ブルーアーカイブ
タイトル もう一人、もう一つのあまねく奇跡の始発点
第五章 決意と決断、そしてそれに伴った結果。
俺はホシノの腕を引き、立たせてから先生の前に立ちカイザーと先生の間の壁と成る、
トア「(先生またって言ってたよな、)先生あれに関しての情報ありますか、できれば簡潔に、」
みんなも戦闘態勢に入り銃を構える。
ホシノ「あれで懲りないなんてね、」
シロコ「ん、また潰すだけ」
ノノミ「しつこい男は嫌われますよ〜?☆」
先生が今、必要な情報を簡潔にまとめて伝えてくれる。
先生「あれはゴリアテ、中にいるカイザーが操作してる、結構素早くて武器は両腕のガトリングと肩のミサイルポッド、それと主砲からビームも撃てる。」
トア「了解です。」
先生「(なんでだ?なんで前回負けたのに同じので挑んでくる?)」
その瞬間カイザーの姿が消えた、俺はとりあえず先生を抱え左に跳ぶ、すると巨大な何かがぶつかったような音がしたかと思うと土煙は舞い瓦礫は崩れ、先程まで俺と先生がいたところにカイザーがおり、ガトリングがビルの壁をいとも容易く壊している。
全員「!?!?」
トア「(危なかった、今俺は油断していなかったはず、いや、正確にはまばたき一つ、油断と言える油断はそれだけなはず、)」
カイザー「ほう、今のを人を抱え所見で避けるか、見たことのないそこのガキも強いな」
トア「先生、前回どうやって勝ったんですか。」
先生「前回はこんなに強くなかった、もっと遅かったし銃器の攻撃だけだったはず。」
カイザー「そうだ!俺はお前たちに勝つためにゴリアテの改良、調整に勤しんだ!!その結果無調整だった前回に比べスピードや耐久力、馬力は何倍にもなり、センサー類も我が社の粋を集めた最高品質!!お前らに勝てる道理はどこにも」
その瞬間ホシノは懐に入り込み頭部に向けショットガンを放つ
ホシノ「黙れ」
だが、虚しくもその銃弾は軽く傷つける程度でダメージなど全く通っていなかった。
カイザー「ないんだよ!」
周囲の空気は凍りつき絶望に包まれる。
カイザー「おいおい、良いのか?そんなにぼさっとして、お友達が死にかけているのだろう?」
そうだ俺達はセリカを助けに来たんだ、こんなやつの相手をしている暇はない。かと言ってこいつを無視してセリカの方に行けばカイザーが追いついてきて一網打尽、でもこいつを倒すほどの時間はないし勝てるかもわからない、なにより今は一分一秒が惜しい。
ならばかくかなるうえは、
トア「先生、自分がここは足止めします、先に行ってきてください。」
先生「いや、でも」
トア「でももなにも無いです、これが最善です、自分は大人数相手に戦う方がリスクが高いんですよ。」
先生「いや、一人で残すわけには、」
シロコ「ん、私も残る、私も一対一も方が得意」
先生は苦虫を噛み潰したような顔をする。
先生「わかった、でも危なくなったらすぐに逃げてよ、約束だからね。」
トア「大丈夫ですよ、」
シロコ「ん、私達が負けるわけ無い。」
先生「(私達か、トアを仲間だと思ってくれてるんだな)ホシノ!ノノミ!トアとシロコに任せて先に行くよ!!」
ノノミ「了解です〜☆」
ホシノ「うへ〜わかったよ〜」
先生たちはセリカのものであろう銃声の鳴る方へ走っていく。
カイザー「背を向けて走っていくとは、」
カイザーが腕のガトリングを先生たちに向ける、俺はハンドガンを抜く、俺とシロコは目の辺りやガトリング砲に向け発砲する。
トア「お前の相手は俺らだよ。」
カイザー「殺す順序が変わるだけだな、」
俺等はそこから戦闘に入る、基本俺が前線を貼りヘイトを集めシロコは攻撃が来ても避けられる位置からの援護をする。
カイザー「なかなかに速いな、だがな!この強化版ゴリアテには!」
俺はその瞬間カイザーの目の前に飛び、スナイパーライフル弾頭のショットガンを零距離射撃する。ものすごい音と火花が散る、見てみると明らかに凹んではいるもののダメージはほぼ通っていない。
カイザー「やるな、ただのショットガンじゃない。」
トア「俺はさ、そう何回もでかい隙を見逃してあげるほど人ができてないんだよね。(零距離射撃であのダメージかよ、ダメージは斬撃か手榴弾系統の方が良さそうか?)」
トア「ところで後ろも気をつけなよ」
カイザー「っ!?(後ろ?不味い!あの女か!)」
カイザーはガトリングで薙ぎ払うようにしながら後ろを振り向く。風切り音が聞こえる、旋回もしっかり滅茶苦茶速いのか
カイザー「(何も 居ない!?」
トア「嘘だよ。」
俺は無反動ハンマーから着想を得て作った貫通用マグナム弾をハンドガンに装填し発砲する。するとそれは金属同士がぶつかり合う嫌な音を立てながらゴリアテの装甲を破った。
カイザー「なっ!?」
カイザーがよろめく、だが本体にダメージがいってない上に弾丸を貫通に特化させすぎたためゴリアテ自体へのダメージも少ない。
トア「(なによりこの弾は製作コストも高いしお試しだから3発しか作ってないんだよな)」
カイザー「貴様!」
カイザーがこちらにガトリングを撃とうとする
シロコ「ん、こっち」
シロコは建物の影をつかいカイザーの横の建物に忍び込んでおり手榴弾を投げる。
カイザー「なっ!」
俺は咄嗟にカイザーの影に隠れ手榴弾から身を守る、爆発音と炎が一瞬見えるカイザーはモロにこれを食らう、だがそれでも俺のあの弾丸以外で大きく傷ついている様子はない。
トア「(やっぱりこのマグナム弾で装甲ごと本体にダメージいれるしかないか、残り二発、十分だ。)」
トア「シロコは基本もの影に隠れながらミサイルとか手榴弾での撹乱をお願い。」
シロコ「ん、」
カイザー「まぁ、いつまで持つか見ものだな、」
カイザーのトリングが俺に向けられる、機械音を立てながら回転数が上がっていく。
俺は走りながらガトリングのクールダウンを待つ。
ガトリングからはものすごい数の弾丸が放たれ絶えず火花が舞い後ろの建物が壊れて崩れるような音も聞こえる。
トア「(走ればギリギリ捉えられないのが救いだな。にしてもクールダウンはいつだ?もう数千発は撃っているはず、)」
カイザー「大人を舐めるのもいい加減にするんだな!!」
