ウルトラ怪獣がスキルとして出るのは間違っているだろうか   作:サイセンサイ

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英雄男女前今重愛狂恋奇譚・前編

 

「会いたーーーい!」

「ダメ」

「会いたい会いたい会いたい会いたーーい!」

「ダメだから」

「なんでーーーーー!!?」

「今あったら私が死んじゃう、、、ショック死する」

 

そんな【一人芝居風の会話】がホームの中で繰り広げられる

 

「リングアイズも会いたいって言ってるーーーー!!!」

「そうですよ身体を寄こしてください!」

「でもウェディングアイズはおとなしくしてる」

「なんでーーー!!?」

「同じでしょ私たち!」

「、、、、無理、、、私は無垢だった、、 私は無知だった、、、男の人と女の人の何たるかをわかってなかった」

「ヘタれ!!!!」

「ベルの悪いところと同じ!!」

「お願いおとなしくして」

 

そんな会話をホームにいる誰もが、、、なんとかしたいがどうにも出来なかった

 

「ダメですよアイズさん!あの兎に会いに行くのは!」

「イヤ、私は会いたいです」

「黙りなさいフィーナ!」

「仕方ないでしょう!私ももっと会いたい」

「わーーーー!!!わーーーー!!!」

 

そして同じ多重人格のレフィーヤも加わってカオスは更にごちゃ混ぜになる

 

「わぁー賑やかになったね〜」

「呑気ねアンタは」

 

そんな会話に笑顔を向けるのは【ストレートな長い黒髪】をたなびかせて最近いい匂いもさせているティオナだった

 

隣でティオネがツッコミを入れる

 

思えばあの日から始まった

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アイズの人格八分割化

 

もはや理解の及ばない情報の物量に全員が頭を抱えた

本当に色々なことがあった

 

リヴェリアが顔を青ざめさせて色々質問した

 

そして【濃厚ヤンデレエナジー】が出まくった

 

アイズは最初、みんなを抑えようと必死だったが、アリアドネに【雌雄の何たるか】を脳にぶち込まれてすぐの状態では、ヤンデレ幼女アイズとリングアイズを抑えることなどできなかった

 

ちなみにウェディングアイズは無垢で無知である部分が多かった故に誰よりもダメージを受けており機能を停止していた

 

「ベルに愛してほしい!」

「ベルと一緒にいたい」

「ベルは特別!!」「ベルは英雄」

「ベルといたい」「離れたくないの!」

「ベルとなら【雌雄の何たるか】も平気」

「むしろウェルカム!!!」

 

そこからは、もう止まらなかった

 

ベルへの拗れに拗れた愛の発露

何をしたいか、何を使用としているのか、その全てをぶち撒けてその場のみんなをゲログチャの真っ黒な愛で圧し殺そうとする

アリアドネのせいで具体的な何たるかを知ってしまったリングアイズとヤンデレ幼女アイズは思ったその全てを晒そうとする

監禁を視野に入れた願望

歪んだ甘えたい欲望

首輪やら鎖やらのイケない道具のおねだり

異常なまでのベルの神格化

やりたいことを遠回しにせずガッツリ直接言葉にする恥知らずな言動

無自覚の性癖の暴露

一切合切完全無欠な重い女の存在証明

 

気がつけば聴いていた皆が死んだ目で口元を押さえていた

 

レフィーヤは耳を切り取ってでもそんな話聞きたくなかった、アイズを美化していたのに自覚はあったが、それでもアイズの心の奥の奥がこんな存在だとは認めたくなかった、しかし目の前にあるのは存在する現実世界のものでありもはやレフィーヤが何と言おうとソレは覆せない、八つ当たりにベルのせいにすることもできない堅実な歪みをは何があってももはや消えやしない、簡単に言うと【アイドルにだって鼻水が出る】と言うのを理解してしまった

 

フィーナは大人しかった

 

そしてリヴェリアはオープニングで既に気絶しており、そのおかげでダメージは少なかった、まぁどうせ知ることになるが、、、、

 

「、、、、、、、、、」

 

ティオナは、、、不気味なほど静かだった

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あるところのある世界、結ばれない男女がそこにいた

敵国同士であったがためにその2人は結ばれることを許されなかった

やがてその国同士で合戦が起こった

もはやどうしようもなくなった2人は自害した

大きな力に翻弄され大きな流れに逆らえなかった珍しくもない結末

だがその怨みは死した後に両国を滅ぼした

 

 

 

 

それが

 

それこそが

 

 

 

【戀鬼】

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「、、、、、、、、」

 

ティオナは鏡の前にいた

 

自分の顔を見つめ、そして長い黒髪に櫛を通す

 

今までしたことのない行為なのに何故か手慣れていた

 

思えば謎のスキルが発現してから妙なことが続いている

 

まぁソレは他の者も同じなのだがティオナは特に異質だった

 

立ち振舞や所作に品が纏わりつくようになった

 

極東の大和撫子を思わせるものに

 

何気ない仕草に美麗とも呼べる雰囲気がつき視線を集めた

 

性格はそのままに自分を見る目が変わった事に最初は奇妙な感覚だったが

 

いつの間にかその視線が好きになっていた

 

ソレは初めて感じる感情

 

言葉にすればなんてことのない女の子の思い

 

 

 

 

私もお姫様になれるのかな?

