囚人No.14 ラヴクラフト   作:黒プー

9 / 20
豪華二本立てで今週はお送りします。
ちょっと短めになってしまったのでもしかしたら今後追記する可能性があります。

あとがきのほうに人格の詳細みたいな感じで書いてみました。...いざ書いてみると強すぎず弱すぎずの塩梅考えるの難しいな、いつもありがとうジフン。


6級フィクサー ラヴクラフト

どうしてこんなことになったのだろうか。

目の前にいる怪物の攻撃を死に体の体に鞭を打って何とか避ける。

まだぴんぴんしている怪物の姿に思わず笑いたくなるが、その余裕すらない。

明らかに私では役不足の相手だった。...やっぱりこの仕事を渡してきた所長は私のことが嫌いらしい。

修練がまだまだ足りないせいでうまく使えない未来予知を生かして必死に逃げ回りながら、走馬灯のようにどうしてこんなことになったのかを思い出す。

 

 

始まりは所長が持ってきたとある依頼のことだった。

 

「ロボトミー支部の探索...ですか?」

「そうだ、君とファウストの二人にそれをこなしてもらいたい。...なに、簡単な依頼だ、あそこにはG社の残党くらいしかいない。その程度なら君たち二人でやれるだろう?」

 

以前から所長はファウストと私のことを妬んでいたのではないだろうか。

1年で9級から6級まで駆け上がり、事務所よりも個人に依頼が多く舞い込んでくるようになった私と、そんな私の紹介でL社が没落したタイミングで転がり込んできたファウスト。

私たちはともに事務所の稼ぎ頭で、それ以上に事務所の外でも依頼を受けて順調に仕事をしていた。

私個人に舞い込んできた依頼を処理するために、私は次第に事務所のメンバーとともに依頼を受けることがどんどん少なくなり、今ではほとんどファウストとしか仕事をしていなかった。(そもそもファウスト以外の事務所のメンバーが私の仕事についてこれていなかったというのが大きいのだが。)

そんなわけで私とファウストはほとんど独立した状態で。いくら大金を事務所に渡しているとはいえ、そんな状況をあの所長が許すはずもない。とはいえ事務所の稼ぎ頭を正面切って追い出すわけにもいかない。

そんな理由で所長はこの危険な依頼を簡単な依頼として渡してきたんだろう。

 

私も所長が私たちを嫌っていたことをなんとなく察してはいた。

何せここ最近私は所長から押し付けられた依頼で毎日戦っていたから。

でも、私は所長を信じたかった。頼れるツテもなく都市をさ迷い歩いていた私を拾ってくれたのは所長だったから。そんな人が私を嫌っているはずはないと信じたかった。

 

「...その結果が、これなんだけどね...ッ!」

 

背後から突き出してきた蔦を避けきれず、それが腹に深く突き刺さる。

...痛い。それにさっきからあちこち被弾して血が流れたせいか、視界がぼやけてきているような気がする。

...でも、まだ死ぬわけにはいかない。せめてファウストが依頼を達成できるように、こいつをここに釘付けにしておかなきゃ。

 

腹に刺さった蔦はそこまでの太さじゃなかったから、体に刺さったそれをそのままに蔦を切り落とせば、少しくらいは戦えるかもしれない。そう思って懐からナイフを取り出して、蔦に突き刺す。

けれどその蔦は思ったより頑丈で。お返しとばかりにまた蔦が私の体に突き刺さる。

 

「がふっ......」

 

胸に突き刺さったそれの衝撃で血を吐く。...ああ、これはもうきっと助からないのだろう。

...私一人だけだったらまだよかった。でも、ファウストがまだいる。あの子をここに残していくのは嫌だった。

...ここの支部は偶然にもあの子が脱出した支部だったらしい。あの子は言っていた。

ここに残してきた後悔を、友人たちをせめて弔い(なくし)たいと。

ずっと思い悩んでいたあの子の姿を見ていたから、ついここに連れてきてしまった。けどそうするべきではなかったんだろう。

だから、せめてあの子が帰れるようにはしておかないと。

私を食おうとしているのかは知らないが、怪物は私の体を自分のほうに引きずっていく。

そして怪物の足元まで私の体がたどり着いた時。

 

「...ご...めん...ね...」

 

まだどうにか動く手を使って、懐に忍ばせておいたグレネードのピンを引き抜く。

怪物はこれで死ぬのだろうか。その瞬間を見ることは、私にはかなわない。

ああでも、死んでくれると嬉しいものだ。そうすれば、ファウストはまだ生きていけるかもしれないから。




6級フィクサー ラヴクラフト 000

スキル1 速射 憂鬱
コイン数3 マッチ威力 3~12 自分の呼吸の威力が合計6以上ならコイン威力+1(最大2まで) 自分の充電の回数が合計5以上ならコイン威力+1(最大2まで)
使用時呼吸回数3増加、呼吸3を得る。
使用時充電を3得る。

スキル2 グレネード投擲 嫉妬
コイン数1 マッチ威力3~8 自分の呼吸の威力が合計6以上なら最終威力+1(最大2まで)自分の充電の回数が合計7以上なら最終威力+1(最大2まで)クリティカル的中時ダメージ量50%増加。
使用時呼吸回数5増加、呼吸5を得る。
使用時充電を5得る。

スキル3 一点集中狙撃-エネルギーチャージ- 憤怒
コイン数1 マッチ威力8~15 自分の呼吸の威力が合計6以上なら最終威力+1(最大2まで)自分の充電の回数が合計11以上ならコイン威力+1(最大2まで)クリティカル的中時ダメージ量100%増加。エネルギー1につきダメージ量50%増加(最大150%まで)

守備スキル 防御 嫉妬 2~10



パッシブ エネルギーチャージ中 憂鬱×3保有
自分の充電回数が5以上の場合、充電を5消費しエネルギーを1得る(最大3まで)


サポートパッシブ エネルギー分配 嫉妬×3共鳴
編成順1番の囚人にエネルギーを1付与(最大3まで)


エネルギー
保有時ターン開始時に充電回数獲得数上昇効果を付与
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。