところはヘルムートがどうなるかではなく、それが自分たちの生活環境にどのような影響を及ぼすかが主のようだが。
「それじゃさっそく店回りでもしましょうか。なるべく安くて量を買えるところを探さなきゃ」
「でもバリアハートに卸売り市場なんてないですから、正規の食材取扱店を見ていくことになりそうですね」
ケルディックの大市があれば――と言いかけて、アリサは言葉を口中にとどめた。
ケルディックに被害をもたらした機甲兵はラインフォルト社製。開発に自分と直接の関わりがなくとも、名前だけで恨まれる理由にはなる。感じる必要はないとわかっていても、去来する後ろめたさは拭いきれなかった。その在り様を否定したくとも、なにより私自身が機甲兵に乗っている。
改めて、重い。
「機甲兵」
「えっ?」
急に言われて、どきりとする。
「すごいわよね、アリサは。あんなの動かせちゃうんだから。付き合わせといてなんだけど、体はもういいの?」
「体は問題ありません。機甲兵も……操縦しようと思えば、先輩でもやれなくはないですよ。そこに関してはちょっと考えてることもありますし」
「なんにせよ無茶はしないこと。学院に戻ってフェリスとテレジアとも再会したら、またラクロス部の練習が待ってるんだからね?」
突拍子もなくその話題が出てきたのは、見透かされてのことだったのかもしれない。
沈みかけていた気持ちを上げる。機械は使い方次第だ。機甲兵もそれ自体に善悪はない。街を壊すこともできれば、守ることもできる。
「ありがとうございます。トリスタまではもう少し……がんばりましょうね」
「ええ。学院に戻ったら、再会記念でグラウンド20週よ!」
「それはちょっと……あれ?」
女神像の噴水近く、ベンチの一つに座っている女性が目に留まる。アッシュブロンドの前髪を上げたポニーテールは、今さっき上がった名前の人物によく似ていた。
アリサは目をこする。いや、あれは本人だ。
「テレジア先輩!」
うつむけていた顔がこちらに向く。
「アリサ……? エミリーまで。あなた達に最初に会えるなんて思ってなかったわ」
その言い様からテレジアにしてみれば、まったく予期しない遭遇でもなかったらしい。瞳が潤んでいるのも、この再会が理由ではなさそうだった。
彼女の背景が見えず、アリサとテレジアは顔を見合わせた。
《☆☆わかってくれないダウンハート☆☆》
以前からテレジアには察しがついていたという。《紅き翼》は学院関係者が運用していて、日ごと話題に上がるその遊撃活動も、おそらく自分の知る人たちによるものだと。
ヘルムート・アルバレア拿捕の報が市中を走り、直後にカレイジャスがバリアハート空港に着陸した時に彼女は決めた。《紅き翼》に協力しているであろう他の学院生たちと同様に、自分も艦に同乗しようと。
それを父であるカロライン男爵に打ち明けたところ、当然のように反対を受けた。
「なるほどね。でもまあ、お父さんの言うことももっともじゃない?」
三人が詰めて座るベンチで、エミリーがそう言う。
「だって内戦の最中にどうにかトリスタから実家まで戻って来られたわけだしね。なのにカレイジャスに乗るだなんて言ったら、それは親としては心配にもなるって」
「そ、それはわかってるつもりよ」
「他になにかあるの?」
「いえ、その……」
歯切れの悪いテレジアは、しばし口ごもったあとで、ちらりとエミリーを見た。
「お父様ったら、〝お前がそのような短慮な判断をするようになったのは、平民の学生と付き合い始めたからだろう”なんて言うのよ」
「あ。それ私のこと?」
「実家への手紙には部活とか交友関係のことも書いていたから。お父様は絵にかいたような貴族主義者だし、エミリーとの関係を快く思ってなかったんだと思うわ。……ごめんなさい」
「気にしないで。そもそも出会った時は、テレジアも貴族様って感じだったじゃない。扇子持って高笑いするような」
「そ、それはもう忘れて。それに扇子なんか持たないし、高笑いもしないし!」
当初のテレジアは練習態度も悪く、練習後の掃除や片付けも嫌がった。何度もエミリーと衝突して、今の関係になったのだという。
「で、売り言葉に買い言葉に収拾がつかなくなって、家出同然で中央広場まで飛び出してきたわけね」
「そう。区と区を繋ぐ中間点だし、知ってる人に会えるかもって。少し頭も冷やしたかったし」
「冷えた頭で考えて、けっきょくどうしたいか決まった?」
