疲れた様子で赤髪の女がドアを開いて入ってくる。
真姫「ただいまー……誰もいないのね」
学校から帰ったばかりのようだ。持っていた荷物を置いて辺りを見渡した。
真姫「普段おかえりって言われ慣れているから返事が返ってこないとなんか違和感あるわね……」
寂しそうにぽつりと真姫は呟いた。
私だけ置いてってどこかに行っちゃったのかしら……
暇ね……そうだ。
漫画だったら頭の上に電球マークが浮いているような顔をして部屋の隅にあったバランスボールを部屋の真ん中に持ってきた。
その上に、椅子に座るようにしてひょいと乗って足を浮かせた。しかし、ころんと転がされてしまう。生意気なボールね……凛が前に乗っていたのを見たけれどよく乗れるわ……。
もう一度チャレンジ、ぐらぐらと不安定だが数秒保って、落ちた。
体制が悪いのかしら、今度は女の子座りのように座ってみた。……意外と安定するわね、へへん、流石真姫ちゃんって所かしら、これ、スカートの中見えないわよね?
得意気に乗りつつ、それでいてたまに不安定になりながら真姫はバランスボールを楽しんでいた。
こうなると最初の座り方でもやりたくなってくるわね……
足を横から前に慎重に、ゆっくりと移動させる。できた!少し足が震えるものの、足が床につくことはない。意外と私って運動神経いいのかしら?
わっ、危ない!
バランスがちょっと崩れてしまったが足を開いて何とか耐える、もし周りから見たら産まれたての子鹿かな?って馬鹿にされるかもしれない。でも今は誰も見ていないから別に気にしない。
意外と侮れないわね、バランスボール……この上で新聞なんか読んだら凄い!とか言ってくれるかなぁ。
制服のまんまだしそろそろ着替えなきゃ……
真姫はバランスボールを元の場所に戻し、荷物を持って部屋を出るつもりだった、ドアを開いた先によっしーと音刃がいなければ。
真姫「……なんでいるの?」
音刃「あのだな……」
よっしー「なんか家に帰って茶の間に行こうとしたら音刃がいて楽しそうなことをしていたから」
音刃「な、最初にいたのはよっしーだろ!」
よっしー「音刃のうそつきー」
真姫「最後に言い残すことは?」
私は拳を握り締めて言った。
音刃「……見るつもりはなかったんだ」
真姫「よっしーは?」
よっしー「真姫は今日黒なんだね」
真姫「……っ!ばか!!!変態!!!///」
私は二人の頭をはたいて自室に戻って制服を乱暴に脱ぎ捨て部屋着に着替える、鏡に映ったショーツの色は黒色だった。もうバランスボールには乗らないと心の中で誓った。
あれ乗ってるとM字開脚的な感じにたまになるんですよほんと