時間軸は気にしたら駄目
たまにはこういうのもいいな。
俺と海未は星が満開に咲いている夜空の下で落ち葉が燃える様を、椅子に座って見ていた。
昼頃に皆と庭掃除をして落ち葉が溜まったのでどう処理しようかと考えたところ海未が人目を隠しこっそりと俺に
海未「良ければ夜にでも燃やすついでに焼き芋でも作りませんか?」
と言われたのでありがたく快諾した次第だ。
外は寒いと思って厚着して来たが焚き火のおかげか意外と寒くなかった。少し暑いくらいなので1枚服を脱いだ。
よっしー「海未、寒くない?」
海未「正直、少し寒いです」
これを良かったと思う俺は来世では長生き出来ないと思った。席を立ち海未の方へと近づいて肩に俺の服を掛けた。驚いたような顔をされたので少しショックだ。
海未「ひゃっ、掛けるなら言ってください!急にされると……びっくりします」
うむむ、悪いことをしたかな、そう思いながら俺は席に戻った。おいおい、服に鼻をつけるな、気恥ずかしい。
海未「なんというか……よっしーの香りがします」
よっしー「だろうな、さっきまで着ていたし」
なんとなく恥ずかしくなったので館の方を見る、まだちらほらと部屋に光が灯っている。人の事を言えないが夜更かしも大概にしないとな、明日の花陽の朝食が気付いたら昼食になってるぞ。
なんて思いながら海未に視線をやると海未は火ではなく俺に視線をよこしていた。
よっしー「何かついてる?」
顔を払ってみたがごみが付いている様子は無かった、もしかして煤がついているのかも知れない、後で拭くか。
海未「顔じゃなくて服です、落ち葉が付いていますよ」
ほんとだ、多分庭掃除してる時に付いたんだな。
よっしー「ありがとう、それにしても今日は満月だし月が綺麗だね」
炎越しではあるが海未の顔が真っ赤になったのが分かる。
海未「ななななにを言ってるのですか!」
言ってから気づいた、そういやこれあなたの事が好きですって意味にもなるんだよなぁ、日本語って難しい。
よっしー「なんのこと?俺はただ単に月が綺麗だねって言っただけだよ」
海未「そ、そうですか……てっきり私は……」
恥じらうように海未は言った。これお月見してる時に花陽にも同じ事言ったらどうなるんだろう、花陽は分かってくれるかな?
海未「とりあえず紛らわしい事を言うのはやめて下さい!」
よっしー「分かったよ」
海未「分かればいいのです」
納得した様な顔で海未は言った。
焚き火の炎がゆらゆらと揺れる。
焼き芋ができるまでまだ当分の時間がかかりそうだ。
焼き芋いいですね、はふはふしながら食べたいです。
なう(2014/12/22 22:14:07)