全肯定合法ロリ娘の本性を誰も知らない 作:ロリコンではない。好きな子がロリなんだ。
「美羽ちゃーん……疲れたよぉ……」
「れなちゃんどうしたの?」
みんなとのショッピングが終わって家に帰ると、その少し後にれなちゃんがやって来た。それで部屋に迎え入れたんだけどさっきから私の胸元に抱き着いて離れない。コアラかな?かわいいからいいけど。
「王塚さんと二人きりで疲れたんだよぉ……慰めてぇ……」
なるほど、そう考えればたしかに。正直れなちゃんと真唯ちゃんは正反対の人間だし、あのれなちゃんが真唯ちゃんと二人きりで過ごすのはかなり疲れちゃうのかもしれない。頑張ったれなちゃんのことはしっかりと労ってあげよう。
「よしよし、お疲れ様。頑張ったね」
私の胸元にあるれなちゃんの頭を優しくなでてあげると、れなちゃんが私に抱き着く力が少しだけ弱くなった。
「ぅん、頑張ったー……」
ふにゃふにゃしてるのかわいいなぁもう!そういうのズルいと思います!私の幼馴染が甘え上手なんですけど!いっぱい甘やかしてあげたくなる!どけっ!私がお姉ちゃんだぞっ!
もうそういう路線で行ってもいいんじゃないかな。無理に陽キャ路線行かなくてもさ、少しおどおどしてる小動物系とかどう?癒され系ってやつ?絶対人気になるよ、間違いない。
「真唯ちゃんとはどうだった?なにかあった?」
「うーん……なんか、よく分かんないこと言ってた」
「よく分からないこと?」
「『君には心を寄せる相手が居る』とかなんとか言って、勝手に私に好きな人がいるていで話進めるし私の話聞いてくれないし、なぜかこれからのアプローチ増えそうだし……」
うん……?これ、真唯ちゃんから変な勘違いされてない?いやでも、あの真唯ちゃんがそんな勘違いなんてするのかな。あのパーフェクトヒューマンだよ?するわけなくない?
じゃあ、まさか本当にれなちゃんには意中の相手が!?
「れ、れなちゃん、もしかして……」
「いや、いないからね?美羽ちゃんまで王塚さんみたいなこと言わないで?」
ほないないかぁ。れなちゃん本人がこう言ってるもんなぁ。真唯ちゃんの勘違いでしたかぁ。
「ごめんごめん。あの真唯ちゃんが言ってるのなら本当なのかなって思っちゃって」
「流石に王塚さんでも間違えることはあるでしょ。それに、その、恋とか初めてみたいなこと言ってたし」
「そっか、じゃあれなちゃんが真唯ちゃんの初恋を……」
そう考えるとすごいや。あの真唯ちゃんの初恋を奪ってしまうなんて……れな子、罪な女……。やっぱりれなちゃんは魅力的な女の子なんだね。すごいね。これからは王塚グループではなく甘織グループに改名しようそうしよう。
「うえぇぇ……改めて言葉にされると謎のプレッシャーがぁ……なんでわたしなんか……」
むむむ!それは聞き捨てならないですよ!れなちゃんは魅力的な女の子なんだぞ!それをれなちゃん本人が否定するんじゃない!
「駄目だよれなちゃん、そんなこと言ったら」
「でも、わたしはただの陰キャだし……」
「大丈夫。れなちゃんはもうただの陰キャじゃないよ。いっぱい努力して、お友達も増えたよね。クラスでも人気者の一人なんだよ?」
毎日挨拶してくれる子も言ってたじゃん、挨拶できて幸せって。どう考えても人気者だよね。というかもうカースト上位のアイドル枠に収まりつつあるよ。普通は挨拶するだけで幸せとかにならないのよ。私は別だけども。私はかわいい女の子だったら誰とあいさつしても幸せだけども。
「に、人気者って言ってもみんなみたいにかわいくないし……美人って訳でもないし……」
「れなちゃんはかわいいよ。ずっと一緒にいた私が保証するよ」
れなちゃんの顔面偏差値で美人じゃなかったらこの世の有象無象はどうなるんだよぉ!!ゴミムシだとでも言いたいのか!?
