ウルトラ怪獣がスキルとして出るのは間違っているだろうか 作:サイセンサイ
「取り敢えず落ち着きましたね」
そこは何もない暗闇の空間のはずだった
しかし今は、真っ白い部屋に円卓の机と椅子が置かれて各々が混乱しながらも積極的に争いを仲裁した【アリアドネ】を中心として全員が椅子に座っていた
「まさかこんなことになるとは、、、、」
「ホントだよ」
「えっと、これからどうすれば?」
アリアドネがため息をつき
幼女アイズが同意し
女の子アイズが質問する
「ベルに会いたい会いたい会いた〜い!!」
「そして首輪をつけて閉じ込めて私のお家で」
「嗅ぎたい撫でたい思いつく限り全部したい」
ヤンデレ幼女アイズ
ウェディングアイズ
リングアイズ
「うぅ!ひっく!ひっ!ひっくひっく!わたしぃ!まじめにぃ決意のためにぃ!行動しただけなのにぃぃぃ!!!」
ボコボコにされて泣いちゃった復讐姫
「よ、よしよし?」
それを慰めるいつものアイズ
ややこしいことこの上ないが全員がアイズであり全員が違う
それぞれがそれぞれの個性を炸裂させて今現在、向き合って話し合おうとしている。
中でも異物なのが【アリアドネ】だった
(まさか思い出すなんて、、、それに)
アリアドネはアイズの前世の記憶
思い返すのは【彼】との思い出そして仲間との日々
人類のために尽力してその生涯を終えた彼女は気がつけばここにいた。
やっと愛しいあの人のところへ行ける
そんな事を考えていたのにこの状況は無いだろうとアリアドネは落ち込んだ。
(でも、前世の記憶が蘇ることなんてまず無いみたいですし、、、他の人よりは幸運なんでしょうね、、、ていうか)
気がかりなのは【レフィーヤとフィーナ】の事だった。恐らく彼女は自分の知るフィーナなのだろう、口調や雰囲気が似すぎているし何よりあの【ちょっっっっとだけ気持ち悪い視線】は実際に向けられたものにしかわからない。
(そしてアル、、、いや、今はベル)
そして何より一番気になるのはベル・クラネル
もはや説明の仕様もなく【彼】の今世での姿だとアリアドネは確信している。
嬉しかった
本当に嬉しかった
また会えた
またあの優しい声が
温かい手が
焦がれてやまない魂が
生まれ変わっても自分を助けてくれたのだ
生まれ変わっても救ってくれたのだ
「、、、、、アル」
そしてそんな彼に向かって何を思うのか?
そんなの簡単だ
愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる
「ふほふぅ!!!!!」
バアァーーーン!!!!!!!!!!
「「えええ!!?」」
周りが困惑の声を上げるなか、何が起こったのか説明しよう
アリアドネは興奮のあまり理性どころか人間性を失いそうになり机に思っいっきり頭をぶつけてそれを防いだのだ。
だって仕方ないじゃない!
英雄になってくれて純愛を貫いてくれた彼が!
輪廻転生までして出会ってくれた彼が!
どこまでも優しく脳を焼いてくる彼が!
もうあの人がいけないと生きていけないと思わせてくる彼が悪い!私は悪くない!
2回も私の心をめちゃくちゃにしたあの人が悪い!
そして大好き!
頭と身体と魂がめちゃくちゃのぐちゃぐちゃになるくらい大好き!
心の底から言える!
恥知らずとも言われようと知ったことではない!
あの人がいないと私は生きていけない!
2度目の人生でお別れしたくない!!!
「すいません皆さん御心配をおかけしました。ちょっと愛と恋が私の人間性を殺しに来て」
「「「それはすごくわかる」」」
ヤンデレ三人がアリアドネの言葉に同意して首をウンウンと縦に振る。他のアイズ達はアリアドネもあっち側なのかと戦々恐々として警戒した。
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「私達は一つの肉体、一つの魂に8つの人格が生まれてしまい今は混乱している状態、、、恐らく今、身体は眠っている状態なのでしょう」
「えっと、、じゃあ起きたらどうなるの?」
「レフィーヤとフィーナ見たいになるということです」
「じゃあすぐ目を覚まそう!ベルに会いたい!」
「待ってください!私が先です!」
「私だよ、ダーリンは私のものだよ」
「「あぁん(怒り)!!?」」
「は?なに?なにも間違ってないよ、それともなに?殺るの?」
アイズがアイズに殺意を向けて、向けられた側のアイズも殺意を向ける、アイズには一人一人確かな自我がありアイズがアイズであるために他のアイズを消すことも厭わない
そんな光景を見て怯えているのは2人
スタンダードの普通のアイズと
女の子アイズだ
「イヤだ、、、こんな形で目覚めたくない」
「私も、、、」
「!」
アイズに【女の子アイズ】が話しかけてきた
【女の子アイズ】はアイズに苦笑いを向けながら、自分も怖いと共感を求める
【女の子アイズ】はアイズの中にあるわずかながらの少女の残穢のようなものであり、まさしく女の子である。
幼女アイズもいるが、彼女は【今のアイズと同じ年齢】であり【穏やかな普通の女の子】の雰囲気を纏っている
アイズより表情が豊かで
顔を赤くしたり青くしたり
とても強そうには見えなくて
男の子が守ってあげたくなる感じで
剣なんて持てそうになくて
武器なんて似合わなくて
人形とは程遠くて
間違いなくアイズと女の子アイズなら女の子アイズがモテると思えて
ベルもこういう娘が好きなのかな?
