ウルトラ怪獣がスキルとして出るのは間違っているだろうか 作:サイセンサイ
※唐突ですいません
レベル2でも弱いほうで、取り柄は回復魔法だけ、あの人の隣から遠い存在
それが私、ロキ・ファミリア所属の治癒師リーネ・アルシェ
最初はレフィーヤさんだった。突然一人で錯乱した事を言い出して本当に心配した
だけどそれは錯乱ではなく本当に頭の中にもう一人いることが分かった
もう一人の人格フィーナさんは不思議な人だった
レフィーヤさんと似たり寄ったりな性格をしていながらどこか貫禄があって、何故か妙な知識に詳しくて、まるでリヴェリアさんのように落ちついて優しくて、レフィーヤさんには失礼だけどとても頼りになる雰囲気を纏っている
「待ってくださいリーネさん私負けてませんよ色々負けてませんよだからお願い私の方をリスペクトして」
「そんなに焦らなくても」
「あなたのせいでしょうが!!?」
そんな姿につい笑ってしまった
そしてその次が衝撃だった
私の好きな人が【女の子】になってしまった
私は衝撃のあまり石化して部屋からほぼ動けなくて
けどホームの外が騒がしくて窓を空けてみたら
大量のレナさんがそこにいました
そして突っ込んできました
「来んじゃねぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!」
その後に起こったのはベートさんが発現した氷の魔法がホームを氷のお城にした衝撃で吹き飛ばされた事
レナさん、、、いや、レナさん達は氷漬けになって巻き込まれた他の団員の人達も氷漬けになってティオネさん達にボコボコにされてたベートさんが私のもとに来ました
「あっ」
どうやら偶然だったようです
「わぁ、、、」
身長が近くなったので近くで見るとその整った顔が目にはいる。カッコいい雰囲気をそのままにすごく可愛い女の子がそこにいました。ベートさんは不服そうでしたが、私は嬉しかった
「なんだよお前も笑いに来たのか?」
「いえいえそんな!」
「じゃあなんだよ」
ベートさんの声はレナさんと同じ声でとても可愛い、それに髪も見ただけでわかるほどモフモフで目も大きくて
「ごめんなさい見惚れました」
「チッ!」
ベートさんは庭の凍らなかった地面に座り込んで蹲ってしまいました。そんな姿すら可愛いと思ってしまうのは失礼ですけど仕方ありませんでした。
「こんななりじゃ外に飲みに行くこともできねぇ、、檻に入れられた気分だ」
孤高の貴方はとても放っておけなくてまるで震える子供のようで
「えっと」
「なんだよ?」
「私の部屋に来ませんか?」
「、、、、、、、、、あっ」
「、、、あ!」
女の子の姿に普段の遠慮を解いてしまった私は大胆なことを言ってしまいました。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「、、、、、、なんなんでしょうこの状況は?」
「お前が誘ったんだろうが、、、」
今、私の部屋に想い人がいます。私はベッドに座ってベートさんは椅子に座ってもらい食堂から分けてもらった少量のお酒をグラスに注いでチビチビと飲んでいる状態です。お互い無言で何を話すでもなくただただ瓶のお酒の量が減っていくなか、ベートさんが話しかけてくれました。
「体の勝手が全くわからねぇ」
「は、ハイ」
「雄と雌の身体の使い方の違いなんて今まで考えたこともねぇ、こんな事態想像できねぇからだ」
「ハイ」
「、、、あぁ、、、だから、、、」
「?」
「色々聞くかもしんねぇ」
「!」
「めんどくさいなら断れ」
「いえ!聞きます!聞いてください!」
ベートさんにどんな形であれ、頼られたことにかわりはなく、私はとても嬉しかった。気まずそうに頬をかきながらベートさんはこちらを向いて「そうか」とひと言だけ言って部屋を出ていきました
「、、、、はぁ、緊張した」
リーネ・アルシェが初めて部屋に男の人を呼んだ日だった
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「終わった、、、私は終わった」
「エルフィさん、、、」
エルフィさんに謎のスキルが発現してそして体重が増えました
「ああああああ!なんでこんなスキルなのぉぉぉぉ!!」
「落ちついて!」
暴れるエルフィさんを抑えようとしましたが【重量】がメガトンすぎて私の力では止めることが出来ず、ルームメイトのレフィーヤさんがなだめてようやく泣き止んでくれました。床をヒビだらけにしながら
「ぎゃあああああああああああああああ!!!!!!」
「え!今度は何!!?」
エルフィさんとはまた違う悲鳴に行ってみると
