ウルトラ怪獣がスキルとして出るのは間違っているだろうか   作:サイセンサイ

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アレンが何をした!、、、イヤしたか割と、、、

 

「昨日の光景は【千の妖精】が新しい魔法の試し撃ちをしたのが原因か、、、、」

 

ヴェルフは新聞に書かれてある内容をみんなに説明するように声に出して読んだ。

 

場所は【豊穣の女主人】の長テーブルの上でそこには複数人が座っていた。

 

「流石レフィーヤさんですね。あんなすごい魔法を放つなんて」

 

ベルはスケッチブックに何かを描きながらそう言った。

 

「だがあの威力はどうも気になる。謎のスキルも視野に入れるのは早計か、、、」

 

「新たなる焔は渦を巻きたちまち火の常闇を、、、あっそこはもっと滑らかにしたほうがいいよベル」

 

「ベル様を敵視するあの人間砲台エルフがあんなのを使ってきたらと思うとリリはゾッとします。」

 

「流石にあれほどの威力を人に向かっては、、、しませんよね?」

 

「もしかしたらという顔を止めなさい春姫」

 

「それにしても、、、」

 

話をしていたら命が気になっていた事を言った。

 

 

 

 

「ヘイズ殿の【ツインテール】はすごい絵面ですね」

 

 

 

「そうですねぇ〜最初は困惑しましたが今は結構気に入ってますよ〜手が足りないと毎日毎日言葉にするくらい忙しいですからね〜」

 

 

ヘイズは今、両手に食器を持つばかりでなく【ツインテール】も使って食器を運んでいた。

片方は3つあるジョッキの取っ手の穴に【ツインテール】を通して運び、もう片方は渦を作りその上に大皿を乗せている。

 

 

「ヘルンは最初、この謎のスキルを使いたがらなかったんですが〜店長が【使え】のひと言で使う羽目になったのは笑いましたよ〜、、、私に【借り】もありますからね〜現在進行系で、、、」

 

「ヘイズ!その事は!」

 

「はいはい言いませんよ〜私はア・ク・シュ・ミではありませんからね〜」

 

「うぅ!!!」

 

(? なんか様子が変なような?)

 

ベルは二人の距離感?みたいなものに違和感を覚えた。

 

 

 

 

 

 

ベルたち一同が【豊穣の女主人】に来た瞬間、ベルの首に【触手】が巻き付いた。

 

今の私を見るな屑!とヘルンが腕を触手に変えて追い払おうとしたが、今度はヘルンの首にヘイズのツインテールが巻き付いて彼女を止めた。なかなか見られない【首絞めの連鎖】だった。

なんで二人に関わると首絞めをよく目にするんだろう?とベルは遠い目をしながら考えた。

そして二人がベルと同じように謎のスキルが発現したことを聞いたのだ。

しかもそれだけではない、周りの噂話からそれは冒険者の間で複数確認されており、既にそこそこの数がいるらしい。

 

「一体何なのでしょうこの現象は?ヘスティア様、神の見解をお聞かせください。」

 

「僕にもよくわからないようにやっぱり〜下界の未知としか〜」

 

どうやら神にもわからないらしい

 

 

 

 

 

 

そんな時だった

 

「大変だニャ!!」

 

「「「「「「「!」」」」」」」

 

店の扉をバン!と空けて入ってきたのはクロエだった

 

クロエは仲間と共にダンジョンに採取に行っていたのだが

 

「異常事態ニャ!」

 

どうやらダンジョンで何かがあったらしい

 

そしてクロエの後ろから入ってきたのは、、、、

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

「クエスト完了」

 

「「「終わったな」」」

 

ダンジョンの中層

 

そこに小人の四兄弟であり第一級冒険者であるガリバー兄弟がいた。彼らは趣味で受けたクエストを完遂させて地上に戻っているときのことだった。

 

「「「「ん?」」」」

 

 

モンスターの群れを遠目で見た

 

そしてそこには少なくない人数の冒険者がいた。

このままでは全滅だな、助けてやるかと慈悲をかけてやるぜ的な気持ちで踏み出そうとしたその時

 

凄まじい速さでモンスターが灰になった。

正確には凄まじい速さで殺された。ガリバー兄弟はその恵まれた目でその正体をすぐに見破った。

それが分かった時、彼らは四人一斉にため息をついた。

 

「嫌な顔だ」

「嫌なやつだ」

「嫌な存在だ」

「嫌な概念だ」

 