こういうのがいいのかな?
私とは違う
弱そうで
苦笑いすら可愛くて
【あざとい】
すごく【あざとい】
私なのに
私は強いのに
私は血にまみれて強くなる女なのに
そのくせにベルが守ってあげたくなるような【あざとい】を持っているなんてそれはずるい、同じなのにずるい、卑怯だ
ずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるい
ゲシッ!!!!!!!
「ええぇ!!?」
「へ?」
アイズはいつの間にか【女の子アイズ】の椅子を蹴っていた
怯える【女の子アイズ】
そして自らの所業に顔を青ざめさせるアイズ
そしてそれを見ていたヤンデレ三人は両手を広げて
「「「ようこそ」」」
歓迎の笑みを浮かべた
「違うから!!!!!」
アイズは今までにない大きな声で反論した
いやだ!違う!私は違う!あんなおかしくない!あんなに怖くない!【あざとい】のが悪い!違うそうじゃない!わるいのは私!何で蹴ったの!何で!!?だって私は笑えなくて!あんまり笑えなくて!でもこの娘はすごく笑いそうで!感情豊かで!お姫様みたいで!ベルもきっと優しく、、、、、あれなんだろうこの【殺意】?
今まで機械的に過ごしてきた彼女は初めて知った明確な女としての感情
一言で言えば【思春期】
それもかなりひねくれた類のもの
拗れに拗れた【乙女心】が目の前の自分にはない物を持った【女の子アイズ】に殺意を向ける
巨大嫉妬である
ヤンデレ三人は再び両手を広げて歓迎の笑みを浮かべて
「「「ようこそ」」」
「だから違う!!!!!」
「いい加減にしなさーーーーーーい!!」
「「「「「「「!!?」」」」」」」
その時、机に両手をバン!と叩いて一躍注目を集めたのが幼女アイズ、バン!とした両手をひりひりさせながら彼女は叫んだ
「もう!私なんでしょう!こんなの恥ずかしいよ!もう大人でしょ!ベルの師匠なんでしょう!」
「「「「あ!」」」」
その一言は確かにアイズ達に届いた
ベルの師匠であることは確かに自分のなかでは疑いようのない事実、それを知りいったん冷静になった
「後あなたはなに!!?」
幼女アイズはヤンデレ幼女アイズに向かって指を差した
「あなたは要る!!?私と同じだよ!ロキが言ってたキャラ被りしてるよ!」
幼女アイズとヤンデレ幼女アイズはほぼ同じ姿、同じ大きさであり、並べば双子に見えるだろう
だが決定的な違いは【瞳】だ
ヤンデレ幼女アイズはハイライトのない目をしている。闇が凝縮されたような瞳だった
するとヤンデレ幼女アイズは口を開いた
「貴方が善なら私は悪、ただそれだけだよ」
「悪!!?」
「人は誰しも善悪を持ってるから私達はアイズの素直な心、だから善と悪の二人がいるんだよ」
「難しい!」
「仕方ないよ、私頭よくないでしょ?」
「ジギャク!?」
「そうだよ」
ヤンデレ幼女アイズはネガティブ属性が入っているらしくアイズの【自分嫌い・自己嫌悪】が出た結果なのだろう
「だからベルに会いに行かなきゃ!ベルにあってモフモフで癒してもらわなきゃ!だから早く目を覚まそう!」
「「異議なし!」」
「ちょっと待って!」
アイズがその提案に異議を唱える
このまま起きるのはまずい、すごく不味い、みんなに自分のおかしなところを知られる!そう思ってアイズは止めようとした
その時だった
「「「「「「うぅ!」」」」」
「あっ」
「なに、、、これ?」
突然【8人中7人】が頭痛を覚えた
無事なのはただ一人
アリアドネのみ
「あぁこれは、そういうことですか」
「! 今度は何!?」
アリアドネはこれから何が起こるのか察して
遠い目をした
「あなた達に私、【アリアドネ】の記憶が流れ込みます、、、、正確には【思い出す】でしょうか?」
「!? どういうこと!!?」
「前世の記憶を思い出すんですよ」
それは【これからの人生を一変させる】宣言だった
「きっと貴方たちはまともではいられない、、、心の底から湧き上がる【愛】に精神が焼かれるでしょう、、、そして知るでしょう、自分がもう既に手遅れなほどあの人に夢中で、、、、依存していることに」
「! まさか、、、ベル?」
「アイズ、貴方はそれを知り、どうしていくのかはわかりませんが、、、私はあなたの身体を乗っ取ってでもあの人に近づきますからね」
アリアドネは真っ直ぐな瞳でそう宣言した
やがて視界が暗転する
そして奇妙な浮遊感と共に
それは流れ込んできた
アリアドネの記憶
前世の記憶
つまり、あの時、何が起こっていたのか
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偉大冒険譚アルゴノゥト
道化進行
英雄運命
本当の物語の結末
そしてその【蛇足】
アル
おやおやどうかしたのかい愛しの姫君よ?
