全肯定合法ロリ娘の本性を誰も知らない   作:ロリコンではない。好きな子がロリなんだ。

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勘違いが広がっている気がする

まあ、れなちゃんが真唯ちゃんに告白されたとて、私の日常は変わらないんですよね。れなちゃんと登校して、みんなと仲良く過ごし、れなちゃんと帰る。うむ、何も問題はないな!

 

「やあ、おはようれな子、美羽」

 

「お、王塚さん……」

 

「おはよう真唯ちゃん」

 

おおっと?真唯ちゃんが朝からこっちに来ることあったっけ?基本的に集まってくる子たちと話してた気がするんだけど……まさか話中断してまでこっち来たの?

 

「れな子、二人は毎日一緒に登下校しているのかな?」

 

「う、うん、そうだけど……」

 

「なるほど。すまない美羽、今日の帰りはれな子を借りてもいいかな?」

 

……なるほど。うん、なるほど。そういうことね。はいはい、分かった分かった。うん。

 

「いいよー」

 

「ぇ」

 

『ぇ』じゃないけど。ちゃんと答えを出すんでしょ?向き合うんでしょ?いい機会だと思うよ。頑張ってねれなちゃん。

 

「そうか!ありがとう美羽、このお礼はまたいつかしよう」

 

「そんなの気にしなくていいよ。友達でしょ?」

 

「わたしの意見は?ねえ、わたしの意見は?二人とも?聞いてる?おーい」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「美羽ちゃん、今日はれなちゃんと一緒じゃないの?」

 

「うん。真唯ちゃんの方からなにか用があるんだって」

 

学校が終わり、れなちゃんは真唯ちゃんに連れられてどこかへ行ってしまった。ドナドナされてるようにしか見えなかったのは多分気のせい。もしかしてリムジンとか乗れちゃうのかな。すごいや。

 

「話は聞かせてもらったぁ!」

 

「香穂ちゃん?」

 

「れなちんが居ないとか超めずらしーじゃん!今ならみうみう独り占めしほーだいだね!」

 

「わっ!?」

 

うわぁぁぁ!香穂ちゃんが正面から抱きついてくるぅ!かわいさとぬくもりで私のこと殺そうとしてくるぅ!100点満点の笑顔がとってもステキ!八重歯もかわいいね!ついでに香穂ちゃんの肩越しに見える紗月ちゃんもふつくしいね!

 

「甘織が矢口から離れるなんて珍しいこともあるものね」

 

「れなちんいっつもみうみうと一緒にいるもんねー。そうだ!みんなでショッピングでも行こーぜー!」

 

なぬ!?この御三方とショッピング!?もちろんお供します!

 

「行く!」

 

「わあ、ショッピング楽しそうだね。私も行きたいな。紗月ちゃんはどうするの?」

 

「今日も帰って勉強よ」

 

「えー!さーちゃんも行こーよー!みうみうがフリーな日なんて珍しいんだからさー!ほら、みうみうからも何か言って!」

 

「でも、お勉強の邪魔はよくないんじゃ……」

 

そりゃ紗月ちゃんとショッピング行きたいけども。心の底から行きたいけども。でも私なんかが紗月ちゃんのお勉強を邪魔していいわけないじゃん?頑張ってる紗月ちゃんの邪魔なんてしたら地獄行きだよ。なんならあの世にも行けなさそう。

 

「えー、みうみう優しすぎー。みうみうかわいそー。さーちゃんひどーい」

 

「……はぁ、行けばいいんでしょう。行けば」

 

「そうこなくっちゃ!」

 

い、いいんですか!?紗月ちゃんも来てくれるんですか!?無理とかしてない?嫌なら来なくてもいいんだよ?合わせてくれなくてもいいんだよ?

 

「で、でもお勉強はいいの……?」

 

「私が行くと言っているのだから矢口が気にする必要はないわ。たまには気分転換くらいしてもいいと思っただけよ」

 

わーい!!紗月ちゃんやさしい!!好き!!

