Divine Gate2.0+   作:観測神ミンスキー

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【作品に関する注意書き】

・本作品は『ディバインゲート』および『機動戦士ガンダム』シリーズの二次創作小説です。 権利は GungHo Online Entertainment, Inc. および 創通・サンライズに帰属します。

・本作品は、文章の校正・添削にAIを使用しています。


第5話 追想

笑い声、食器の音、仲間の体温。

 

目の前で繰り広げられているこの光景を、あなたはどこかで知っている気がしてならなかった。

 

「……なあ。俺、この光景……見たのは初めてじゃない気がするんだ」

 

ぽつりと漏らしたあなたの言葉に、賑やかだったテーブルの空気が、一瞬だけ止まる。

 

真っ先に反応したのは、隣でジュースを飲んでいたミサだった。

 

「……はぁ?何言ってるの」

 

ミサは怪訝そうな顔であなたを見つめる。

 

「私たち、こっちに来てまだ一日も経ってないよ? サキや親友とならともかく、アカネくんたちとは今日初めて会ったばっかりじゃない」

 

しかし、ユナイティリアの理(ことわり)に敏感な二人は、あなたの言葉を単なる勘違いとしては受け流さなかった。

 

「何を……言っているんだ?」

 

ギンジが箸を止め、鋭い眼差しをあなたに向ける。その瞳には、疑念よりも「確信に近い何か」を探るような色が浮かんでいた。 ユカリもまた、静かにあなたを見つめ返す。

 

「初めてではない……? 私たちは数ヶ月ぶりに再会したけれど、あなたたちと出会ったのは、さっきのゾーンの中が初めてのはず。……あなたのその記憶は、どこから来ているの?」

 

「デジャヴ……にしては、具体的すぎるぼん」

 

めたぼんがあなたの肩に飛び乗り、心配そうに顔を覗き込む。

あなたが感じているのは、単なる記憶の混同ではない。

 

街ですれ違った時に感じた「大事なことを忘れている」という感覚。

そして、初めて会ったはずの6人と、こうして笑い合っていることへの不思議な納得感。

 

「……気のせい、なのかな」

 

あなたが口を噤もうとすると、部屋の隅で静かに状況を見守っていたアーサーが、わずかに目を細めた。

 

「それは、君が『世界の外側』から来た存在だからこそ、感じ取れる残響なのかもしれないな」

 

アーサーが静かに椅子から立ち上がると、賑やかだった部屋に厳かな空気が流れた。

彼はあなたの「既視感」について、そして壊すべき「人工衛星」の真実について語り始めた。

 

「ループや世界の再編……そういった類のものではないよ」

 

アーサーはあなたの瞳をまっすぐに見つめ、穏やかに否定した。

 

「君が感じているのは、記憶ではなく『共鳴』だ。君たちをこの世界へ送った私の友人は、君に特別な調整を施した。それは、この世界の『核心』に触れた時、魂がそれを正しく認識するための道標なのだ」

 

そして、アーサーは窓の外、遥か上空を指し示した。

 

「君たちが破壊を命じられた人工衛星……それはただの衛星ではない。

かつて世界を分かち、混沌の源でもあった『聖なる扉(ディバインゲート)』

が消滅した瞬間を、この宇宙で唯一観測し、記録し続けているものなのだ」

 

その言葉に、サキが怪訝そうに眉をひそめる。

 

「……ディバインゲート? さっきから何度か耳にするけど、それは一体何なの? 私たちの世界でいうところの、コロニーや動力源みたいなもの?」

 

サキの問いに、これまで静かに聞いていたヒカリが、ゆっくりと口を開いた。

 

「それは、すべての始まりであり、終わりの場所……」

 

ヒカリの声は、まるで遠い記憶の糸をそっと解きほぐすかのように優しく、

それでいてどこか消えてしまいそうな切なさを帯びていた。

 

その言葉を皮切りに、四人のパイロットたちは自分たちが足を踏み入れたこの世界の、」あまりにも壮絶な歴史を知ることになる。

 

ヒカリが静かに語ったのは、かつてこの世界に刻まれた「真実」だった。

 

かつて「常界」「天界」「魔界」という三つの世界は、開かれた『扉』によって

混ざり合い、秩序が完全に崩壊した「聖暦」という時代を歩んでいた。

アカネやアオトといった適合者たちは、それぞれの譲れない想いを胸に、

過酷な運命に抗いながらその扉を目指して戦い続けたという。

 

そして、ようやく扉に辿り着いた彼らが何を願い、何を失い……。

最終的に「聖なる扉(ディバインゲート)」そのものを消滅させることで、

この終わりのない「イマ」――統合世界<ユナイティリア>を作り上げたのだと、

彼女は教えてくれた。

 

「わたしたちは、ただ生きたかった。誰もが笑い合える、この『イマ』を守りたかったから……だから、扉をなくしたの」

 

ヒカリがすべてを語り終えると、部屋には重苦しいほどの長い沈黙が流れた。

サキもミサも、そして親友も、言葉を失っていた。

つい先ほどまで、目の前で無邪気に肉を頬張っていた少年少女たちが、どれほど巨大な「世界の重み」をその背に負ってきたのか。その事実の重みに、四人はただ圧倒されるばかりだった。

 

「……その消滅の瞬間を記録している衛星を、なぜ壊さなきゃいけないんだ?」

 

あなたの友人が投げかけた疑問に、アーサーは深く、沈痛な色を帯びた面持ちで答えた。

 

「その記録データには、扉が消滅した際に放たれた『世界の再構築(リメイク)』の

エネルギー理論が刻まれている。もしそれが悪意ある者の手に渡れば、

ようやく手に入れたこの平穏な『イマ』が、再び書き換えられてしまう恐れがあるのだ」

 

彼の言葉を聞きながら、あなたは逃れようのない強烈な既視感(デジャヴ)に囚われていた。

 

衛星に刻まれた「世界の終わりと始まり」の断片。

それが機体のサイコミュ、あるいはナイトロシステムと禍々しく共鳴し、あなたの魂を直接震わせていたのだ。

 

それは単なるデータではなく、宇宙の深淵に触れるような、剥き出しの「意思」そのものだった。

 

四人のパイロットと、六人の適合者。 立場の異なる者たちが抱く二つの世界の運命は、今、その「人工衛星」という一点の標的に向かって、宿命的に収束していった。

 

アーサーが示したホログラムを囲み、作戦会議は深夜まで及んだ。

 

ターゲットは、高度数千キロの衛星軌道上を周回する「観測衛星」。

これを確実に破壊し、かつデータを奪取するための、空前絶後の共同作戦が決定された。

 




第6話 2月13日頃 更新予定
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