ウルトラ怪獣がスキルとして出るのは間違っているだろうか   作:サイセンサイ

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リリルカ大歓喜 スキルが与えた新たな日常

 

リリルカ・アーデは苦労人だ

持ち前の頭脳と経験による慎重さから指揮官の才能を開花させたのはいいが、そのせいで大量かつ重要な仕事を押し付けられるようになった。一つ一つが死に直結する決断と判断の連続をするハメになり体力も気力もそれ以外の全部も摩耗して、ある意味、ベル並みの苦労を味わった。

その苦労によりレベルアップもしたし他にもこの世界で最強とも言える者たちと縁を結ぶこともできた。恵まれなかった幼少期からは想像もできない人生。

 

しかし、不満を完全に消し去ることなど出来ない。

 

「はぁ、、、最近、、、なんだかなぁ〜」

 

ひとしきりの仕事を終えて珈琲を飲みながらソファーでダラダラしていたリリルカは一人呟いた。

 

「これが燃え尽き症候群?」

 

ロキ・ファミリアの救出作戦を終えてやっと落ち着いた

 

 

 

 そしたら今度は【謎のスキル】相変わらず平穏の隙がない。

しかし、今回はいつもとは違う、何故なら、、、

 

「楽しそうですね〜ベル様」

 

窓の外に見えるのは【愛する男ベル・クラネル】そしてもう一人そこにいた。

 

「やはり左右非対称!それこそが闇の真理!」

 

「片方は羊の骨にしてもう片方はどうしましょう!」

 

「ここはシンプルに人の骸骨が導かれし答え!」

 

「肩はこれで決まりとして膝どうしましょう!?」

 

「上が左右非対称なら下を揃えるのも悪くはないが悩みどころなり!あぁなんという思考の迷宮!無限に組み合わせが溢れて止まらない!」

 

「じゃあ骸骨を縦に半分こして左右にくっつけるのは!!?」

 

「君は本当に分かってる!!!」

 

 

「「えへへへへへへへへへへへへへへへへ☆」」

 

 

 

何をしているかというとめっちゃ遊んでいた。

 

ベルの謎のスキル

 

ガヴァドン

二次元怪獣

 

描いたものを具現化できる能力

 

 それで今、具現化しているのはいわゆる【ロマン武器】

実践的な要素を度外視してひたすらかっこいいと思えるデザインにする男の子が好きなやつだった

骨の肩パッドにごちゃ混ぜの鎧、これ絶対切れないだろうという刀身をしている剣など、ここぞとばかりに具現化しまくっている。

ちなみにそれを見たヘディンは

「頭の悪い考えで頭の悪い物を作って頭の悪い欲求を頭の悪い方法で満たすゴミの遊び」

と言っている。

 

「リリにはああいうのわかりませんからね〜」

 

 どうやら今日はベルに構ってもらうことはできないと判断したリリルカは外に散歩に出ることにした。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 どうにも今日は調子が出ない。

別に何かあったわけでも不運だあったわけでもないが、リリルカも人間のため、そういう日もあるのだろう。

 

「あっもしかしてアレって?」

 

 リリルカの小人ゆえの恵まれた視力が空に浮かぶ小さな球体を見つけた。

 

「エイナ様の魔法」

 

エイナ・チュール

今や有名人の一人だ。何故なら謎のスキルがオラリオの冒険者たちに宿る中、ただ一人、ギルドの受付嬢であるにも関わらず宿った存在。

本人はこれを隠したがったがギルド長がこれを公表した。ギルドが秘密を隠しているという偏見を持たれたくなかったのとエイナ自身が、まだうまく【眼球】をコントロール出来なかったので、不測の事態を防ぐためにという理由だった。

 

ただ最近、ベルへの反応が妙だ

何かを隠しているような気配がする。

 

「アレ〜小人の大師じゃないですか〜」

 

「、、、、あの人は一緒じゃないんですね」

 

「あ」

 

 声をかけられて隣を見てみれば元フレイヤ・ファミリアのヘイズとヘルンがいた。二人とも店の制服ではなく私服なので恐らく二人とも休日なのだろう。

 

 

 

「ん!?」

 

「? どうかしましたか?」

 

リリルカが突然驚いた顔になりヘルンが首を傾げると

 

「せっかくですしお茶でもどうですか〜」

 

ヘイズがリリルカを誘ってきた。そしたらリリルカは更に驚いた顔になった。

 

「えっと、、、、いいのですか?」

 

 何故ならヘイズはヘルンの腕に絡みついて頭を肩に乗せている。男女ならバカップル確定の事をしていたからだ

ヘルンはさほど気にした様子はない

 