「やっぱりカレイジャスに乗りたいわ。私も何か役に立ちたい。あなた達に会って、余計にそう思った。けどお父様のこともあるし、どうしたものかしら……」
「認めてもらいましょう」
アリサが横から口を挟んだ。
「テレジア先輩のお父様に認めてもらうんです。カレイジャス乗艦のこともエミリー先輩のことも」
アリサにはテレジアの感情が理解できていた。
なんでもかんでも否定されたくない。いつまでも至らないだけの子供じゃない。自分の道は自分で決めることができる。
母イリーナ・ラインフォルトと自分の関係を、テレジアとカロライン男爵のそれと重ねたがゆえの発言だった。
「それができれば一番いいけど……アリサには何か良い案があるのね?」
「えっ」
「ないの?」
「あーと、あの、あります! たとえばほら、トラブルに巻き込まれてるカロライン男爵をエミリー先輩が助けるとか」
「安直な……でも案外いいかもしれないわ」
とっさの返答にテレジアは共感してくれたらしい。実行する立場のエミリーは「いやいや、トラブルってなによ?」と不安気味だが。
ふんわりとアリサが答える。
「不良に絡まれているところを撃退するとか?」
「不良はどこから連れてくるのよ」
「雇うとか」
「アリサもアリサで天然セレブ思考だから困るわ。なんでもお金で解決しようとするんじゃないの。将来旦那さんが苦労するわよ」
「す、すみません」
「まったくもう。今度サバイバル生活を一週間体験させてあげる。世界観が変わるから」
「えぇ、やりたくないんですけど……」
私はセレブ思考だったのか。今の今まで自覚がなかった。早めに直しておこう。
三人で〝カロライン男爵の身に降りかかる効果的なトラブル”をいくつか思案してみるも、すぐに実現できるようなものがどうにも出てこない。
策の練り直しに行き詰っていると、不意にそばの茂みがさがさと揺れた。
その中から枯れ葉や枝を頭に乗せて、ミリアムが這い出てくる。
「ミ、ミリアム?なんでそんなところにいるのよ!」
「ふっふーん。話は聞こえてたよ。ボクに任せて」
いつから隠れていたのか、彼女は自信満々で胸を張る。
虚を突かれたものの、アリサはなるほどと得心した。トランス能力があれば、大体のことは実現できるだろう。なぜここにミリアムがいるのか、そして協力を申し出てくるのかは不明だが、渡りに船である。
「それにボク一人じゃないからね。出ておいでよ」
ミリアムがそう言うと、再び茂みががさごそと揺れて、もう一人が姿を見せた。
「………はあ」
深いため息一つ。同様に頭に枯れ枝を乗せたアルティナ・オライオンが、不服そうに登場する。
開いた口を塞げないまま、アリサは白うさぎと黒うさぎのペアを交互に凝視した。
「個人的な理由で来ました。今回に限っては貴族連合の意向とは無関係です」
事情も経緯もほとんど説明せず、アルティナは言葉少なに告げた。アリサがいくつか問い質してみるも、秘匿事項の一言で片付けられてしまった。
テレジアとエミリーはアルティナを知らないので、反応に困っているようだ。
本当に問題ないのだろうか。疑問の目をミリアムに向けたところ「大丈夫だよ?」と呑気な答えが返ってくる。
「アーちゃんはボクの妹だしね。今もいっしょにお散歩してただけだよ」
「い、妹!?」
「違います」
驚くアリサにアルティナはきっぱりと否定する。
「私の方が一つ後だっただけです。形式番号の前後の違いでしょう」
「だからボクがお姉ちゃんだと思うんだけどなー」
「……?」
アリサには不明な話だった。同じオライオン姓。一つ後に生まれたのなら、ミリアムの言う通りアルティナは妹ということになる。しかし形式番号などという言葉が出てくる理由がわからない。
ただ、今現在こちらへの敵意は確かにないようだ。
そもそも敵味方の概念が薄いのかもしれない。自身に命じられた内容と、置かれた環境によって、己の主義も疑問もなく行動する。そうだとすれば、それは人形と変わらない。
ふとアリサはそう感じた。
しかし少なくとも今のアルティナは、何かしら自分の目的をもってミリアムに同行しているようだが……。
「ではさっそく始めましょう。指示を頂ければその様に動きます」
アリサの当惑をよそに、アルティナは言う。自分の判断で事を進めることもできず、先輩たちに確認の視線を送ってみた。
「協力してくれるんでしょ。私は全然いいわよ」
「ミリアムちゃんの妹……みたいな知り合いってことでいいのかしら? あの大きな戦術殻も使えるんですって?」
