愉悦少女ノ魔女裁判   作:保温と後光

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本編外
【幕間】おまけ


【魔法少女ノ魔女裁判 CharaPV:SN 言峰キレイ】

 

「よろしい。では、祝祭を始めよう」

 

言峰キレイ 

問い続ける者

 

「私は言峰キレイ、シスター。人生の指針、日常生活の補強には一家言ある身だ。以後よろしく」

 

「これでも私は敬虔たる信者であると自負しているのだが」

 

「食べ物を粗末にしてはいけない。それも人のものをね」

 

ザザッ

 

「━━喜べ少女、君の願いはようやく叶う」

 

「私は誰の味方でもない。私は死者の無念を果たすべく戦おう」

 

「主よ、この魂に憐れみを」

 

「私が殺す、私が生かす。私が傷つけ私が癒す」

 

ザザッ

 

「......すまない、私はおまえを愛せなかった」

 

プツン

 

━━━━━

 

【囚人番号671番:言峰キレイ】

読み:コトミネ キレイ

シスターの少女。

 

人の不幸や苦痛にのみ生を実感する破綻者ではあるが、常に周りに気を配り、生活の手助けや人の悩みを解決することもある。

 

常に笑みを浮かべているが、その目は死んでいる。

魔法:【奇跡】

 

━━━━━

 

「人の世に在業は尽きまじか......ふっふっふっふ」

【囚人プロフィール】

敬虔たるシスター。いつも丁寧に諭すような口調。常に微笑んでいるものの目が死んでいる。

神を何よりも信じており、その信仰心は確かなもの。職務自体は真面目で嘘はつかず、誰かのために手を貸すこともある。

 

八極拳の名手であり、その力は魔女に匹敵するほどに強力。しかしそれ以上に厄介なのが、心の傷を見つけるその観察眼と、その傷を抉り出すための口の回りと頭の回転の速さ。

他人が幸福と感じる物に共感ができないため、信用をしても信頼してはならない。信頼してしまえば、一瞬のうちに壊されてしまうから。

 

身長:171cm 体重:62kg 誕生日:12月28日

魔法:奇跡 原罪:問い続ける者 

トラウマ:自身という【悪】が生まれたこと。

 

━━━━━

【このあと、死にます。EXTRA】

 

 

【桜羽エマ】

「(キレイちゃん、いつもみんなの為にいろいろしてくれてる。ボクも何かできることないかな)」

そう考えてエマは調理場で料理をしているキレイに駆け足で近づいて、呼びかけた。

 

「キレイちゃん!あの━━」

「ああ、ちょうど良かった」

 

何か話す前にエマは食堂の椅子に座らされ、料理を食べさせられていました。

「どうかね、感想は」

「美味しい!キレイちゃん、いつもありがとう!」

結局何か手伝おうという考えが吹き飛び、その場で舌鼓を打って幸せな気持ちで自分の檻房に戻っていきました。

 

次の日

「(こ、今回こそはキレイちゃんのお手伝いしないと......畑の手伝いなら大丈夫なはず)」

その後、新鮮な野菜や果物を手渡されてほくほくな気持ちで帰って行った。次の日に気がついた。

 

 

【二階堂ヒロ】

「正しい、正しくない、正しい......」

ヒロはいつものように周囲のみんなを記録していた。それはいつもの日課であったが、そこにいたキレイがふと、聞いた。

 

「......いつも君はみんなの行動をチェックしているが......君の基準で他者の正否を付けるその行為は果たして正しいのかな?」

 

キレイにとっては、ただの世間話。気になったことを聞いただけで悪意も何もなかった。しかし......

「正しくないことをしているのは牢屋敷の風紀に関わる。だからこそ私が正さなければならない。良いだろう、君にも言わなければならないことが━━」

 

薮蛇だった。しばらくの対話が続く。

 

 

【夏目アンアン】

『キレイ。わがはいの作品作りに協力しろ』

「ああ、構わない。内容を見せてくれないかね」

アンアンは内容を見せる。物語の軸としてはブレが酷くあったり、唐突にキャラが死んだりと酷いものがあった。少なくともミリアは優しく止めるだろう。

 

『どうだ』

「ふむ。では以下修正点や改善点を挙げていこう。どうするかは君次第だ」

そう言ってキレイは事細かに説明する。アンアンの瞳が段々と見開かれ、最後には目を輝かせた。

 

「これなら......!感謝する!キレイ......!!」

そうしてキレイ協力の元作り上げられたアンアンの作品は、読んだ物に精神的な苦痛とそれでもなお読み続けてしまう物語としての満足感を与えるものとなった。ヒロによって封印された。

 

 

【城ヶ崎ノア】

「ねえねえキレイちゃん」

ノアの声に思わず振り返る。

「何の用事だね、一体」

ノアは悪びれもせずに言い放った。

 

「あのね、キレイちゃんの服黒が一面でとっても色が塗りやすそうだから、お絵描きしてもいい?」

そう笑顔で聞いて来た。それを......

