バランがバラバランになりました何でもない忘れろ
あと季節がバラバラなのは仕様です
茶の間がいつものようにほんのり暖かく俺はうとうとしていた。かさかさと紙が擦れる音がする。ちらりと横目で見ると花陽が折り紙を折っていた。このまま
花陽の肩に寄りかかって寝てもいいな。
なんて考えていたら穂乃果が食パンの袋を見て首を傾げてぽつりとこう言った。
穂乃果「食パンの袋を止めるあれってなんていう名前何だろ」
thubasa「あー、あれなんていうんだろうな」
穂乃果の隣に座っていたthubasaが言った。てか何さり気なく穂乃果にパンを食べさせてもらってんだ、男なら自分で食え、自分で、でも俺も風邪引いたら花陽にお粥食べさせてほしいな。
軽く妄想もしていながらも考えて見たがいくら頭を捻っても思い出せない、そもそも知らないかもしれない。
そうだ真姫だったら分かるかもしれない。思ったらすぐ行動、スマホを取り出し真姫に電話をしてみた。
よっしー『なあ真姫、食パンの袋を止めるあのやつ知らないか?』
真姫『はあ?そんな事で電話してきたの?そんなの知らないわよ』
よっしー『ふーん、やっぱあの真姫でも知らない事があったのか』
真姫『え!?じ、冗談よ!知ってるに決まってるじゃない!』
ちょろいところがまた可愛い。少し間が開いて返答がきた。
真姫『あれはバッククロージャーよ、ためになったでしょ?』
よっしー『あれバッククロージャーっていうのか初めて聞いた』
真姫『ふふん、この真姫ちゃんはなんでも知ってるのよ、忙しいから切るわね、それじゃ』
多分あっちで得意げな顔をして言ってるんだろうなぁ、そう考えると後で頭をなでなでしたくなってきた。意味分かんないとかジト目でいわれるんだろうな、視線で死にそうになるからやめとこ。
よっしー「あれバッククロージャーって言うんだって……thubasaは?」
気づいたらthubasaの姿がいなくなっていた。どこに行ったんだろ。
thubasa「ここだよー」
声は届いているが姿は見えない、なぞなぞか!
身を乗り出し穂乃果の所を見てみると穂乃果がthubasaに膝枕をしてさらに耳かきをしてもらっていた。目がとろんとしていて非常に気持ち良さそうだ。
よっしー「……穂乃果の膝枕の感想は?」
thubasa「柔らかくて天に昇りそう」
穂乃果「もう!」
thubasa「いたたたた!深い!深いよ!耳の奥まで開拓されてるうううう!」
thubasaが頭を動かさずに叫んでる。器用だな。
穂乃果「thubasaがそんなこと言うからだよ!」
花陽「仲いいなぁ」
花陽が羨ましげに言った。
よっしー「俺らもやってみる?」
花陽「いいの!?」
冗談で言ったんだが……言ってみるもんだな。
花陽「じゃあ……おいで?」
花陽が正座して自分の黒タイツをまとった脚をぽんぽんと叩いた。邪念が生まれてくる、無心だ、無心でいるんだ。
よっしー「それじゃあ、よろしく」
ありがたく横になり花陽の太ももの上に頭を置いた。
想像していた何倍よりも柔らかい、それでいて花陽の温もりが伝わってくる、今ならthubasaの言ったことにも全力でうなずける。
花陽「穂乃果ちゃん、綿棒ありますか……?」
穂乃果「あー、ごめん、これ最後の一本だったみたい……」
空になったパッケージを見せて言った。なんてこった……
花陽「無いみたい……ごめんね、よっしー……」
よっしー「いいよ、こうしてるだけでも俺は幸せだから」
もともと眠かったのもあってすぐに俺は意識の闇に落ちた。もう少し花陽の暖かさを感じていたかったな。
頭を撫でられていたのは、寝てしまった俺には気づかなかった。
皆に幸せを伝えるよっしーの提供でした。