【夢の中】で女を犯しまくっていたら、【現実】に影響でちゃった……。 作:BIBI
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食後に風呂を済ませ、少しラノベを読みながらイノリにメールしていた。何気ない会話のやり取りが数時間続き、気づけば彼女の就寝時間。
『もう寝るから。続きは明日話そう』
短いメールを確認した後、俺は本を置いて少し伸びをする。
相変わらずイノリは寝るのが早いな……。じゃあ、そろそろ俺も寝るか……。
部屋の電気を消して、ベッドに寝転ぶ。布団を被り、目を閉じていた時、ふと先程の事を思い出した。
そういえばミウ以外でも俺の夢に連れ込めるのか、試さないといけないんだった。
とりあえず……、今日はイノリを意識して寝てみようかな……。
イノリ、イノリ、イノリ……。イノリ、来てくれ……――。
「イノリ……」
目を開けると夢の中に居た。そして目の前には白髪を肩まで伸ばした少女――イノリがいた。
「…………」
整った顔立ちで、寝顔も当然綺麗だった。枕もない状態でスヤスヤと寝ている。
あれ……。よく考えたらイノリが寝ている状態で、後から俺が寝ないと多分夢に連れ込めないって可能性もあったよな……。
起きてる相手を夢に連れ込めないだろうし……。
よかった……、イノリが目を閉じたら即落ちするタイプで……。というか、限界までメールのやり取りに付き合ってくれていたのかもな。良い奴だしな、コイツ。
「……よし」
とりあえず俺は静かにベッドを出ると、
「…………ッ⁉」
ガシャンと音を立て、鍵が外れた様な音が聞こえた。つまみを持ち、力を入れると重たい扉が内側に開いていく。
部屋の外に足を踏み入れると、
よく俺とイノリが話している、海の見える公園。だけど、冷たい風が吹き、雪が積もっている。
まだ十月の秋だろ……。それなのに雪が降り積もっているなんて……。やっぱり此処は人の思い入れの強い場所を再現してんのか?
俺の時はバスケの練習場や父親の墓場だった。だとするとイノリは……、それだけ俺と一緒に居る時間を大切に想ってくれているって事か?
随分と友達思いな奴だな……。
「…………ふぅ」
白い息を吐きつつ、冷えたつまみを掴んで鉄扉を閉めた。
それにしても、この夢の中が心の中だとすると、今の鍵が外れた様な音は――。
もしかして心を開いているという証……、なのか?
だとすると今の所は合点がいくな……。普段のミウは少なくとも、俺を嫌っているというか、心を開いている訳ではなさそうだしな。
「――グギギギ……」
後ろを振り返ると、どこからともなく黒い化け物――ナイトメアの群れが現れた。
形は多種多様で、統一感はない。
ゴブリンみたいな奴もいれば、浮かぶ魂の様な見た目の奴もいる。だが共通して体の殆どが漆黒。体に刻まれた赤い文様以外が、全身漆黒に染まっているのだ。
まるで動く影の様な、禍々しくて少し中二臭いデザインの化け物達。
正直、わりと格好いいから勿体ないけど……、消えて貰わないとな……。ストレスの元凶だし。
「ぐぢ……?」
ナイトメアの一匹。声を出した頃には体が真っ二つに裂かれていた。
俺は夢の中では、妄想力故なのか剣を創造できる。そして身体能力も引き上げられ、現実では有り得ない様な動きも可能としていた。
故に並みのナイトメアなら一瞬で始末出来てしまう。
「…………結構多いな」
音速に近い動きの速さで、次々とナイトメアを倒していく。最初は大して身体能力も高くなくて苦戦したが、今では成長してそれなりに強くなっていた。
5分程度だろうか。数百いたナイトメアの群れを一掃し終えた。
帰るか……。
流石に息切れして、呼吸を整えながらゆっくりと鉄扉に向かう。剣は適当に放ると、その場で
「…………ッ」
扉を開けて部屋に戻ると、ベッドの隅で怯え、縮こまるイノリと目が合った。
「何だ、起きてたのか……」
予想していた事なので驚きはなく、俺は薄く反応しつつ扉を閉める。
「カ、カイ……! 何で私、アンタの家に……! それに、その扉……!」
心細かったのだろう。ベッドから転びそうになりながらトテトテと駆け寄って来るイノリは、自分の胸が当たらない程度に俺の腕を抱き締めた。
本当に怖かったのだろう。手が震えている。
「イノリ……。扉の外を見れば分かるだろうけど……、ここは――現実じゃない」
俺は静かに告げ、混乱し視線が一瞬扉の方に向いたイノリに、不意打ちでキスをした。
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兄の寝室に侵入するミウは、光が入る事を嫌がり、すぐに扉を閉める。
「…………」
彼女はドキドキと心臓を高鳴らせ、静かに、起こさない様に近づいていた。
ずっと朝から発情していた所為で、もう我慢の限界だったらしい。理性があまり上手く働いておらず、荒い息のまま、その場で服を脱ぎ始めた。
何やってんだ、私……。こんなの絶対……。駄目なのに……。
素っ裸になり、ベッドの布団を引っぺがす。そして兄の姿を見て、見惚れて、更に興奮が高まる。
くっそ……。兄さんの事、嫌いなはずなのに……、何でこんなにヤりたくて仕方がないんだろ……。
バレた時、どうしよ……。絶縁されないかな……。
そう迷いながらもミウの手は、カイのズボンや下着を脱がせ始めた。興奮して息が荒いが自覚はない。ただ起きたら終わるという不安を抱き、自分の息遣いに気を配る余裕なんてなかった。
というか、ミウは起きない事を想定なんてしていない。
別に途中で起きて良い……。それよりも、早く挿入しないと……。最近の夜は気温が低いし、寒くて起きるかも知んない……。
起きる前に入れてしまえば……、その気になってくれるはず……。兄さん、女好きだし……。
ミウが家でも肌をできるだけ見せなくなった理由。それは兄のいやらしい視線が気持ち悪いと思ったからだった。貞操の危機を感じて、夏場も無理して薄着をずっと避けていた。
いつもきしょい視線向けてくるんだし……、脈なしじゃないはず……。妹だから一線は越えたくないとか、言わないよね……、多分……。