愉悦少女ノ魔女裁判   作:保温と後光

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言峰キレイは、礼拝をどこでやるかを考えている。
(今日いつかもう一本出します)


5日目-魔女裁判開廷

裁判所へ赴く前。

キレイは、蓮見レイアに声をかけた。

「少々よろしいかな?レイア君」

 

「ん、ああ...。すまない、少々待っててくれ」

レイアは共に行動をしていた者へと声を掛けた。

「待たせたね。何の用事かな、キレイ君」

 

「何、少々提案があってね。

━━━君が輝けるような、そんな話を」

 

━━━━━━

牢屋敷の探索の中で

唯一開かなかった大扉。

 

出入り口には看守が付き、

ステンドグラスに囲まれ、

一つの杭を囲むように、一人一つの席がある。

 

キレイは自分の番号に付き、

他の少女も同じように、同じ番号の席に着く。

 

「あのー......まずは魔女裁判のルールについて

説明しますね」

 

要約すると

・議論は一時間の間。

・議論終了後、投票で犯人を決め、

最多投票を得た者は【魔女】として処刑される。

皆疑うように周りを見る中

 

「ゴクチョー。始める前に、みんなに提案があるんだ」

蓮見レイアが、話を切り出す。

「何ですか?こちらは早く終わらせたいんですがねぇ」

 

「提案がある。こうして12人で話し合う中、

指針となる動きが必要だと思うんだ」

真剣な表情で話をする蓮見レイアからは、

誰も目を背けられなかった。

 

「だからこそ、この【魔女裁判】においても、

実際の裁判のように弁護士、検事、証人、被告に分けないか?」

 

「私は賛成よ。にしても良い提案をするわね、レイアちゃん、あなた一人で考えたのかしら♡」

マーゴの発言の通り、これはレイアの案ではない。

━━━━━━

「...なるほど、つまり役割を決めて実際の裁判のように動かして欲しいと言うことか」

レイアは説明を聞き、まとめ上げる。

「その通り、君なら似たようなこともやったことがあると思ったのだが。それに、こう言った話はリーダーである君から話すべきと思ってね」

「リーダーである私が、だが......」

 

レイアの中に迷いが見える。

「何、君がやっている、いつものように演じれば良い。

私も全面的に協力しよう。それに、君も

悪くないと思っているだろう?」

 

━━━━━━

(エマside)

「あてぃしも良いんじゃない?さっさと終わらせたいしさ」

レイアの意見に、みんなが参戦していった。

 

「では......私は検事として、この事件の被告を

遠野ハンナとさせてもらうよ!!」

「わたくしですの!?だからなんで!!」

 

━━━そこに、思いがけない人物が口を挟んだ。

 

「現場には足跡がなかった。それだけでも、

自信満々に【浮遊】の魔法を使った君が一番怪しい...そんな話だよ、レイア君が言ってたことだと思うがね。ハンナ君」

言峰キレイ、傍観していた彼女がそう告げる。

 

「なっ...!!」

「キレイちゃん......!?」

驚いた。そんなことをするようにはあまり見えなかったから。

 

「私は検察側へ着くことにする。

遠野ハンナを庇う者は、その無実を証明する弁護士となりたまえ」

 

その暗い目は、ボクと、メルルちゃんを見ていた。

 

そうして名乗りを上げたのは

ボク、メルルちゃん、そして...

ミリアちゃんだった。

「......二人がハンナちゃんを疑うっていうなら、ボクがハンナちゃんを弁護する!!」

声高く、二人を睨むように宣言する。

「は、はい......!!サポート、します...!」

弱く、隠れるようにだが、それでも意思を表示した。

「お、おじさんも弁護するよ!!」

そして、ミリアも弁護をすると宣言した。

 

「み、みなさん......!!」

ハンナは感動しているようだが、ふと正気に戻る。

「......って、シェリーさんはなんで弁護してくれないんですの!?」

 

シェリーは軽く

「えー、だって私は名探偵ですよ?証人としては呼ばれても、弁護士になることはありません!!」

「そうですのねそうですのね......つまりあなたはそういう奴ですのね」

「大丈夫!ハンナさんが【魔女】でも、私たちお友達ですから!!」

「もう犯人と決めつけてんじゃねーですわ!!」

 

そこに口を挟んだのはゴクチョーだった。

「あのー...もう話は済みました?私定時で帰りたいんですけど」

 

それにレイアが返事を返す。

「ああ、すまなかった。それでははじめてくれ、サイバンチョー」

「ゴクチョーです。

━━━それでは、【魔女裁判】開廷です!!」

 

そうして、ボクたちにとって初めての【魔女裁判】が始まる。

友達の無罪を証明するために、そして、友達を処刑するために。

 

〜証拠品ファイル〜

万年筆

たいせつなもの。

 

フルーツの写真

食堂に備え付けてある。

下がちょっと腐ってる...

 

現場写真

城ヶ崎ノアの現場。

死体と、現場の状況が載ってある。

 

黒いリボン。

アリサちゃんが拾った、多分ナノカちゃんのリボン。

白い塗料と、血が付着している。

 

配信アーカイブ

沢渡ココの配信。

21〜22時の間まで、ずっとやっていた。

 

床の傷跡

現場についている傷跡

白い塗料が剥がれ、石の床が見えている。

 

カラースプレー

現場に塗られたのと同じ塗料

木につくと取れないみたい。

 

ボウガンの残骸

シェリーちゃんが事件前に壊した。

色んなパーツも抜けてるみたい。

 

床に描かれた蝶

ノアちゃんの血で描かれた蝶

ノアの魔法で描かれたもの

 

ほうき

先端と柄が分解されていた。

ここにはこれ1本しかない。

 

アンアンのスケッチブック

ノアちゃんがアンアンちゃんにプレゼントしたもの。

現場の蝶と、同じ絵柄。

 

 




【魔女図鑑:人物】
[ことみね きれい]
囚人番号671番。  誕生日:12月28日
15歳
【魔法】奇跡
一つのリンゴを全員に行き渡るように渡す。
水をぶどうジュースに変えるなど
神の子と近しいことができる。
それだけではなく、実現可能な範囲ならどんな願いも叶えられる。

敬虔なるシスター、目が死んでいる。
12人の大人数の中、議論を円滑に進めるため
蓮見レイアを利用した。
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