 

「紗月ちゃんありがとう!」

 

「だから、ただの気分転換よ」

 

クールでかっちょいい!腕組んでるのも様になってるよね!素っ気ないことの多い紗月ちゃんにもし褒められでもしたら喜びという感情だけで空まで行けそう。

 

「紗月ちゃん、ありがとね」

 

「瀬名、だから……もういいわ。行くのなら早く行きましょう」

 

「やっぱさーちゃんってみうみうとあーちゃんには甘いよねー」

 

「香穂、あなたは来なくてもいいわ」

 

「ふふーん!置いていかれても勝手に着いてくもんねー!」

 

「……チッ」

 

「え?舌打ちした?今さーちゃん普通に舌打ちしなかった?」

 

「瀬名、矢口、早く行くわよ」

 

仲の良い二人のやり取りを見てた私と紫陽花ちゃんが思わず顔を見合わせると、それがなんだか面白くて、お互いに少し笑いながら自分の荷物を手に取った。そして、紗月ちゃんも合わせて三人一緒に歩き出す。

 

「じゃあ行こー!」

 

「みんなとショッピング、楽しみだね」

 

「えっ、待って!?本当に置いていかないでよ!みんな待って!私まだ荷物机にあるから!すぐ取ってくるからー!」

 

バタバタと忙しない香穂ちゃんの足音を聞きながら私達は教室を出ていった。

 

 

 

 

 

「ふふ〜ん、みうみうとショッピング〜」

 

なにこの子、かわいすぎない?私とおてて繋いでブンブン振り回してるんだけど。私より少しだけ大きいおててはサラサラだしあたたかいしぎゅって強く握られてるし……どんなサービスなんだろう。今お財布にあんまりお金ないよ?

 

「私達のことは除外かしら」

 

「ふふ、香穂ちゃん楽しそうだね」

 

「もちろん!私だってみうみうと仲良くしたいのにいっつもれなちんが独り占めしてるんだもん!ズルいズルい〜!」

 

「でも今みたいにみんなと一緒に出かけたこともあるよね?それにいつもみんなと一緒にいるし……」

 

だからそんなに独り占めしてる感じはないと思う。登下校は一緒だけど……。

 

「チッチッチ、そういうことじゃないんだよねー。意識してるのか知らないけどれなちんってぜーったいみうみうの隣を陣取ってるんだよ?渡さん!って感じでさー」

 

そうなの?それって仲良いからじゃなくて?

 

「甘織が矢口のことばかり見てるのはもう共通認識よ。あからさますぎるもの」

 

「でも自分のことになると分からなくなっちゃうのかも。周りと比べにくいと思うし」

 

あ、あれ?あれれ?香穂ちゃんだけじゃなくて紗月ちゃんと紫陽花ちゃんにも言われてしまうなんて、これは本当なのかもしれない。れなちゃん私のこと好きすぎじゃない?嬉しいね!まさか、まさか恋の波動が……!?

 

むむ?でも、れなちゃんは真唯ちゃんに告白されてたような……?

 

『でも、まだわたし恋とか付き合うとかよく分からなくて……』

 

……ん?

 

これ、れなちゃんがただ周りの陽キャの空気に耐えられないから私のところに来てるだけなのでは?今も頑張ってみんなに溶け込んでるし、それを知ってる私の近くが安心できるってだけなのでは??

 

「まあ、幼馴染だし。私達仲良しだもん」

 

れなちゃんの助けになれて私は嬉しいよ。幼馴染冥利に尽きるね。

 

「えー、本当にそれだけー?」

 

「じゃあ親友?」

 

「そーゆーことじゃなーい!」

 

仲良しな幼馴染とか親友とかじゃないってこと?じゃあなんだろう。姉妹的な?家族ってこと?うーん、でも姉妹でも家族でもないことは知ってるはずだし……よくわかんないや。

 

「??……変な香穂ちゃん」

 

「うぇ!?私がおかしいの!?」

 

「ふふふ」

 

「ふっ、香穂がおかしいなんて前からじゃない」

 

「二人までー!ムキーッ!」

 

ムキーッて本当に言う人いるんだ……というかちょっと古くない?

 

 

 


 

 

 

今、わたしの目の前には、抜群のプロポーションで少し大人っぽい水着を着た王塚真唯がお金持ちのプールサイドとかにありそうな椅子に足を組んで座っていた。

 

なぜ……?

