ウルトラ怪獣がスキルとして出るのは間違っているだろうか   作:サイセンサイ

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ムッツリ、増える

 

「ん」

 

 時刻は朝、チュンチュンと鳥の鳴き声が響いている

そこは春姫の自室でちょうどベッドの上で目を覚ましたのだ、寝起きの春姫はかなりの色気を放っており見る人によっては大歓喜の光景だろう。

春姫はメイド服に着替えようと体を起こした時気づいた。

 

 

 

 

 

 

全く覚えがないのにベッドが膨らんでいることに

 

「、、、、、、、、、、、、、、、、え」

 

 

 

 

 

 その瞬間、春姫の頭を駆け巡ったのは淫靡で淫魔な頭の悪い素人の妄想。弾け飛んで身体から飛び出したのではないかと思うほど心臓をバッッックゥゥゥゥンとさせて妄想の世界にトリップする。

 

一夜の過ち、忘れるべき記憶、禁忌の所業、越えてはならぬ一線、計画なき行動、起きてしまった修羅場、悪か人か、清廉の零落、救いなき衝動、抗えない本能、約束されし堕天、どうかあなたであってほしい

 

 

 

 

        落ち着け私!

 

 

 

 

 そう心のなかで叫んで両頬にパチンとシンバルパンチを自ら決める。まずは確認しなくてはと春姫は布団をはぐ決意を固める、一呼吸二呼吸三呼吸と息を整え熱狂している心臓とどピンクな思考回路を遅延させる。震える指先で掛け布団をつかむ。どうか何もありませんように、、、、でもあの方ならそれはそれで、、、うん!と覚悟を決めながら

 

その布団をはいだ、そこにいたのは

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「春姫殿遅いですね?寝ているのでしょうか?」

 

朝食を作る手伝いに来るはずの春姫が来ないので命は春姫の部屋に向かっていた。そして部屋の前に立ちノックしようとしたのだが、【鍵】がかかっていなかった。なんてことはないただの春姫のうっかりだったのだが命つい手を伸ばしてそして勢いのままに開けてしまった。

 

そして目にした光景は

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ベッドの上にいる春姫が全裸の女と手をつないでいる場面

 

 

 

 

 

 

 

 

命の思考は停止した。

 

春姫は寝間着姿でベッドの上で膝立ちになっている。

 

そして春姫の目の前に全裸の女がいた。

金髪の長髪でケモミミのようなものも見えるが問題はそこではなく全裸という点。

春姫と全裸の女はいっそ口と口がくっついてしまいそうなほどの距離が近く、なおかつ春姫の右手は全裸の女の左手と指が絡まっている。俗に言う恋人つなぎの状態である。そしてダメ押しとばかりに春姫の左手は全裸の女の頬に添えられており角度によっては【顎クイ】に見えた。

 

 

そして春姫も命に気づいた。

 

「あっ命ちゃん」

 

そして命は

 

全裸、金髪、手、友達、何故?、朝、寝室、頬、口、夜伽、禁断、女、繋がり、問題、百合、なんで?、貞、捕食

 

ありとあらゆる単語が頭の中を巡りそして、、、、

 

爆発した

 

「きゃあああああああああああああああああ!!!!!」

 

「「コン!!?」」

 

そして春姫と全裸の女は同じ声を上げた

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「私の頭が愚かでした、、、春姫殿がそんなことするわけないのに、、、、、切腹します」

 

「「落ち着いて命ちゃん!」」

 

【完全にそろった声】が響き渡る

 

 そこにはヘスティア・ファミリアが勢揃いしておりいつもの大部屋に皆が集まっていた。最もフレイヤ・ファミリアの護衛たちもそこにいるのだがその顔は珍獣を見る目だった。

 

 命の悲鳴を聞きつけてフレイヤ・ファミリアの寝泊まりしていた護衛たちが駆けつけたのだが命と同じく百合の花が舞う光景に硬直しながらもなんとか命を落ち着かせた。

 

「それで神様、春姫さんのステータスは?」

 

ベルがヘスティアに答えを求める

 

「ベル君と同じだよやっぱり、、、、あああもう!なんでこんな奇妙な事が立て続けに起こるんだーーー!!」

 

「いいからステータスを見せてくださいヘスティア様!」

 

リリルカ・アーデが答えを急がせる

 

ヘスティアが皆に見せるのは春姫のステータス

 

そこには謎のスキルがベルと同じように増えていた。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

サンジョウノ・春姫

 

謎のスキル

 

 ガッツ

分身宇宙人

 