しかし、ヘイズからは何かを感じた。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「さて〜何頼みましょうか〜」

 

とあるカフェの外の席で三人が座る。そしてヘイズは当然のようにヘルンの隣に、それも、椅子がくっつく至近距離で座っている。やはり何かおかしいとリリルカは言いようのない不安が募る

 

すると

 

頭にペタンと何かが落ちてきた。

 

「ん?チラシ?」

 

それは紙であり読んでみると

 

「白兎と金髪エルフランキングの集計にご協力お願いしまーーーす!」

 

ということらしい。意味が分からん

 

何故こんな紙が頭から落ちてきたのか?それは【配っているものが羽を生やして跳んでいるからだ】

 

 

 

ローリエ・スワル

 

謎のスキル

 

 

ドラコ

彗星怪獣

 

背中に特殊な羽根が生える

 

 

 

「あのポンコツエルフ2!!またあんなランキングを!!」

 

 するとヘルンが走り出した。そして走りながら両腕を鞭に変えていく。そして右手の鞭が飛んでいるローリエの右足を掴んだ。

 

「今すぐ止めなさいポンコツエルフ2!!」

 

「己またあなたか!ていうかそのムチはまさか!?」

 

「あなたも謎のスキルが発現したんですねこの!」

 

そしてローリエはヘルンごと空を飛んでギャーギャー言いながら何処かに行ってしまった。

あまりにも突然のことにリリルカは開いた口が塞がらなかった。

 

すると

 

「ちょうどよかった」

 

びくぅ!!

 

「ちょっと〜聞いてほしいことがあるんですよ〜」

 

口調はいつも通りだが、、、顔は真顔だった。

 

リリルカは背中に汗が伝っていくのを感じた。

 

「実は謎のスキルが発現してこんな事がありましてね〜」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

リリルカは絶句した。2人の間に起こったことに

 

 そして疑問に感じた。そんな事があれば気まずくなってもいいのにむしろ前より距離が近い、、、どころか明らかに仲良くなっていることに

 

「変だと思うでしょ?」

 

「え!あ!えっと、、、」

 

「見てくださいこれ」

 

「え?、、、、んう!!?」

 

ヘイズが見せたのはただの右腕、しかし、腕まくりをすると現れたのは【歯型の跡】それも大量に、、、

 

「な!、、これって、、、、」

 

 

 

 

「全部ヘルンのです」

 

 

 

 

 

 リリルカはゾクッとした。もしかして今自分はとてつもない闇に触れているのではと思ったからだ。ヘイズの顔は特に変わらない状態で話が続いていく。

 

「明確な理由は不明なんですけど、、、どうも謎のスキルが発現してからヘルンは私に【噛みつきたい】という衝動が芽生えたらしくて〜、、、ヘルンは我慢するって言ってたんですけど〜明らかに仕事にも支障を来しているので仕方なく噛ませてあげたんですよ〜、私も冒険者なのでそれくらいの痛みは何でもありませんよ〜」

 

「な、、、なるほど」

 

「人に噛みつきたいのではなく何故か私限定なんですよね〜他の人を代わりにできたら良かったんですけど無理みたいでしてね〜、、、、ヘルンはいつも悪いと謝りながら私を噛むんですよ」

 

するとヘイズの口調と顔つきが変わってきた。

 

余裕が崩れたような者に

 

「フレイヤ様の特別で、あの娘がいなかったら私があの位置にって今でも思いますよ、、、そしてそんな娘が私じゃないといけないという状況に陥って私を見ている、、、、フレイヤ様以外眼中になかったあの娘がですよ、、、間違いなくフレイヤ様・ベルの次くらいにはあの娘は私を見ている、、、今までろくに見なかったくせに、、、今でもあの銀の輝きに嫉妬しているのに、、、なんでかなぁ、、、最近あの娘が可愛くて、、、、それを自覚した私は正直あれ?私ヤバくない?と思いましたよ、、、私こんなにヘルンのこと好きだったっけって?」

 

怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い!!!

