愉悦少女ノ魔女裁判   作:保温と後光

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言峰キレイは代行者である。
(今日は余裕あったし原作だと余白あったから書きます
※今回オリジナル設定生やします)


6日目:幕間-結束の裏で-

裁判から一夜明けた。

あの日以来、黒部ナノカは逃亡しており、捜索中らしい。

 

私がいつものように朝食を用意して食べる時、桜羽エマがみんなで集まって話したいと提案を受けた。

その誘いに私は

>断る事にした。

 

昨日のレイアの事件にて気になることがあったため、断る事にした。それは、ノアの魔法だ。

 

「(死後も、その魔法の影響は残る)」

レイアの処刑後に空飛ぶ血の蝶、

ずっと空に浮かぶ虹、

土に埋まっていた地雷。

 

術者は死んでいるだろう今も、その効力は消えなかった。

であれば、手掛かりか呪いがあるやもしれん。

キレイは、牢屋敷の探索に勤しんだ。

・シャワールーム

・図書室

━━━━━

シャワールーム。各人が身体を洗う為に使用する部屋。

そこではキレイと......

 

「......ボクは何を考えていたんだろうね。本当に愚かだった」

襲い掛かり返り討ちにあった後、自己嫌悪とトラウマ、劣等感を引き摺り出され、ノックアウトされたシャワールーム在住幽霊さん(年齢不明)が浄化されていた。

 

彼女は自身の魂を別の物質へと移す魔法を持っていた囚人で、ここに来てすぐ死んだ後に、鏡となったものの、意識は曖昧となっており、ここ最近意識はハッキリとして、自分と代わる人物を探していたという。

 

「さて、少し話をしても良いかな?」

「うん、なんでも答えるよ。ボク、もう満足しちゃったし」

「ここにずっといたと言うが、何か気になる点はなかったかな?」

 

「......いつもずーっと同じ顔の人と、一個前の時と今の子と同じ人がいたよ。黒い髪の子は知らないけど、ずっと同じ顔の子はボクも互いに自己紹介しあったし」

「では、その子の名前は?」

「うん...その子は━━━」

 

その名前に、キレイは少しばかり驚いた。

が、そういうものかと納得をした。

「ありがとう、もう大丈夫だ。

君の魂を主の元へと送り届けよう、主の慈悲が君に与えられることを祈っている」

「......ねえ、あなたは大丈夫なの?」

 

幽霊は、そう聞く。

「ボクはずっとここで見てきた。色んな人を、ここが事件現場になることもあって、変わっていく姿だって見てきた。でも、あなたみたいな人は初めて見た。このままじゃ━━━」

その語られる言葉を、キレイは止めた。

「心配は無用。何、“これ”がおかしいのは理解している。ただ、皆が言うような状況にはなっていない...何、君は自分のことだけ考えれば良いとも」

 

そうして幽霊は何か言おうとして、やめた。

「...そっか、じゃあお願いします」

「よろしい、では、君を主の元へと送り届けよう」

 

━━━こうして、霊は消えて行った。

自身を見つめ直し、満足して。

「長旅ご苦労、安らかに眠りたまえ」

主の元へと行く魂を、キレイは見届けた。

 

━━━

 

向かった図書室では、異常な光景があった。

「......流石に人を恨みすぎではないかな?」

 

血文字で書かれた本を開くと、肥大化し自身を喰らおうとしてきた。

キレイは躱し、表紙に蹴りや拳を打ち込み、レイピアで突き刺し、としてきたが、本である為に効果は薄かった。

 

「人喰い本とは、なんとも......」

後何発打ち込めば沈黙するか、そう考えると背後から声がする。

「屈め言峰!!」

 

キレイは良く知る声の言われた通りに屈むと、上から熱を感じる。

炎だ。炎は人喰い本を飲み込み、人喰い本は完全に塵と化した。

 

「無事か、言峰!」

その炎の持ち主、アリサが慌てた様子で声を出した。

「無事だとも、こちらこそありがとう」

 