自らの分身が具現化する。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

そう、春姫のベッドの上にいたのは【具現化した春姫の分身】だった。

春姫は寝ていた分身を取り敢えず起こして話を聞こうとした。分身には分身の自覚があり春姫にそう説明したのだ。ちなみに何故あんな色っぽい距離感だったのかというと春姫が自分の分身を調べるために色々触っていたからだ、いわゆる触診である。頬をつついてみたり、髪をすいてみたり、分身はおとなしくしていた。命が見たのはなんかそういう風に見える時に奇跡的なタイミングで現れてしまった故の弊害だった。

 

分身の春姫は今、春姫のいつも着る赤い着物を着て、春姫はメイド服を着ている。

顔も仕草も全く同じなため見分けを作るためだ。

 

「とにかく害はないようですね、、、、はぁ〜、春姫様も!触診の前に服を着せるべきだったのでは!!?」

 

「も!申し訳ありません!リリ様!」

 

「イヤ!私が悪いのです!私がその、、、裸だったから、、、」

 

「いえいえそんな!分身様も突然増えて大変でしたでしょうに!悪いのは気遣いができなかった私です!」

 

「いやそんな!本体様が謝ることでは!」

 

「ハイストーーーップ!!このままじゃ謝罪のスパイラルになりそうだから一旦区切るよ!」

 

ヘスティアが2人の会話を止めた。

 

「しかし仕草もまるで同じとは、、、ホントに着てるものでしか見分けつかねぇな」

 

ヴェルフがため息交じりにそういった。

 

「取り敢えず様子を見てみましょう」

 

そしてリューが意見する。

 

「時と場合によっては大事になりかねません、、、、昨日の女神の戦車がいい例です」

 

「「「「「「あーーーー、、、、、」」」」」」

 

 

ヘスティア・ファミリアだけでなく様子をうかがっていたフレイヤ・ファミリアの者達もそういった。

 

 

それは昨日起きた【フローメル兄妹事件】

 

アレは酷かった。あんなに可哀想なアレンは初めて見たし見たくもなかったと多くの者がそう思った。

 

 

 

 

 

「「お騒がせします。」」

 

春姫は二人揃って頭を下げた

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

その後、春姫と分身は屋敷の仕事をしながら共に行動した。同じ自分なので勝手が分かり仕事も半分こできるうえに気楽だった。春姫は不思議な感覚だった。

 

 

「しかしこのままだとどうなるのでしょう?」

 

春姫の本体が分身には質問した。

二人がかりなので洗濯がすぐに終わり。二人は庭に座り込んで話していた。

 

「消えようと思えば消えることもできます」

 

「そうなのですか?」

 

「ハイ、そして再び分身として戻ることも可能です。」

 

「そうなのですね」

 

 

そしてしばらく話していると

 

「あ、、、あの〜」

 

「? どうかされましたか?」

 

分身が何やらゴニョゴニョとした態度で何かを聞きたいようだった。心なしか顔が赤い、春姫は首を傾げて何かを聞いた、そして分身が口を開いた。

 

「実は私、本体様の思考がなんとなく分かって、、、考えていることが分かるのです。」

 

「考えることが、、、、、、、、、、はっ!」

 

春姫は分身が何を考えているかを察して顔を赤く染めた。

 

それはなぜか?

 

簡単だ。

 

 

 

 

 

 

春姫が【分身というシチュエーションを軸に妄想】しているからだ。 

 

 

分身ができるならあんなことこんなことできるのでは!?という妄想をムッツリな脳みそで考えまくっていた。

 

普段からエロ狐と呼ばれるムッツリな春姫は分身できるのなら何ができるかというまぁ状況が状況ならほかの者もするであろう妄想をある時から考えるようになっていた。

 

主にベルを相手とした

 

春姫はそれを他者に知られていたということを理解してしまい。

 

 

 

「どうか誰にも言わないでください!!!」

 

分身に土下座した

 

「あ!頭を上げてください!本体様!」

 

「私の不純でみだらなはしたない妄想を人様の頭に、、、申し訳ありません切腹します!」

 

「し!仕方ありません!仕方ないことです!」

 

「ですが私はーーー!!」

 

 

「私もですから!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「え?」

 

「私も、、、していますから、、、、」

 

分身は更に顔を赤くしてそういった。当然だった、なんせ春姫の分身なのだから

春姫も更に顔を赤くした。

 

 

 

そして両者ともしばらく沈黙した後

 

 

 

 

「あの」

 

「はい」

 

「どうせなら」

 

「はい」

 

「その、、、同一人物ですし」

 

「今更ですし、、、」

 

