Divine Gate2.0+   作:観測神ミンスキー

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【作品に関する注意書き】

・本作品は『ディバインゲート』および『機動戦士ガンダム』シリーズの二次創作小説です。 権利は GungHo Online Entertainment, Inc. および 創通・サンライズに帰属します。

・本作品は、文章の校正・添削にAIを使用しています。


第1話:Urban Memories

 聖なる扉(ディバインゲート)が消滅してから約一年。かつての喧騒を取り戻しつつある常界(テラスティア)には、初夏の柔らかな風が吹き抜けていた。

 

 通りの向こうからは、談笑する六人の影が見える。

 

 数ヶ月の時を経て、ようやく集まることができたアカネ、アオト、ミドリ、ヒカリ、ユカリ、そしてギンジ。彼らの顔には、世界を救うという重責から解き放たれた、年相応の穏やかな笑みが浮かんでいた。

 

「やっぱり、こうしてみんな揃うと落ち着くな」

 

 照れくさそうに頭をかくアカネに、仲間たちが頷く。

 

「ねえ、新しくできたショッピングモールに行ってみない?」

 

 弾んだ声で提案したのはミドリだ。手元のスマートフォンの画面を皆に見えるように掲げた。

 

「……いいよ」

 

 アオトの短いが確かな肯定。それに続くようにギンジも「行ってみようぜ」と、頼もしく肩を揺らした。

 

「確か、そこには人気のクレープ屋さんが入っているんだよ。みんなで食べよう!」

 

 ヒカリが瞳を輝かせて身を乗り出すと、ユカリもどこか楽しげに言葉を添えた。

 

「いいわね。私は、ついでにペットショップも覗いてみたいわ」

 

「よし、決まりだ! 行きたいところ、全部まとめて回ろうぜ。時間はたっぷりあるんだからさ!」

 

 アカネが白い歯を見せて、太陽のように快活に笑った。長く苦しい旅の果て、彼らがその手で掴み取ったのは、何気ない「日常」という名の宝物だった。

 

 *

 

 そのすぐ近く、反対方向から四人の男女が歩いてきた。

 

 泰然と前を見据えて歩く、絶対的な技術を持つエース、サキ。

 

「ねえ、あそこのカフェの看板、可愛くない!?」

 

 任務中にもかかわらず、「彩渡商店街のエース」らしく街の活気に目を輝かせるミサ。

 

 そして、彼らを支えるあなたの親友。その隣を歩く、あなたの姿もそこにあった。

 

 あなたたちは今、重厚な装甲(モビルスーツ)を降り、一般人に紛れて雑踏を歩いていた。

 

「あーっ! 見て、あそこのお店! すっごくおいしそうな匂いがする! せっかくだし、ちょっと寄っていこうよ!」

 

 屋台を見つけたミサがおおはしゃぎで声を上げる。

 

「ちょっと、ミサ! 私たちは今、仕事中なんだよ!」

 

 サキが鋭い声で振り返った。その瞳には、私情よりも規律を優先すべきだという、彼女らしい生真面目な色が浮かんでいる。

 

 しかし、そんな一喝もどこ吹く風。あなたの隣を歩いていた親友が、苦笑混じりに肩をすくめた。

 

「そうだぞミサ。でも確かに腹が減ったな。俺たち、朝からミサが作ってくれたあのおにぎり以外、なにも食ってないもんな。……お前はどうだ? 腹減ったか?」

 

 親友に水を向けられ、あなたは手の中で転がしていたコインをポケットに入れ、短く、ぶっきらぼうに返した。

 

「そうだな、減ったかもな」

 

「もう! 三人とも……。じゃあ、やることが終わったら食べに行こう!」

 

 サキは「やれやれ」と大仰にため息をついた。 すると、賑やかなあなたたちの正面から、同じく穏やかな談笑を交わしながら歩いてくる六人の姿が近づいてくる。

 

 ちょうど、あなたがアカネのすぐ横を通り過ぎた、その瞬間だった。

 

「──っ」

 

 心臓が鋭く跳ね、視界の端に走査線のようなノイズが走った。それは、遠い過去に交わした約束を強引に引き出されるような、暴力的なまでの既視感(デジャヴ)だった。

 

(……なんだ、今の感覚は)

 

 思わず足を止め、振り返ろうとしたあなたの肩を、親友が軽く叩いた。

 

「おい、どうした? 先を急がないと。──『あの人』が待ってるんだろ」

 

 友人の言葉に、あなたはハッと我に返る。そうだ。自分たちは、ただこの街を歩きに来たわけではない。

 

 あなたたち四人を、機体と共にこの「統合世界」へと送り込んだ、ある人物。名前も、その真意も定かではない。ただ、その人物はあなたたちにこう告げたのだ。

 

『この世界には、まだ終わっていない「歪み」がある。それを正せるのは、世界の理(ことわり)の外側にいる君たちだけだ』

 

 背後で遠ざかっていく、笑い合う六人の声。それとは対照的に、あなたたちの胸には冷徹な任務の重みがのしかかる。

 

 誰が、何の目的で自分たちを呼んだのか。四人は再び前を向き、雑踏の奥、指定された「接触地点」へと消えていった。

 

 *

 

 指定された接触地点、廃ビルの屋上には人影ひとつなかった。ただ、瓦礫の隙間に突き刺さるように、一通の封筒が残されていた。

 

 そこに記されていたのは、あまりにも不可解で不穏な指令だった。

 

『特定の人工衛星のデータを奪取し、その後、衛星自体を完全に破壊せよ』

 

「人工衛星……? 一体何を企んでるのよ」

 

 サキが眉をひそめ、ミサが携帯端末を叩いて対象を割り出そうとした、その時だった。

 

 ──ドォォォォォォォォン!! 

 

 腹に響く轟音と共に、先ほどまで歩いていた街の中心部から巨大な火柱が上がった。

 

「な、何!? 爆発!?」

 

 ミサの悲鳴を背に、心臓をどす黒い不安が締め付ける。すれ違った六人の笑顔、そして脳裏に響くノイズ。

 

「……行くぞ!」

 

 あなたは隠していたモビルスーツ(MS)の格納場所へと走り出した。

サキ、ミサ、そして友人も、あなたの異様な気迫に押されるように、言葉を交わす間もなく後に続いた。

 

 地下に秘匿されていたMSのコックピットに滑り込み、ハッチを閉鎖。OSが咆哮を上げ、全天周囲モニターが死の街を映し出した。

 

 現場へ急行したあなたたちが目にしたもの。それは既存の兵器でも、どの勢力の新型機でもなかった。

 

 ビルをなぎ倒し、天を衝く咆哮を上げる巨大な「何か」。鋼鉄の重厚感とは対照的な、おぞましい生動感を放つ未知の生物だった。

 

「あんなの、データにない……生命反応が、既存のどの分類にも当てはまらない!」

 

 冷静なサキの声に、かつてない焦燥が混じる。

 

「正体不明だろうが、街を壊させておくわけにはいかねえ! やるぞ!」

 

 親友の怒声と共に、三機のMSが陣形を組んだ。あなたがスロットルを押し込もうとした、その瞬間だった。

 

 機体の周囲で、空間そのものがガラスのようにひび割れた。

 

「……っ!? 空間位相が──」

 

「おい! どこへ行くんだ!?」

 

「待って、機体反応が消え……!」

 

 背後で響く通信が、厚い霧に包まれるように遠のいていく。

三人のモニターからあなたの信号がロストし、あなたは「ゾーン」の深淵へと引きずり込まれていった。




1月16日頃 第2話 更新予定
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