あっさり承認される。見た目は少女だからか、先入観さえなければ危険視されるようなこともないらしい。
最低限の警戒は残しながらも、アリサは当面の目的を説明した。
「ミッションプランは理解しました。カロライン男爵なる人物に窮地を与え、それをそちらの人が助けるということですね」
「エミリーよ、エミリー。覚えてね。それ猫フード? かわいいわ」
「これは猫じゃなくて、あっ」
頭をなでられたアルティナはあとじさる。頭を払いつつ、そそくさとミリアムの後ろに回った。
ともあれ二人分のトランス能力を駆使した作戦が開始される。
●
「まったく……どうしてこう……」
人通りの少ない路地を、ぶつぶつと独りごちながら身なりのいい男性が歩いてくる。物陰に潜む三人の中、「あの人がお父様よ」とテレジアが小声で告げた。
小柄で小太り、丸顔にちょび髭あり。全体的に丸めのフォルムだ。そんな容貌のカロライン男爵を同じく物陰から見やり、アリサはエミリーに言った。
「先輩、行けますか?」
「任せといて。見事に窮地を救ってみせるわよ」
ぐっとガッツポーズを決めて、エミリーは身をかがめた。いつでも走り出せる体勢だ。やる気も乗り気も抜群。いざやると決まれば、彼女はいつだって全力の人だ。
《ARCUS》の通信をミリアムにつなぐ。
「そっちも準備大丈夫よね。エミリー先輩にも収拾できるくらいの軽めのでお願い。かと言って簡単すぎたらトラブルにならないからね?」
『りょうかいー。ほらアーちゃんも一緒にりょーかいー』
『了解。……いちいち抱きつかないで下さい』
念押しの確認に、ミリアムの間延びした声と、やや煩わしそうなアルティナの声が返ってくる。彼女たちは別の場所で待機中だ。
カロライン男爵が路地の中腹に差しかかった。近くに通行人はいない。今が好機だ。
「ふう、しかし登り坂が堪えるな。テレジアにも言われたが、もう少し運動すべきだろうか……ん、坂?」
ぼやく男爵の足が止まる。
「この道に登り坂などなかったように思うのだが……」
ここまでのタイル敷きの路地とは、明らかに途中から色味が違う銀色の坂道。そして傾斜30度の頂上には巨大な黒い鉄球が、異様な存在感を醸し出して待ち構えていた。
すなわち道と球にトランスしたアガートラムとクラウ・ソラスである。
ゴロン……と重々しく転がった黒い鉄球が、徐々に速度を増しながらカロライン男爵へと迫りゆく。たちの悪いダンジョンのトラップによくあるやつだ。
「なっ、なああああ!?」
何が起きたのか理解不能のまま、男爵は踵を返して逃げ出した。
「えーっと……エミリー先輩、あれ助けに行けます?」
「いや無理」
「お、お父様ー!!」
躊躇のないクラウ・ソラスボールを「ふぬおっ!」と、間一髪で横に飛び退くカロライン男爵。彼をかすめた大玉は、道端の花壇のいくつかを押し潰しながら遠くへと転がっていった。
「やりすぎでしょ! 軽めのって言ったじゃない!」
アリサは通信でミリアムとアルティナを嗜める。
『傾斜角は緩めだったけどねー』
『質量も軽めに設定しておきましたが』
「重い軽いっていうのはそういう意味じゃなくて。というか花壇押し潰してる時点で軽くないし。エミリー先輩が助けにいける範囲の難易度ってことよ!」
『理解しました』
淡白に応じてくるアルティナに不安を感じる。ミリアムも強弱の加減が今一つわかっていないようだ。
このままやらせていいものかとアリサが決めかねている内に、カロライン男爵は歩を進め始めていた。
「なんだったのだ、今のは。坂も消えておるようだが、はて……?」
しきりに首をかしげながら、道の続きを行く。
『それじゃあ第二段いくよー』
「あ、待っ」
制止するよりも早く、ミリアムが二つ目のトラブルを発動してしまった。男爵の挙動が変になる。
「む? 地面が動いているような……」
またしても路面にトランスしたアガートラムが、絶え間なく表面だけをスライド移動している。つまりカロライン男爵は、エスカレーターの下りを逆に上がろうとしているようなものだ。
いつまで経っても前に進めず、そうこうしている内に足場のスライドが段々と早くなっていく。
「ほっ、ほっ、んほうーっ!」
とうとう走り出すが、エンドレスのアガートラムロードを突破するには至らない。さらに逆戻る道の最後尾にクラウ・ソラスが現れた。
黒い傀儡は禍々しいギロチン台へと姿を変えるや、シャコーンシャコーンと出刃包丁のような刃を高速で上下させる。触れようものならミンチは必定。デッドオアアライブのデス・ランニングだ。