その瞬間カイザーの姿が消え地面が抉れる、俺は咄嗟に勘で進行方向の真後ろに跳ぶ、すると俺の進行方向丁度にカイザーがガトリングを叩きつけ地面を抉っていた。
シロコ「(見えなかった、)」
カイザー「(今のを避けるか、まぁ小鳥遊ホシノへの良いウォーミングアップになりそう だ。)」
トア「(速いな、瞬間的な速度は勝ってるけど相手は俺と違って小回りがききそうだ、それに絶対に平均の速さは絶対相手の方が速いし、正直厳しいな)」
トア「(現状の整理だな・ダメージはほぼ通らない・唯一ダメージ出せるのは後二発・スピードは瞬間的な速さ以外は基本相手が上だから俺もきついしもちろんシロコもきつい)」
トア「(かなり詰んでるな。何よりダメージが入らないのがきつい)」
その時ドローンが飛んでくる、するとドローンからアヤネの声が聞こえてくる。
アヤネ「トアさん!先生から状況は聞きました、後二分で戦車が到着するので頑張ってください!」
トア「後、二分か。」
俺は再びカイザーに向き合った。
トア「Shall we dance?ってね。」
カイザー「大人を舐めるなよクソガキ」
声は荒げていなかったが明らかに怒りが滲んだ声だった
再び攻防が始まる。
カイザーはマシンガンの回転数を常に維持して俺の動きについてきながらオーバーヒートし隙をさらさぬよう小出しにしながら撃ってくる。
精神が、集中力が削られていく。常に銃口を向けられ少しでも足を止めれば圧倒的な力でぐちゃぐちゃにされ、少しでも気を抜けばあの銃口から放たれる銃弾で蜂の巣にされる。
トア「(普通は後二分耐えれば勝ちと考える、カイザーもそうだろう、それは雑魚の考えだ!今!カイザーが反撃してくるという可能性を考えていない油断している今この二分以内に決着をつける!!!)」
トア「お返し!」
俺はカイザー自体に向け閃光手榴弾を投げる。ピンは抜いていない。
カイザー「ふっ、そんなもの」
カイザーは軽く避けて距離を詰めてくる。地面が軽くえぐれ、地面が瓦礫にすらならず粉々に成るほどの踏み込み。
トア「下見な」
カイザー「なっ!!!」
カイザーの足元にある。そこには無いはずの閃光手榴弾。先程のはカイザーを挟んだシロコへの閃光手榴弾のパスだった、シロコは理解をしピンを抜いて投げてくれた。
俺は耳を塞ぎ目を瞑る。爆発した。至近距離だったためかしっかり塞いだはずの耳に爆音が響き瞑った目にも閃光が走った、俺はそれに合わせ跳躍し目を開け拳銃を構えた。
トア「え?」
その時俺の目に入ったのは跳躍した俺を叩き落さんとするカイザーのガトリングだった。
カイザー「おねんねしてな!!!」
俺の思考が一瞬止まる。
トア「(まずい!とりあえず受け身を!)」
ワンテンポ遅れた反応、ワンテンポ遅れた思考。100%の受け身なんてとれるわけもなく。
トア「(衝撃を逃がせ!)」
ショットガンの両端を持ちそれで受けて少しでも体へダメージがいかないようにする。力の流れを読み衝撃をできるだけ体の広範囲に流し衝撃が集中するのを防ぐ、
ガキャン!!!!!
硬い物同士が強くぶつかる鈍い音がなる。
少しの浮遊感の末吹き飛ばされる、吹き飛ぶ先はビルの壁。
シロコ「トア!!」
トア「(まずい!死ねる!)」
幸い相手の薙ぎ払いの加速も全く乗ってなかったふりはじめに当たっていたようでそこまで強く吹き飛んでいない。俺は刀を抜きぶつかる瞬間ビルに十字の切込みを入れる。
バコッ!!
俺は壁にぶつかる。受け身を取った、切込みを入れたおかげで壁が当たった瞬間に簡単に壊れてそこまでダメージも無く、しかも瓦礫がクッションとなり更に衝撃を吸収してくれた、運が良い。
トア「(痛い!痛い!痛い!痛い!痛い!痛い!痛い!痛い!)」
上手く呼吸ができない、全身の至る所が痛い、こっち(ギヴォトス)にきてから初めて負傷した、覚悟はしてた、けど痛いものは痛い、いつか医者に聞いた、俺は神経伝達や神経自体が発達し高性能すぎて痛覚も一般人の数十倍あるのだと、恐らく折れてはない全身打撲、それでも俺にとっては大怪我、今まで大した大怪我もしたことがなく痛みにも全く慣れてない、もう、やだ。
銃声爆発音が聞こえる、
トア「(そう、だ、シロコさんが、いる、先生との約束も、終われない、俺一つの命じゃないから。)」
あちこちが痛む体にムチを打ち、立ち上がる。
おぼつかない足取りで装備の確認をする、ショットガンは、真ん中辺りからひん曲がっている、とてもじゃないが使えないだろう、
トア「結構改造頑張ったのに、」
俺は無駄だとわかりながらショットガンも一応装備のスロットに付ける、
その後急いでぱっと確認したが壊れているのはショットガンだけで装備はハンドガンの特殊弾のマガジンを入れていた弾薬ポーチはどこかになくなってしまっていた、
トア「(少しショック、)」
俺は痛みに耐え体を動かし骨折が無いことを確認し脚に力を込める。
そのままカイザーの方へ跳ぶ。
全力で踏み込んだせいでビルの床がぶっ壊れた音がする。
トア「ただいま、」
俺は一瞬でカイザーに接近し普通の方のマグナム弾を放つ、火花が散る、確かに装甲は凹むが破るまではいかない、
カイザー「な!!お前生きて!!!」
シロコ「ん、私は信じてた、」
トア「あ゛〜、よく寝た。」
俺はわざとらしく言いカイザーから距離をとる、やはり動くたび、何かが触れるたび全身が痛むが泣き言は言ってられない、
【戦車到着まで残り1分15秒】
あらかじめつけておいた時計のタイマーを確認する、
トア「(残り約一分、作戦変更だな、この場をしのぎ切る)」
カイザー「(なんであいつは平然と立っていやがる、情報では先生と同じで体が脆いと聞いたが、)化物が」
トア「褒め言葉として受け取っとくよ、」
その瞬間俺は近づき抜刀する。
カイザー「バカのひとつ覚えに、」
カイザーは再び薙ぎ払おうとする。
トア「お前もだろ、」
俺は空中で身をよじり回避する、同じ攻撃を二度食らうほど馬鹿じゃない、
トア「(これは入る!!)」
俺は斬り掛かった、完璧な速度、完璧な角度、完璧な力の向き、馬鹿みたいに硬い装甲は避け基本柔らかい装甲と装甲の間がある関節部、右腕の関節を狙った、完璧に入った、
バギャン!!!!
