ウルトラ怪獣がスキルとして出るのは間違っているだろうか   作:サイセンサイ

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シャクティ・ヴァルマの警備日誌

 

オラリオの治安を守るガネーシャ・ファミリア

その団長であるシャクティ・ヴァルマ

今回は彼女の視点から現在のオラリオを観てみよう

 

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「あれから随分とオラリオは様変わりしたよ、、、」

 

時刻は早朝、とある墓の前でシャクティはそう口にした。今日はいつも通りのなんてことない日だが、なんとなく朝に目が覚めてしまい、向かった先は【冒険者墓地】

 

「まだまだ多くのことが起こるんだろうな、、、お前なら今のオラリオをどう見るのか、、、まぁ、いつも通り笑っていたんだろうな」

 

花を一輪添えてシャクティはそこを後にした

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「朝の一番のぉぉぉぉ!!!!俺が!ガネーシャだぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」

 

騒がしい主神が朝の挨拶にしては迷惑すぎな声量で雄叫びを上げる。これもまたいつもの事だ

 

「では、夜の見回りの者は報告を」

 

ホームに集められた者たちの先頭に立ち報告会に入る

 

「はっ!大通りで酔っ払いの揉め事が3件ほどありましたがケガもなくすぐに収まりました!!」

 

「通りで女性が悲鳴を上げたと思ったら、男神が眷属相手にセクハラまがいをしており、駆けつけたときには既に眷属の拳で顔面ボロボロでした!」

 

「アイドルグッズの転売をしている者を見張っていたのですが、、、その、、、、」

 

「頭に【ロリ・フレイヤ命】のハチマキをしたエインヘリアルにいつの間にかズタボロにされていました」

 

「学区の学生が何人か歓楽街に赴いたとの知らせが届き向かっていたのですが、、、」

 

「アマゾネスに喰われた後でした」

 

「血の匂いがする男女がいたので何事かと声をかけたら」

 

「超凡夫と貴猫でした」

 

「貴猫は【またやってしまった】と遠い目で呟いていました」

 

このように団員たちから報告を受けて、その後に今日の業務改治安維持に努める

 

「謎のスキルをうまく扱えず突発的な事故が最近多い、これまでの常識とは違う事態だ、慌てず冷静に状況を見極めて対処しろ」

 

「「「「「「「はっ!」」」」」」」

 

シャクティが実に団長らしく皆に指示を出し報告会が終わりを迎えようとすると

 

「姉者!いつものやってくれ!」

 

シャクティを慕う副団長のイルタがキラキラした瞳で懇願した

そしてシャクティはため息をついた

 

「最近毎日じゃないか」

 

「良いではないか!皆の士気も上がるのだし!」

 

「はぁ、、、仕方ない」

 

ソレは最近すっかりガネーシャ・ファミリアの間で名物となったものだった。これを見たさにわざわざ休みの日まで報告会に参加しているものもいるくらいなのだ。

 

シャクティが槍を空に掲げる

 

そして

 

 

 

 

 

槍から【吹雪】が昇上がった

 

 

雪を纏った竜巻が周りの温度を下げながら撒き散らされる小さな雪の結晶が円状に散布される

 

 

そして竜巻が消える頃には辺り一面がキラキラとした芸術的とも言えるダイヤモンドダストが煌びやかに輝いていた

 

 

 

団員たちから歓声が上がり今日も1日頑張ろうと気を引き締める

 

シャクティも士気が上がるのならいいかと苦笑いを浮かべるのだった

 

 

 

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シャクティ・ヴァルマ

 

 

謎のスキル

 

 

マーゴドン

冷凍怪獣

 

 

冷気を出して操ることができる

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「団長、やはり変形能力で変化した肉体を切り売りしているものもいるようです。」

 

「そんなもの誰が買うんだ?」

 

「なんか学術的なナンタラとかって結構高額で売れてるみたいです」

 

「どんな状況にも金儲けに結びつけるその拝金根性は関心すらしてしまうな」

 

「これって法的にはどうなるんでしょう?」

 

「自らの肉体ならまだ目を潰れるが、やはり、変形能力を持つものを乱獲しようとするものが出てくるだろうな」

 

「ヒぃ!」

 

「引き続き情報収集を頼むぞモダーカ」

 

「は、はい!」

 

「本当に役に立つ能力が手に入ったな」

 

「お前の影の薄さと相まって最高の相性しているぞ!」

 

「イルタさんひどい!」

 

 

 

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モダーカ

 

 

謎のスキル

 

 

サータン

忍者怪獣

 

 

透明化できる

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「あの白妖の魔杖と同じ能力で1時期はテンション上がったのに」

 

「まぁヤバさが桁違いだからな!」

 

「ホームから獅兎の光の悲鳴が途絶えないって報告すら入っているからな」

 

「噂の見えない殺戮の宴!」

 

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「うおおおおおおおお!これが謎のスキルの力かーー!」

 

一人の男が謎のスキルの力により腕から炎を出して周囲を威圧し、脅迫する

 

「こんな力があれば今まで出来なかったあんなことこんなことをグボォ!!!!」

 

「また謎のスキルのやつか」

 

イルタが【巨大化した腕】で暴走した男を地に沈めた

 

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イルタ・ファーナ

 

謎のスキル

 

 

ズルズラー

変形怪獣

 

 

身体の巨大化

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「見ろ見ろ姉者!今ならオッタル並みにデカいぞ!」

 

巨大化させた身体ではしゃぎまくるイルタに【迷惑になる】とシャクティが軽いツッコミを入れる

 