一応アリサは訊いた。
「……あれは助けに行けそうですか」
「私もシュレッダーに巻き込まれろっていうの?」
「お、お父様ー!!」
一旦合流。
ミリアムたちを呼び戻したアリサは、二人に言う。
「鉄球とかギロチンとか出してなに考えてるの? 死ぬわよ? 死ぬのよ?」
普通に処刑レベルで、控え目に見ても拷問だ。どうにか自力で死のランニングマシーンから逃れたカロライン男爵のバイタリティも中々ではあるが。
その男爵は理不尽かつ不可解な災難にもめげず、先ほど路地を抜けてしまったところだ。今はショッピングモールをひと回りしている途中である。
ミリアムが「うーん」とうなる。
「むずかしいよ。ちょうどいい感じがわからないんだよね」
「だとしても他にもうちょっとあるでしょう。結末が一撃死しか用意されてないじゃないの。あんなのエミリー先輩は介入できないし、テレジア先輩はその都度叫んでるし」
あくまでも危機をエミリーが救い、親友関係を認めてもらうのが目的だ。テレジアのカレイジャス乗艦はその後の話である。
もちろん友人同士であることに父親の許可など必要ないが、それでもテレジアはエミリーが対等の間柄であることを知って欲しいという。
その為のトラブル設定なのだが、いかんせんセーブがきかない二人――しかも片方は敵意がないとはいえ貴族連合付きの
作戦の土台に元から無理があったのかもしれない。それにこの手の立案はトヴァルのようなレクリエーション担当がやる方がいい。
言い出しっぺだけど、私には向いていない気もする。いや、トヴァルさんは向き不向き以前の問題か。雪合戦の時と言い、あの人はやらかし量産機だった。
「どうしよう。私、なにもできてないけど」
「気にしないで。エミリーじゃなくても無理だと思うわ」
申し訳なさそうにしているエミリーのフォローに入るテレジア。
もう正攻法で腰を据えて話し合う方がいいのか。しかしカロライン男爵もそれなりの堅物のようである。娘の説得に応じないものを、元より良い感情を持たれていないエミリーに代わったところでどうにかなるとは思えない。ラクロス部自体に好意的ではないらしいから、自分だって同じことだろう。
やはり印象を覆すほどのきっかけがなければ無理だ。
「少々やり方が回り道をし過ぎなのでは?」
意外にもここで提案したのはアルティナだった。
「アーちゃんには考えがあるんだ?」
「降りかかる災難が大きいのであれば、調節すればいいだけのことです。大したことではありません」
「じゃー任せてもいい?」
「そのつもりです。ついてきて下さい」
ショッピングモールを見終えたカロライン男爵が、次の区画へ移動しようとしている。また人通りの少ない路地に入っていった。
それをミリアムとアルティナが先行して追う。
「ちょっと心配よね。自信はありげだったけど」
「もうお父様が無事なら、それでいいような気がしてきたわ。それにしてもお父様ったら、何をあんなにウロウロしているのかしら」
「え、そんなの決まってるでしょ」
「なに?」
「先輩たち、そろそろですよ」
会話を割って、アリサが促した。路地に入って五分したら続くよう言われている。
今度こそと、エミリーを先頭に三人は現場に突入した。
『え゛』
そろって口からもらし、動きを止める。その光景は路地の入口すぐにあった。
白銀の
「ぐふっ、ごあっ、うぐああああっ……」
中年紳士の割とかっこいい悲鳴が路地に響き渡っていた。
「ストップストーップ!」
「これこそ私にどうしろって言うのよ……」
「お、お父様ー!!」
本日三度目のテレジアの叫びで、男爵はぞんざいに解放される。どさっと地面に落とされ、四つん這いになってげほげほとあえいでいた。
「う……テレジア? こんなところにいたか」
「だ、大丈夫ですか? ごめんなさい、まさかこんなことになるだなんて」
「なぜお前が謝る?」
どう伝えていいかわからず、口ごもるテレジア。
その時、路地に一人の男が走り込んできた。男はひどく焦った様子で、一番近くにいたテレジアをいきなり羽交い絞めにした。
「きゃあっ!?」
「動くな、動くんじゃねえぞ。お前は人質だ、女!」
「テレジア!」
その手には鋭利なナイフ。カロライン男爵の顔が青ざめる。男は力づくでテレジアを連れて行こうとした。
誰も事態を把握できない中、一番最初に動いたのは、アリサでもミリアムでもアルティナでもなく、エミリーだった。
「ミリアムちゃん! ラケット作って!」