「ああ。そのくらいなら構わないよ。好きにやるといい」

「わーい!いっぱいお絵描きするね!」

 

......その後、黒一色の衣服がカラフルとなり、キレイはゲーミングキレイとなって全員の目を引くことになった。

 

 

【蓮見レイア】

「ごちそうさま。いつも美味しいご飯をありがとう。それにしても、キレイくんは料理が上手だね。キミの両親から学んで作ったのかな」

レイアがいつものように語りかける。それにキレイは変わらぬ様子で返答した。

 

「これに関しては経験だ。少々そういったことが必要になることも多くてね」

「そうか、それでも素晴らしい。基本野菜だけでも、しっかりと満足感のある食事。きっと、誰かを思ってずっと料理を続けて来たんだろうね」

 

レイアはキレイをそう褒め称えた。そして、実際にその観察眼は事実でもあった。

「お褒めに預かり光栄と言ったところだ。......そうだ、君も一度体験してみるかね」

「......ああ。喜んでやらせてもらうよ!」

 

その後、苦戦はあったもののこれまでのレイアの生活から見事なまでに美しい料理が作り上げられた。味はさておき。

 

 

【佐伯ミリア】

「(今日はキレイちゃんがラーメンって言ってたなぁ......まさか牢屋敷で好物を食べることができるなんて......)」

ウキウキで席に着くミリアの前に置かれたのは......器いっぱいの真っ赤な麻婆豆腐だった。何かの間違いと思いながらも箸を通してみると......確かにあった。麺だ。しかしあまりにも少ない。

 

まるで麺など飾りだと言うようなそれに普段温厚なミリアも流石に怒ってキレイを呼んだ。

「キレイちゃん......!その、麺があんまりにも少ないんじゃないかな......!ラーメンを謳ってるのに、景品表示法違反だよ!!これじゃあ、ただの麻婆豆腐だよ......!」

 

キレイは無言で厨房に戻ると、麺を追加で持って来た。

「これで良いかね?」

「え、あ、うん。あ、ありがとう」

「確かに君の言うとおり、この配分ではラーメンではなかったね。次回から気をつけるとしよう」

キレイは去り、ミリアは麻婆ラーメンに手をつけた。そしてその日、ミリアはお腹が痛くて泣いた。

 

 

【宝生マーゴ】

マーゴの檻房。二人は向き合っていた。

「あなたのことを詳しく知ろうと思ってね。今日はいろいろ質問をしていこうと思うの♡」

嘘である。いつも余裕を持っているキレイの余裕が崩れる顔を見たかっただけである。

 

「ふむ、わかった。ではなんでも聞くと良い。答えられる範囲であれば答えるとしよう」

マーゴは思考し、まずは軽くジャブから始めた。

 

「キレイちゃんはシスターだから、恋人とかはいなかったと思うけれど、そう言ったことに興味「恋人はいた」えっ?」

聞き間違えかとマーゴは疑った。しかしキレイが続けて言ったことで間違ってないことを知った。

 

「憧れもあったし、今は付き合っていないが。私にも確かにそんな存在はいたよ」

恥ずかしげもなく堂々と言い切った。何度見ても嘘をついているようには見えないことに逆にマーゴが動揺した。

 

この後もマーゴは様々な質問を繰り返したが、その度にキレイは平然と、そして丁寧に返答した。マーゴは困惑した様子で聞いた。

「ね、ねえキレイちゃん?私、そう言ったことにも詳しいから聞くんだけど......あなたの言ってることが全部正しかったら、教会の規則殆ど破ってることになるわよ......?」

 

それにもキレイは平然と答えた。

「私は神に仕える身だ。教会に仕えている訳ではない」

つまりそれは、教会の規則に付き従おうとしていないということに他ならなかった。

「......そう、だったのね」

 

宝生マーゴ、敗北を味わった瞬間であった。

 

 

【黒部ナノカ】

1回目

「......言峰キレイ」

森の中でナノカと遭遇した。森の中に置いておいた食事が完食されてキレイに纏められていた。

「おや、どうだったかね」

その質問に対してナノカは答えにくそうに答えた。

 

「......私のことは気にしなくて良いわ、食事のアテはあるもの。馴れ合う気もないし、私に助けは要らないわ」

そういうとナノカは森の中へと去って行った。キレイは食器を持ち帰って洗いに戻った。

 

2回目

「......言峰キレイ、あなたは人の話を聞かないのかしら......ごちそうさま。もう出さなくても良いわ」

完食、返却された。

 

3回目

「......今日は味が濃かったわね。それも中々美味しかったわ......ごちそうさま。もう用意しなくて良いわ」

4回目

「ごちそうさま、次は最初に出してくれた料理を出して欲し......なんでもないわ」

以降、この流れがずっと続く。

 

