いやー、ホント困っちゃいますよね~…。タハー
まぁそれはそれとして、最近は色々なことが立て続けに起こってしまっていて執筆に集中出来なくなってきてるんですよね~……。
…神よ、私にこの小説を書き始めたときと同じくらいのやる気を授けてください…。
─ときは遡ることおよそ3時間前─
【連邦捜査部S.C.H.A.L.E】
「先生、これはどうすれば良い?」
「どれどれ……うん、これは私にしかできないヤツだから私がやるね。ありがとうシロコ。」
「ん、大丈夫。」
連邦捜査部S.C.H.A.L.Eのオフィスに三つの人影があった。
一人は、アドビス高等学校にいる砂狼シロコが大人になったような姿をした別世界のシロコであるシロコ*テラー。
二人目はそのシロコ*テラーと同じ所から来た別世界の先生であるプレナパテス先生。
そして最後の三人目は……。
「二人とも~コーヒー持ってきたよ~!」
「あ、ありがとうユメちゃん。」
「ん、ユメ先輩足下に気をつけてね。」
「大丈夫だよシロコちゃん!前みたいな失敗はもうしなー…」
ガッ
「「「あっ…。」」」
ガシャァァァァァン!!!
「ひぃん!?」ドテッ
「うわわっ!?ユメちゃん大丈夫!?」
「……ん、言わんこっちゃない。」
アドビス高等学校卒業生であり、今は連邦捜査部S.C.H.A.L.Eでプレナパテス先生の補佐を務めているドジ担当の梔子ユメである。
現在、先生はミレニアムからの要請に応じているため、変わりにこの三人が先生の分も含めて仕事をしているのである。
「うぅ~…今度こそ大丈夫だと思ったのに~…。」
「ユメ先輩、油断は禁物だよ。」
「あはは……。」
連邦捜査部S.C.H.A.L.Eは本来、当番制になっており日にち毎に様々な生徒が手伝いに来るのだが、今回はその当番がない日だったため、三人の疲労は半端なく、その中で一番酷かったのはプレナパテス先生であった。
どれくらい酷いのかというと……。
「ねぇシロコ、ポッキーでも食べる?」
「…先生、それは竹串だよ。」
「あれ?そうだったんだ。道理で普通のポッキーよりも堅かったわけだ。」
近くにあった竹串をポッキーと間違えて食べてしまうくらいなのである。
竹串をポッキーと間違えて食べている先生の姿を見ていたシロコ*テラーは少し呆れた顔で先生を注意していた。
尚、その間ユメは溢してしまったコーヒーを入れ直しに向かっている。
ブーッブーッ
「…あれ、リオからだ。」
「ん、何かあったの?」
仕事を進めていると、プレナパテス先生のスマホから着信がかかってきた。
連絡をしてきた人物の正体は、先生を呼び出した本人でもある調月リオからだった。
「は~い、どうしたのリオ?」
『突然電話をかけて申し訳ないけど、用件を短めに言うわ。』
プレナパテス先生が電話に出ると、少し焦った様子でリオが用件を手短めに言った。
プレナパテス先生もこれはただ事ではないということを感じ、真剣な表情になりながらその用件にしっかりと耳を澄ませた。
『先ほど、先生達の調査対象である水没地区に到達したのだけれど、どうやらそこで何かあったみたいなの。』
「…どういうこと?」
『分かっている限りで言うと、警備用ロボットとは別の存在と闘っているってことになるわね。』
「………。」
『それで、お願いがあるの。』とリオは付け加える形でそう言った。
『まだ研究所に残っているケイと一緒に先生達の増援として手伝いに行って欲しいのよ。』
「…わかったけど、私達はどうすれば良いの?」
『先生は、私達の先生とは違ってヘイローがあるでしょう?だから、私達の研究所で対デカグラマトン用の未完成だった最終兵器を扱ってほしいの。』
「えっ、未完成だった?」
プレナパテス先生はあの時の決戦に未完成だったため持ち込まれなかった最終兵器は一体どんな物なのだろうか?と思いながらも、少し気になったことがあったため、聞くことにした。
「リオ、それってアビ・エシェフやNEOアバンギャルド君とは違うの?」
『いいえ、そもそもその兵器に使われている材質が違うのよ。』
「材質が違う…?」
『対デカグラマトン用の最終兵器に使われている材質は限りなく預言者達の材質に近い構造になっているの。』
リオが言うには、鋼鉄大陸で闘う前に調査してきた預言者達のデータを元に再現した兵器ということである。
だが、その兵器の火力に耐える材質の物が見つからず、変わりに預言者達の装甲を再現した材質を使ったところ、一度は何とかいったが、最終的には安全性が低すぎたため扱われなかったとのことである。
「じゃあ、なんで今になってそれが扱えるようになったの?」
『…そうね、実は扱えるようになったのはエアライドマシンが関係しているの。』
「エアライドマシン?…それって、確か私とは別の先生が調査をしている途中のヤツじゃ…?」