言った時には、すでにエミリーは前に飛び出していた。「ガーちゃん!」とミリアムが反応した直後、アガートラムの腕部が切り離され、それが瞬時に形状変化。ラクロスで使用するようなラケットを一秒かからず形成し、エミリーの手に素早く収めてみせる。アルティナの目が大きく開いた。
ぶんと振りかぶりながら、エミリーは強く踏む込む。なんら刃物に臆することなく、銀色の軌跡を描くラケットが振り抜かれた。
スパーンと勢いよく顔面直撃。予想外の反撃を受けた男は衝撃にたたらを踏んで、テレジアを手放した。
「いた、あそこだ!」
「絶対逃がさないぞ!」
「あの、こういう捕り物は市中警護の担当に任せるべきかと……」
続けざまに複数人の声が届く。騒々しく路地にやってきたのは四人組だった。
「ジャスティススリー改めジャスティスフォーだ! おとなしくお縄につきやがれ!」
妙なマスクと赤いマフラーをつけた謎の人物が威勢良く啖呵をきる。男は慌てて逃げ出した。
展開についていけずに立ち尽くすアリサたちの前を、ジャスティスフォーなる戦隊がどたどたと駆け抜けていく。
バリアハートの民間団体だろうか。しかしどこかで聞いたような声ばかりだ。
しばし呆然としていた一同の中で、エミリーが口を開いた。
「えっと、とりあえずケガとかしてない?」
「あ、ええ、大丈夫よ。ありがとう、エミリー」
立ち上がるテレジアの横。娘が大事に至らなかった安堵もそこそこに、カロライン男爵は眉をひそめた。
「エミリーだと? その名前は確か……」
「そうです、お父様。何度もお話した私の親友です」
「それがなぜここに? そうか、そういうことか。この者がお前を《紅き翼》とやらに引き込もうとして……まさか先ほどまでの執拗な痛めつけは――」
「お父様? 他に言うことがあるのではないでしょうか」
それなりに察しのいいカロライン男爵を、テレジアは咳払い一つであしらってみせる。娘にじとりとにらまれると、男爵は喉を詰まらせた。罰悪そうにちょび髭をいじる。
「う、うむ。そうだったな。娘を助けてくれたこと、礼を言う」
「別に大したことじゃないですよ」
「お礼にしては頭の角度が浅いのでは」
エミリーに押し被せるように、テレジアはすかさず言った。
「へ、平民に深々と頭を垂れろと言うのか」
「私は命を助けてもらいました」
「だが、それとこれとは……」
「エミリーはまったく迷うことなく飛び込んでくれました。お父様は一つも動いてくれなかったですけど」
「むうぅ……」
「そういうわけでカレイジャスに乗ります」
「ならば仕方あるまい――い、いや待て! なぜそうなるのだ!」
口車の勢いに乗せられそうになったカロライン男爵は、あわてて首を左右に振った。
「だってエミリーが乗ってるんです。私だって協力したいもの」
「なぜお前までそうする必要がある! 任せておけばいいではないか。いっしょになって危険な目を見る理由などなかろう!」
「友人だからです。対等でいたいから。もしさっき私とエミリーの立場が逆だったら、迷わず私も同じようにして彼女を助けます」
「違う、違うのだ……話を聞いてくれ、テレジア」
口争いは娘が優勢、父が劣勢だった。
元来は口下手なのか。アリサにはカロライン男爵の言わんとしていることがわかった。それを横入りしていいものか悩んでいると、同じく察していたらしいエミリーが踏み込んだ。
「その辺りにしておいてあげたら?」
「だけどお父様はあなたのことを悪く言うのよ。私はそれが我慢できないわ」
「半分は口実じゃないの?」
娘が誰かの影響を受けて離れていくような気がして、それが寂しくてその関係を否定してしまう。ラクロス部の活動にしてもそうだったのだろう。今まで常にそばにいた娘が、自分の手の及ばない世界を手に入れる。喜ばしい反面、どうしても寂しいのだ。だから認められない。面白くない。愛情の裏返しではあるけれど。
どこかでテレジアも勘付いてはいたらしく、言葉が止まる。
「私のことは置いておくとして、カレイジャスに乗るのが心配でたまらないのは本当でしょ。それは最初に言ったじゃない。その気持ちはテレジアも汲んであげるべきだと思う」
「なんでそんなことがエミリーにわかるの?」
「わかるわよ。普段行かなさそうなショッピングモールをきょろきょろしながら練り歩いたりしていたのは、飛び出しちゃったあなたを探していたから。あわよくば謝りたかったんじゃない? 鉄球に潰されそうになっても、ギロチンでスライスされかけても、引き返そうとしなかったしね」