「「思い切って話をしてみませんか、、、」」

 

「「お互い、、、、え、、、、遠慮なく」」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「はぁ~、、、、面倒事はごめんですが、リリにも身長が伸びるスキルが出ればな〜」

 

リリは脱衣所の鏡を見ながらそう呟いた

 

「しかし、春姫様が増えるなんて、、、あの守ってあげたくなる顔と着物ですら隠れられていない脂肪の塊が二重でベル様に迫ると思うと、、、、くっ!やはり真面目に対策を考えるべきですね!」

 

時刻は夕方、リリは風呂に入ろうと脱衣所で服を脱いでいた。

 

「ん?春姫様、入っているのでしょうか?」

 

服を入れるかごに春姫のメイド服、それも二人分が入っていた。

すると風呂場から声が聞こえてきた。

 

 

 

 

 

 

「こ、こういうのは」

 

「あわわわわ!」

 

「やはりだめですよね!」

 

「で!ですがこれは基本だとアイシャ様が!」

 

「そうでしたね、、、だったらもっとしてみますか!」

 

「ひえ!いいのでしょうか!!?」

 

「こ!ここには同一人物である私たちしかいませんし!、、、、同一人物なら恥ずかしくありませんよね?」

 

「、、、、、、、、そうですね、、、、自分同士ですもんね」

 

「こんな機会滅多にありませんし」

 

「大切な事ですし」

 

「重要なことですし」

 

「未来に通ずる事ですし」

 

「いい、、、、ですよね」

 

「いい、、、、です」

 

「「悪いことではないんですから」」

 

 

 

 

 

「な!、、、、な!」

 

何だ!!?この扉の向こうで二人は一体何をしている!!?何が起こっている!!?ていうか共有の風呂場で何をしている!!?普段のおしとやかさはどうした!!?ハッ!そうか!分身というバレても問題ない他者が出来たから思いっきり弾けているのか!!?実は下ネタ全開の妄想トークをしてみたかったのか!!?

 

 

リリは身体が震え始めた。絶対ヤバい空間が広がっている!恐らく本格的なやつは春姫とその分身なのでしていないと思うけどそれでも間違いなく何らかの枷が外れている状態であることに間違いないとリリは思った。 

 

 

 

ヘスティアなら

 

やめろ!自分同士のやつは神々のなかでもマニアックな類いだからやめろーーーーー!!!

 

と、言っていただろう

 

 

 

 

 

扉を空けて怒鳴り声で注意するべきだが、謎の空気に当てられそんな勇気は湧いてこない

何より扉越しでも伝わる不純な気配に自分も当てられてしまったらと思うと、、、、、

 

 

ここにいるのはまずいとリリは震える足を動かしてここから出ようとする。

 

しかし

 

「ムギャ!」

 

「「え!?」」

 

リリは震える足のせいで転んでしまった。その音を聞きつけた二人は風呂場の扉を空けてリリが転んでいるのを確認する。

 

「「大丈夫ですか!?リリ様!!」」

 

そして二人はリリを起こそうと近づいた。

 

 

そしてリリは【柔らかな音】を耳にした

 

リリは風呂に入ろうとしていたので当然服など着ておらず、春姫と分身も同様、つまりリリの身体にダイレクトに二人分の感触が伝わってしまう。そしてリリの頭を駆け巡ったのはさっきまでの二人の言葉

 

 

 

 

故にリリは

 

 

ゴクン

 

 

 

生唾をゴクリと飲みんだ

 

 

 

 

          は?

 

         待って?

 

   なんで私は今、生唾を飲み込んだ?

 

     そんなのまるで、、、、、、

 

       リリが、、、、、、

 

 

「「リリ様?」」 

 

「あっ」

 

そしてリリは二人に起こされた。

 

しかし身長の関係で、、、、、

 

 

リリは今、、、、、、

 

 

【4つのものに顔を挟まれていた】

 

 

その瞬間リリは身の危険だと【誤審】した

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「うわあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!食べられるーーーー!!!二人がかりで純潔のままめちゃくちゃにされるーーーーーー!!!!」

 

「「コン!!?!!?」」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「殺してください」

 

「「リリ様!!?」」

 

「私は勝手に盛り上がって勝手に妄想して勝手に赤子のように泣き喚いたエロ狐以上のムッツリです」

 

「「リリ様!!?」」

 

「ああああああああああ!リリはなんてくだらない妄想をーーー!!!!」

 

 

発狂するリリを春姫は二人がかりで頭を撫でてしばらく慰め続けた。

 

 

 

 

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