先生がそう疑問に思っていると、リオがその疑問に答えるようにその理由を言い始めた。
『その兵器が使えるようになっているのはエアライドマシンの解析による副産物みたいな物なの。』
「副産物?」
『えぇ、本来の私達の目的はエアライドマシンの材質を解析することだったの。…でも、解析をしても結果は得られなかったわ。』
「えっ、結局分からなかったの?」
『…まぁ、結局はそう言うことになるわね。』
リオは少し残念がりながらそう言った。
プレナパテス先生はそんなリオの様子を見ると少し苦笑いをしながらも誰にも聞こえないくらいの小声で「…リオもあの頃から随分と変わったね…。」と呟いた。
『でも、エアライドマシンのことを調べてゆくに連れてあることが明らかになったの。』
「あること?」
プレナパテス先生はそのあることがどのような物か気になっていた。
リオはそんな彼女の姿を見ると苦笑いをしながら説明を始めた。
『エアライドマシンの性質を調べているときだったかしら、耐久性の実験である程度物理の攻撃を与えてみたのだけれど、全く傷がつかなかったのよ。』
「傷がつかないって……どれだけ頑丈なの?」
プレナパテス先生はそう尋ねると、リオはテレビ通話越しにタブレットを弄ってある実験の録画データを移すように見せた。
『これがエアライドマシンの耐久性の実験の様子よ。』
「……もしかしてだけど、実験の最後の方に映っていたあの武器って…。」
『えぇ、アリスが使っているレールガンと同じ威力を持ったものと思ってくれればいいわ。』
リオは何事も無くそう言うが、プレナパテス先生はそうはいかなかった。
つまり言えば、エアライドマシンはアリスのスーパーノヴァにも耐えることができる耐久性能を持つことになるのである。
これには驚愕せざるを得ないだろう。
『……まぁ、この話はさておいて本題に戻るわ。先生達はこれから私達の研究所の座標を送るからそこに来てもらえないかしら?』
「わかったよ、リオの頼み事だもんね。」
プレナパテス先生は画面越しのリオに向かって笑顔で了承すると、リオは少し恥ずかしかったのか頬を赤に染めながら目をそらしていた。
「あ、そうだ。」
『…どうかしたのかしら。』
プレナパテス先生は何かを思いだし、リオに向かってこう言った。
「今度から私のことは先生とかじゃなくてイデアって呼んでいいからね。」
『イデア…そう、わかったわ。じゃあ今度からはそう呼ばせて貰うわね。』
「うん、ありがと。」
『…それじゃあそろそろ電話を切るわね。』
「うん、なるべく早く着くようにするね。」
『そうして貰えると助かるわ、じゃあ失礼するわ。』
ツー…ツー…
リオはプレナパテス先生ことイデアにそう言うと、そのまま電話を切ってしまった。
イデアはスマホを懐にしまうと、そのまま仕事をしている二人の元に向かっていった。
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◁そして、時は天童ケイとぶつかる数分前まで戻る▷
「おー…ここがリオ達がいる研究所なんだね……何だかテンション上がるな~…。」
「イデア先生~…歩くのはやいですよ~…。」
あの後イデアは二人に事情を説明すると、二人も先生のみが心配になったのかついて行くとだだをこね始めたのである。
結果、一人はシャーレの留守番係になることを条件にジャンケンで勝った方がついて行けることとなった。
ユメとシロコ*テラーのジャンケンは数分に及ぶ大激闘となったが、挙げ句の果てにシロコ*テラーがずるをしようとしたため反則負けでユメの勝ちとなった。
シロコ*テラーはふて腐れていたが、イデアがシロコ*テラーを慰めたことによってその問題は解決した。
「リオはどこにいるんだろう?」
「ひぃん…たぶん研究室にいるんじゃないですか~…?」
「うーん…と言っても、研究室が何処かわからないから話にならないんだよね~…。」
現在イデアとユメはリオ達がいる研究所で迷子となっていた。
実はリオ達のいる研究所の場所は座標が送られてきているからわかったのだが、肝心のリオ達がどこにいるのかがわからないのである。
研究所をうろうろとうろついている二人は、少しだけ疲労が見えており、それだけ研究所を歩き回っていることがわかる。
タッタッタッタ……
「ユメちゃーん……こうなったらユメちゃんお得意のフィジカルでどうにかならない~…?」
「ひぃん……イデア先生~それじゃあまるで私が脳筋みたいじゃないですか~…。」
遠くから誰かが走るような足音が聞こえてくるが、音が小さいのも原因であるが、イデアやユメが話していることもあってか誰もその足音に気付いていなかった。
と…その時である。
ドンッ!!