「あ、お父様……私……」
「待て、お前たち。鉄球にギロチンだと……やはり今日のことは」
『それはともかく』
異口同音にぴしゃりと遮って、二人はカロライン男爵と対面した。
エミリーはテレジアの背をぽんと叩く。父親の気持ちの一端でも知れたからか、テレジアはそれまでとは違った険の取れた口調で言った。
「無茶なことはしません。必ずお父様のところに戻ってきます。エミリーもいっしょだもの。大丈夫」
「……約束できるのか」
「約束します。大好きなお父様に誓って」
無言でうつむくカロライン男爵は、ややあって顔をエミリーに向けた。
「どうかテレジアを頼む。そしてできるなら、今後も娘とは良い友人として付き合ってやって欲しい」
「もちろん。いつかラクロス部の試合の応援に来てくださいね」
「楽しみにしておく。君も近い内に我が家に遊びに来なさい」
一件落着のようだった。
ミリアムとアルティナはいつの間にかいなくなっている。いったい彼女たちの目的はなんだったのだ。……ミリアムが艦に戻って来てから聞けばいいことか。
アリサはテレジアたちの様子を見ながら、小さく口元を緩めていた。
もう自分の父親はいなくなってしまったが、もし生きてくれていればどんな関係になっていたのだろう。
いつも穏やかで優しかった記憶しかない。親子ゲンカなんかしたりするのかしら。母様ならともかく父様とは、ちょっと想像ができないけど。
父様が亡くなってから、母様は変わってしまった。
子供の頃、父様から贈ってもらったものだと、母様が懐中時計を見せてくれたことがある。機構に結晶回路を組み込んで、メロディが鳴るようにした手作りの時計。規模は異なれど、その基盤となる技術はレイゼルにも組み込まれている。
唯一目に見える形の家族としての関係が、亡き父親の技術というのは、なんともラインフォルト家らしいと言える。
思い出したせいで、無性に気になってきた。
あの形見の懐中時計を、今でも母様は持っているのだろうか。
――続く――
――Side Stories――
《世直し任侠譚⑧》
「ぼ、僕が正義の戦隊に……?」
「ああ。適任だと思うぜ」
カレイジャスの端末室で、クレインはステファンを勧誘していた。
「強きをくじき、弱きを助け、世間の悪を正していく。それが俺たちジャスティススリーだ。どうだ、一緒に正義を執行してみないか?」
「するぞ! ぜひ僕も仲間に入れてくれ!」
即決でステファンは宣言する。ジャスティススリーはジャスティスフォーになった。
クレインの後ろに控えていたハイベルは、そわそわしながら戸口に体を向けた。
「さっそくもう一人の隊員に紹介しに行こうじゃないか!」
●
「おお~……まさかもう一人の隊員と言うのが、かのクレア・リーヴェルト憲兵大尉だとは……光栄であります!」
「ええ、なんででしょうね。ステファンさんでしたか。とりあえず宜しくお願いします」
アルバレア城館の諸々で忙しなくしているクレアを、クレインたちは訪ねていた。執務室である。
大尉は勤務中だからと他の憲兵に門前払いを食らったのだが、「僕たちはジャスティスフォーだぞ。クレア大尉の御用達だ!」と、ハイベルが無理やりに突破したのだ。
当初は戦隊を快く思っていないハイベルだったが、ここぞとばかりに名前を前面に押し出す鮮やかな手の平返しを見せつけた。
「それじゃあ大尉。さっそく市中の見回りにいきましょう」
クレインが言うと、クレアは困っていた。アルバレア公関係の処理が多くあるのだろう。間髪入れずにハイベルはその提案を切り捨てた。
「クレア大尉は忙しくしていらっしゃる。僕たちの都合だけを押し付けるんじゃない。すみませんね、大尉。こいつはいつもこうなんですよ」
腕を組み、壁に背中を預けて、ちょっと声音を渋く変える。彼なりの格好いい男の所作だった。
「いえ、行きましょう。ちょうど休憩を取ろうと思っていましたし、いい気分転換になりそうです」
「ですよね。ほらクレインぼさっとするな。外は寒いんだから、大尉のコートを用意してくるんだ。手袋はいかがなさいます? レザーorシルク?」
「い、いえ。自前のもので。ありがとうございます」
手の平返しのオンパレードに、「だから何なんだよ、お前ってさ」とクレインはぼやく。
執務机に束になっている書類をみやり、ステファンが気遣わしげに確認した。
「ですが本当にいいのですか? かなりお忙しそうですが」
「昨日も昼にマキアスさんがランチに連れ出してくれましたし、気にしないで下さい。本当に気分転換になっているんですよ」
