全肯定合法ロリ娘の本性を誰も知らない 作:ロリコンではない。好きな子がロリなんだ。
ど、どういうこと!?れなちゃんが真唯ちゃんに告白された!?私のれなちゃんが!?くっ、れなちゃんが取られちゃうかもっていう焦りとれなちゃんの良さ分かってんじゃんっていう喜びが混ざり合って複雑……。
でも真唯ちゃんとれなちゃんのセットか……見てみたいな。両方顔がいいから絵になりそう。というか学校の子みんな顔いいから誰と誰がくっついても絵になるし、私にとってはどう転んでも目が幸せなのでは?
「それで、れなちゃんはどう返事したの?」
「……ほ、保留……してもらった」
「保留……?」
「一か月ほど……」
さ、流石に一か月保留はちょっと……キープみたいなものじゃ……。
「そ、そんな顔しないでよ……わたしもちゃんと決めなきゃいけないって分かってるから……でも、まだわたし恋とか付き合うとかよく分からなくて……」
ポツポツと弱気な発言を繰り返すれなちゃんは、みるみるうちに小さくなっていくように見える。私に改まって説明してくれたれなちゃんは座布団の上に正座していて、膝の上に乗せられた握り拳を今も見つめていた。
そんなれなちゃんを見て私は、れなちゃんのすぐ目の前まで近付いて膝立ちになった。
「……美羽ちゃん?」
れなちゃんが私を見上げる。不安そうな瞳で、思い悩んだ表情で。そんな表情もかわいいけど、れなちゃんは笑顔が似合うから。私は両手をゆっくりとれなちゃんの頭に回し、私の胸元に引き寄せた。
「大丈夫だよれなちゃん。大丈夫。突然のことで不安になっちゃうのはしょうがないよ。ちゃんと決めないといけないって分かってるなら大丈夫」
優しく語りかけるように言葉を放ち、胸元にある頭をなでていると、れなちゃんは少し震えた腕を私の背中に回してぎゅっと抱きしめてきた。
うーん!私れなちゃんに抱きしめられてる!れなちゃんに必要とされてるぅ!この構図だとれなちゃんが私に甘えてるみたい!なにこれかわいい!心が満たされていく!幸福感と共に湧き上がる甘やかしたい欲!これが母性か!
「……わたしね、また逃げたくなっちゃったんだ」
「いいんだよ、逃げても。逃げることは悪いことじゃないよ。自分を守るためには逃げることも大切だよ」
すると、れなちゃんの私を抱きしめる腕に力が入った。
「……でも、わたしはもう逃げたくない。美羽ちゃんに迷惑をかけたくない。せっかくここまで頑張ってきたんだし。それに、王塚さんも真っすぐ気持ちを伝えてくれたのに、わたしが逃げるなんて……せめて、ちゃんと答えを出したい」
れ、れなちゃん!れなちゃんがとても強くなっている!中学での挫折から立ち上がったれなちゃんは強いぞ!まだ完全には強くないけど、でも立ち向かおうと努力している!うう、ずっと隣にいた身として感激だぁ!私泣きそう!お母さん泣きそう!
かっこいいじゃん!努力する女の子はみんな素晴らしい!私もすぐそばで見守ってるからね!れなちゃん大好きクラブの一員として応援してるからね!
「そっか……うん、成長したねれなちゃん。大丈夫、れなちゃんならできるよ。私はれなちゃんを応援してる。いつでも相談に乗るからね」
「……うん、ありがとう美羽ちゃん」
「ふふ、どういたしまして」
あー!自分のことでいっぱいいっぱいなのにちゃんとお礼まで言えるなんて、なんていい子!かわいくて勇気があって素直でいい子とか完璧じゃん!真唯ちゃん!君の判断は100点だ!れなちゃんは魅力的な子だぞ!
そうして抱き合っていると、私の後ろの方から扉が開く音が聞こえた。
「お姉ちゃん、私も美羽さんと……って、お姉ちゃん!?」
「……ん?なになに?どうしたの遥奈」
あっ、れなちゃん離れちゃった。ぬくもりが……。でも、れなちゃんの表情が晴れやかになって私は嬉しい!やっぱりれなちゃんは明るい方がかわいいもんね!