〜少しして〜

「それで、なんだよあのバケモンは」

「前住人の贈り物だよ。ノア君の魔法を見て、もしかしたら手掛かりが残っているかもしれないと思ったら、死の贈り物だったというわけだ」

「......怖えな」

 

アリサと言峰は、図書室の椅子に座り、話し込んでいた。

「それで、君はどうしたのかな?皆の集まりに参加していたんじゃないのかな?」

「...ウチを騙していた奴と一緒になんかいれるかよ」

これはまた随分と...と言峰は思う。

 

キレイは懐からビンに入れた透明の液体を紫の液体へと変え、アリサへと手渡す。

「私は主ではない。告解を聞いても赦すことはできないが...友人として、悩みがあれば聞き届けよう」

「...ああ」

ビンの中身を飲み干し、アリサはぽつりぽつりと語り出す。

 

「ウチ、城ヶ崎の絵好きだったんだよ。

アイツが【バルーン】ってすぐ気がついてさ、何度も足を運んでた。事件があった時の夜も...でも、蓮見の奴と会って引き返したんだ。

あの時、引き返してなけりゃ、ウチがもっと早く見に行ってれば、アイツは助かったんじゃねえかって......」

それは、後悔。

 

「アイツが犯人って分かって、何バレても平気な面してんだって、殺した奴が守りたかったなんてふざけんなって...でも、最期の顔を見たら、そうも思えなくなって...」

それは、怒り。

 

「それが終わって、挙句の果てには【黒幕】だの、佐伯がおっさんだったの......ウチには何が正しいのかも、騙されてたのかも...なんも分かんねえんだよ」

それは、迷いだった。

 

それに対するキレイの答えは......

「...なら、私が言えるのは一つだけ。明日、桜羽エマに会うといい」

「...桜羽に?」

そうアリサは聞き返す。

 

「何、君の今最大の悩みは『何をすれば良いか分からない』ということにあると思ってね。であれば、一番信じられる人物と話した方がいい」

「...お前は桜羽は大丈夫だって言うのかよ」

「ああ、私は職業上、色々な人を見てきたが...あれ程純朴な人間はそういないよ。それに、エマ君は脱出の手段を探していて、君は前に脱出の手段を見つけている。であれば、君が役に立つ筈だ」

 

「ウチが、役に...」

「まあ、あくまで一意見としてだ。何、失敗したとしても2日の懲罰房だ。何事も、挑戦してみるべきだと思うがね」

 

アリサは、何かを思考して......。

「......考えてみる」

そうぽつりと呟いた。

 

「...悪い、色々話しすぎた」

「何。少々神の血が回ったのだろう。夕方までには気分も良くなるよ」

「...さっき飲ませたの酒かよ!ダメだろ!!」

「はっはっは。そうだ、今日の夕食は君のリクエストで料理を作ろう。何が良いかな?」

「...麻婆」

 

6日目の結束の裏で起こった出来事はこうして幕を閉じる。本筋に影響を及ぼすことは少ないが、ここで実際にあった記録であった。




【魔女図鑑:人物】
[ことみね きれい]
囚人番号671番。  誕生日:12月28日
15歳
【魔法】奇跡
一つのリンゴを全員に行き渡るように渡す。
水をぶどうジュースに変えるなど
神の子と近しいことができる。
それだけではなく、実現可能な範囲ならどんな願いも叶えられる。

敬虔なるシスター、目が死んでいる。
バットエンド二つの元を潰した。地雷と含めて3つ。
後ついでに黒幕の情報を得てしまった。
キレイは黙っていることにした。

【EX魔女図鑑:人物】
[しゃわーしつざいじゅうゆうれいさん]
享年15歳
【魔法】魂
自身の魂を別の物へと宿らせることができる。
人から人への乗り移りはできないが
一回物を経由することで乗り移れる。
尚抵抗ができ、成功すると引き摺り出せる。

本編捜査パート1回目のBADEND担当幽霊さん。
魔女になると魂の物質化を使える為早めに死んで良かったタイプ。
キレイにより除霊された。
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