ハイスクールD×D 煉獄の破壊者   作:ぐちロイド

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ラッキースケベだぁぁぁぁ!!!!


第5話 例の呪いと選別のみ極め

二人の力が激突しようとしたその瞬間、連の全身を奇妙な「熱」が貫いた。

 

 

連「――ッ!? なんだ、これ……急に力が……!」

 

 

前世でナリアという神に掛けられた『不可抗力の接触(ラッキースケベ)の呪い』。それが、激しい魔力の衝突と九羅真の「気」に呼応し、最悪のタイミングで発動した。  

 

 

九羅真「いっけぇぇぇ!!」

 

 

連「うわああああっ!?」

 

 

突如、連が踏み込んだ足元の石が不自然に砕けた。

連の身体は制御を失い、前方へダイブするように九羅真へと突っ込む。

 

 

九羅真「なっ、貴様、自棄っぱちか!? どけっ、離れろっ!」

 

 

九羅真が放とうとした巨大な妖火は、連の不規則な動きに戸惑い霧散。代わりに、連の頭が九羅真の胸元に直撃し、勢い余って二人して地面を転がった。

 

 

連「……っい、てて……悪い、足が滑っ――」

 

 

連が目を開けた時、視界いっぱいに広がっていたのは、柔らかな白と、怒りで真っ赤になった美少女の顔だった。

連の手は、あろうことか九羅真の着崩れた胸元と、その背後のふわふわした尾の付け根をしっかりと掴んでしまっている。

九羅真の顔は怒りで真っ赤になり、周囲に激しい妖気が渦巻き始めた。連は咄嗟に手を離し、飛び退く。

 

 

九羅真「な、貴様! 何をする気だ!」

 

 

九羅真は怒りのままに巨大な妖火を再び生成し、連に向かって放とうとする。

 

 

連「待て! これは事故だ!」

 

 

連は防御態勢を取りながら叫んだ。二人の間に再び緊張が走る。

 

 

レイナ「――はい、そこまで。見苦しいぞ、連」

 

 

殺気立つ現場に、冷徹な声が響いた。レイナが禪院真希さながらの威圧感を纏いながら、連の首根っこを掴んで引きずり出す。

 

 

連「離せレイナ! 今のは不可抗力だ、石が勝手に砕けたんだよ!」

 

 

レイナ「うるさい、黙ってろ。……九尾の姫さん、済まないな。コイツは生まれつき『そういう呪い』を喰らってる、救いようのない欠陥品なんだ」

 

 

レイナは眼鏡をクイと押し上げ、九羅真に向けて深々と頭を下げた。

 

 

九羅真「呪い……? あの神滅具の使い手が、そんな情けない枷を?」

 

 

レイナ「ああ。冥界じゃ日常茶飯事だ。……ほら連、謝れ。さもなきゃ今ここで私が叩き斬るぞ」

 

 

レイナの目が本気なのを察し、連は渋々ながらも地面に膝をつき、九羅真に向かって頭を下げた。

 

 

連「……悪かった。変な触り方して。わざとじゃねぇんだ、信じてくれ」

 

 

九羅真「……っ。貴様、その……次は絶対に許さぬからな!」

 

 

九羅真は顔を真っ赤にしながらも、レイナの理知的な態度と連の素直な謝罪を見て、振り上げた妖火を収めた。

 

 

九羅真「ふん。だが、その実力は認めざるを得ない。我と互角に渡り合い、我が尾を捉えた者は同年代には居なかった」

 

 

九羅真は衣を整えると、毅然とした態度で連とレイナを見据えた。

 

 

九羅真「イザナミ様が言っていた『新たな仲間』か……。良いだろう。我も里の外の世界に興味があった。貴様らが本当に世を揺らす器か、隣で見極めてやる」

 

 

レグニード『ふふ、賑やかになりそうね。連、新しいお友達を泣かせてはいけないわよ?』

 

 

脳内でレグニードが母性溢れる笑い声を上げる中、連は立ち上がって九羅真に手を差し出した。

 

 

連「俺は暁連。こっちは教育係兼煉獄団のリーダーのレイナだ。よろしくな、九羅真」

 

 

九羅真「……九重九羅真だ。馴れ馴れしくするなよ、連!」

 

 

こうして、レイナ率いる「煉獄団」の最初の一歩が、妖怪の里で刻まれた。

 

 

 

 

レイナ「……ふん、ようやく話が通じたか」

 

 

レイナは眼鏡を直しながら、納得いかない顔で蹲る連を一瞥した。

 

 

レイナ「いいか九羅真、こいつは戦力としては一級品だが、頭と運勢が致命的だ。私が手綱を握ってなきゃ、この『煉獄団』は一日で自滅する。……文句ないな?」

 

 

九羅真「……主導権が貴殿にあるというなら、少しは安心できそうだな。よろしく頼む、レイナ」

 

 

こうして、レイナ率いる「煉獄団」の最初の一歩が、妖怪の里で刻まれた。

しかし、一行が里の出口である大鳥居に差し掛かった時、周囲の空気が一変した。凄まじいまでの神々しさと、山をも圧する巨大な妖気。

 

 

?「――待ちなさい。我が愛娘を連れ出そうというのに、挨拶もなしとは寂しいですね」

 

 

桜吹雪と共に現れたのは、妖怪の里の総大将、八坂。九重九羅真の母であり、この地を守護する最強の九尾の狐だ。

 

 

九羅真「母様!? なぜここに……」

 

 

八坂「九羅真、あなたの決意は聞き届けました。ですが、この少年たちがあなたを預けるに足る『器』かどうか……この母の目で確かめさせてもらいましょう」

 

 

八坂が扇を広げると、背後から九つの黄金色の尾が展開される。その圧倒的な圧に、連は反射的に『煉獄の変幻壊槌』を片刃の剣の姿で具現化した。

 

 

連「試練……ってわけか。上等だ。相手が総大将なら、出し惜しみはしねぇぞ!」

 

 

レグニード『連、気を引き締めなさい。相手は本物の神格に等しい存在よ。私が魔力供給のサポートに回るわ』

 

 

連「……レイナ、指示を。あのおばさん……いや、お義母様を納得させりゃいいんだろ?」

 

 

レイナ「……お義母様とか言うな、消されるぞ。連、お前は正面から火力を叩き込め! 九羅真は私の背後から妖力で援護しろ! 完璧な連携を見せてやるッ!」

 

 

レイナの号令が響く。八坂の放つ極大の妖術波に対し、連はレグニードの極焔を限界まで高めて突撃した。

 

 

 

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