奥能登・輪島で起きた殺人から一週間後、又殺人が起きることは予想もしなかった。
金沢駅
彼女は、金沢駅から北陸本線・信越本線経由の特急「北越1号」に乗りこんだ。
プルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルーッ
まもなくー、6時45分発特急「北越1号」新潟行が発車します、ドアが閉まります、ご注意ください。
と、駅のアナウンスが流れた。
ファーン!
と、警笛を鳴らして特急「北越1号」は金沢駅を発車した。
金沢と新潟を結ぶ特急「北越1号」は金沢を6時45分に発車して、津端、高岡、小杉、富山、魚津、黒部、泊、糸魚川、能生、直江津、柿崎、柏崎、長岡、見附、東三条、加茂、新津、終着新潟へは10時26分に到着する。1日2往復運転されている。
「すいません、乗車券を拝見。」
と、車掌がやって来た。
「はい。」
彼女は、特急券と乗車券を車掌に見せた。
特急「北越」は金沢から直江津までは北陸本線を通り、直江津からは信越本線に入るのだ。
10時26分、特急「北越1号」は新潟に到着した。
「お客さん、お客さん、もうすぐ新潟ですよ、起きて下さい。」
と、深田は1人の男を起こそうとした。
その時だった。
「えっ、この人死んでるよ。」
と、深田は車掌を呼びに出かけた。
「どうしました、お客様。」
「大変です、人が死んでいるんです。」
「えっ、何だって。」
車掌は男の様子を覗った。
「これは、大変だ、直ちに鉄道公安と警察に連絡しておきます。」
車掌は、終着の新潟で鉄道公安と警察に連絡した。
10時26分、特急「北越1号」は定刻通り新潟へ到着した。
現場には、新潟の鉄道公安隊と新潟県警の刑事たちがやって来た。
「警部、被害者の身元が分かりました。」
「おう、本当か。」
「被害者は輪島出身の女性のようです。」
「ほう、身元は。」
「亡くなったのは、羽田広子さん23歳です。」
「それで、死因の方は。」
「恐らく、死因はナイフによる出血死でしょう。」
「ほう、ナイフによる出血か。」
「ええ。」
「つまり、犯人は何処の駅で下車して消えたことも考えられるな。」
と、刑事は言った。
特急「北越」で起きた殺人事件は、鉄道公安隊特捜班にも伝えられた。
「何、特急「北越1号」の車内で女性の死体!。」
「えっ。」
「うん、名前は羽田広子、分かりました早速こちらの方でも調査いたします。」
と、高杉は電話を切った。
「班長、何かあったんですか?。」
「今、新潟県警から捜査協力の要請があった。特急「北越1号」の車内で女性が査察死体となって発見された。」
そして、犯人はどんなトリックを利用したのか?