お願いがあります
ハハッ!なんなりと!
今夜だけは【道化の仮面】を外してください
!
貴方の両眼では、もう私を見ることはできない、だからせめて、私が貴方の分まで貴方を見たいんです
・・・・・・・・・・・・・
お願い
わかったよ
あっ
『僕』のこんな顔でよければ
、、、、、、フフッ
どうかな?
えぇ、ありがとう
抱いて アルゴノゥト
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きゃああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ////////!?!?!?!
「あの人への恋心を自覚しましたね」
「●☓▲□†Å♀‰♂⇒≪Ⅷ////////!!!!」
「そして前世から私を助けてくれたことも理解しましたね」
「うぐっぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ/////」
「そして、私の記憶、、、うん、まぁ、思い出しましたね」
「あっぐ!」
「はいそうですやることやりました」
「ゴフッ!」
「イヤだってあんな冒険して結ばれた男女が何もしないなんて逆におかしいというか、、、、、はい、生娘の貴女がその実体感だけを思い出すのは辛いと思いますが、、、まぁ今後に役立ててください」
「なにィ!、、、にぃぃぃぃぃ!」
「イヤだってこれは仕方ないというか自然の摂理といいますか」
経験していないのに経験した記憶をなんの気構えもなく思い出してしまったアイズは脳を破壊された
仕方なかった、そういうことに全くの無縁で生きてきたのに、いきなり実体験を脳内にぶち込まれたのだから、男の肌が声が手が触感が匂いが愛しさがいきなりぶち込まれたのだから
似ている例を挙げるならイレギュラー・レコードで狂ったヘルン
顔の熱が収まらない、身体の内が疼く、熱々の吐息が止まらない、脳内快楽物質がフィーバーしている
普通のアイズだけではない
復讐姫は倒れ込んで身体をビクンビクンさせている
幼女アイズとヤンデレ幼女アイズは秒で気絶した
ウェディングアイズは顔を真っ赤にして
「飼われるのは私?」
と腰が抜けて呆然としている
女の子アイズは同じく顔を真っ赤にして両手で顔を覆って足をジタバタさせている
唯一リングアイズだけは
「これが本当の真心!!?」
と割と平気そうにしていた
「あ~~~もーーーー!!!!!仕方ないじゃないですか!燃え上がってしまったものは!だってずっと一人で苦しんで何の救いもなく死ぬことになっていたのに突然現れて突然救われてそしてやっぱりダメかと思ったら考える限り最高な形で救われて!こんなの頭おかしくなりますよ!好きになりますよ!他の男の人たちが有象無象に見えてしまいますよ!頭を焼かれますよ!依存しますよ!永遠の愛を誓うだけじゃ足りなくて!私のすべてをさらし!解放して!魂に至るまであの人のものになりたくなるのはしょうがないでしょう!抱かれたくもなりますよ!すごかったですよ!愛が溢れて感じるすべてが幸せでしたよ!それなのに結局私を置いていって!置いていかれて!かと思えば生まれ変わって再会!?また私を救ってくれた!?運命じゃないですか!甘酸っぱいなんてものじゃない極極極極極極極極極極極極極極極甘の運命を感じさせてしまうあの人が悪いんです!もう一度言います!あの人が悪い!私を、、、、え、ちぃにしたあの人が悪い!そして大好き!!!!!!!!」
「私は、、、これからベルにどんな顔をして会えば」
「もう好きと分かったのなら抱かれなさい、もはや私たちが救われるにはそれしかありません」
「無理!!!」
「貴女も私ならわかるでしょう?もうあの人がいないと生きていけない身体と心と魂に今さっきなってしまったって」
「ムーーーーリーーーーーー!!!!」
アリアドネがアイズを諭すなかリングアイズが詰め寄ってきた
「じゃあ私に身体を譲って!分泌物まで余すことなく使うと約束するから!」
「ソレはもっと無理!」
「なんでぇ!!!!」
そんなこんなで精神のなかで喧嘩しながらアイズは飛び起きて助けを求めて食堂に向かっていった