唯一の誤算はギヴォトスの技術力を侮り自分の世界を基準で考えてしまったこと。
トア「(え、あ、硬....)」
腕が痺れる、思い出の刀が真ん中辺りから割れ破片が舞う。
トア「(二度同じ轍は踏まない!)」
俺は思考を止めそうになるのを抑え、とりあえず地面を蹴り急いで距離を取る。
トア「(関節部があそこまで硬いとは...)」
カイザー「年貢の納めどきだ!!」
カイザーが肩辺りのミサイルポッドからミサイルが放たれる、
トア「(ミサイルは弾丸より遥かに遅い、置けるなんて造作も な……い?)」
ミサイルは避けるまでもなく俺の体を逸れた
トア「(なんでだ?、あれが外すわけが.....あ、まさか...)」
その瞬間俺は地面を蹴ったが少し遅かった、すぐ近くの右側から爆発音が聞こえる、炎が見える、瓦礫、ミサイルの破片が飛んでくるのが見える、その瞬間、俺の体は吹き飛ばされた
トア「(とりあえず、受け身を)」
俺は地面につく時に手をつき腕を曲げ衝撃を吸収しその腕を思いっきり伸ばして力のベクトルを変えなんとかきれいに着地する、
トア「(間に合わなかったとはいえ反対方向に跳べてて良かった)」
トア「っっつ!」
その時ようやく痛みがやってくる、痛みのあまり涙が流れそうになり気づかれる前に拭う、
トア「(??、遠近感がおかしい、それに視界が狭い...)」
今気づいた、右目が見えない、血がたれてるのがわかる、顔を触ると右側に大量に小さな破片みたいのが刺さってるのがわかる。
トア「俺のご尊顔やってくれやがってな?」
カイザー「クソガキらしい愉快な顔面になったな!!」
俺は深く息を吐き痛みを押し殺し近くの手頃な瓦礫を拾いカイザーに向け投げる。
カイザー「(なんだ?あんだけ大口叩いといてただ瓦礫を投げるだけ?万策尽きたか?)」
カイザー「!?」
俺は瓦礫をハンドガンで撃ち抜き粉々にしてカイザーの視界を奪いその隙に接近する、右目が見えなくて右側の攻撃に対応できないため右側から行く。
トア「どうせ効かないだろうけど、」
俺は弾薬を切り替え放つ。
散弾が放たれるそして火花なよりも明らかに大きい炎
トア「ドラゴンブレス弾ってやつだが、」
カイザー「所詮ガキの小細工だな、」
構わずガトリングをぶん回してくる。
俺は最小限の動きで躱す、回避に全振りできれば何回もみた単調な動きなら流石に覚えられる、
カイザー「(そろそろ戦車が来る時間か、それに向こうの捨て駒たちが暁のホルス相手に善 戦できるとも思えん、このガキと隠れてちょっかい出してきやがるガキを殺し て戦力を削いで次回の襲撃にかけるか…」
俺はわざとらしくハンドガンの弾倉を変え心臓部あたりに狙いを付ける、するとカイザーはサイドステップを踏み距離を取りガトリングを放ってくる。
トア「(偶々か?それとも心臓部を避けているのか?)」
そんなこんなで回避に全振りし時間を稼ぐ、カイザーの笑い声が脳裏に張り付いた。
今にも飛び出してきそうなシロコにアイコンタクトで静止をかける。
トア「(どうするべきだ?先生たちはどうなってる?先生たちが既に離脱できてるならここでシロコさんを逃がして俺が足止めしたほうが良いか?いや、それじゃあ根本的な 解決にならないな、やはりここでカイザーを殺す、最低でも戦闘不能状態にして捕 らえる)」
トア「まぁ、やるしかないか。」
そして時が来た、
カイザー「(この音、戦車が来やがったか!)」
カイザーの視線と意識が戦車に行く、その隙に俺はシロコさんにアイコンタクトと身振り手振りで先生たちの方へいけと伝える。
シロコ「(そんなことできるわけ、)」
トア「(行って)」
シロコは渋々先生たちの方へ行ってくれた、何故か泣きそうな顔をしていた気がするが、気のせいか?
トア「さて、ホントのラストダンスだな?」
流れてる血を拭う。
カイザー「つくづく癪に障るガキだな、」
その後も攻防を続ける、が、違和感を感じる、
トア「(なんだ?カイザーの焦った様子もない、攻撃はもはや弱まった気すらする、そして何よりあの場所を動かない、なぜ機動力という利点を捨てた?....いや、いい、考えても無駄なことは考えるな、今は今を!)」
その時戦車から一発大砲が撃たれる、俺は咄嗟に距離をとる、その弾はカイザーに
……..命中した。
今までの中で聞いた一番大きい不快な金属同士の衝突音。
カイザーのゴリアテの左側、特に腕辺りが大きく凹む、かなりのダメージだろう、
トア「(このまま注意をこっちに逸らして戦車の攻撃を続ければ、)」
カイザー「(損害がかなり大きいな、さすが我が社の技術を集めた最新型の戦車だ、それはそうとして、もう十分エネルギーは溜まったな、終わらせるとするか、)」
トア「(なんだ?エネルギーが溜まっているのか?、何に?考えろ!、なにか見落としてい ること。)」
痛み、焦り、恐怖、様々感情に無自覚ながらも押し流されてしまっていた思考力では思い出す事ができなかった【主砲】の存在を、
カイザー「(戦車はまとまったダメージを与えてくる、厄介だ)まずはあれだな、消し飛べ」
トア「(なんだ?!カイザーが戦車の方を向いて消し飛べといった?何をする気 で....不自然なほどなチャージであろう時間と消し飛べという発言、てっきり戦闘でエネルギー不足にでもなったのかと思った、違う!なぜ忘れていた!主砲の存在を!!)」
カイザーから主砲が放たれた、
トア「(なっ 目で追えない!?!?)」
戦車にまるでレーザーのような攻撃が直撃する、するとレーザーが当たった部分だけきれいに無くなっている。いや、焼き切られている、
トア「(まるでじゃないな、おそらくレーザー、電磁砲って言ったところか、そりゃあ目で追えない、雷なんて音以上の早さがあるんだ、戦車もなくなった、これしか残ってない、できるのか?俺に、..いや、迷いは捨てる、今!この瞬間にすべてをかける!)」
カイザー「(よし、これで戦車は壊せた、後は鬱陶しいガキを始末するだ、」
その時カイザーの目に入ったのは目の前で跳躍しておりハンドガンを向けているトアの姿があった。
トア「(残り2発、頼む!」
俺はカイザーが中に入っているゴリアテの頭部を撃ち抜く、よろめくが本体は居なかったようだ、
トア「(想定通り!後は狙いを定めて、)そろそろ死んでくれ、」
俺は引き金を引いた、乾いた火薬の音、銃弾が装甲を貫いた。
トア「終わった....」
カイザー「抵抗はそこまでか?」
カイザーは普通に立っていた、理由は単純明快、外した、勝手にゴリアテの中心部にカイザーはいるだろうと思い、勝手な先入観で作戦を立て、すべてが崩れ落ちた、作戦も、自信も、俺の心も、
トア「(コックピットは普通は頭部か心臓部だろ、クソ)はぁ、まじかよ、」
カイザー「じゃあな、」
カイザーがガトリングで薙ぎ払ってくる、俺はそれを間一髪で避ける、
トア「(いや、終わってない、終わらせない!終わらせたくない!!やっと掴めた居場所を離してなるものか!終わらせない、終わらせたくない!!このブルーアーカイブ【青春の物語】を!!!)」
俺はもう一度ハンドガンの弾倉を変え銃口を向け【とっておき】を取り出そうとする、が次の瞬間また、俺の体は骨の軋み、折れて内臓が破裂した音と共に吹き飛ばされていた.....