 

 

 

 

 

 

だけど

 

 

 

 

なれたところで

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【あの人】が選んだのは、、、、、、、、

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「お姉様ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!」

 

「はいはいお姉様ですよ」

 

「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!!!!!」

「ちょっとアイズさんに情けない顔が!」

 

絶叫を上げているのはフィーナだった

フィーナはアイズの人格八分割にもしかしたらの可能性を感じてアイズに話しかけた

結果は予想通り、前世の記憶であるアリアドネがアイズのなかにいたのだ

 

「まさかこんな形で会えるとは思いませんでしたよフィーナ」

 

「お姉様ぁぁぁぁ!!!!」

 

主人格のアイズとレフィーヤが置いてけぼりを食らうなか、情報のすり合わせが始まった

 

「兄さんはベル・クラネルとして私たちの前に再び現れてくれました」

「えぇ、本当に愛おし、、ゲフンゲフン!凄い人ですよ」

「前みたいに仲良くできますよね!」

「出来るのではなくしましょう、思い出してしまったからにはもはや前世とは言えあんなことをしてしまったわけですし」

「あんなこと!なんですか何したんですかあの兎はぁ!!?」

「お願いレフィーヤ聞かないで私死んじゃう」

「はっ!記憶の共有!まさかアイズさんに邪な記憶が、、、、不味い!不味いです!」

「落ち着いてください!今、お姉様と喋ってるでしょうが!」

「お姉様とアイズさんは同一人物ですし貴女も私と同一人物なので話す権利はありますーーー!!!今は何よりアイズさんの身にあの兎が何をしたかを聴いてその後断罪を!」

 

そんな時だった

 

「ねぇティオナ知らない?」

 

「「?」」

 

白熱する会話に誰もが恐れおののくなかティオネが勇敢にも話しかけた

 

「ティオナ?」

 

「ティオナさんですか?知りません」

 

「そう、、、、、なんか雰囲気が妙だったのよね」

 

「妙?」

 

「、、、、、なんか、、 何かに耐えてるような」

 

「「!」」

 

2人、、、正確には4人の頭に浮かんだのはティオナの【前世】の姿

 

もしかしたらの可能性が頭をよぎった

 

だって

 

きっと

 

 

 

 

 

【オルナ】は

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【アルゴノゥト】の事を、、、、、

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

(あの時、、、あの声はなんだったんだろう?)

 

ベルが思い浮かべるのは【ロリ・フレイヤ】を初めてみんなの前で出したあの瞬間に聞こえた謎の声、ロリ・フレイヤを考えつくまでは何時も通りだったが、それを利用するのは自分らしくないと思う、あの声は一体何だったのだろう?

 

そう思考しながらベルは、、、、、

 

大量の贈り物改め勇士たちの貢ぎ物を仕分けていた

 

そこは普段使わないファミリアの倉庫で最近まで埃まみれだったのだが【ロリ・フレイヤの貢ぎ物】のため掃除して(当事者たちも床を舐められるレベルで手伝った)未開封のプレゼントを開封して確認を流れ作業の如くやっていた

 

「皆さん似たような物贈ってる」

 

 子どもにプレゼントなど買ったことなどないものが殆どなのでなんとなくのイメージでプレゼントを買っては他の者と丸かぶりしてしまい、それを理由に疑似戦いの野があちこちで起こっているらしい、ベルはちょっと申し訳ない気持ちになった

 

「今日は豊穣の店にいるんだっけ」

 

ロリ・フレイヤは今日、豊穣の店でヘイズ達に囲まれている

 

 

そんな時だった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

殺気を感じた

 

 

「!!?」

 

 

ベルが気づいた瞬間、その殺気の元に駆け出していた

 

場所はホームの玄関

 

臨戦態勢でその場に駆けつけると

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

文が落ちていた

 

周りを確認するが誰もいない、恐る恐るその文を開くと

 

 

 

 

 

【ティオナだよ 待ってる 戦おう お願い 一人で来て 誰にも言わないで】

 

 

 

ソレは簡単な言葉と場所の指定が書かれた文とも呼べないものだったが、ベルは指定された場所を見た瞬間、目を見開く

 

 

 

「フレイヤ・ファミリアと戦争遊戯で戦った場所?」

 

なぜそんな場所に一人で呼び出すのか

 

言って良いのか

 

他の者と相談するべきか

 

字の乱雑さから慌てて書いたのか?

 

そうやって暫く思考をしていると

 

 

        轟音が響いた

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

事件は突然起こった

 

【大切断がオラリオの城壁を破壊してオラリオの外へ出た】

 

多くの者がそれを証言していた

 

今だ混乱が渦巻いているなか、誰も気づかなかった

 

一人の英雄候補がオラリオの外に単独で出たことに

 

 

 

 

 

そしてそれに続いてとある二人も出たことに

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ティオナさん!」

 

そこはとある塔の頂上

 

かつてフレイヤ・ファミリアが陣取ってそしてフレイヤの花が散らされ勝負が付いた場所

 

そこにティオナはいた

 

「、、、、、来たのね」

 

「!!?」

 

そしてベルはすぐに気づいた。目の前の人物はティオナであってティオナではないと、目の前の彼女の目は闇に使ったように真っ黒でいつもの雰囲気をまるで感じない、そしてその手に持つウルガを抱きしめてその場に座っていた女はすぐに戦闘態勢に移る

 

「いったい何が!!?」

 

「、、、、、ひとつ教えてあげるわ」

 

「!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「この娘は、、、ティオナは貴方を愛しているわ」

 

「ーーーーーーーーー」

 

呼吸が止まり、思考が停止しそうになる。思い出すのは初めて女をフッたあの日の事、そして、、、、、あの日感じたあの人の【本気の好意】

 

それを思い出したベルが最初に思ったのは

 

 

 

 

 

【怒り】だった

 

 

 

 

 

 

 

「ソレは、その人が言いたかった言葉のはずだ、勝手に言っていいものじゃない」

 

「、、、、へぇ」

 

目の前のティオナは笑みを浮かべた

 

「やりましょう、、、、道化」

 

 

【後戻りできない結末】に向かって2人は戦闘を開始した

 

 

 

 

 

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