Divine Gate2.0+   作:観測神ミンスキー

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【作品に関する注意書き】

・本作品は『ディバインゲート』および『機動戦士ガンダム』シリーズの二次創作小説です。 権利は GungHo Online Entertainment, Inc. および 創通・サンライズに帰属します。

・本作品は、文章の校正・添削にAIを使用しています。


第3話:アーサー

 崩壊を始めるゾーンの中、ナイトロの不気味な青い光と、

 6人の適合者が放つ属性の輝きが混ざり合い、空間は極限の緊張に包まれていた。

 

 サキの機体が銃口を向け、アカネが炎の拳を振り下ろそうとした、その刹那。

 

「──そこまでだ」

 

 電子音声でも肉声でもない、脳そのものに直接響き渡るような「声」がその場を支配した。

 激しく鳴り響いていたMSのアラートが、まるで魔法をかけられたように一瞬で沈黙する。

 過負荷で沸騰しかけていた思考のノイズが止まり、意識を焼いていた強烈な熱も、

 冷たい水に浸されたかのように凪いでいった。

 

 装甲の隙間から激しく白煙を上げる機体の中で、あなたは呆然と、自身の感覚が急速に「正常」へと引き戻されていくのを感じていた。

 

 戦いの熱気に水を差された両者が、声の主へと視線を向ける。

 ゾーンが崩壊し、光の粒子が舞い散る空間の裂け目から、

 一人の男が静かに歩み寄ってきた。

 

「なっ……お前は……!?」

 

 めたぼんが、驚きのあまり声を震わせる。

 

 そこに立っていたのは、かつて「聖なる扉」を巡る戦いにおいて、

 世界を統べる王座に座していた存在──アルトリウスことアーサーだった。

 

 今は王の威光こそないが、すべてを包み込むような慈しみと、世界の理(ことわり)を識る者だけが持つ深い眼差しを湛えている。

 

「互いに剣を収めよ。運命の歯車は、まだ君たちを争わせるためには回っていない」

 

 その一言で、ゾーンの崩壊さえも一時的に停止したかのような錯覚に陥った。

 

「……なんで、俺たちを止めるんだよ!」

 

 アカネが悔しげに拳を引き、アーサーを問い詰める。

 アーサーは静かに首を振り、あなたの乗るMSを見上げた。

 

「彼らはこの世界を壊しに来たのではない。むしろ、このユナイティリアに迫る

『更なる歪み』を、私と共に未然に防ごうとしてくれた者たちだ」

 

 アーサーは懐から、あなたが以前受け取ったものと同じ「紋章」が刻まれた古びたコインを取り出した。

 

「君たちにあの手紙を託した人物……。彼は君たちの世界──ガンダムという鋼鉄の巨人が空を駆ける世界に属する、私の古き知己(ちき)だ」

 

 サキとミサが、通信機越しに息を呑むのが分かった。自分たちを導いた「あの人」が、異界の王と繋がっていたという揺るぎない証拠。

 

「彼とは時の狭間を彷徨う中で出会った。互いの世界を守るために手を取り合った、ただの『友人』なのだよ」

 

「アカネ、アオト……そしてみんな。彼らを拒むことは、私の友人を拒むことと同じだ。今はその刃を収め、彼らの力を受け入れてはくれないか」

 

 投げかけられたアーサーの願いは、重く、鋭く、適合者たちの心に突き刺さった。

 

 アカネは黙ったまま、隣のアオトやミドリに視線を投げた。

 彼らの瞳にもまた、困惑と、そしてアーサーへの信頼が混ざり合っている。

 

 誰もが武器を収めるべきだと理解しながらも、そのきっかけを掴めずにいる──。

 それを察したアカネは、大きく一つ溜息をつき、頭を乱暴にかいた。

 

「ちっ。分かったよ、収めてやる。アーサーが言うなら。けど、こいつらが何者なのか、俺はまだ信じねぇぞ」

 

 アーサーの切実な願いに、アカネの言葉を合図にするようにして、

 6人はやがてゆっくりと武器を収めた。

 

 アカネの拳から炎が消え、アオトが抜いた剣を静かに鞘に納める音が、静まり返ったゾーンに響いた。

 

 アーサーは再び、あなたたち4人のモビルスーツに向き直り、両手を広げる。

 

「君たちの持つ『ガンダムの力』は、この統合世界において、新たな希望の光となるだろう」

 

 消えゆくゾーンの光がアーサーの背後を照らし、

 不気味な青色に淀んでいた空間が、内側から弾けるように砕け散る。

 光の粒子が舞い散るその向こうには、穏やかな橙色に染まるユナイティリアの美しい街並みが、地平線の果てまで広がっていた。

 

「ようこそ、統合世界<ユナイティリア>へ。ガンダムのパイロットたちよ」

 

 アーサーの穏やかな歓迎の言葉が、コックピットのスピーカーを優しく震わせた。




1月30日頃 第4話 更新予定
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