 

「私もしかしてヤバいものにヤバいハマり方してるって思いましたよ。このままでは私は私ではない何かに飲み込まれそうだと思いましてね〜、、、、もう噛ませないように決めたんです、、、決めたんですけど、、、いつの間にかヘルンのが近くにいると肌を出すようになったんですよね、、、、部屋にいる時、わざと肌をちらつかせて、そしたらヘルンが生唾を飲む音が聞こえて、、、やめようと思ったのに、、、、わざとらしく誘導してヘルンが【お願い】しにくるまで待ってて、、、歯型も回復魔法で治せばいいのにヘルンに見せつけるためにあえて残して、、、ベルと同じで首を絞めようとしたのに、、、、、はぁ~、、、なんなんでしょうねこの【獣の本能】みたいな感覚は」

 

 ヘイズの顔は今、汗をかいてうつむいている。まるで何かを壊してしまって怒られるのを恐れている。罪悪感を感じている子供の目だった。

 

「な、、なんでそんな話をリリに?」

 

「なんか口が堅そうでちょうどいいポジションだったから?」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

「な、、なんだったんでしょうかあれは?」

 

 ヘルンが帰ってくるのをここで待つと言ってヘイズとは別れた。

 

 謎のスキルを発現させたものは多かれ少なかれ衝動のようなものに目覚めることがある。ただしヘイズの場合、元からの人格、ため込んでいた不満、友愛、嫉妬、優越感、人としての弱さがなんかこう奇跡的なバランスで噛み合ってしまったためにあんな猟奇なことになってしまった。

 もしかしてあの後も噛ませたりしているのだろうか?とまたもや妄想をしてしまいそれを振り払うようにリリルカは首を振った。

 

「寒!!?」

 

 そして道を歩いていたら突然急に寒くなった。冷気のようなものが右の肌に当たるのを感じる。恐る恐る右を見るとそこには、【氷のお城】があった。

 

「あっここ、ロキ・ファミリアのホーム、、、」

 

 昨日起きた事件はたちまちオラリオに広がった。誰だか知らないが氷系の魔法を暴発させたらしいが高確率で謎のスキル案件だと多くの者が思っている。何より、、、

 

「全然終わらないよぉぉぉぉ」

「ぞうきんが足りないよーー!」

「もう全部ビシャビシャ!」

「拭く物他にないーーー?」

「氷溶けないねーー」

「最近寒いからねーーー」

「やっぱり魔法で溶かせば?」

「ホームを壊す気かって怒られたじゃん」

「「「「「「手が冷たいよーーー!」」」」」」

「「「「その身で温めてよーーーー!」」」」

「「「「「「「ベート・ローガ〜♡」」」」」」」

 

大量の変態たちが【氷のお城】を片付けていた。それだけで何が起きたのか察した。

 

「、、、、、、、、、、」

 

それを見てリリルカは、、、、

 

「なんか楽しそうですね〜、、、 なんかうらやましい」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

夢を見ていた。

ただ普通の家庭に生まれた自分、優しい両親がいる自分、ダンジョンで冒険者として活躍する自分、ソーマ・ファミリアを脱退して自由になった自分、花屋で働いている自分、そして花嫁衣装を着た自分

 

そこにはリリルカ・・アーデの理想がいくつもあった。

 

しかし現実はそうはいかない。リリルカは確かに救われた。ベルに出会ったのは最大の幸運だったと言えるだろう。しかし、彼の周りには自分よりすごくて強いものを持った女達がたくさんいる。いつか自分を選んで欲しいと思ってはいるが、自分はベルと一緒にいる時間は長いがそれを凌駕するほどの魅力を持つ女達ばかり

 

小さな身体を何度も恨んだ

 

小さな身体が本当に嫌いだった

 

小さな身体に生まれなければと何度も思った

 

ベルはそんなところも魅力だと言ってくれたが、それでも思ってしまうのだ

 

あぁ、身体が大きければこの人ももっと自分を年上として認識してくれるのに

 

 

コロコロコロコロ、、、 

 

 

 

「え?」

 

 

その時、【黒くて丸い石】が足元に転がった

 

 

なんとなくそれを拾い

 

 

そして、、、、

 

 

無意識に願いを込めていた。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「ん?」

 

時刻は朝、リリルカは自室のベッドの上で目を覚ました。

 

「変な夢を見ていたような、、、、」

 

寝ぼけた頭で立ち上がり顔を洗おうと洗面台に向かう

 

「あれ?」

 

すると何故か、いつもより洗面台が低かった。

 

イヤ

 

 

これは、、、、、、

 

 

「なあああああああああああああああああああ!!!!」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

朝・豊穣の女主人

 

「いた!アーニャ!肘当たったニャー!」

 

「あっごめんニャクロエ〜」

 

「いい加減もとに戻ったら?、、、、 オニイサンノメンタルノタメニモ」

 

「嫌ニャ!今までずっと見上げるだけだったからニャーもみんなを下に見たいニャ!」

 

