ウルトラ怪獣がスキルとして出るのは間違っているだろうか   作:サイセンサイ

16 / 28
フレイヤ様の次くらいの忠誠

 

二次元怪獣ガヴァドン

 

元になった怪獣は元々子供の落書きから生まれた

 

そしてスキルにはそれも反映されている

 

そのスキルを手にしたベルが何をするのか?何を成し遂げるのか?何を生み出すのか?

 

これはその一部を記した机上録

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

ヘディンに言われてスキルが発現した当時はとにかく腱鞘炎上等の量の物を描いた。

 

ヘグニと時々やる【ロマン武器】の具現化も相まって結構楽しかったのだがそれでも大変だった。

 

その御蔭でスキルのあらゆる法則が分かった。

 

曰く

 

武器の類いはどれだけ精密に描いても具現化するのはナマクラ

 

夕暮れ頃に具現化したものは消える

 

夜はあまり具現化時間が長くない

 

メモやキャンバスの大きさによって大きさも変化する

 

そして

 

 

 

 

生物は一度に一体だけ具現化出来る

 

 

最初に描いたのは【アルミラージ】だった

 

そしたら動いて跳ねる本物のアルミラージが絵から飛び出してきたのだ。

 

そしたら本物のごとく襲ってきてすぐさま始末した。遺体は本物ように塵となり魔石は流石に出なかった。

 

今度は普通のウサギを描いたら普通のウサギが出てきて襲われることはなく鼻をヒクヒクさせて特に問題はなく夕暮れ頃に自然消滅した。

 

そして

 

 

 

人物を描いた場合どうなるのかを試した。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「シルさん!ミィシャさん来てませんか!!?」

 

「あらあらベルさんも噂を耳にして?」

 

ベルはオラリオ中を探し回っていたが手がかりは見つからずたまたま近くに豊穣の女主人があったのでもしかしたらと思ってきて見たが流石に都合よくいなかった。

 

「正直私も興味があって【私】に使ったらどうなるのか」

 

「「「「「「お辞めください!!!!!」」」」」」

 

「ウオあ!!?」

 

元フレイヤ・ファミリアの女従業員とガリバー兄弟を含む護衛していた男の眷属たちが必死な顔で制止した。

 

「そんなことすれば大変なことになります!」

「何人か死にます!」

「生きたまま魂が漂白されます!」

「ぶっちゃけ自分も生きている自信ないです!」

 

「「「「「どうかお辞めください!」」」」」

 

 眷属たちは必死に制止しようとする。それはそうだった、なんせ天上天下最高の美の女神の胸が更に膨らむ事態になったら文字通り天上天下に影響が出てしまう。近くで話を聞いていた神々が妄想で鼻血を出して一回転する。一部の神はそれを実行する気満々で眷属たちに指示を出す。想像してしまい顔を赤くしたベルは全く悪くないのだがヘルンはそれを見逃さず包丁を取り出す。

 

「と!とにかくミィシャさんが来たら報告を!」

 

 

 

 

 

それだけでいいのか?

 

 

 

 

 

 

「え?」

 

 

 

 

 

君には【思いついた手段】があるじゃないか

 

 

 

 

 

 

「あっ」

 

 

 

 

 

 

「? どうかしましたか?」

 

包丁に怯えていたベルが突然糸が切れたように静まりヘルンが心配する中、ベルはメモ用紙に何かを書き始めた。

 

 

「フレイヤ・ファミリアの皆さん」

 

「「「「「「あ?」」」」」」

 

「協力してくれませんか?」

 

「「「「断る」」」」

 

「フレイヤ様に近づけさせるわけにはいかん」

「何よりここを離れられるか」

「そしてめんどい」

「ひたすらめんどくさい」

 

ガリバー兄弟以外の面々も似たような反応をする中

 

「そうですか、なら【対価】を用意します」

 

「「「「対価?」」」」

 

その瞬間、ベルのメモ用紙が光った

 

 

 

 

 

そして具現化されたのは小さなシルエット

 

 

身長は小人と同じくらい

 

人の形をしていた

 