ビルの壁にめり込む、受け身も一切取れなかった、全身の骨が砕けた、内臓も...多分無事に残っている方が少ない、もはや痛みも感じない、
トア「(また、先入観で失敗した、普通はあんなに潰れた左腕使えないと思うでしょ...)」
トア「(やっぱり駄目なのかなぁ)」
???「トア!!!」
その時遠くから大勢の走る音とこっちに来てから聞き慣れた声が聞こえた.....
時は遡り【先生視点】
トア「先生、自分がここは足止めします、先に行ってきてください。」
先生「いや、でも」
トア「でももなにも無いです、これが最善です、自分は大人数相手に戦う方がリスクが高いんですよ。」
先生「いや、一人で残すわけには、」
シロコ「ん、私も残る、私も一対一の方が得意」
先生は苦虫を噛み潰したような顔をする。
先生「わかった、でも危なくなったらすぐに逃げてよ、約束だからね。」
トア「大丈夫ですよ、」
シロコ「ん、私達が負けるわけ無い。」
先生「(私達か、トアを仲間だと思ってくれてるんだな)ホシノ!ノノミ!トアとシロコに任せて先に行くよ!!」
ノノミ「了解です〜☆」
ホシノ「うへ〜わかったよ〜」
私たちはセリカのものであろう銃声の鳴る方へ走っていく。
先生「カイザー兵が多くなってきたね、多分近いよ!」
先生達は途中にいるカイザー兵をなぎ倒しながら進んでいく。
セリカ「(なんでいつもこうなるのよ!、本当にまずい、そういえば前にもこんなことあったなぁ。あの時は先生が助けに来てくれたんだっけ)あっ」
転んでしまった、セリカの頭に銃口が突きつけられる。
セリカ「(先生、助けて...)」
目を瞑るが痛みは一向にやってこない、目を開けるとそこには、
ホシノ「うへ〜、ギリギリセーフかな?」
セリカ「ほ、ホシノ先輩、」
遅れて二人がやってくる
ノノミ「ホシノ先輩速すぎですよ〜」
先生がセリカに駆け寄る、
先生「セリカ!大丈夫!?」
セリカ「あ、先…生(来てくれたんだ、)」
ホシノ「せんせ〜?感動的な再会のところ悪いけど指揮とってくれる〜?」
あたりはカイザー兵で囲まれていた。
先生「みんな、やるよ!!」
その一声を皮切りに銃撃戦が始まる。
ホシノ「かわいい後輩を傷つけた落とし前つけさせてもらうよ、」
数が多いせいで時間こそかかったがホシノがホシノが暴れノノミがミニガンで一掃しセリカがあぶれた敵を仕留める、さほど苦戦せず戦いが終わった。
セリカ「そういえばシロコ先輩とトアさんは?」
先生「二人は今カイザーの足止めをしてくれてる、今すぐ援護に戻らなきゃ」
先生が最後の確認をしようとした時、
カイザー兵「死ねぇぇぇ!!!」
生き残っていたカイザー兵が先生に銃口を向ける
先生「っ!?」
その時一発の銃声がなりカイザー兵が倒れる、銃声のなった方を見ると息を切らしている恐らく走ってきたのであろうシロコがいた。
先生「シロコ、ありがとう、そっちの状況は?」
シロコ「早く戻らなきゃ、」
シロコの目には若干涙が浮かんでいていてただごとでは無いのがわかる、
先生「みんな!!急ぐよ!!」
ホシノ「うへ〜おじさんには少しきついな〜」
ノノミ「急ぎましょう☆」
私達は急いでトアとシロコと別れた地点に走る、途中シロコにトアがどんな状況かときいてみたがわからないといい俯きなにも話してくれなかった、私の中の不安が大きくなっていく
その時なにか聞いたこと無い音が響き渡った、なにか光が見える、まるでビームのような、
走るスピードを速める、なにか鈍い音が聞こえすごい速度で【なにか】が吹き飛び壁にめり込むのが見えた。
先生「え?」
ホシノ「うへ?」
ノノミ「あれって、」
シロコの顔が青ざめるのが見えた、いや、それは私を含め皆同じなのだろう、冷や汗が止まらない、嫌な最悪の事態が脳裏に浮かぶ、【なにか】は全く動く様子がなく奥にカイザーが見える、目の前が真っ白になった
シロコ「と、トア」
私は気づいたときには走り出していた
先生「トア!!!」
【トア視点】
トア「(まずい、最悪なタイミングで先生やみんなが来た、みんな殺されてしまう、俺の殺される姿を見せてしまう、来ないで、来ちゃ駄目だ、)」
トア「せ、ん せ、い(まずい、声が出ない、喉が潰れてるのか?)」
カイザー「(あのガキを始末するために二回分の主砲をチャージしたのだが、運がいいな)」
カイザー「(集まってきたな、ここで先生とあのガキを主砲に巻き込み殺し、アビドスの奴らの心が折れたところを潰すか)お誂え向きだな。」
先生とホシノが走ってくる。
その二人は近づくほど鮮明にトアの姿が見えた、いや、見えてしまった。
破片が刺さりまくりでぐちゃぐちゃになっているトアの顔の右側、吹き飛ぶ時に地面やがれきに引き裂かれ削られたのであろう、皮膚や服がなくなり筋肉が丸見えになり血がぼたぼたたれているトアの左腕、攻撃を受けたのであろう右腕はありえない方向に曲がりちぎれかけており肉と皮でギリギリつながっている、左脚も痛々しく開放骨折しており右脇腹もえぐれている。
トア「(まずい、カイザーが主砲を構えている、俺の他にも巻き込む気か、かくなる上は)」
どうせ最期なんだ、もう少しだけ無理するか、
俺はもう思うように動かせない、動こうとしない体にムチを打つ。
トア「(刀が折れてて逆に良かった、この方が投げやすい)」
俺はビルの壁から無理やり抜け出す、痛みは無いがまた骨が折れた音がした、
俺は走ってくる先生に向け刀を投げる、刀は綺麗な直線軌道で先生の服と壁を貫き先生の動きを止めれた、
先生「なっ!!」
後の問題はホシノさん、あのスピードで来てるから押し出そうとしても絶対に力負けする、
ふとカイザーの方を見るもういつビームを撃たれてもおかしくない、時間がない、
トア「(やっぱり待ってきて良かった、)」
俺はショットガンをホシノさんに投げつける、ホシノさんはさすがの反射神経で簡単にキャッチした、だけど同時に、動きも止まってくれた、俺は辛うじて割と無事に残っている右足で踏み込みホシノさんを突き飛ばす、
トア「(間に合ってくれ!!範囲からはずれろ!!)」
カイザーのビームが放たれる........