「なんで美羽さんの胸元に顔を埋めてたの!?」
「いやー、最近陽キャとして頑張ってるからちょっと美羽ちゃん成分が不足しててねー。幼馴染の特権ってやつ?」
「ズルい!美羽さん!私も私も!」
「うん、おいで遥奈ちゃん」
膝立ちをやめて普通の正座になり、遥奈ちゃんの方に体を向けて両腕を広げると、遥奈ちゃんは迷うことなく頭を私の膝の上に乗せて横になった。
うむ!遥奈ちゃんも最高にかわいいな!やっぱりれなちゃんと姉妹なだけある!頭の手触りも素晴らしい!れなちゃんの髪の毛は少しふわふわって感じがするけど遥奈ちゃんはれなちゃんよりもサラサラしてるんだ!
甘織家は良い……二人もかわいい女の子がいるんだ。しかも小さい頃からいーっぱいいーっぱい甘やかしてきたから遥奈ちゃんも素直に甘えてくれるし。反抗期とかが無くてお姉ちゃん嬉しいよ。
「遥奈ちゃんも毎日頑張ってるね。えらいね」
「あー……美羽さんの膝枕幸せ……疲れとか吹き飛んじゃいそう」
「は、遥奈が見たこと無いくらいふにゃふにゃになってる……!」
「お姉ちゃんも分かるでしょー?美羽さんのソプラノボイスで褒めてもらいながら頭なでてもらうの幸福度がバグりそうになるんだもん」
「分かるけど……」
分かるんだ。ふむ、時に遥奈ちゃんよ。そういう嬉しいこと言ってくれると私は少し調子に乗っちゃうぞ?私で幸せな気持ちになってくれてるとか、私も幸せだし。役に立ててるという自己肯定感がね。
「遥奈ちゃんかわいいね」
「んー、美羽さんにそう言ってもらえると嬉しいな」
「ふふふ」
あーかわいいあーかわいい。私も妹が欲しかった!妹がいたら毎日かわいがるのに!反抗期とかガン無視して押しかけちゃうもんね!そして嫌われるまでがワンセット!……想像だけで泣けてくる。私の膝にはこんなにかわいい妹()がいるのに。
「むむ……美羽ちゃんや美羽ちゃんや、大事な幼馴染のことを放置してませんかね……?ここにひとりぼっちの悲しい女の子が生まれてるんですけど……」
「お姉ちゃんは散々甘えたでしょ。今は私の番ー」
「目の前で仲良くしてるのを見てろと!?ここわたしの部屋なのに!?」
「でも美羽さんは今私のだもん」
「別に遥奈のじゃないでしょ!ええい、わたしは勝手にするからね!」
すると突然、私の後ろからあたたかいものが覆い被さった。お腹の前には腕が回されているのが見える。まさか、れなちゃんが後ろから抱きついている……!?あば、あばばばば!!これが甘織姉妹欲張りセット!?私の理性ぶっ殺しゾーン!?
それに背中にすんごい柔らかい感触が!どうして!どうして私とここまでの差があるんだ!私なんてストーンなのに!『え?あの崖って少しデコボコしてるの?』みたいな感じなのに!サイズが永遠に変わらないのに!
涙が出てきそうだよ。背は低いし胸は無いし……健康的な生活をしてたはずなんだけど……。うう、悲しい。
「……美羽ちゃんってなんでこんなにいい匂いなんだろう。安心する」
「お姉ちゃん、なんか変態みたい」
「うぇっ!?そ、そんなつもりじゃないからね!違うからね!」
「ふふ、そんなに慌てなくても大丈夫だよ。それに、れなちゃんが安心できるならもっと嗅いでもいいからね?」
れなちゃんを喜ばせることができるなら私は一向に構わんッ!それに私もれなちゃんとか遥奈ちゃんの匂い楽しんでるし。二人ともいい匂いだよ。今のこの空間いい匂いすぎてヤバいよ。二人に挟まれてるの普通にヤバいよ。語彙力がなくなるくらいヤバいよ。
「い゛っ!?み、美羽ちゃん!?」
「美羽さん、いくらお姉ちゃん相手でも警戒心とか持ったほうがいいんじゃない?」
「??だって、れなちゃんも遥奈ちゃんも優しくていい子だよ?」
どこに警戒する要素があるっていうんだ!そもそも美少女は存在してるだけで正義なんだぞ!警戒なんて無縁のワードだね!むしろいっぱい構ってくれませんか!?私喜びます!
「「……」」
「???」
「はぁ、お姉ちゃんと同じくらい美羽さんも心配かも」
「わ、わたしが美羽ちゃんのこと守るからね!」
なぜだ……思ってた反応と違う。もう少し賛同してくれてもよくない?『わたし達に心を許してくれてるんだ!』みたいな感じの反応とかさ、喜んでくれてもいいじゃない。私の言ったことを二人が言ってくれたら私は喜びのあまり気色悪い声を出しながら嬉し泣きするのに。