・本作品は『ディバインゲート』および『機動戦士ガンダム』シリーズの二次創作小説です。 権利は GungHo Online Entertainment, Inc. および 創通・サンライズに帰属します。
・本作品は、文章の校正・添削にAIを使用しています。
笑い声、食器の音、仲間の体温。
目の前で繰り広げられているこの光景を、あなたはどこかで知っている気がしてならなかった。
「……なあ。俺、この光景……見たのは初めてじゃない気がするんだ」
ぽつりと漏らしたあなたの言葉に、賑やかだったテーブルの空気が、一瞬だけ止まる。
真っ先に反応したのは、隣でジュースを飲んでいたミサだった。
「……はぁ?何言ってるの」
ミサは怪訝そうな顔であなたを見つめる。
「私たち、こっちに来てまだ一日も経ってないよ? サキや親友とならともかく、アカネくんたちとは今日初めて会ったばっかりじゃない」
しかし、ユナイティリアの理(ことわり)に敏感な二人は、あなたの言葉を単なる勘違いとしては受け流さなかった。
「何を……言っているんだ?」
ギンジが箸を止め、鋭い眼差しをあなたに向ける。その瞳には、疑念よりも「確信に近い何か」を探るような色が浮かんでいた。 ユカリもまた、静かにあなたを見つめ返す。
「初めてではない……? 私たちは数ヶ月ぶりに再会したけれど、あなたたちと出会ったのは、さっきのゾーンの中が初めてのはず。……あなたのその記憶は、どこから来ているの?」
「デジャヴ……にしては、具体的すぎるぼん」
めたぼんがあなたの肩に飛び乗り、心配そうに顔を覗き込む。
あなたが感じているのは、単なる記憶の混同ではない。
街ですれ違った時に感じた「大事なことを忘れている」という感覚。
そして、初めて会ったはずの6人と、こうして笑い合っていることへの不思議な納得感。
「……気のせい、なのかな」
あなたが口を噤もうとすると、部屋の隅で静かに状況を見守っていたアーサーが、わずかに目を細めた。
「それは、君が『世界の外側』から来た存在だからこそ、感じ取れる残響なのかもしれないな」
アーサーが静かに椅子から立ち上がると、賑やかだった部屋に厳かな空気が流れた。
彼はあなたの「既視感」について、そして壊すべき「人工衛星」の真実について語り始めた。
「ループや世界の再編……そういった類のものではないよ」
アーサーはあなたの瞳をまっすぐに見つめ、穏やかに否定した。
「君が感じているのは、記憶ではなく『共鳴』だ。君たちをこの世界へ送った私の友人は、君に特別な調整を施した。それは、この世界の『核心』に触れた時、魂がそれを正しく認識するための道標なのだ」
そして、アーサーは窓の外、遥か上空を指し示した。
「君たちが破壊を命じられた人工衛星……それはただの衛星ではない。
かつて世界を分かち、混沌の源でもあった『聖なる扉(ディバインゲート)』
が消滅した瞬間を、この宇宙で唯一観測し、記録し続けているものなのだ」
その言葉に、サキが怪訝そうに眉をひそめる。
「……ディバインゲート? さっきから何度か耳にするけど、それは一体何なの? 私たちの世界でいうところの、コロニーや動力源みたいなもの?」
サキの問いに、これまで静かに聞いていたヒカリが、ゆっくりと口を開いた。
「それは、すべての始まりであり、終わりの場所……」
ヒカリの声は、まるで遠い記憶の糸をそっと解きほぐすかのように優しく、
それでいてどこか消えてしまいそうな切なさを帯びていた。
その言葉を皮切りに、四人のパイロットたちは自分たちが足を踏み入れたこの世界の、」あまりにも壮絶な歴史を知ることになる。
ヒカリが静かに語ったのは、かつてこの世界に刻まれた「真実」だった。
かつて「常界」「天界」「魔界」という三つの世界は、開かれた『扉』によって
混ざり合い、秩序が完全に崩壊した「聖暦」という時代を歩んでいた。
アカネやアオトといった適合者たちは、それぞれの譲れない想いを胸に、
過酷な運命に抗いながらその扉を目指して戦い続けたという。
そして、ようやく扉に辿り着いた彼らが何を願い、何を失い……。
最終的に「聖なる扉(ディバインゲート)」そのものを消滅させることで、
この終わりのない「イマ」――統合世界<ユナイティリア>を作り上げたのだと、
彼女は教えてくれた。
「わたしたちは、ただ生きたかった。誰もが笑い合える、この『イマ』を守りたかったから……だから、扉をなくしたの」
ヒカリがすべてを語り終えると、部屋には重苦しいほどの長い沈黙が流れた。
サキもミサも、そして親友も、言葉を失っていた。
つい先ほどまで、目の前で無邪気に肉を頬張っていた少年少女たちが、どれほど巨大な「世界の重み」をその背に負ってきたのか。その事実の重みに、四人はただ圧倒されるばかりだった。
「……その消滅の瞬間を記録している衛星を、なぜ壊さなきゃいけないんだ?」
あなたの友人が投げかけた疑問に、アーサーは深く、沈痛な色を帯びた面持ちで答えた。
「その記録データには、扉が消滅した際に放たれた『世界の再構築(リメイク)』の
エネルギー理論が刻まれている。もしそれが悪意ある者の手に渡れば、
ようやく手に入れたこの平穏な『イマ』が、再び書き換えられてしまう恐れがあるのだ」
彼の言葉を聞きながら、あなたは逃れようのない強烈な既視感(デジャヴ)に囚われていた。
衛星に刻まれた「世界の終わりと始まり」の断片。
それが機体のサイコミュ、あるいはナイトロシステムと禍々しく共鳴し、あなたの魂を直接震わせていたのだ。
それは単なるデータではなく、宇宙の深淵に触れるような、剥き出しの「意思」そのものだった。
四人のパイロットと、六人の適合者。 立場の異なる者たちが抱く二つの世界の運命は、今、その「人工衛星」という一点の標的に向かって、宿命的に収束していった。
アーサーが示したホログラムを囲み、作戦会議は深夜まで及んだ。
ターゲットは、高度数千キロの衛星軌道上を周回する「観測衛星」。
これを確実に破壊し、かつデータを奪取するための、空前絶後の共同作戦が決定された。
第6話 2月13日頃 更新予定