ホシノ「と、トア...」
トア「(よかった、みんな無事だな)」
トア「(そういえばあいつ、元気にしてるかな)」
俺は最後、置いてきてしまった友のことを思い出した、そこで俺の意識は途切れた。
また時は少し遡り【ホシノ視点】
壁に【なにか】がめり込む、
私は最悪の事態を考え走り出す、
無常にも【なにか】はぼろぼろになったトアだった、
私と彼の出会いはたった数日前だ、あの日は苦戦した、謎の硬い戦車と数で押されてた、その時シロコちゃんが狙われた、誰も間に合わない距離で、一気に冷や汗が出た、また失ってしまう、目の前で、ユメ先輩のように、最悪の事態が頭によぎった、
その時誰かが颯爽とシロコちゃんを助けた、ヘイローも持たない男の子、彼はシロコちゃんをさっそうと助け日本刀でロボットを無効化していく、恐らく先生と同じ脆い体で、その時先生が遅れてやってきてくれ指揮を取ってくれた、あの男の子との連携で戦車を壊して危機を脱した、よく見るとその男の子は右に日本刀を差していると同時に左腰に私と同じような白いショットガンを装備してた、何故か少しうれしかった、そして尋ねてみた。
ホシノ「そのショットガンは使わないの〜?」
トア「.....あ」
その男の子は使い忘れていたようで可愛い声と表情をしていた、これが彼との出会いだった
その後自己紹介したりしたりした後も観察してみた。
シロコちゃんよりも下の15歳という若さで、イケメンで、大人びていて、言動も真面目で、こちらに気をたくさん使ってくれて、特別な力を持っていて、シャーレの副顧問で、体はすごく脆いのに強くて、頭も良くて、そのくせシロコちゃんの好意に気づかない先生並みのクソ鈍感で本人は隠している気だろうけど内心がかなり顔に出てて、カイザーってきいて一気に場が凍ったときのトアちゃんの反応可愛かったなぁ、
セリカちゃんが一人で戦ってるって聞いて、日も浅いのに一緒に動揺してくれて、私を抱き寄せてカイザーの奇襲から守ってくれて、勝てる気もしないカイザーをみてすぐ捨て駒として囮になるって躊躇もなく言って、まだなにもわからないであろう私達に簡単に命をかけてくれて、まるで先生みたいだった、あの時、いや初対面のときからずっとかっこよかった、少し惚れてたかもしれない、まぁこの戦闘が終わってからゆっくり話して仲良くなりたいなって思った、
けどそんな私の目の前に居たのは壁にめり込み明らかに体の至る所に致命傷や痛々しい傷を負っているもはや助かるかもわからないトアの姿だった、
気づいたら私は駆け出していた。
ホシノ「(嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ)」
もう二度と目の前で大切な人を失いたくない、
愛や絆に時間は関係ないと言うがそれはホントかもしれない、少なくともトアはこの数日間で私の中で確実に大切なものに入っていた、
ホシノ「(カイザーは何かを構えている、けど間に合うかもしれない、最悪私が壁になれ ば!)」
正直私は心の何処かで慢心していたかもしれない、トアと同じで体が弱くそして本人の戦闘力はトアと違って皆無な先生でもこのギヴォトスに来て色々な問題に私の生徒だからと首を突っ込み平然と解決して生きていた、それに私は強いと思う、正直にこのギヴォトスで五本の指には入ると思う、いざとなれば先生もトアもシロコちゃんたちもみんな守れると思った、心の何処かで死なないと、居なくならないと、私が一番に知っているはずなのに、人はだれも予想してなかった日、タイミングで突然居なくなる(死んじゃう)ことを、
次の瞬間トアからなにか投げられた、
私は反射的に足を止めキャッチする、次の瞬間いきなり突き飛ばされた、更にその瞬間カイザーのビームが放たれた、目の前の建物や瓦礫にきれいにポッカリと穴が空くように焼き切られた、
ホシノ「と、トア」
我に返った私の目に入ったのは、私を庇った結果、地面に倒れ伏し下半身が焼き切られてしまい動かなくなったトアと、私の手に握られている真ん中あたりからひん曲がってしまっている初対面のあの日、トアが装備してて少しうれしかった私のに似た白ベースのセンスの良いショットガンだった。
ホシノ「(私を庇えたなら、トアはもしかしたら避けれたかもしれない、私を助けたせいで、私のせい、私のせい私のせい私のせい私のせい私のせい私のせい私のせい私のせい私のせい私のせい私のせい私のせい私のせい私のせい私のせい私のせい私のせい私のせい私のせい私のせい私のせい私のせい私のせい私のせい私のせい私のせい私のせい私のせい私のせ私のせい私のせい)」
【先生視点】
急いでトアのもとに駆け寄る、
先生「(まだ、まだ間に合うかもしれない!)」
淡い期待を胸に抱きトアの脈を見る、完全に止まっている、
先生「(そうだアロナなら、)」
急いでシッテムの箱を開く
先生「アロナ!!トアなんとかできない!?」
僅かな希望を胸に叫ぶ
アロナ「私にも、失われた命は、どうしようもありません」
その言葉に私は膝をついた
私の様子をみて察したようでホシノがうなだれ膝をつく、しかもなにかぶつぶつと呟いている、シロコは涙をもはや隠せなくなってしまっている、
カイザー「やっと鬱陶しいのが消せたか。」
カイザーが瓦礫を踏み潰しながら進んでくる音だけがその空間に響いた。
???「お〜〜〜い」
???「起きろ〜〜〜」
なにか聞こえる、なんだ?
???「はぁ、しゃあないな〜」
???「起きろーーー!!!!!!!!!!」
トア「うおっ!?」
俺は飛び起きた、理解が追いつかない、なんでここにいる?、なんでこいつがいる????
