何度も言う!炬燵は最高だ。特に掘りごたつは最早神の領域だ。目の前の真姫を見てみろ、普段あんなキリッとしていてるけど掘りごたつに入ったらはんにゃりとして……ない?
みかんを剥く手を止め前を向くと、むしろ顔を赤らめ恥じらっている様に見えた。
ま、まさか炬燵の中であらぬ事をしているのでは!?と、思ったが真姫が読んでる本の作者を見て止めた。
なんだ村上春樹か、きっと情事の最中のところでも読んでいるんだろうな……
真姫「何見てるのよ」
よっしー「いーや、何も」
真姫「変な人」
そうかな、まあ真姫に言われるんだったらご褒美かな。それにしてもみかん食べてるのに喉乾いたな、飲み物でも取ってくるか。
キッチンに行き二人分の飲み物をコップに注いで、レンジで温めて戻った。湯気が頬に当たって冷蔵庫を開けて冷えた頬を暖めてくれた。
茶の間に戻るとふんわりとした暖かさが俺を包んだ。もうこの部屋から出なくていいや、と思ってしまった。
よっしー「真姫、飲み物持ってきたけど飲む?」
真姫「ありがとう、貰うわ」
炬燵の上でコップを渡すと真姫はこくこくと静かに飲んだ。可愛らしい。
真姫「不思議な味ね……ミルクティーをピリっと刺激的にした様な味……ミルクティーになんか入れた?」
よっしー「え、」
真姫「え?」
鋭い、鋭すぎる、何で女のカンってやつはこんな鋭いんだ。
よっしー「実はこれを……」
俺はポケットから小さな錠剤を出した。
真姫「何よそれ」
よっしー「媚薬」
ここに音刃がいたら命は無いなと思って、さらっと言った。
真姫「何で私に使ったの?」
よっしー「いつもクールな真姫が媚薬を飲んだらどうなるかなと思って」
真姫「呆れたわ」
ジト目で言われた、Mの気はないがその気持ちは分かりそうになった。
チラリと奥の方にアイコンタクトを飛ばして言う。
よっしー「ちなみに体の調子はどう?」
真姫「別に……強いて言えば体が火照っているくらいかしらね」
よっしー「そっか、じゃあ希、よろしく」
真姫「えっ、やあああ!」
いつの間にか来ていた希にゴーサインを出す、もともとこっそりやるつもりだったのかアイコンタクトが通じた。
希は、真姫の程々ある胸を優しく揉んだ。
真姫「待って希!今は駄目なの!やるなら後にして!」
だがそれを聞いて希はもっと揉んだ。それに応えるように段々真姫の呼吸が荒くなっていく。やばい、やり過ぎた。
よっしー「希!ストップ!」
希「なんや、柔らかいからも少し触っていたいんやけど」
よっしー「事情が事情なんだ!」
慌てて炬燵から出て真姫の所に行って謝った。
よっしー「ごめん!今まで言ったのは全部嘘なんだ!」
真姫がふぇ?と物足りない顔で言った。
よっしー「そもそも媚薬なんて入れてないし、飲ませたのはチャイっていう飲み物でスパイスが入ってるから身体が火照るのは普通なんだ!」
真姫が何か思い出した様に言った。
真姫「やられた……そう言えば何処かの本に書いてあったわね……」
よっしー「そう、プラシーボ効果だね、プラセボ効果とも言うみたいだけど」
真姫「まんまとやられたわ……」
というなり真姫は俺の額にデコピンをして部屋から出ていった。
希「よっしーもやるなぁ」
よっしー「希こそ」
二人は笑いあった。家中にその笑い声が響いた。
ちょっとこれ書いてて健全な人が読んでも大丈夫だよね?って不安になったのは内緒の話