「ちっ……」
憎悪にまみれた小さな舌打ちが、ハイベルから発せられた。
「――それでコードネームを変えようと思いまして。俺はジャスティスレッドで、ハイベルはジャスティスイエロー、ステファンはジャスティスグリーンで、クレア大尉はジャスティスブルーですね。マスクとマフラーの色に合わせてあります。すみません、大尉抜きで決めてしまって」
「まったく構いませんが、何か事情があって?」
「ハイベルのやつが、《マジカルH》ってネーミングがテクニカルな変態みたいだからって」
「余計なことを言うな!」
ハイベルがクレインの口をふさぐ。
クレインが《パワードC》だったりと、元々は個人の特徴と頭文字で構成されていたネーミングだが、ハイベルはクレアが入隊してからそのコードネームが余計に気に入らなくなったらしい。
「本当に仲がいいんですね。パトロールも楽しくなってしまいます。まあ一時間足らずでは、そうそうトラブルも起きないでしょうが」
くすくすと笑うクレアに、ハイベルはかぶりを振った。
「いいえ、大尉。クレインを甘くみたらいけません。必ず何かを引き寄せますから」
「おいおい、人聞きの悪いことを言うなよ。俺は平和な一日の為にだな――」
「強盗だーっ!!」
クレインの言葉を物騒な叫びがかき消した。
ショッピングモールに並ぶ一つの店から、ナイフを持った男が飛び出してくる。どうやら脅して金を奪ったらしい。
「よっしゃ! 全員スタンバイ!」
「ほら来たよ……よっしゃってなんだよ」
「ふぉー! 初出動だ」
「今日もこれをかぶることになるなんて……」
それぞれのカラーのマスクとマフラーを装着。正義戦隊に変身した四人は、路地に逃げ込んだ強盗の男を追いかけた。
路地に入ると、数人の人の集まりと、強盗の姿が見えた。
「いた、あそこだ!」とハイベル。
「絶対逃がさないぞ!」とステファン。
「あの、こういう捕り物は市中警護の担当に任せるべきかと……」とクレア。
「ジャスティススリー改めジャスティスフォーだ! おとなしくお縄につきやがれ!」とクレイン。
路地の脇道を抜け、犬に吠えられつつ民家の柵を乗り越え、そしてついに強盗を壁際にまで追い詰めた。
クレアが銃を構えて一歩進み出る。
「あなたを逮捕します。おとなしくして下さい」
「くそっ、なんだてめえら。変な恰好しやがってよお!」
「それは言わないで頂けると……」
男を捕縛しようと近付くクレアを、クレインが呼び止めた。
「あいつ今、なんだてめえらって言いましたよ」
「ええ、言いましたが」
「こいつはやるしかないでしょう。さっき台詞はお伝えしましたよね」
「え? ちょっと本気ですか!?」
戸惑うクレアをよそに、四人は配置を変えて横一列にならんだ。ばばっとそれぞれがポーズを取って、
「燃える炎を背に掲げ、真っ赤な拳が悪を討つ! ジャスティースレッド!!」
「雷光煌めき轟かせ、輝く魔法が悪を灼く! ジャスティースイエロー!!」
「理詰めの裁判持ちかけて、浄化の緑が悪を裁く! ジャスティースグリーン!!」
「………」
無言のクレアを仲間のジャスティスと強盗の男がじっと見つめる。聡明な頭脳は一度聞かされただけの台詞を、完璧に記憶してしまっていた。
「……清廉清楚は水のごとし、青き弾丸が悪を穿つ……ジャ、ジャスティースブルー……」
消え入りそうな語尾で、どうにか名乗りをやりきる。
『四人そろって、正義戦隊ジャスティスフォー!!』
ばばーんと決まる。ジャスティスブルーだけが下を向いていた。
強盗は不憫そうにクレアを見やると、自ら両手を差し出した。
「なんかあんた見てるとさ。俺の境遇ってまだマシだったんだって思えたよ。罪を償ったら田舎に帰ってやり直そうと思う」
「……ぜひそうして下さい」
がちんとかかった手錠の硬質な音が、やけに大きく反響した。
☆ ☆ ☆
――another scene――
アリサがエミリーと食材調達にバリアハート市内を回っていた頃、リィンとマキアスはカレイジャスの工房を訪れていた。
ジョルジュとアンゼリカを前にして、二人は頭を下げる。
「い、いきなりどうしたんだい?」
「君たちに謝られるような事は思い当たらないが」
不思議そうにしている先輩たち。リィンは持っていたそれをジョルジュに手渡した。
「これ、ハンドルグリップだよね。導力バイクの。ずいぶん焼け焦げてるけど……バイク本体は?」
「それだけしか回収できませんでした」