俺の様子をみてそいつは喋りかけてくる
友「おはよう不良君?」
そいつは厭味ったらしい顔をしながら言ってきやがる、
俺は理解が追いつかずきょとんとしている、見慣れた教室、落ち着く席、唯一の友達、いや、親友、
友「その顔は時間がたちすぎて驚いてるのかな?」
トア「まぁ、そんなところ、」
友「にしてもさ、授業中大爆睡かました上にうなされてるとかwwwめっちゃ面白かったよwww」
トア「....まじかよ、」
心地良い、楽しい、涙が出そう、きっと前までの俺ならめっちゃ機嫌悪くなったのだろうが。
友「授業終わった後滅茶苦茶写真とか撮られてたよww(まぁほんとはトアのこと好きな奴らが可愛いってこぞって撮って行っただけなんだけど、わたしもとったし)」
トア「起こしてくれよ、友達だろ、」
友「何度も起こしたよーだ、まぁそれは良いとして、」
トア「(良くないのだが?)」
友「ホントに爆睡だったよ?しかもうなされてたし、なんか悪夢でも見てたんじゃない?」
トア「なんか、凄い長い夢を見てた気がする、(あれは夢だったのか?にしてはあまりにリアルで、生々しい夢、だが辻褄も合う、人たちの異常な耐久性に非科学的な端末、夢だったのか?」
友「にしてもトアも悪夢みるんだね〜、まぁそもそも寝てるのを見るのが初だけど、」
トア「俺を何だと思ってるんだよ、それと悪夢と言うほど悪夢じゃなかったし、」
友「え〜〜?うっそだぁ〜〜めっちゃうなされてたもん、」
トア「口縫い付けてやろうか?」
友「てかそんなことよりさ、」
トア「(流されたし、)」
友「早く一緒に帰ろ?」
親友が笑顔で手を差し伸べてくる、
トア「まぁ、そうだな」
俺は親友の手をとる
俺の顔からは自分でもわかるほどに笑みがこぼれていた。
トア「なんだよ、そんな顔して」
友「いや、トアってそんな顔で笑うんだなって、あ!そんなに私と帰れるのがうれしいのかな?」
また嫌味ったらしい顔で言ってくる、けど、なぜか心は満たされていた、前までは絶対感じなかったであろう感情、こてが幸せってやつなのかな、
トア「まぁ、そんなところだよ、」
友「え?、トアなんか様子おかしいよ?そんな素直だなんて、」
トア「 ….駄目かよ、(前言撤回、やっぱりムカつく)」
そんな会話をしながら俺等は帰路につく
そこを曲がったらもう別れてしまう、嫌だな、
友「じゃあね、また明日」
親友は笑顔でそんなこと言ってくる
トア「そうだな、また明日、」
自然と表情がほころんでしまう、その後歩いていると俺も家についた、
見慣れたマンション、カードキーで中に入りクソほどに長いエレベーターに乗る、
俺の部屋に着いた、
トア「ただいま、」
誰も居ないのに、そんな事を言った、残っているのは形骸化した、今の俺を苦しめるだけの幸せの思い出だけ、けどそんなだいっきらいだった家も今ならいいなと思えた、
見慣れたはずの、でも何故か少し懐かしく感じるいつもの家、あの夢のせいかな、
俺は自分の部屋の扉を開けた時言葉を失った、
トア「は?......なんで.........こんなものがここに、」
俺の視線の先にはあの夢でたった数日間だったが愛用していたショットガンとハンドガンがあった、そしてショットガンは真ん中あたりからひん曲がってしまっている、
俺は速攻扉を閉めた、今、目の前の現実を受け止めたくなかった、
トア「(気の所為だ、きっと気の所為だ、失いたくない、あの夢のお陰で気づけた日常の幸せを、)」
手が震える、意を決して扉を開く、そこにあったのは俺の望み通りの何も無いいつもの見慣れた部屋だった、
トア「幻覚か?(どうやら俺は相当参ってしまっているらしい)」
トア「寝よ、」
俺はそのままベッドにダイブして意識を落とした
トア「もう、朝か、」
気づくと時計の針は6:30を指していた、
トア「とりあえず顔洗お、」
いつものモーニングルーティンを済ませる、
その時机の上に見慣れないカードがおいてあるのに気づく、何気なく俺はそれを手に取る、
トア「............は?」
俺は見慣れない場所にいた、
崩壊している建物たち、そして何より真っ赤に染まっている空、まるで世紀末だ、
トア「!?」
目の前に先程まで居なかった男と思わしき人物が立っている、顔がわからない、音が俯いているのもあると思うがなにか、認識ができない、
何故かわからないがとてつもない恐怖を感じた、呼吸が乱れ、呼吸が速く、浅くなる、お腹の奥が痛い、不快感が凄い、
その時なにか声が響いた、
???「未来を生きたいなら、未来へ行きたいなら、みんなを、自分を救いたいなら、.....過去をすべて壊せ、覚悟を示せ、」
俺は耳を塞いで目を閉じてうずくまった、
トア「(嫌だ......嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ、)」
理解したくない、わかりたくない、今を捨てたくない、やめて、やめてくれ、
気づくいつもの部屋にいた、
トア「(夢?、幻覚?)」
トア「あ、やべ、」
時間がやばいのを見て俺は玄関を飛び出した、
学校についた、親友と会った、授業を受けた、親友といっしょに喋ったりご飯を食べた、学校が終わった、親友と一緒に帰った、
楽しかった、本当に楽しかった、朝の出来事なんて忘れちゃうくらいに、
自分の家についた、5008号室、扉を開ける、
俺は一気に絶望に引き戻された、いつもの部屋じゃない、
トア「なん............で」
声が、手が、脚が、全身が震えた、
夢の中でみたあの部屋、ギヴォトスの中の、俺の家、しかも暗い、外はまだ4時ほどで明るいはずなのにまるで夜のように暗い、
俺は時刻を確認するために逃げるようにスマホを開く、何故か電話帳が開かれている、
一番新しい追加欄には、先生、とあった、
俺は電話をかけてみた、
トア「(人違いであってくれ、まったく知らない人が出てくれ!、)」
そう願い、すがるように、
コール音が響く、
帰ってきたのは予想の斜め上の返答、
機械音が響く
「今のあなたにはお繋げすることができません」
そう言われたかともうと電話が切れる、俺はもう一度電話をかけようとする、
トア「なんで......なんで..」
俺の電話帳の中からは先生の文字が消えていて親友の名前が最新のところに書いてあった、
部屋の奥へ進む、やっぱりあの部屋、銃を改造し、黒服とかいうやつが接触してきたあの部屋、壁にはショットガンの弾痕が残っている、
わかってた、夢だと思いたかった、こっちを現実だと思いたかった、でも本当は逆なことなんてわかってた、
ギヴォトスでのいろんな思い出が蘇る、あの異質感、先生との出会い、他愛の無い会話、初めての戦闘、アビドスのみんな、まさかのケモミミの美少女がいるとは思わなかったなぁ、てかあっちの顔面偏差値高すぎね?