その正体はアレン・フローメル

元は同じフレイヤ・ファミリアの同志だが性格の問題で色んなところから嫌われている問題児件問題猫

 

そしてモンスターの群れは全滅してそこにはボロボロになったパーティー改めファミリアがいた。

どうやらファミリアの遠征だったらしい、事を終えたアレンはそのファミリアの前に立つ、そしてゆっくりと近づいていく。

 

「罵倒に一票」

「侮辱に一票」

「八つ当たりに一票」

「イラつかせんなクズ死ねに一票」

 

ガリバー兄弟は好き勝手ことの成り行きを見守る

 

ボロボロのファミリアは怯えてアレンの顔を見れない

 

そして

 

 

 

 

 

 

「死人は無しか?生きてるか?大事のやつはいないか?」

 

 

 

 

 

「「「「え?」」」」

 

四兄弟は一瞬、思考を飛ばした

 

「は、はい」

 

ファミリアの代表のような女がそれに応えた

 

「そうか、、、」

 

そしてその女にアレンは、、、、、

 

 

 

 

「良かったな、死ななくて」

 

ねぎらいの言葉をかけた

 

見たことのない珍獣がそこにいた。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

「俺は明日死ぬかもしれない」

「そう思えるほどの光景」

「鳥肌が人生最高潮なんだが」

「鳥肌死しそう」

 

ガリバー兄弟は鳥肌による震えを止められなかった。それほどまでにゾッとする光景なのだから、それも現在進行で

 

アレンは今、信じられないことにボロボロのファミリアを警護していた。下層までと言ってはいたがそもそも警護してくれるなんて申し訳ない、助けられただけありがたいと相手方のファミリアは断りを入れたがアレンはやると言った。

アレンは笑いこそしなかったが、無表情のまま時折気遣う言葉をかけ続けていた。

あの怒りと不機嫌の顔がスタンダードのアレンがだ、四兄弟は目をそらしてしまいまいほどの寒気に襲われたがどうしても目の前の天変地異レベルの異常事態が気になってしまい後ろから後をつけていた。

 

 

「あ!あの!ありがとうございました!」

 

「「「「「ありがとうございました!」」」」」

 

下層までたどり着きファミリアは総出で頭を下げた

 

そしてアレンは、

 

「命は大事にしろよ」

 

代表の女に目を合わせてしっかりとしたイケボで女に声をかけた。

 

そうしてやたらカッコいい背中を見せてアレンは中層に戻っていった。

 

 

 

 

 

ファミリアの女達はこぞってメスの顔をしていた。特にそのイケボを間近で聞いた代表の女は耳元を押さえて膝から崩れ落ち下半身をガクガクさせていた。

 

「「「「うっぷ!!!」」」」

 

ガリバー兄弟は口元を押さえた。

 

「気持ち悪い!」

「全内臓がグアッてなる!」

「胃の中のものも全部出そう!」

「俺たちは何を目撃したんだ!」

 

どうしようもない非現実感のある光景が脳を刺激して身体にも影響を与える。

 

「とにかくアレンに話を聞くぞ」

「あぁ!流石に気になる!」

「この世界に何が起こっているのか!」

「世界の真実を知らなければ!」

 

そしてガリバー兄弟はアレンに近づいてく

 

「「「「アレン!ちょっと待って!」」」」

 

4人一斉にそのやたらカッコいい背中に手を伸ばしたその時

 

その手は空を切った

 

避けられたからではない

 

ただの偶然

 

 

 

 

アレンが膝から崩れ落ちた

 

「「「「え?」」」」

 

わけが分からずにいるとアレンは小さな声で呟いた。

 

「俺は、、、何をやってんだ?」

 

アレンはさっきした自らの行動が信じられなかった。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

そしてアレンとガリバー兄弟は取り敢えず地上に出ようとしていたんだが、人と居合わせるたびにアレンは普段なら死んでもしない行動ばかりをしていた。

 

怪我をしているエルフにポーションを分けてやり

 

初めての階層で道がよくわからないドワーフに道を教えてやり

 

顔がモンスターの血で汚れていたアマゾネスの顔を自前の手ぬぐいで拭いてやった

 

アレンは恐れられてはいるが顔はいい上にイケボであり何より強い、そんな彼が優しい言葉をかけてくれればメスの顔が大量生産されるのは仕方なかった。

 

余談だが【性別を越えてメスの顔をしている者もいた】

 

 

 