謎のスキルを発現させてベート並みの高身長になったアーニャ、彼女はスキルを解かずにずっと高身長のままだった。

 

「今ではこーんなこともできるニャ〜♡」

 

「キャッ!アーニャ!?」

 

アーニャはシルを抱っこしてグルングルンと回転した。

 

「イヤあんたの力なら元の身長でもできるでしょ?」

 

「気分の問題ニャ!」

 

「あはは、アーニャは最近元気いっぱいだね☆」

 

シルは抱っこされながらアーニャに微笑む

 

その時

 

「「「「ケッ!!!」」」」

 

四人の不貞腐れた声が響いた。

 

「あんな物邪道だ」

「人は自然体であるべきだ」

「運に恵まれただけの猫風情が」

「アレンが可哀想だろ」

 

高身長が気に入らないガリバー兄弟である

 

今日はシルが朝の当番なので早々と店に来ていた。

 

「でも兄様が最近見つからないニャーー!今までおんぶされた分アーニャが兄様をおんぶしてあげたいニャーーー!」

 

「「「「人の心ないんか!」」」」

 

 

その時だった

 

ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド!!!!!

 

何やら足音が店に近づいてくる。

 

なんだ?と思い耳の良いもの達が外を注目すると

 

バァン!!!と音を立てて扉が開けられた。

 

そしてそこにいたのは一人の女だった

 

頭にはエルフ耳もケモ耳もついておらず恐らくヒューマン

 

見た目だけなら

 

 

「同士よ!!」【ガバッ!!!!】

 

「ニャ!!?」

 

その女はアーニャに突然抱きついた。アーニャはわけが分からず混乱するが、その匂いに覚えがあった。だがおかしい、彼女はヒューマンではなく小人だったはずなのに?

 

他の者達もその女を見ていると何人かが気づいた。とある誰かに似ていることに

 

そして女はアーニャを離してその顔があらわになる。

 

 

 

 

 

 

その女は、、、、、、

 

 

 

「同じ身長がデカくなった同士よ!会いに来ましたよ!!」

 

 

リリルカ・アーデだった。

 

それを認識した途端、ガリバー兄弟は口のなかの飲み物を噴き出した。四人揃った飛沫は芸の見世物のようだった。

 

「「「「はあああああああああああ!!?」」」」

 

「お前!白髪頭の!!?」

 

「え!まさか!」

 

「おニャーもか!!?」

 

「あらあらリリさんまで」

 

 

従業員達が驚愕を顕にする中

 

 

 

 

「ハイそうです私ですこの世界の幸運という幸運に恵まれた女!!世界の誰よりも幸せな女!!ハイスペックIQ美女の冒険者!!リリルカ・アーデですどうぞよろしく!!!」

 

 

リリルカはヘグニと同じ系統のポーズをとってそう叫んだ

 

 

 

 

(((((((((クソほど調子に乗ってる)))))))))

 

誰もがそれを思いそして口に出さなかった。

 

リリルカは今もなおタップダンスなのかフラダンスなのかよく分からないダンスを踊り続けておりその顔は人生のピークレベルで幸せそうだった。

 

 

 

 

 

今のリリルカはベルと同じくらいの身長、リリルカは元々出るところは出ていたが身長が高くなったことよってそれが強調されている。まごうことなき美少女がそこにいた。

 

 

 

 

「私と同じように運命に選ばれた幸せな同士に一目挨拶しておきたくて参上仕りました!!光栄ですよね!?光栄でしょう!!光栄に決まっている!!!!」

 

ただし目だけは血走り続けていた。

 

アーニャはあまりの迫力に怖くなった。

 

「おい貴様!!」

「ふざけるなや!!」

「一族の誇りとかないのか!!」

「調子乗りすぎだこの野郎!!」

 

そしたらガリバー兄弟が怒鳴り声を上げてリリルカに突っ込んでいく。

 

すると

 

「ん?ん?ん?ん?ん?んーーーーーー???」

 

リリルカは辺りをキョロキョロして何かを探す仕草をする。

 

そして下を向いた瞬間

 

「あっ!ごっめーーーん!小さすぎていることに気づかなかった♡」

 

 

()()()()()()()()()》》

 

 

ドオオオオーーーーーーーーン!!!!