ギヴォトスのことを考えてると気づくと俺の顔は穏やかになっていた、
トア「なんだかんだ楽しかったもんなぁ、」
そうだ、楽しかった、やり甲斐があった、親友と話してる時みたいに心から笑顔になれた、先生という憧れの人ができた、いろんな人に出会えた、まだまだ色んな人に出会えるだろう、みんなを助けれる、生きる目標もあった、
このまま俺が死んだらみんな悲しんでくれるのかな、悲しんでしまうのかな、
トア「きっとこういうことなんだろうな、(未来を生きたければ、未来へ行きたければ、みんなを自分を救いたければ過去を壊せ、か)」
あの時の声を思い返す、
俺は覚悟を決めた。
その時気づくと朝になっていた、
トア「(時間の流れがおかしいな)」
スマホの日付をみる、7/34となっている、初日から気づいてたさ、だから意地でスマホを開かなかったんだ、
登校する、何故か誰ともすれ違わない、
学校につくやはり誰も居ない、教室の扉を開ける、そこには当然のようにいつもの感じで親友が座っていた、
友「あ、トアおはよ、」
そういい近づいてくる、.....俺は愛用のハンドガンを抜いた、親友、いや【親友の皮を被ったなにか】に照準をあわせる、
手が震える、怖い、嫌だ、仮に本物でないとしても彼女は親友の姿をしている、親友に銃口を向けている、その事実だけで覚悟を決めたはずなのに吐き気が込み上げてくる、
友「えっと、なんの冗談?」
【なにか】は顔を引き攣った笑みを浮かべている
トア「最後に教えてやるよ、」
引き金にかかっている指に少しずつ力を込める、
トア「あいつはな、俺の親友はな、」
トア「俺のことを【トア】って呼ばない、」
そうだ本物のあいつは俺のことをモテ男って言ってからかってくる、
俺は引き金を引いた、
乾いた銃声に火薬の匂いが漂う、
【なにか】の姿は最初から何もなかったかのように消えていた。
気がつくとまた、あの世紀末のような世界にいた、
あの男がまた目の前に立っていた、男が顔をゆっくりと上げる、絶望している俺だった、おそらくこれがあの少女が言っていた捻れて歪んだ結末、どこかで選択を間違ってしまった、いわば、【バッドエンド】の世界線の俺、
トア「今の俺は失敗なんてしないさ、」
そう呟き、覚悟を固める、そしてあの時のカードを取り出して....
【大人のカードを使う】
トア「っ!」
激痛で目を覚ました、目を開ける、現実に、今に戻ってきた、
本当に嫌な【悪夢】をみた、
先生「え?、あ、」
ホシノ「な、なんで、下半身が、なんで、生きて、」
シロコ「ん、わ、わたし..は、信、じて....た」
カイザー「な、なんで生きてやがる、化物が」
俺は血を拭い起き上がる。
トア「あ゛〜、よく寝た、」
みんなはまだ呆然としている
相変わらず右目は見えない、体も全身が痛い、けど骨も内臓も無事、おそらく致命傷だけがなくなったのだろう、まだアドレナリンも出てないせいで死ぬほど体が痛む。
もういい、出し惜しみはなしだ、俺は【とっておき】を取り出す。
ホシノ「ちゅ、注射器?」
俺は迷わずそれを頸動脈にぶっ刺した、薬品が中に入っていく、思考が研ぎ澄まされていく
俺の【とっておき】それはいわばステロイド、ドーピング、定義的に考えたら違うのだがそんなところだ、
こっちに来て一つだけ自分で調合した保険、最終手段、思考力を高め思考を冷静にさせ、血中の赤血球と酸素の濃度を限界まで高めさせ、体の、生き物としてのリミッターを強制的に外させる、自らの筋肉で押しつぶされ骨がミシミシと音を立て軋む、痛い、だがアドレナリンが出てきて痛みが消えていく、
トア「先生、ホシノさん、シロコさん、ノノミさん、セリカさん、下がってて、」
注射器を抜き地面に捨て踏みつける、バリン、と綺麗な音を立て粉々になった、
カイザー「カッコつけてるなよ、ガキ」
最後の戦いの火蓋が切って落とされた、
カイザーがガトリングとミサイルを同時に撃ってくる
トア「(遅いな、)」
ドーピングしている俺の前では先程までの四分の一倍速ほどに見える、
カイザー「(大丈夫だ、いくらやつが強くなろうと結局こちらにダメージは与えられない、持久戦で勝てる、)」
その瞬間トアが目の前に現れる、
カイザー「(ここのカウンターで仕留める!)」
しかしトアから放たれたのは銃弾では無く、まさかの殴りだった、
パンチがあたりカイザーがよろめく、
カイザー「なっっ!(重い!、なぜ脆い人間のパンチがマグナム弾以上の威力が)」
カイザーがガトリングを振り回す、
俺はそれを受け流しながら利用しカイザーのことを投げる、
カイザー「(何が起こった!?、天地が回った!?今地面に倒れているのか!?)」
カイザーが立ち上がろうとする、
俺は背後に回り込み膝裏に当たる部分を思いっきり蹴り体勢を崩し膝をつかせ後頭部を思いっきり蹴り地面にめり込ませる、
そもそも前提条件としてトアは銃器、及び銃器を扱った戦闘は素人である、そもそも向こうの世界でトアが極めたことは剣術、そして武術、対してギヴォトスの住民は某トリニティお姫様のように力任せのパンチやある程度の近接戦を意識したことは訓練するだろうが結局はすべて銃器での戦闘訓練である、そもそも至近距離での素手での戦闘なんて一切想定していない、
つまり、この身体能力があがりダメージをわずかながらも通せるようになった状態であるトアからしてみればこの銃器の使用すら許さぬ高速の接近戦、ましてや一対一のこの状況はトアの独壇場であるといえる。
トア「(正直臨床実験もできてないからこの薬の副作用がどの程度でいつ来るかもわからない、早期決着に越したことはないな、)」
トア「立てよ、」
カイザー「このガキがーー!!!!!!!!」
カイザーのがむしゃらな攻撃も容易く躱す、怒りで単調になった攻撃なんてこんなものだろう。
ガトリングを叩きつけてこようとしてくるカイザーのガトリングを加速仕切る前に受け止めようと跳躍する、その瞬間ガトリングがパージして手が出てきてトアの右手を捕まれ宙吊りにされる、
トア「お〜」
カイザー「(なんでだ!なんで危機的な状況なのにさっきと違いそんな余裕そうな反応をしていやがる、いや、ここから反撃、逃げ出す手段は無いはずだ!!!)死ねぇ!」
トア「捕まってあげない、」
俺は先程とっておいたそこら辺に落ちていた割れたガラスで右手首より下辺りを斬り裂き拘束から逃れる、
カイザー「(なっ!、ためらいもなく腕を!!狂ってやがる!!)」
カイザーは自分の想像してなかった狂気じみた行動に反応が遅れる、
トア「戦闘なんて狂ってなんぼよ、」
トアがカイザーの心を見透かしたかのように言いながら左手で拳を作り腕を引く。
カイザー「(まずい!!来る!!)」
カイザーは右方面の守りを固める、
トア「先入観は捨てたほうが良いよ、」
カイザーはまさかの左側から衝撃を受けていた
カイザー「(こいつ!!無い方の腕で殴りやがった!!!)」