そしてアレンは自分が何かするたびに自らの脳が破壊されていくのを感じていた。こんなの俺じゃないと何度も頭を自ら殴ったが効果はなく、ただただストレスがハイスピードで溜まっていった。

 

ガリバー兄弟は最初は吐き気を催していたが何度も見ているうちにすっかり慣れてしまい事の経緯を直接聞くことにした。

 

 

 

 

 

 何故こんなことになったのか?それは本人にもわからないらしい、いつも通り起きて道を歩いていたらついつい善行をしてしまい、焦ったアレンはダンジョンのなかに逃げるように避難して人と会わないようにしたが何分同業の冒険者がいるのでついつい善行をしてしまうらしい。

 

 

「何か妙な夢をみていたのは朧気だが覚えてる、、、それが何を意味するのか意味不明だがこのクソったれな現状に関係してるのは間違いねぇ」

 

「天罰か?」

「天罰だな」

「天罰しかあり得ない」

「ついにお前も裁かれるときが来たか」

 

「殺すぞ」

 

いつもの言い返しも覇気がなく殺気もない、どうやら相当メンタルを削られているらしい。

 

そして5人は地上に出た

 

「取り敢えずフレイヤ様に相談するしかないだろう、こんな異常事態」

 

「「「絶対いじられるけど仕方ない仕方ない」」」

 

「チッ!」

 

時刻は夜

 

今【豊穣の女主人】は人が混んでいる時間帯だろうか。それでもアレンは自分の身に何が起こっているのか知らなければこのままである。どうにか人目を避けて移動していたが、第一級冒険者であり猫人であるアレンの耳には大量の人の声が聞こえてしまい何かあればその俊足で駆けつけた。

 

「、、、、、、、」

 

「やっと着いたけど、、、うん」

 

「「「もはやうめき声を出す元気もないか」」」

 

アレンは今、うなだれて猫背でハイライトの無い目をしている。口元に乾いたシワが見えて脱水されたように痩せて見えるのはその雰囲気に影響を受けているからか、とにかく過労死寸前の顔をしていた。

 

「にゃ!」

 

その時、豊穣の女主人の従業員クロエがアレンとガリバー兄弟に気づいた。

 

その瞬間

 

「今はだめニャ!」

 

「!」

 

「「「「何?」」」」

 

クロエは何かを焦るように両手を前に伸ばしこちらに来ないでのポーズをする。

 

「げっ!女神の戦車!!?今はダメだって!!」

 

「アレン様ですか、、、、」

 

「その、今は来ないほうが」

 

どうにも女たちの様子がおかしい

その様子を見たアレンはもしやアーニャの身に何かあったのではと目に光を取り戻す。そして、遮る女達を突き飛ばし店のなかに入った

 

 

 

 

そしてアレンが目にしたのは、、、、、

 

 

 

 

「ニャ!兄様!」

 

いつも通りの元気な妹だった

 

アレンは安堵した

 

「兄様〜〜☆」

 

そしていつもの間抜けな顔でこちらに近づいてくる

 

そして

 

 

 

 

 

 

 

目線が上の所に顔があった

 

 

 

 

 

 

「???????????????????????????」

 

「「「「は?」」」」

 

アレンに続いて店に入ったガリバー兄弟達は口をポカンと開ける。

 

何故なら

 

 

 

「見てください兄様!身長が伸びたんです!」

 

アーニャの身長がめっちゃ伸びていたから

 

「なんかスキルが増えてて!それが身長を伸ばしてくれたみたいで!」

 

意味が分からず思考するガリバー兄弟

 

そして気づく、目の前にいるのは【身長にコンプレックスを持つアレン】だということを、四人揃ってドパリと汗を描きその汗が顎を伝って下に落ちていく。その汗の雫が4つ揃って地面にぽちゃんと落ちた時、、、、、

 

 

 

 

 

【審判は下された】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「今なら兄様より大きいです!」

 

その身長はベート並みだった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ゴバァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!

 

「兄様ーーーーー!!?!!?」

 

アレンは体中からいろんな汁を出して意識を手放した。

 

最愛の守るべき妹に身長を抜かされた

 

それも大嫌いなクソ狼と同じくらいの高身長

 

アレンにとってはこれ以上ない絶望だった。

 

 

 




アレン・フローメル

謎のスキル


ピグモン
友好珍獣

心が善意で満ち溢れる

敏捷に補正





アーニャ・フローメル

謎のスキル


ガラモン
隕石怪獣

肉体に強化が入る

敏捷に補正
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