 

「ニャ!!?」

 

「うおい!!?」

 

「あらあら」

 

「これはあいつが悪いにゃ」

 

 

調子に乗りすぎているリリルカに四人の八本足ドロップキックが炸裂して店の外に吹き飛ばされた。自分もされたことのある嫌なことを他人にした当然の報いだった。

 

「「「「正気に戻ったか」」」」

 

「素晴らしい蹴りですーーーーーーー!!!!!!」

 

「「「「何!!?」」」」

 

「「「え!?」」」

 

そしたらリリルカが血が流れる頭をそのままにして天を仰いでガリバー兄弟を讃えた。そして再びダンスを始めた。

 

「この世界にはこんなにも素晴らしいもので満ちあふれている!世界最高!運命最高!私最高!全部最高!全部最愛!全部大好きーーーーーーーー!!!」

 

「「「「怖!!?」」」」

 

第一級冒険者のドロップキックをものともしないその姿に兄弟は揃って後ろに下がる。

 

「完全に【無敵の人】になってますね〜」

 

 シルは、今のリリルカの内面を推理する。小人に生まれてそして物心ついた頃からあったであろう長い手足への切望、絶対叶わないはずの夢が叶ってしまい今、リリルカは大歓喜のウルトラバーストストームで脳細胞が破壊されているのだろう。

 

「はっ!こんなことしてある場合ではありません!行かなくてはぁーーーーー!!」

 

「え!どこに!!?」

 

「【リベンジ】でーーーーーーーす!!!!」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

「春姫様ーーーーーーーーー!」

 

「「コン!!?」」

 

リリルカが帰ってきた。尋常ではないハイテンションのまま飛び出していったので心配していたのだが取り敢えず無事、、、 ではない頭から血が出ている。

 

春姫はすぐさまポーションを持ってきてぶっかけた。傷はどうにかなったが服に血がついているので着替えを持ってこようとしたら、春姫はリリルカにお姫様抱っこされた。

 

「一応聞きますけど貴方が本体ですね!」

 

「え!?はっはい!」

 

突然抱き上げられて春姫は混乱した。分身はポカンと動けなかった。

 

「では行きましょう!!」

 

「え?どちらへ?」

 

 

 

「寝室です!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「え?」

 

「着替えなんて必要ありませんよ【脱ぐんですから♡】」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

リリルカは言葉の通り自分の寝室に向かった。

 

そして春姫をベッドに投げ捨てた。

 

春姫は理由がわからなかった。

 

「あっあの、、一体何を?」

 

「リベンジです!!この前のドキドキさせられたリベンジです!あなたたちがお風呂場でやっていたことを再現するんですよ!!私もあなたをドキドキさせないと不公平でしょう!!!」【ガバッ】

 

「コン!!?」

 

リリルカが上着を脱いだ。確定である。

 

春姫は顔を青ざめさせた

 

「私は皆さんが好きです」

 

「え?」

 

すると突然優しい顔になり春姫に声をかけた。

 

「私を救ってくれたヘスティア・ファミリアが大好きです。、、、でもベル様は特別で、出来ることなら私を選んで欲しい」

 

「っ!!」

 

「でも、私は、、、私が言えることではないかもしれませんけど、選ばれなかった人たちの泣く顔をみたくはありません。みんな大好きですから」

 

「リリ様、、、、」

 

「だから、、、もしかしたら、、、全員が選ばれるときが来るかもしれない」

 

「そ!それって!ハーレ」

「だから訓練をしましょう♡」

 

 

 

 

 

 

「え?」

 

「大丈夫です!【一線だけは越えないと】約束しますから!」

 

 

 

 

 

 

 

 

「リリ様!!?!!?」 

 

リリルカは今、頭の中が大歓喜で可笑しくなっている。

それに謎のスキルによる【獣の衝動】が重なってしまいヘイズと似たような現象がその身に起きていた。

 

更に不幸だったのは今、ホームに2人だけということ

 

ベルはヘディンとリューとダンジョンで特訓

 

ヴェルフはヘファイストス様のところ

 

命はタケミカヅチ様のところ

 

ヘスティアはバイト

 

 

(え?詰んだ?)

 

春姫はそれを理解してしまった。

 

「あ!分身様!分身様いました!お助け!」

 

パサり

 

「え?」

 

何が起こったかというと【危険を察知した分身は無意識に消えてしまった】そこには分身に着せていた服だけが落ちていた。

 

 

終了である

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「こんな美少女相手に訓練が出来るなんてあなたも幸せ者ですね、春姫様、、、イヤ、春姫」

 

「い!!?イケボーーーーーーーー!!?!!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ホームにはフレイヤ・ファミリアの護衛がいるのだが彼らが死ぬほど気まずい思いをしたのは言わなくてもわかるだろう。

 

 

 

 




リリルカ・アーデ

謎のスキル

ギャンゴ
脳波怪獣

心の底から願った姿を再現する。

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