長い髪が煌めいていた

 

その髪色は【銀色】だった

 

そしてその顔は

 

とても美しかった

 

 

 

 

 

「きょうりょくしてちょうだい!みんな!」

 

そうそれは

 

言葉にしてしまえば【もしもの産物】人はみなもしもや違った世界やアナザーバースやらを想像するのが好きである。

 

神は不変

故にその姿が変わることなどありはしない。変わることがあるとすればそれは頭のなかで想像した妄想の世界でのみその姿は生まれる。変わらない存在が公式という最大の摂理を待っていたとしても、変わった姿を見てみたいというのが人の性、故にこの世界は、二次元の創作という糧を得て、この巨大なキャンバスは生まれたのだ。

それはつまり不変の神すらも不変の女神すらもキャンバスの上では変えることができるということ。

 

 

そしてその変わった存在がそこに現れた

 

その概念の名は

 

現実に現れた【もしも】は

 

「このフレイヤのなのもとに!」

 

 

 

ロリ・フレイヤだった

 

 

 

ビカビカァァァァァァァァァァ!!!!!!!!!

 

 

眷属たちに電流が走った

 

シルはぽかんとしている

ほかの客もポカンとしている

神々が顎が外れるほど大口を開けて硬直している

しかし彼ら彼女らは違う

ヘルンが包丁を落としヘイズが膝から崩れ落ちレミリアが腰を抜かしラスクが顔から倒れガリバー兄弟が心臓をちょっとだけ止めた

 

ガリバー兄弟は身長的に顔が近いのでその衝撃が特に大きかったのだ。ほかの店員たちも似たような反応で全員が時を止めていた。

 

「小さな紙で描くと自然と子どもになっちゃうんですよね」

 

ベルが口を開くとその言葉にほかの者たちがハッ!と意識を取り戻す。

 

「どうか協力してくれませんか?」

 

「しぃ〜てぇ〜」

 

そして今のベルはどこかいつもと様子が違っていた、、、のだが全員ロリ・フレイヤに夢中なため誰も気づいていない。ロリ・フレイヤの舌っ足らずな幼い言葉を受けて

 

最初にヘイズが口を開いた。

 

「全員整列!!!」

 

その掛け声を始まりにその場にいたフレイヤ・ファミリアが店の外に出て扉の前で整列してまるで王の凱旋のように扉から外へ眷属が左右に並び宝塚の階段のように道ができた。

 

「え!ちょ!みんな待って!」

 

シルが眷属たちに待ったをかけるが

 

「「「「「申し訳ありません聞けません」」」」」

 

「あれぇ!?」

 

 人生 いや神生で初めての一斉拒否にシルの声が裏返る

眷属たちは魂で思考を超越して理解したのだ。目の前の敬愛する主神に尽くすことこそ自分の宿命、しかし、しかしだ、今、目の前にいるあらゆる奇跡が積み重なったことにより生まれた敬愛する主神の子供の姿にこれからも会えるかどうかは今から行う一挙手一投足にかかっていると。

 

「ひかえおろ〜☆」

 

その道を通ってベルとロリ・フレイヤは外へ出る

 

次に彼らがとった行動は横四列による軍隊も顔負けの正確無比な整列だった。

 

整列が完了した瞬間 目の前にいるベルとロリ・フレイヤに全員が跪く

 

「私も含め弟たちに発言の許可を」

 

先頭のガリバー兄弟が長男・アルフレッグが跪いた状態で挙手しベルに発言を求める

 

「よろしい」

 

いつもと様子が違うベルがそう言うと

 

「何をすればいいですか?」

「簒奪、略奪、強奪何でも言ってください」

「それがたとえどんな規模でも」

「それがたとえどんな無理難題でも」

「我らが命をかけて手に入れます」

「金、名誉、世界、英雄の座」

「貴方が望めば侵略は今すぐにでも可能です」

「なんなりとお申し付けを」

 

 

 

 

 

 

「もし可能ならば、一番とは言わない、しかし誓え。」

 

それは彼らを知っていれば当然の無理難題

 

「【フレイヤ様の次くらいの忠誠】を」

 

「「「「「「「「フレイヤ様の次くらいの忠誠を誓います!!!」」」」」」」」

 

そうでもなかった

 

「これよりミィシャさんの捜索に移りなさい!」

 

「「「「「「「御意!!!」」」」」」」

 

「みんながんばれ〜♡」

 

ロリ・フレイヤの見るだけでわかるぷにぷにすべすべの頬から発せられる甘い言葉に大バカ野郎に成り下がった戦士たちは高らかに宣言した

 

     

 

 

     命を燃やして頑張ります!!