 

「やぁ、れな子。縮こまってどうしたんだい?」

 

ど、どうしたもこうしたもあるか……!!なんで水着!?なんでプール!?というかビルの中にプール!?!?お金持ちの考えることはよく分かんないけどめちゃくちゃ管理とか大変そうですね!!

 

「あ、あはははは、いや、流石になんでここに連れてこられたのかよく分かってないんだけど……わたしには不相応というか……なんというか……」

 

「ほう……?この私自らそれを言わせようということか。君も中々に酷いことを言う」

 

なにが!?こちとら拉致されてるんですけど!?あの謎に広いリムジンに二人きりで揺られて無駄に気まずかったし!!今この瞬間も謎に貸し切り状態のプールに二人きりで無駄に気まずいし!!助けて美羽ちゃん〜!!

 

美羽ちゃんがいないとわたしのコミュニケーションスキルはレベル1なんだよ〜……相方がいないと実力を発揮できないタイプのキャラなんだよ〜……しかも相方がいてようやく周りと同等かそれ以下……。

 

わたしの存在価値とは……?陽キャ作戦、これ大丈夫そう?もう無理そうな気配してるよ。折角遥奈と美羽ちゃんが協力してくれたのに……。

 

「れな子」

 

「ひゃいっ!?」

 

「今、誰のことを考えていた?」

 

な、なななんか圧がすごい!!え、こわ、え……?わたし何か怒らせるようなことした?もしかして即刻打ち首!?

 

「え、ええと!ど、どうしたのかな王塚さん!?もしかしてなにか怒らせるようなことしちゃった!?わ、わたしがなにかしちゃったのなら謝りたいんだけど!」

 

もう訳わかんないし適当にあれやこれやと身振り手振りで謝罪の意を示す。なんとか許して!お願い!王塚さんに喧嘩売るとかそんなことになったらわたし死んじゃう!陽キャライフどころじゃないよ!クラス中から敵対されそう!

 

「……いや、すまない。私が少し幼稚だっただけさ」

 

「王塚さん……?」

 

なんか急に圧が無くなって、スンってなったような……。

 

「君には心を寄せる相手が居るというのに、強引だったのかもしれないな。何分、私もこんな感情を覚えたのは初めてだったんだ。少し衝動的になってしまった」

 

「……へ?」

 

こ、心を寄せる相手……?だ、誰……!?居ないよ!?そんな人居ないよ!?わたしの知らないうちにわたしの想い人が生み出されている!?怖いって!!無から生命体が誕生してるじゃん!!

 

「すまなかった、れな子」

 

なんの謝罪なの!?なにに対しての!?むしろ今この状況にしたことへの謝罪をしてほしいくらいだよ!!王塚さんにありもしないことで謝られている現状が怖い!!

 

「お、王塚さん……」

 

「……なんだい?」

 

うわ、なんかすごい落ち込んでる。

 

「あの、わたし、好きな人とか、いないんですケド……」

 

コレをどうしてわたしが言わなきゃならんのだ!!告白してきた相手に!!気まずいどころの騒ぎじゃないよ!!

 

「え?いや、そんなまさか……」

 

あと王塚さんはどうしてそこまで信じてくれないの?わたしの言葉だよ?わたし本人の、面と向かっての証言だよ?なにを思い悩む必要があるの?信じてよ。王塚さんの中で謎の生命体Xとわたしが恋愛関係にさせられてそうで怖いんですが。

 

「なるほど……まだれな子は……」

 

ん?『まだ』ってなに?ねえ、『まだ』ってなに!?勘違いが直ってないと思うんだけど!わたしがまだ恋心に気付いてないだけみたいな考え方になってない!?ちょっと!

 

「分かったよれな子。なら、今の君に私が積極的にアプローチを仕掛けても問題はないということだね」

 

「なにがどうしてそうなった!?好きな人はいないって言ってるでしょ!?」

 

「ふふふ、君は私の告白への返事を保留にしたことを忘れているのかい?君が明確な答えを出すまで、私は諦めないよ。私の方が好きだと思わせてみせようじゃないか」

 

「なんでぇー!!」

 

 

 

 

結局、王塚さんの謎の勘違いは解けず、王塚さんは謎に吹っ切れた。わたしには何から何まで意味が分からなかった。誰か助けて。

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