そこにはヌルヌルのリヴェリアさんがいて私と他の皆さんも石化しました。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「最悪だ」
「えっと、大丈夫ですか」
その後すぐに男性の団員達が全員ホームを追い出されて、ベートさんも例外ではなく追い出されたので、今はフードを被って兜を被って匂い消しまでつけて自分の正体を知られまいとしています。正直、これだけの美少女がベートさんだと気づく人はいないと思いますが、すぐに男の人に声をかけられるレベルの美少女なので顔は隠しておいたほうがいいでしょう。
「取り敢えずフィン団長が用意してくれた宿泊施設に荷物を置きましょう、手伝います」
「いい」
「手伝わせてください!」
「グッ!」
女の子の姿になっているからか普段よりグイグイとベートさんに迫ることができることに喜びを感じながら話を続けていると
「「「「「見つけたーーー!!!」」」」」
「げっ!」
「あっ」
大量のレナさんがコチラに向かってきました。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「でヘヘヘへ♡あんなに全身をくまなく叩かれてレナちゃんおめでた確定だよ〜♡」
「死ね!」
「べ、ベートさん」
そこは小さな酒場だった
ベートがもう色々と耐えられず酒に逃げたのでリーネは強引にベートについて行った。レナは分身を含めて蹴散らされたあと、本体が足にしがみついて結局そのまま一緒にすることになった。
古びて痛んだ酒場のカウンターに見た目だけなら華やかな三人が並んでおり、常連の方々は何でこんな店に?と首を傾げた。当然ナンパするものもいるが狼美少女に殴り飛ばされそれはすぐに収まった。
「だ〜か〜ら〜!完全に戻れないわけじゃないんでしょ!!?だったら女の子の身体を楽しめばいいじゃん!普段できないあんな事こんな事を経験豊富な美少女のレナちゃんが教えてあげるからさぁ〜!」
「俺はお前みてぇにイカれたいわけじゃねぇよ」
「えっと、とにかく今は身体に慣れるのに必死で」
「何その正妻ムーブ!?控えめな態度をとって美味しいとこだけしっかりいただく魂胆!?甘い汁をすすってベート・ローガの■■■■■■も啜るき!?」
「啜!!?」
「あっ今は女の子だから■■■■■■」
「ファ//////!!?」
「おい」
「なるほどレナちゃんがいただいている合間も抜け目なくそのポジションを狙って」
「黙れ!!!」
「キャン!♡」
「コイツ!?ボロい下衆な会話しかしない酒場とはいえあんなストレートに言いやがって!!」
「ほんとに周りの目を気にしないんですね、少し羨ましいです」
「やめとけばか!!」
「ウホへへへへへへへへへへへへ♡」
三人は晩酌を少なめに会話を楽しんだ。
ベートは笑いこそしなかったが、突然の身体の変異に動揺しており、彼女達のおかげでそれが安らいだのだと口にすることは絶対になかった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
それからしばらく経ったある日
「雨振ってきちゃった」
リーネが買い物をしている時に突然、雨が振り出し雨宿りをしていると
「あ」
「あっレナさん」
雨の中を走るレナと目が合った
「ベート・ローガいる!!?」
「ふぁい!?いや、、、いません」
そして目の前に詰め寄ってきてビビった
「いないのか〜やっぱり宿泊施設に引きこもってるの〜?」
「ハイ、、、やっぱり人に見られたくないみたいで」
「つまり私は特別ってことだ!」
「え?」
「美少女の姿をみられたくないベート・ローガはあの時、私たちがいるにも関わらず酒場に行った!そして同行を許した!つまり私は特別!」
「なんという前向き、、、」
「あ、それだと君も特別ってことになるのか〜ぐぬぬぬ〜」
「アハハ」
彼女との付き合いはけしてまだ深いとは言えないがこれからも長く続けばいいなとリーネは思った
そんな時だった
「あ」
「?どうかしましたか?」
「私の分身が、、、」
レナ・タリーが発現した謎のスキル
バルタン
宇宙忍者
分身を作り出すことのできる能力を使ってレナは常日頃からベート包囲網を敷いていたのだが、それに【興味深い】物がかかった
「へぇ〜やるじゃん【貴猫】」
「アキさん?」
「【超凡夫】を宿に誘ったよ」
「え!!?!!?」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
そして
「ぎゃああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!」
