【夢の中】で女を犯しまくっていたら、【現実】に影響でちゃった……。   作:BIBI

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第8話 慣れたら何も思わなくなる

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

 

 

 ミウに引き続き、イノリまでも……。

 

 

 今日昼まで寝ていた間に、夢の中でミウの中のナイトメアを退治したけど……。

 

 

 

 現実でミウは、観察する限り発情していなかった。つまり夢に連れ込んだだけでは、現実で発情しないという事――。

 

 

 

 恐らく夢で犯し快感を与える事で、現実でも発情を起こすんだ。

 

 

「…………ッ。御母さんに見られ、ちゃって……、アンタにも拒否られたら、私、もう立ち直れないかも……」

 

 

 

 耳まで顔を真っ赤にして、涙目でイノリは弱音を吐いた。

 

 

「…………イノリ。俺はお前を親友としては好きだ。でも、それは恋愛感情じゃない」

 

 

「…………ッ。分かってる……」

 

 

 真剣に伝える俺に、イノリはビクリと肩を震わせた。だが想定内の反応だったらしくて大したショックは受けてはいない様でもある。

 

 

 

「ごめん……。こんな事をして……。でも、私……」

 

 

 先の言葉は続かなかった。俯き、諦めた様な表情。しかしイノリは依然として、俺の腰に乗っかったまま。

 

 

 

「付き合わないって言ってんだよ。それでも、したいのか?」

 

 

「…………。駄目……?」

 

 

 無言を裂く俺の提案に、イノリは縋る様な目で返す。彼女は視線を合わせ、多少気恥ずかしくなったのか、目を逸らしてギュッと口を(つぐ)む。

 

 

 

「……分かった。親友でも男女なら、ノリでそういう事をしてしまう事もあるだろ。抱いてやるから、今日の事は忘れろよ?」

 

 

 

 少し上体を起こし、床に手を突いて俺は困った様な表情を作る。

 

 

「……うん」

 

 

 泣きそうな顔で、嬉しそうに勢いよく俺を抱き締めてくるイノリは、いつもと違って遠慮なく胸を押し付けてきた。

 

 

 

 さっきまで気にならなかった荒い息が、耳元だとよく伝わる。発情し切って、もう耐えられない様な、そういう犯罪臭すら感じる程、息遣いが妙にエロい。

 

 

 

 マジかよ……。ヤるだけやって捨てて良いとか最高か?

 

 

 勿論、近い未来で他の男にイノリが取られるのは嫌だけど、一途に恋愛したい程好きって訳でもないしなぁ。こればっかりは、仕方ないよな。

 

 

 

 結局俺もコイツもお互いを親友としてしか見てねぇし、セフレくらいが丁度いい落としどころか……。

 

 

 

 ……まぁ、将来の彼氏さんが悔しがると思えば、初めてを貰うだけでも満足だしな。コイツは便所扱いで十分だろ。

 

 

 

 暫く彼氏作る気なさそうだし、その間は俺が便利に穴を使い続けてやるとしよう。

 

 

 どうせ独占欲なんて一時的なもんだしな……。多分、散々体を使い倒して飽きたら、今後コイツに彼氏が何人出来ようと何も思わなくなる。

 

 

 

 イノリを捨てた後は女を漁り、一人一人を味わい尽くそうかな。そして――味が消えたガムの様に女を捨てよう。

 

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

 

 

 赤く染まる夕暮れの空。雲が少なく何か物悲しさを感じる。窓から差し込む光を浴びながら、ミウはカーテンをそっと閉めた。

 

 

 

「まだ、か……」

 

 

 気づくと兄を待っていた彼女は、静かなリビングで、テーブルの席に着き一人、珈琲を淹れて飲んでいる。いつもなら暇さえあれば勉強しているが、今日はそんな気分ではない。

 

 

 

 今日の朝まで血の繋がった実の兄とセックスをしていたのだ。普段通りに振る舞える訳もなく、彼女は大して何もせず時間を無駄にしていた。

 

 

 

「…………」

 

 

 えっと、確か、ピルを飲めば妊娠しなくなるんだっけ……? あんまり思い出せないな……。自分には関係ない話だと思って、今までちゃんと話を聞いた事なかったし。

 

 

 

 何処に売ってるんだろ……。薬局にあるのかな。まぁ良いや、今は気不味い。来週の土曜日にでも母さんに買ってもらおう。

 

 

 

 早くピル飲まないと効かないかも知れないし、再来週は駄目だよね……。かなり言いづらいけど、そこは仕方ない……。

 

 

 

 寝込み襲った挙げ句、兄さんにお金を出させる訳にもいかないし……、私から母さんに伝えないと……。

 

 

 

 ミウは溜息を大きく吐いて、立ち上がり、冷蔵庫に向かう。牛乳を取り出してカップに注ぎ、珈琲の苦みを和らげた。

 

 

 薄い珈琲の色合いを見て、自然とミウは兄を思い出す。

 

 

 そういえば、兄さんは牛乳たくさん入れないと飲めないんだっけ……。

 

 

「…………」

 

 

 兄さん、早く帰って来ないかな……。変に不仲が解消された所為で、今は一人が寂しいというか……。

 

 

 

 朝まで激しく突かれ、散々弄ばれていた事を思い出すと、今でも凄く不快で、思い出すだけでもゾワッとするのに……。

 

 

 

 大切な初めてを衝動的に捨てて、凄く後悔してるし……、兄妹であーいう事をしたと思うだけで気持ちが悪くて仕方がないのに……――。

 

 

 

 やっぱり縁を切りたいとまでは思わない。

 

 

 不快感なんて多分、一緒に過ごしていれば、慣れてしまえば、何も思わなくなるはずだし……。もう変な事せず、これから普通に過ごせば、普通の仲が良い兄妹になれるはず。

 

 

 

 だから、早く帰ってきたらいいのに……。

 

 

「…………遅い」

 

 

 兄は出掛けたら大抵夜に帰って来ると知っていながらも、ミウは小さく一人呟いた。

 

 

 

 

 

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