「いつも美羽ちゃんに迷惑かけてるし……」
「私は迷惑なんて思ってないよ。それに、幼馴染なんだから遠慮なんてしなくていいからね」
私も一切遠慮せずにれなちゃんをかわいがってるから、本当に何も遠慮しなくていいよ。ギブアンドテイクだね。これぞ親友。助け合いの精神。いわばブシドー()。
「う、うぅ……美羽ちゃん好きぃ……」
「よしよし、明日からも頑張ろうね」
「うん、頑張る……」
ヨシ!れなちゃんのメンタルは回復傾向だ!これで明日も大丈夫だな!ついでに少しでも自己肯定感が上がればいいんだけど、それは望みすぎかな。少しずつ少しずつだね。
それにしても……
「……その、れなちゃん」
「なに?」
「あの、いつまでこうしてるのかなって」
れなちゃんが全然動かないんだけど。いや、かわいいし幸せではあるけどちょっと長くない?というか私の方が身長低いのに胸元に抱き着いてるの体勢キツいでしょ。腰とかさ。
「もうちょっとだけ」
「そ、そう?」
……。
「れなちゃん?」
「あと少しだから」
……。
「あの……」
「……」
ナニコレ、全っ然離れる気配がない。寝てる?寝てないよね?せめて何か喋って?私はずっと同じ姿勢でいるの疲れてきたよ。そろそろ体を動かしたいのですが。こう、今伸びとかしたら絶対気持ちいいよ。
すると、私の脳内での呟きが届いたのかれなちゃんは私からゆっくりと離れ、両手を上に上げながら背筋をぐいーっと伸ばした。
「ん〜!よし、甘織れな子完全復活っ!」
わあ、いい笑顔。かわいいね。写真に収めたいね。あ、そうだ。折角だしリムジンの感想とかいろいろ聞かせてもらお。面白そうだし。
ふふ、昨日はれな子と二人きりで話ができたな。それに思わぬ収穫もあった。まさか、れな子が自身の恋心にまるで気付いていないとは。ならばまだチャンスはある。さて、れな子は今何をして……
なっ、なにっ!?なぜ美羽に後ろから抱き着いているんだ!?
「な、なんか、今日のれなちゃんは美羽ちゃんにべったりだね……?」
「うーん、昨日私達がショッピングに行ったことを教えてからこうなっちゃって」
「ズルい〜!わたしもみんなとショッピング行きたかった〜!」
ふ、ふふ……そうか、れな子。私との時間よりショッピングがいいとでも言うのか。目の前でそんなやり取りをされるといくら私でも傷つくよ。ふむ、そうだな。今日は朝かられな子の所に行ってやろうじゃないか。
「れな子、私との時間は楽しくなかったかな?」
「げ……」
「真唯ちゃんおはよう」
「ああ、おはよう紫陽花。それに美羽とれな子も」
「うん、おはよう」
「お、おはようございます……」
れな子、その「やば」って顔して美羽に抱き着いたまま隠れるんじゃない。美羽は何も感じていないのか?あまりに自然体すぎる。普段からこんな距離感だからか、慣れているのかもしれないな。
……普通に羨ましい。
「みんなおっはよー!おや?まいまいが朝からこっち来てるのめずらしーね!」
「ああ、おはよう香穂。今日は少し皆と話したい気分だったのさ」
「おぉ!あのまいまいが!」
「そうだ、どうやら皆は昨日ショッピングに行ったらしいじゃないか。どうだった?」
「すっごく楽しかったよ!みうみうがフリーだったし、さーちゃんも来てくれたし、みんなで洋服とかコスメとか見てたんだー!」
紗月も行ったのか、珍しいな。いや、紗月は紫陽花や美羽には甘いから然程珍しくもないか。きっと香穂辺りに煽られたりもしたのだろう。簡単に想像できる。
「美羽ちゃんがフリーってなに?」
「え〜?だってれなちんがずーっとみうみうを独占してるんだもん!私にもみうみうをよこせ〜!」
「駄目ですー!私の美羽ちゃんですー!」
「れ、れなちゃん?」
ぐはっ……!?わ、
「真唯ちゃんどうしたの?」
あっ、ジッと見ていたせいか美羽に疑問を抱かれてしまった。落ち着け王塚真唯。冷静になれ。今も美羽を挟んでよく分からない言い合いをしている香穂とれな子を見て落ち着くんだ。
「ああ、特にはないが……そうだね。れな子と美羽の二人は相変わらず仲がいいなと思ってね」
「ふふ、幼馴染だからね。真唯ちゃんも仲良くしようね」
「ああ、構わないさ。仲良くしよう」
こちらから手を差し出すと、美羽は何も疑わずその小さな手を重ねる。身長差も相まって上目遣いでこちらを見つめる美羽は柔らかく微笑んでいた。
……なんともやりづらい。ライバルではあるのだが、気のいい友人でもある。どうしても憎めないな。美羽の方から悪感情が一切伝わってこないというのもあるだろう。まあ、れな子がここまで気を許す相手だ。性格面に問題が無いのは当然か。
それにしても、本当に手が小さいな。指も細い。こんな手で大丈夫なのか?こう、少し力を入れたら怪我をさせてしまいそうなんだが……。
「みんな、そろそろホームルームの時間だよ。席に戻らないと」
紫陽花のその一言で、私達は自分の席に戻るのだった。
さて、これからどうしようか。
なんかぁ、わたなれ二次創作を見ようと思ったら全然更新されてなくってぇ、私が書くしかなくってぇ。
誰か早く書いて?必要でしょ?