超凡夫血みどろ事件が起こった
レナは分身を通してその光景を覗いていた
それをリーネに実況していた
「まさかあんな趣味だとは思わなかったよ、やっぱり女は面の皮がヤバい生き物だね、口のなかに爪を■■■■■■■■■■■そんで背中に■■■■■■■■の状態で裏返しにして■■■■■■■■■腕に■■■■■あ、やっと本命が■■■■■■■してそんで■■■が■■■■上下左右の■■■■■■■■」
「それ現実なんですか!!?」
「おっと舌を」
「わぁぁぁぁぁぁ!もうやめて!」
リーネはレナの肩を掴みゆっさとゆっさと揺らすが効果はなく、レナは実況を続けたのだが
「ん?」
「え?どうかしましたか?」
「なんかした?」
「え?」
「いや〜レナちゃんも魔法が使えるようになったの最近だから詳しく分からないんだけど、、、【魔力】が吸われたような?」
「え?」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ロキ主神考案謎のスキル関連セミナー
【心の闇を話すだけでも楽になるんやでの会】
「こんにちは〜」
「「「こんにちは〜」」」
「今日からこのセミナーにお世話になるアナキティ・オータムです」
「「「よろしくお願いします」」」
「えぇ〜体重が増えたことを人に話すことで気持ちが楽になることを知ったエルフィです。皆さんが励ましてくれたおかげで心が沈む時間を減らすことができました」
「エルフなのに尋常ではない食欲が留まらずそんな私を受け入れてくれた暖かな場所です」
「今だに溶解液が身体から出続けて全身を鎧で囲みようやく人前に出てこれたのが私だ、顔を見せられずすまない」
「「「よろしくお願いします」」」
「私はこの謎のスキルのせいで人生が歪んでしまいました。それも取り戻すことのできない大切なものも消失すらしました」
「アキさん、、 、」
「辛かったな」
「それに比べて私はなんて小さな悩みを」
「でも仕方ありません。これは私の心の弱さと今まではっきりしてこなかった優柔不断のツケがまわってきたと思っています」
「そんな事はありませんよアキさん!」
「お前は悪くない!」
「そうです!悪いのは謎のスキルです!」
「ありがとう、、、、最近よくアマゾネスに話しかけられます。今まで話したことのない人達に話しかけられるのです。【やるじゃねぇか】【尊敬するぜ】【男を逃げられないようにすることは女の本領だよな☆】【貴方は私たちの代表です】【ありがとう勇気が貰えました】」
「「「「うぅ!」」」」
「人格に問題がある愛やら恋やらをすねられた方々が一部では私を象徴のように扱っているようです。付けられた通り名は
【永遠の血気方豪流血淋漓乙女】
です」
「もういいよアキさん」
「取り敢えず水を一杯」
「アハハ私、割と周りに合わせてそれでも得になるように振る舞ってきたけどもうダメね、完全に多数派の世界から殺される人種だわ、こうなって初めて知ったわ、理解されない世界で生きる人たちは立派だって、今なら異端児(ゼノス)の子たちの気持ちも理解できるかもしれないわね、あぁでも私みたいな大好き大好き言いながら恋人を切り刻む女と一緒にされたらあの子たちが可哀想だしとても失礼ね、今や私の方が怪物なのにアハハハハハハハハハハハ」
「あの空間はなんですか地獄ですか?」
「しっ!リヴェリア様もいるんですよ!」
「謎のスキルにより出現した私はどんな気持ちで聞けば?」
「それはほんとにすいません」
「あわわ!」
リーネは目の前の光景に気圧されてばかりだった
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
その後、【ミィシャ・ウォー】が起きたりなんやかんやあったのだが、リーネは最近、ベートと出掛けられることが嬉しかった。
女の子の姿の方がまだ多い上にレナも一緒ではあるが、それでも彼女は今の幸せを噛み締めてこれからも精進を続けていく
だからこそ
そんな彼女だからこそ
強いスキルが発現したのかもしれない
「ヒュゼレイド・ファラーリカ!!!!」
魔法の攻撃がリーネを襲う
だがリーネはじっと正面からそれを見つめる
そして
ズズズズズズズズズズズズズズズ!!!!!!
【吸収した】
「ウップ!」
口元を押さえて乙女としては人に見られたくない嗚咽も漏らしながら彼女は【魔法を喰らった】
まるでベートの魔法のように
「必ず追いついてみせます!ベートさん!」
そして決意を新たに誓うのだった
リーネ・アルシェ
謎のスキル
ベムスター
宇宙大怪獣
魔力吸収【マジックドレイン】
吸収した魔法を自らの魔力に変える