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「あの後正気に戻って、シルさんに睨まれて今に至る」

 

「独り言ですか【創造主】」

 

「あっうん、ラスクさんその呼び名やめて」

 

 ハイライトのない目で遠くを見ながらベルは呟いた。あの後ベルはシルに説明を求められたがミィシャを探さなければならなかったのでロリ・フレイヤを預けてこちらに来ていた。

 初めての一斉拒否にシルは想定を超えるショックを受けており誰にも見られないところで泣いているのが目に浮かんでしまう。それが自分のせいでもたらされた事に確かな罪悪感をかんじながらベルはこの場に来ていた。

 

 

 しかしそれでも相手はロキ・フレイヤの第一級冒険者

命を燃やした戦士たちが次々にやられて行く

 

「ごめんねベル、私はまだレフィーヤの先輩でいたい!」

 

「生まれたときからこんな日が来るのを夢見てたからね!止まらないよぉぉぉ!!!」

 

「アヒハハハハハヒハヒハハハハハハハ♡」

 

彼女たちもまた覚悟ガンギマリでこの戦いに挑んでいる。それを察したベルは自らも前線に身を落とす

 

そして思考するのだ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

僕のスキルにはもっと【先】がある

 

 ベルは感覚で分かっていた。ステータスには表れない何かがこのスキルにはあると、そしてその感覚を研ぎ澄まし、ある時から使えるようになっていた。

 

「あなた達に手加減はできません!全力でやります!」

 

そしてベルは目をつむり集中する

 

 

そして

 

 

 

 

 

 

 

 

「モードB」

 

それは【発動】した

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

二次元怪獣ガヴァドン

 

その姿には2種類ある

 

最初に子供が描いたシンプルな姿の【ガヴァドンA】

 

そして

 

子供が強いイメージを込めて描いた【ガヴァドンB】

 

それがスキルにどう影響されるのか

 

彼女たちは知ることになった

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

「殺してください」

 

「シル!!?」

 

「ガチで凹むな!」

 

「わぁ~いかったかった〜♡」

 

豊穣の女主人で何が起こったかというと

 

ロリ・フレイヤがお料理する!と言い出した

 

シルがやってみなさいと言った

 

みんな止めたが聞かなかった

 

それで料理ができた

 

食べた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

オリジナルより美味しいとみんなが言った

 

シルが自分の心の大切な何かが割れる音がするのを聞いた

 

何故ならロリ・フレイヤはシルと違って余計なアレンジをしなかった

 

子供なのでアレンジするひまも余裕もなかったからだ

 

そのおかげでオリジナルより美味しかった

 

シルは真顔で泣いた

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「何、、今の!?」

 

「出し抜かれた、、、ベルに出し抜かれた、、、」

 

アイズとティオナはミィシャを捕まえ損なった

 

ベルが2人を押し留めたからだ

 

【モードB】のベルがそれを可能にした

 

「すごかった」

 

「負けた、実質負けた、師匠失格先達失格」

 

その影響は後に【二人がスキルを発動させた時に出る】

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

ミィシャ・ウォーと呼ばれる事件はひとまず幕を下ろした

 

ギルドから【一人に許すと沢山出てくるから人に使うの禁止】と明確な発表がされて誰もミィシャに手出しはできなくなった。

 

そしてオラリオで妙な噂が広まった

 

曰く

 

 

 

 

 

 

ベル・クラネルのお兄さん見たいな高身長の男を見たという噂が、、、、、、

 

 

 

 

 

 

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。