「うわっ!?」
「きゃっ!?」
角で出てきた白髪の少女とイデアがぶつかってしまったのである。
そして、前回の最後の方にまで戻るのであった。
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「せ…先生?いや、もしかしてプレナパテス先生でしたか?」
「ケイちゃん、私のことはもうプレナパテス先生じゃなくてイデアって呼んでくれる?」
「そ…そうでしたか。」
「先生、もしかしてこの子が?」
「うん、紹介するねケイちゃん。この子がシャーレの私の補佐をしてくれてる梔子ユメちゃんだよ。」
「貴女がアリスちゃんの中にいた子だったんだ!私のことはユメって呼び捨てで良いからね!!」
「え…えぇ、よろしくお願いします。」
あの後三人は行く目的地が同じだったため、イデアとユメはケイにリオ達がいる場所まで案内して貰うことになった。
「イデア先生にユメ先輩、ここがリオ達がいる研究室になります。」
「わー…。」
「ここだったんだね、ありがとうケイちゃん。」
三人はそのまま研究室に入ると、何かを準備していたリオやヒマリがそこには居たのである。
「……あら、遅かったわねイデア先生、それにユメ先輩も。」
「リオ~…せめて場所も教えてくれると助かったな~……。」
「……それは申し訳ないわ。」
リオは少し気まずそうにしながら謝った。
ヒマリはジト目でリオのことを一瞥してから来た三人に今からやることを説明し始めた。
「事情はこちらで全て把握しております。イデア先生とケイちゃんには今からある装備を用意しているので少し待っていてください。」
「わかったよ。」
「了解です。」
二人はそう返事をしたことを確認したヒマリはリオに目線で合図を送ると、リオは端末を操作してある物を奥の格納庫から出した。
「これって…?」
「えぇ、これはあの時のアリスちゃんが装備していたアビ・エシェフの弐号機です。」
格納庫から現れたのは、デカグラマトン戦に天童アリスが装着していたアビ・エシェフと似ているが、色は白とオレンジの二色だけの配色になっており、後ろに浮いている右翼や左翼には見慣れないエンジンがついていたアビ・エシェフだった。
それも、2台あったのである。
「ヒマリ先輩、このエンジンは前のアビ・エシェフには搭載されていなかったはずですよね?」
「はい、どうやらリオが言うにはエアライドマシンの解析によって少しだけ明らかになったエンジン部分を見様見真似で作製してこの弐号機に装着したら動いたそうなんですよ。…まぁ、私は何も知らなかったんですけどね。」
ヒマリはそう説明すると、アビ・エシェフ弐号機が動く原因となったリオにジト目を向けた。
リオは素知らぬ顔でそれを受け流していた。
「…まぁ良いでしょう。これからイデア先生とケイにはこの弐号機にのって増援に向かって欲しいのです。」
「それは良いけど…ケイちゃんは良くても私はこう言うのは操縦したことがないからわからないよ?」
イデアはそう不安げにヒマリに尋ねるが、ヒマリは自信ありげにこう答えた。
「そこはご安心を、この弐号機には誰でも扱いやすいように特殊なサポートAIをインストールしていますので。」
「そうなんだ、じゃな私でも大丈夫なんだね。」
イデアは安心したように溜息をついた。
リオはヒマリの説明が終わったことを確認すると、その場にいた全員に付いてくるように言った。
リオはそのまま研究所の屋上に行くと、とある乗り物に乗るように指示を出した。
ヒマリを除く全員はその場にあった乗り物に見覚えがあった。
その乗り物は、デカグラマトンの本拠地に向かう際に用いられていた輸送船だったのである。
「…よし、行こっかケイちゃん。」
「わかっています、早くアリスや先生達を助けに行かないと…!」
イデアと先生はリオ達の後を追うように輸送船に乗り込んでいった。
ただ…ユメだけはまだ呆けていたが、イデア達が乗り込んだ後に気を取り戻すとこう独り言を呟いた。
「ひぃん……私、必要あったかなぁ…?」
密かに涙を流したユメは既に乗り込んだ者達を追うように輸送船に乗り込むのであった。
はい、少し雑ですが今回はここまでとなります。
ここで少しプレナパテス先生及びイデア先生の名前の由来を教えます。
プレナパテスと言う意味には偽りや幻影などという意味があったため、今作に出てくるプレナパテスはその真逆の意味を持つ名前を付ける方が言いと決めていました。
そこで、目を付けたのは現像などの意味を持つイデアでした。
まぁ…こんな感じです。
次回からはやっとプレナパテス先生とケイちゃん達がノワールアリス戦に参戦します。
コメントなどをしてくれるとモチベーションが上がるのでしてくれるととても嬉しいです。
それでは次回で会いましょう。