愉悦少女ノ魔女裁判   作:保温と後光

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「意外と前話が好評なようで何より。私も驚いている。
報告だが、今後は一日一本を心がけて投稿するとのことだ。
遅筆ではあるが、どうか楽しんで欲しい」

言峰キレイの髪型は、stay峰の後ろ髪を長くした感じである。


3日目から4日目

キレイとアリサによる牢屋敷の食生活改善が行われている夕食。

久しぶりの温かい食事に和気藹々とし始めたこの頃。

「マジだって!あてぃし本人に聞いたもん!

有名なアーティストの【バルーン】だって!」

 

どうやらノアは、世界的に有名なアーティストらしい。

それに驚いたりと、全体でバルーン一色の話題となった。

...キレイは麻婆に夢中で、アリサは麻婆により倒れている。

 

そうして夕食が終わり、アリサを医務室で寝かせ

キレイがシャワーを済ませた後暫く。

蓮見レイアが配信をしていた。

 

「━━━団結する為にも、

私も定期的に配信をしようと思う。

みんな、気持ちをしっかり持って欲しいんだ。

どうか衝動的にならないで欲しい。

 

今は従うしか方法はない。

だが、私たちは決して屈しない。

全員で生き残って、必ずここを出るんだ。

大丈夫。私が必ず、なんとかしてみせる」

 

力強いレイアの言葉に、キレイは

「...ふむ」

ただそれだけを呟いて、ココの配信に移った。

同接数は1、言峰しか見ていなかった。

 

『...お、キレイっち。やほやほー。

...あんがとねー、アレ』

「何、当然のことをしたまでだ。

今日も”推し“について、楽しみにしているよ」

『当然!...それはそれとしてムカつくー...

さっき始めたレイアの方が同接多いじゃん』

「まあまあ...」

 

━━━━

4日目。キレイは農作業を行っていると

出られる場所を探すべくいる、エマとシェリーがいた。

 

「おや、エマ君にシェリー君。探索かね?」

「あ!キレイさん!」

「うん!これだけ広いなら脱出口もあるかもって!」

 

「気をつけたまえ、何があるか分からないからね。

そうだ、野生の野菜を見つけたら持ってきて欲しい。

畑に加えられるからね」

「分かりました!!」

「分かった!あ、朝ごはん、美味しかったよ!」

そういって、二人は離れていった。

 

━━━━

そうして、畑を広げている最中に、事故は起こった。

いつものように木の棒で牢屋敷前の土を耕していると

カチッ

 

「......!!」

 

何かが反応した音を聞いたキレイは、素早く飛び去る。

すると。土の中から爆発が起き、轟音が辺りに響いた。

 

━━━━その時、塀を殴り逃走していた

エマハンナシェリーを追っていた看守が

こちらに反応した。

「......!!!」

 

鋭い鎌を手に、猛スピードでこちら側に向かってくる。

「キレイちゃん...!!助けないと......!!」

「何いってるんですの!!わたくしたちで助けられるわけありませんわ!!」

「ゴクチョーを探しましょう。ゴクチョーなら看守を止められる筈です!」

 

そのような声が聞こえてきた。

時間さえ稼げれば、どうにか助かりそうだ。

「━━━宜しい、では、祝祭を始めよう」

 

こうして、看守とキレイの鬼ごっこは監獄島全体に渡り、

キレイがゴクチョーに経緯を説明するまでにかなりの時間がかかった。

 

その日は危険物の調査として

自由時間の牢屋敷外の外出は禁止となった。

 

「...流石に疲れた」

キレイは、エマ組の3人に謝られた後に

お詫びとして

夕食で収穫した野菜の料理を振る舞われた。

中々美味しかったという。

 

そうして、娯楽室でアリサと二人で麻雀をしていると

「......あなたが泥棒?」

ナノカが唐突に現れ、アリサに対してそう言った。

 

「......人の顔見ていきなり泥棒ってなんだよ!?

ふざけてんのかてめえ!!」

「ふざけてない、あなたはいかにも何かしそう」

「そっちこそ、その銃はなんだよ!?どこで手に入れた!?

てめえの方が怪しいだろうが!!」

 

追いかけてきたのだろう。

エマ達が来て、エマが間に挟まった。

「2人とも待って!

落ち着いて!」

 

「関係ないだろ!引っ込んでろ!!」

エマを押し除け、ナノカに迫る。

そうして、バチバチとした空気の中

 

「...ナノカ君は一体どうしたというのかな」

「実は...」

ナノカのリボンが昨日から無くなり、

盗んだ人がいると考えているらしい。

 

「...今は止めないと。

2人ともやめて欲しい。良い加減にして」

その言葉に反応して、2人は距離を置く。

 

「...あら、案外凄いのね、エマちゃん」

最初から隅で傍観者としていたマーゴが混ざり、

今度はナノカとマーゴの間に火花が散る。

 

「...少し良いかな?」

それを止めたのがキレイだった。

 

「...何?」

「まずはナノカ君。

昨日のうちに無くなっていたのなら、

アリサ君は昨日私と一緒に畑を作っていたから可能性は低いよ。

後、誰彼構わずに人を疑うのはよろしくない。2人に謝りなさい」

 

「でも......!!」

「風に飛ばされたのかもしれないし、

誰かが拾って持ち主を探しているかもしれないだろう?」

「.....っ!!」

ナノカは言い返せなかった。

 

「次にアリサ君」

「......なんだよ」

「まずは話を聞きなさい。今回はナノカ君が悪いが、君が落ち着いて話を聞けばこのケンカは起きていない。

......相手がしっかり説明すればの話だがね」

「...ちっ」

 

「最後にマーゴ君」

「あら、私にも?」

「人を挑発、煙に撒くのが君のやり方かもしれないが、この生活をする上では控えた方が良い」

「流石シスター様、ご高説どうも」

 

「以上、そうだ、ナノカ君とマーゴ君も麻雀はいかがかな?」

「ざけんな!疑ってきた奴と卓を囲めるかよ!!」

「私は良いわ。リボンを探さないとだもの......その、疑ってごめんなさい」

「私も、流石にね?」

「そうか...」

 

「(キレイちゃん残念そう...)」

そうして、騒動は丸く(?)治ったのであった。

...収まるまで、長く続いていたが。

━━━━━━━

危険物はないと確認されたため、

キレイはいつものように畑仕事をしながら、ココの配信を見ていた。

『このリンゴを投げて、

レイアにレイピアで受け止めてもらいまーす!!』

こうした無茶振りをココが振り、レイアがそれを達成するなどあった。

...しかし、それを見ているキレイは”推し”について語られないのが少し残念だとも思っていた。

こうして、今日が終わる。

...明日が絶望の始まりと、誰もが知らずに

 




【魔女図鑑:人物】
[ことみね きれい]
囚人番号671番。  誕生日:12月28日
15歳
【魔法】奇跡
一つのリンゴを全員に行き渡るように渡す。
水をぶどうジュースに変えるなど
神の子と近しいことができる。
それだけではなく、実現可能な範囲ならどんな願いも叶えられる。

敬虔なるシスター、目が死んでいる。
場を掌握する力がある。
一瞬で3人の喧嘩を鎮めてしまった。
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