カイザーの体勢が崩れる、
トア「俺さ、これだけはずっっと効くと思ってたんだ、」
トアの左拳がカイザーのゴリアテの腹部にあたる、
骨が砕けた音がする、左腕に衝撃が響く、それでもアドレナリンによって痛みはかき消される。
トア「(このまま衝撃を!押し込む!!)」
カイザー「っっつ!!!!(痛い!なんだ!?衝撃が響く!、装甲は損壊がほとんど無い!なんだ!?ゴリアテの電源が落ちた!!内部が破壊されたのか!?でもどうやって!?)」
トアが唯一本気で取り組んだこと、それは中国拳法だった、日本のものとは全く違い独特な構え動き重心、それもトアにとってとるに足らないものだった、ただ一つ、【発勁】だけはできなかった、
衝撃を相手の中に押し込み内部を破壊するという技、だがそんな夢物語リアルでできるはずがない、だがトアはそれにチャレンジし続けた、
その過程でうすうす感じていた力の流れをまるで見えてるように感じ取ることができるようになった、あらゆる武術は力の流れが重要でありトアも極めていく過程で勘が大部分であるが感じ取り予測できた、
だがトアはこの過程であたかも【見える】ようになった、力の流れが、向きが、大きさが、度々あった物理攻撃の回避、戦車の砲弾などの攻撃へのありない受け流しや受け身はこれによって可能にされていた、
そして今、感覚が研ぎ澄まされ、体のリミッターが外れた今トアはそれを、不可能を、可能にしていた、
トア「出てこいよ、」
俺は左手に力を込める、痛みがない今、負傷なんて関係ない、
拳がゴリアテの装甲に当たる、作用反作用の法則で力が返ってくる、少しズレた力が跳ね返ってくるのが見える、そしてそれらを無理やり押し込む、打撃音はほとんどならない、表面に傷はつかない、だが、内部が壊れる、
その時ゴリアテの装甲にヒビが入る、
やがてそれは大きくなっていき、
ゴリアテの装甲がすべて砕けた。
気絶しているカイザーPMC理事が出てくる、
トア「疲れた、やっと終わった、」
俺は疲労のあまり片膝をつく、
トア「(みんなの、安否確認しなきゃ、)」
俺は緊張の糸がちぎれ動かなくなってきた体を無理やり動かし立ち上がる。
視界が回る、筋肉が痙攣する、
トア「ゴホッ」
血を吐いた、腹の筋肉が吐くときのように強張り不快感や痛みが凄い、動悸もする、脈がおかしい、呼吸が浅くなる、
アドレナリンも切れてきた、全身が痛み始める、
トア「(結構副作用重いな、)」
俺は鎮痛剤と抗アレルギー剤を打ち込んだ、
動悸がなくなり脈も正常に近くなる、一部の筋肉や内臓の痙攣や視界が回る感覚は収まりきらないが行動できる範疇まで落ち着いた。
トア「(みんな、どこかな、)」
今気づいたが俺は酸欠で視界が更に狭まっていたようだ、深呼吸を繰り返していると目の前の景色が広がり色がついていく、激闘の証、命を燃やし投げ出した証、
トア「(ぱっと見地獄だな)」
そんなことを思いながら体を無理やり引きずるように歩く、全く進めず、何ならカイザーのトドメをさしたとこから5m位しか進めていない。
俯きながらもなんとか歩みを進める、
トア「(疲れた、眠い、)」
ホシノ「と、トア?」
ふと声が聞こえ顔を上げる、
トア「ホシノ、さん」
その瞬間なにか柔らかい感触が体を包んだ、
トア「え?」
ワンテンポ遅れて気づいた、どうやら抱きしめられているようだ、
ホシノ「生きてて、良かった、」
顔は俺の胸に埋められてわからないが少なくとも嗚咽混じりの声だった、
トア「(俺なんかに泣いてくれるのか、てか力強、痛い、骨ミシミシ言ってる、)」
その時奥の方からみんなが奥の方から走ってくる、
先生「トア!大丈夫!?」
トア「大丈夫......では無いですね、」
その時後ろから柔らかいものに包まれる感覚がした
トア「(デジャブだ、)」
シロコ「ん、私を不安にさせた責任を取るべき」
涙ぐんでいて少し分かりづらいが声からして抱きついてきてるのはシロコさんだろう、
ノノミ「あら〜、先輩たち大胆ですね〜☆」
セリカ「た、助けてくれたのはありがとう、けど先輩たちから離れて!」
その時ドローンがやってきてホログラムが映し出される
アヤネ「この件はヴァルキューレに通報しておきました、皆さん無事で本当に良かったです、」
先生「じゃあ、帰ろうか」
そして俺はシロコさんに肩を借りながらみんなで帰路についた。
黒服「やっぱり彼は負けましたか、」
黒服「クク、ですが収穫はそれなりにありましたね、」
黒服「彼も【大人のカード】を使えるとは、彼の代償はなにか気になるところもありますが、クク」
トア「暇だな〜」
あれから数日後、俺は病院のベッドに横たわっていた、あの後病院へ直行したのだが散々な目にあった。
発勁を放った左腕は肘までは余すこと無く粉砕骨折してたし、発勁の衝撃が全身をくまなく巡ったせいであちこちの骨にヒビ入ってるし無理な動きしてたせいで脚の筋繊維とか滅茶苦茶断裂してたし、あの後ドーピングの副作用本格的にでて拒否反応出まくって高熱でて死にかけたし、痛みと拒否反応でまじで地獄をみた、
救いはなんとか右手首を繋げられたのと視力も顔面も異常な回復力で奇跡的に治ってきて後遺症は残らなそうってところだ、
つってもまだ右目周りは包帯でぐるぐる巻きだしてかあちこち包帯で巻かれてるし左腕はガッチガチに固定されてるが、
トア「(まぁ無理言って明日には退院するんだけど、)」
横を見るとお見舞いの品が滅茶苦茶置いてある、
みんな毎日お見舞いに来てくれた、
特にシロコさんとホシノさんは一人で来たりもして看病してくれて助かった、
なんか二人が鉢合わせた時妙に部屋が寒くなった気がしたがきのせいだろう、
俺は退屈しのぎのためスマホを開く、すると何故か写真フォルダが開いてあった、
トア「(誰だ?)」
そこには俺と【知らない女の人】のツーショットが入っていた、
俺はその写真に違和感を感じる、記憶に、脳内にもやがかかっているような感覚、
トア「なんでだろ、」
そう呟きながら俺はその写真を消した、
長々と駄文を書いているだけの駄作をここまで読んでいただきありがとうこざいます!本当に感謝しかないです!なにかご指摘や感想があれば気軽にコメントなどしていただけると嬉しいです、
この物語で何らかの形でトアをどこかの学校に所属させたいなと思っています(流石に籍を置くだけで殆どシャーレとしての活動になりますが)、ですので今回のアンケートではどこに所属させたいか、はたまたさせないで欲しいかのアンケートをとらせて頂きます、期限は明確に決まっていませんがエデン条約終わって自分が書きたいなと思ったときまでです、曖昧ですみません、ワンチャン物語の一部が変わったりします(交友関係など)
-
どこにも所属させないで欲しい
-
アビドス
-
ミレニアム
-
ゲヘナ
-
トリニティ
-
SRT
-
ヴァルキューレ
-
百鬼夜行
-
レッドウィンター
-
山海経
-
ワイルドハント