ちなみにこれもある曲をテーマにしました
台所で花陽は俺が言った言葉を聞いた瞬間手に持っていた皿を落とした。
花陽「よっしー……嘘でしょ?」
振り向いたその頬には濡れた線が一本、二本と走っている。
花陽「冗談は止めてよ、ねえってば」
よっしー「本当なんだよ」
赤紙を持った手を前に出す、改めて花陽は俺が冗談で言ってるのでは無いと悟り、泣き出した。
花陽「どうして!!どうして私のよっしーを取っていくの!!」
俺はかける言葉を失ったように壁に寄りかかって花陽の言葉を受け入れる。
花陽「こんなのって……ないよ……」
よっしー「召集されたもんは仕方ないしな、運が悪かったってことだ」
花陽「なんでよっしーはそんな冷静でいられるの!」
泣きじゃくった顔で花陽は言った。
よっしー「いつかは来るだろうと思ってたからいつ来てもいいように毎日を大切に生きてきたからかなぁ、それにしてももう花陽の顔が見れないなんて寂しいなぁ」
花陽「そんなこと言われたって花陽は心の準備できてないよ!花陽の顔がもう見れないなんて言わないでよ……」
花陽は俺の胸に抱きつき泣いてくる。来ている服が花陽で濡れていく。
俺は花陽を落ち着かせるように撫でたが温もりを感じたらしく花陽は余計泣いてしまった。
玄関を見ると凛がいたような気がした。もしかして気を使って家に入らなかったのだろうか。だとしたら残念だ。今の花陽を慰めれるのは俺しかいない。
よっしー「ずっとこうしていたいけど……そろそろ時間だ」
花陽「戦争なんて、行かないでよ……」
よっしー「国の命令だからな……行かなきゃ行かないで今の幸せが壊れてしまう」
花陽「ひどいよ……」
よっしー「……」
俺は何も言わずに玄関を開けて出ようとする。これ以上いると心が鉛のように重くなって家を出ようとさせないようにするだろうから。
花陽「待ってる!」
花陽の叫び声が背中に叩きつけられる。俺は返事をせずに家を出る。そろそろ限界だ。
俺は上を向いて憎いほどの晴天を睨みつける、溢れそうな涙をこぼさないように。
俺は布団を押しのけ、飛び起きた。背中を確認すると気持ち悪い程汗をかいていた。
背中にかいた汗を拭かずにドアを乱暴に開け台所に向かって走る。途中にいた会長に何か聞かれたような気がしたが今の俺にはまったく耳に入らず、質問は耳をすり抜け置いてけぼりにされた、ごめんな会長。
台所にはいつもどうり朝ごはんを作っていた花陽がいた。花陽を見た瞬間どっと安堵感が立ち寄せた。
花陽「よっしーがこんな時間に来るなんて珍しいね……あっ!お腹がすきすぎてつまみ食いしにきたとか?」
いつもどおりに話す花陽がこれほどまでに愛おしいと思ったことはないだろう。
気が緩んでしまって泣いてしまったらしく花陽に心配されてしまう。溢れそうな涙をこぼさないように上を向く。憎いほどの晴天がなくて涙が溢れてしまった。
最後の憎いほどの晴天の説明をめっちゃしたいんですが恥ずかしいので止めておきます。多分分かるでしょうし説明するほどのことでもないと思うしおすし。