そして、1人の男が14時10分発の東北新幹線「やまびこ4号」に乗って東京へ帰京した。
仙台駅
「やぁ、もう東京へ帰るんですか?。」
と、隣の席の男は言った。
「ええ、実は彼女と一緒に北海道へ行っていたんですよ。」
「北海道はどの辺りなんだ。」
「札幌と旭川だ。」
「えっ、札幌へ行っていたのか。」
「うん、雪まつりを見物していたからな。」
「そうか、ところで札幌へ行く時はどうやって行ったのか?。」
と、友人は言った。
「俺は上野から寝台特急「北斗星」に乗って行ったんだよ、仕事を終えた後に上野駅へ向かったんだよ。」
「ほう、なねほどね。」
16時31分、男が乗った東北新幹線「やまびこ4号」は定刻通りに東京駅に到着した。
「やぁー、楽しかったな。」
「うん。」
「機会があったらまた会おう。」
と、そう言って男は東京駅を下車した。
「ん、何でしょうか?。」
「すいませんが、鉄道公安隊の物ですか?。」
「ちょっと聞きたいことがあってね。」
と、中野は手帳を見せた。
「えっ、何でしょうか?。」
「実は、東京と小樽で殺人事件が発生しまして、話を聞きたいんです。」
「ああ、その事ですか。その時私は旭川へ行った後に札幌雪祭りを見物して次の日に函館へ行ったんですよ。」
「ほう、小樽へは行きましたか?。」
と、三輪は言った。
「あっ、いいや小樽へは行っていませんよ。」
「えっ、小樽へ入っていないんですか?。」
「はい、その時は旭川へ行った後に札幌で雪祭りを見物して函館へ行っていたんですよ。」
「えっ、函館ですか。」
「ああ、雪まつりの後は函館の夜景を楽しもうと思ってね。」
「ほう、なるほど。」
一方、南と高山と小海は。
「被害者は、小樽へ行く途中で何者かに殺害された。」
「という事は、東京で起きた事件と同じ手口ですね。」
「ああ、その可能性が高いな。」
そして、次の日。
函館の夜景と朝市を見物した歩夢とシオン達は函館から特急「はつかり」に乗って盛岡から東北新幹線「やまびこ4号」に乗り継いで東京へ帰京した。
南と高山と小海は高杉に報告した。
「やはり、小樽で起きた殺人も東京で殺人も同じ手口か。」
「ええ、やはり怨恨ですかね。」
と、岩泉は言った。
「ああ、その可能性が高いな。」
「それと、1人の男にあったんです。」
「誰ですか?、この男は。」
「青木義弘さん、41歳だ。」
「彼は事件当日に北海道の旭川へ行き、次の日に札幌の雪まつりと函館へ行っていたそうだ。」
「ほう、函館ですか?。」
「ええ。」
「という事は、当日は北海道へ行っていたのか。」
「そして、帰りに西岡武藏で仙台駅で一緒になっていたそうです。」
「帰りは同じ新幹線に乗っていたのか。」
「ええ、松島へ行っていたそうです。」
「ほう、松島か。」
「裏付けはありですか。」
「ええ、西岡の方からもアリバイはあったそうだ。」
と、その時だった。
「班長。」
「ん、何だい。」
「函館へ行かせていただけないでしょうか?。」
「やはり、気になりまして。」
「なるほど、すぐに函館へ向かってくれ。」
「わかりました。」
そして、彼のアリバイは崩れるのか?