先のオーロックス砦戦でマキアスは導力バイクで敵地に突入した。その後は敷地内にバイクを乗り捨てて、ユーシスと単身で砦内に攻め入った。
そしてまもなく敷地内に、クラウ・ソラリオンとアルテアカノンを合成させた最大の威力を誇るであろう騎神アーツが降り注いだ。
導力バイクは消し飛んだ。
最初の作戦段階ではバイクは建物近くに停めておくか、少なくとも被害を免れそうな場所に置いておく手はずだったのだ。
リィンの談では、〝敷地のど真ん中にあるとは思わなかった”
マキアスの談では、〝あんなド派手なのを撃ち込んでくるとは思わなかった”
頭を下げたまま、二人はお互いの脇を肘でつつき合う。
「いいから顔を上げてくれ。リィン君もマキアス君も。僕もアンも怒ってないし、咎めるつもりもないから」
「ジョルジュの言う通りだ。逆にバイクのおかげで作戦が成功したのなら、御の字とも言えるだろうしね」
懐の大きさを見せられるも、リィンとマキアスは申し訳ない気持ちでいっぱいだった。
「あの導力バイクは先輩たちがみんなで作ったもので、大事な……」
トワ、アンゼリカ、ジョルジュ、そしてクロウの合作だ。
「形があるものはいずれ壊れてしまうものなんだよ」
「そして壊れたものは、また直せばいい。それだけのことだ」
ジョルジュの言葉にそう続け、アンゼリカはウインクをしてみせた。
●
「それは総合的にお前が悪いな」
「……わかってはいる」
あらましをユーシスに説明すると、彼はばっさりそう評した。
「あの時は仕方なかったじゃないか。敵の布陣が予想より早かったし、バイクを安全圏に移動する暇なんてなかった」
「シュトラールはしっかり自分で離脱したがな」
「知っているか。バイクは自走してくれない」
先輩たちはその内に二号機でも作ると言って、笑って済ませてくれた。ありがたい反面、やはり申し訳ない、だ。
「しかし君の時間は大丈夫なのか? かなり忙しくしているはずだろう」
「それなりにはな。アルノーが補佐してくれているから、どうにか指示系統に段取りはつけられそうだ。もう少しすればまとまった時間がとれる」
「その時間で……ケルディックに行くのか?」
「ああ」
本当は今すぐにでも行きたいのだろう。オットーのこともあるし、ロジーヌの意識もまだ戻らないと聞く。
「見えてきたな。ちょうど昼時だし、席が空いていればいいが」
ユーシスの視線の先には《ソルシエラ》があった。彼の叔父であるハモンドがオーナーをしているレストランだ。
昨日は一日カレイジャスに帰れなかったユーシスは、先ほど急に戻ってくるなりマキアスを捕まえて、「昼食をおごってやるからついて来い」と半ば強制的に連れ出したのである。
夏に雪が降る――否、槍が降るほど珍しいことだった。
「ところでマキアス。あれはなんだったのだ。オーロックス砦の屋上から落ちる直前、お前は何かに気付いたようだったが」
「ああ、あれか。結局間が悪くて、誰にも伝えられてないんだ。せっかくだしランチを頂きながら話すとしようか」
「ふん、もったいぶるな」
それはこちらから一言も言っていないのに、彼が自分をマキアスと呼ぶようになったことと関係している。
あくまでも今の段階では仮説で、ジョルジュあたりにでも裏付けを取る必要はあるだろうが。
《ソルシエラ》が近付くにつれ、なにやら喧騒が聞こえてくる。
「どうしたんだ。店内がやけに騒がしいみたいだが」
「マナーの悪い客でもいるのだろう。叩き出してやる」
嘆息を吐いて、ユーシスは扉を開いた。
☆ ☆ ☆
メリークリスマスでしょうか。《わかってくれないダウンハート》をお付き合い頂きありがとうございます。
丸一話使ってのテレジア合流に絡めて、バリアハート寄航日二日目がスタートしました。
この一話は昼過ぎくらいには片づいているお話になりますが、午後は午後で別のキャラクターが主役となり進んでいきます。
閃Ⅲで心に負ったダメージを癒すべく、最近新しいタイトルを始めました。《イース8 ラクリモサ・オブ・ダーナ》というファルコム作品です。イースシリーズに触れるのは初だったりします。
評判が良さそうだったので前情報なしで購入し、中盤くらいを楽しくプレイ中です。一応心に負ったダメージを癒せる優しめのストーリーを想像していたのですが、まあまあハードな展開もあって追加ダメージを食らっています。
さて次回はバリアハート寄航日二日目の②。主役はミリアム・アルティナペアとなりますので、引き続きお楽しみ頂ければ幸いです。