ガネーシャ・ファミリアは大所帯、必然的に謎のスキルを持つものも多い、ガネーシャは謎のスキルが発現するものを心から祝福した。これがいずれ【民衆と怪物の主】となることの足がかりになればいいと思っているからだ

 

ただ

 

ただし

 

思いがけないことも起こる

 

「あっシャクティ」

 

「リオンか」

 

偶然、ダンジョンに向かうリューとその仲間たちと遭遇した

 

そして

 

「仮面、、、」

 

「あっ」

 

ソレは

【ガネーシャの仮面をついつい付けてしまうことだ】

 

 

ガネーシャ・ファミリアなのだから何ら不思議でも不自然でもないのだが、シャクティは言ってはなんだが結構いい年の女性なのでまず付けたがらないのだが、謎のスキルが発現した頃から無意識につけてしまうのだ、他の団員たちも似たようなものらしく、他のファミリアではこのような事例は確認されていない、何故こんなことが起こっているのかわからない。

 

怪獣の共通点だとは誰も知りようがない

 

シャクティは少し恥ずかしそうにしながら仮面を外した

 

「今日はダンジョンか?」

 

「えぇ」

 

「しかし、、、そちらも凄いな」

 

リューの後ろには今話題の仲間たち

 

身体の大きくなった小人

 

分身した狐人

 

学区の生徒

 

そしてベル・クラネル(目に見えない殺戮の宴のせいでボロボロ)

 

彼に至っては身体が大きくなったとか色々言われていたが今は普通の状態だ

 

「気をつけてな」

 

「ありがとうシャクティ」

 

リューは微笑み進んでいった

 

そして

 

「そう言えばお前の妙な噂を」

 

「走りますよ行きますよ!!!!」

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「さて、、、来てみたはいいが、、、」

 

シャクティはロキ・ファミリアのホームの前にいた

 

そしてホームは大量のバリケードが作られて最強派閥がそれを守っており、何気に人類最高レベルの鉄壁要塞とかしていた

 

ロキ・ファミリアの限界防衛体制が敷かれて暫く経つが今だに解除されていない、なのでアイドルで日銭を稼いでいるという

 

そして血走った目のエルフ達が周囲に熱を放っているので通行人はビビりまくっており、【怖すぎるなんとかして】という苦情がここのところ毎日届いている

 

本当に一体何があったのやら

 

「やはり私でも話は聞けそうにないか」

 

「すいません、いいですか?」

 

「ん?」

 

すると後ろから声をかけられた、後ろを振り向くとそこには見知った顔がそこにいた

 

「万能者?」

 

ヘルメス・ファミリアの団長アスフィである

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「これが隣国の諜報部隊のプロフィール、これが違法ポーションの製造の証拠、これが裏賭博の間取り図、これが信用できない商人のまとめ表、これがアイドル転売集団の根城が書かれた」

 

「待て待て!」

 

2人は今、信用のできる店で個室を取り話していたのだが、アスフィが唐突に出してくるすごくありがたくてすごく助かる情報の多さに少し置いてけぼりを喰らった

 

「あぁすいません、私もちょっとアレでして」

 

「あれ?」

 

「楽な仕事、それゆえの優越、過酷を知っているからこその背徳感、人の性と最近毎日闘っていまして」

 

「お前は何と闘っているんだ、、、」

 

「暇な時間が増えてもボーッとしていることが多くて、、、私はろくに遊べもしない女だったのかな〜と感じる日々でして」

 

「ほんとに何があった」

 

「幸い沢山働いていたから貯金はあるしていうか使う暇がなかったので貯まってただけなんですけどね、ファミリアは火の車ですからもうファミリアに寄付しような〜なんて」

 

「何で楽になったのに今もなお死んだ魚の目なんだ」

 

人を操るというある種、無双できる能力を得たばかりに変にプレッシャー的なものを感じてしまいアスフィは死んだ魚の目から今だに抜け出せなかった

 

そして大量の重要情報紙を貰ってシャクティはその場を後にした

 

ついでだがロキ・ファミリアの厳重防衛体制の理由も聞いた

 

同情した

 

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「夕暮れか」

 

日が沈む時間になりシャクティは街道を歩いていた

 

少し予想外なこともありながらも今日も無事一日を終えた

 

謎のスキルにより大きな変化が起きたり起きなかったりしながらもオラリオは毎日を送っている

 

その事に安堵しながら、シャクティはホームに戻ろうとした

 

その時だった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「大切断?」

 

偶然、ティオナを目撃した

 

髪が何故か長くなっており最初は分からなかったが確かに彼女だった

 

そこは夕焼けがよく見える場所でティオナも夕焼けを見ているのだろうと思い近づいた

 

そして

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「憎い」

 

その言葉を聞いた

 

耳を疑う、彼女の彼女らしからぬ言葉に一瞬思考が停止する

 

だが確かに聞いた、その言葉を、

 

「あれ?シャクティじゃん!どうしたの?」

 

「!」

 

ティオナがコチラに気づき振り返った

 

その顔はいつも通りで

 

本当にいつも通りで

 

何の害悪も感じなかった

 

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そして戦いが起こる

 

ソレは謎のスキルがトリガーとなり元々あった燻ぶりが広く広がる

 

【前世】と【今世】が交差するその戦いは

 

この世界の彼ら彼女らの運命を決定づける

 

 

【後戻りできない結末】

 

 

ベル VS ティオナ

 

 

ここに開幕する

 

 

 

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