岡崎いるかに選ばれたい   作:姉小路

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アニメすごい良かった


岡崎いるかと将来を見る

季節は流れ暖かくなり上着も必要なくなるぐらいの時期になった。もうすぐ大学生活も3年目に突入し多くの人が次のステップに進む段階となった。俺は実家に恵まれているので働かなくても良い状態ではあるがメディカルトレーナーを目指している。いるかちゃんの為になると思い興味があったからモチベーション高く目指せている。

 

俺が進路について考えているとなると次の春で高校3年に上がるいるかちゃんも同様に将来を見据えている。ジュニア世代トップ選手である彼女は色々な場所からスポンサー契約の誘いが来る。世界的な自動車メーカーから化粧品メーカー等など持ちかけてくる企業は多種多様だ。

 

「条件がパッとしなかったら家を頼ってくれて良いからね。いるかちゃん1人ぐらい余裕で養えるから」

 

「いや流石にそこまで面倒を見てもらうのは申し訳ないんだけど。まぁ本当に困ったときは頼るかもね」

 

「いつでも待ってるから」

 

2人してソファの上でくつろぎながらそんな話をする。今日は五里邸まで遊びに来た。いるかちゃんが休息日でも誠二先生は愛西ライドの子たちを教えているのでここには居ない、なのでその間にオファーを出して来た企業についてのイメージとか選考にあたってのアドバイスが欲しいと言われたのが今日の主題だ。

 

俺も大学進学前に何件かチームからオファーを頂いた事があるので先輩からアドバイスやリサーチする方法等を教わったことがある。今日はそれらを伝えられたら良いなと思って来たがよくよく考えたら俺なんかより誠二先生の方がずっと詳しいだろうし必要ないんじゃないか。そう思ったがいるかちゃんはそんなこと百も承知だろうし情報の取捨選択が出来る子なので必要なかったら忘れるだろうと思ってある程度解説した。

 

「まぁ色々と言ったけどサッカーとフィギュアスケートで違う所は色々あるだろうし覚えとくぐらいで良いからね」

 

「うん、移動とか練習の条件とか企業によって全然違うから誠二先生とちゃんと相談して決める」

 

「それが良いと思うよ。詳しい人が身近にいるんだし頼った方が絶対いい」

 

一応真剣な眼差しで言ってみるがソファで足を伸ばしくつろいでいる状態なので説得力は無いかもしれない。でも実際近くに頼れる大人がいるのだから使った方が良いに決まってる。俺もサッカーを辞めるか迷ったとき頼らせて貰った。ムカつく事もあるが先人たちは偉大なんだ。

 

「サチだったらどこの企業選ぶ?」

 

「やっぱりそれ聞く?情報を貰ったときに考えてみたけど俺だったらこの自動車メーカーかな」

 

「なんか面白味が無いなぁ。てっきり俺が養う!!とか言うのかと思った」

 

「現実的な案が欲しいかなって思ったから言っただけで本心ではそう思ってるよ」

 

「ふふ、キモいね」

 

少し笑いながらそう言ったいるかちゃん。自然な流れで彼女にキモいと言われたが笑いながら言ってるしきっと冗談か何かだろう。男子中学生がちょっとした事で強い言葉を使うのと同じに違いない。そう自分に言い聞かせ平静を装いつつ会話を続ける。

 

「結局のところココがブッちぎりの大企業だから支援が厚いんだよね。他の部門でも良い話しか聞かないし。」

 

「有名なのは知ってたけどそんなに良いんだ」

 

「たしか金メダリストも所属してたと思うよ」

 

「そうだっけ?調べてみよ」

 

俺の言葉にスマホを取り出し調べ始める。誠二先生はこの件をどう考えてるんだろう。自分をいるかちゃんだと思って想像してみたら凄い気になってきた。普通なら自動車メーカーで即答なんだが他企業の条件も中々良い、スケートリンクの優先権や消耗品の支給等いるかちゃんへの期待が書面から見てとれる。これだけ好条件ばかりだと誠二先生も相当悩んでいるだろうな。

 

自分ならどうするか妄想したうちに調べ終わったかなといるかちゃんの方を見るもまだスマホを触っている。そんなに時間かかる物でも無いし何をしているんだろうかと気になり無言で覗こうとする。いるかちゃんのスマホの画面が見える、そう思った瞬間彼女が俺の行動に気づいてスマホを体で隠してこちらを睨んだ。

 

「スマホ、見た?」

 

「ごめんなさい見えてないです。」

 

「本当に見てないの?」

 

「ギリギリ見えなかったです。信じて下さい!」

 

「胡散臭いな」

 

凄い剣幕でこちらを睨見つけるいるかちゃん。そこまで本気で嫌がっている姿を見ると内容がすごい気になるがしつこいと嫌われるかもしれないという理性が働き見たいという好奇心を抑えている。

 

「サチは私に勝手にスマホを見られたら嫌じゃないの?」

 

「俺は別に見られても…嘘です嫌です」

 

本当は見られても嫌じゃないが空気を読んで思わず嫌だと言ってしまった。怒っている彼女の様子を見てそんなに嫌だったのかと思い改めて反省する。

 

「なら二度としないで。次やったら口きかないから」

 

「はい、すみません」

 

そんな俺の様子を見て許してくれる。ただ口をきかないか、普通に効果覿面だろうから止めて欲しい。次からは勝手に覗かなければ良いだけの話だが罰を受けた時の事をイメージしてしまい普通に震える。イメージしたら怖くなったのでいるかちゃんに後ろから抱きついて離れなかった。そんな俺たちの様子を見てニヤニヤ笑っていた泰子さんの顔が印象的だった。

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