 

【紫藤アリサ】

息も絶え絶え、二人は椅子に身を任せて肩で息をしている。牢屋敷いつもの光景。

「......なあ言峰。お前、いつ麻婆豆腐好きになったんだ?」

そこにキレイは話をした。己と麻婆の出会いを。

 

「私は今まで、食というものに喜びを感じたことがなかった。満腹感を得られることはあっても、それ以外は空虚。栄養補給として捉えていなかった。ある店に入り、おすすめを頼んた時までは」

 

このキレイが作り上げた麻婆豆腐は、牢屋敷で手に入る材料のみで作っているために未完成。キレイの好きになった麻婆は、もっと辛く、より美味いのだと聞いて思わず、アリサは息を呑み、冷や汗と、そして興味を抱いた。

 

「......なあキレイ。その本来の麻婆豆腐ってどんなレシピを作ってるんだよ。これより、辛いんだろ?」

キレイは笑って答えた。

「ああ。まず本来のレシピだが、大鍋に唐辛子を30g「待て待て待て待て!?」なんだね、まだ序の口なのだが」

 

こうして語られる麻婆に顔を青くしながらも、その味に興味を強く抱いているアリサもいた。

 

 

【橘シェリー】

「キレイさんって本当に体幹しっかりしてますね」

シェリーが鍛錬の終わり、キレイに対してそう聞いてきた。いくらパンチを繰り出しても受け止めて、平然とした顔で綺麗に返してきた。そこにシェリーは驚き、そして気になっていた。

 

「まあ、鍛え上げて何年もあるからね。君はまだ体の運びも未熟だ、続けていくといい」

そしてシェリーは閃いた。いつも平然としている自らの師匠への挑戦として、キレイに対して言った。

 

「キレイさんキレイさん!勝負しませんか!?私は今日一日、キレイさんを転ばせに行きますのでキレイさんは耐えてください!」

絶対に勝つというやる気に満ちた目を受けてキレイは受けてやろうと気まぐれに思った。

 

「ふむ、構わないよ。では期限は夕食までにするとして。私は好きに過ごしているから、好きな時に襲いかかってきたまえ」

そう言って背を向けたキレイに対してシェリーはタックルを仕掛けた。しかしくるりとキレイが身を翻し、代わりに木が一本折れてしまった。

 

「甘いぞ橘シェリー。そう言ったものは意識外から襲いかかってくるものだ。もう少し頭を使いたまえ」

「むぅ......!!わかりました!!次はもうちょっと頑張りますからね!!」

 

結果だが、牢屋敷で時間問わずにシェリーがキレイに襲いかかって行った結果、ヒロとハンナにこっ酷く叱られる形となってしまった。

 

 

【遠野ハンナ】

ハンナが話しかけてきた。

「キレイさん、よく疲れませんわね。アリサさんにココさん、果てはシェリーさんを相手にして」

それは簡単な疑問だった。キレイは答える。

 

「何、日常生活の一時しか使っていないからね。特段割く労力に変わりはない」

そこでハンナが疑問に思った。

「......そういえば、朝食昼食夕食、みなさんのお悩みを聞いて、外で畑までして.......あなた一体いつ休んでるんですの?」

 

それにキレイは答えた。

「しっかり毎日休んでいるとも。ほら、夜に眠る時間があるからね」

それはつまり、寝る時間以外いつも動いていることになり、そこでハンナは顔を青ざめた。

 

「あなたそれオーバーワークじゃありませんの!?メルルさん!メルルさーん!?」

ハンナはメルルを呼びに走り去った。キレイは少しばかり首を傾げた後に、また業務に戻った。

 

 

【沢渡ココ】

「はーいみんなー。ココたんだよ〜。今日は特別ゲストを呼んでるから、じゃ、入って来て〜」

いつものココの配信。そこに現れたのは

「どうもこんばんは、言峰キレイだ。早速だが、この場を借りて私は、君たちの悩み相談を受け付けたい。と言うわけでココ君。頼んだ」

 

ココはあーはいはいと頷いて......

「はーい。じゃあ早速みんな〜、バシバシお悩み打ち明けちゃって〜。大丈夫大丈夫、ちゃんと名前は隠す......って!!あてぃしの配信をラジオみたいにすんじゃねー!!勝手なことすんな!!」

 

ココが綺麗なノリツッコミを披露した。

「別に良いだろう?企画は私の好きにしていいとのことだ、ならば好きにやらせてもらおう。と言うわけでお便りはきているかね?今の同接数は4ほどだが」

 

ココは頭をかいて言った。

「あーもうあてぃしの配信なのにもう乗っ取られてる!!わかったわかったやりゃあ良いんでしょ!!

えー、ヤンキーからのお便り。今日の夕飯麻婆が良いってこれリクエストじゃん!?」

結果的には大盛り上がりし、過去最高の同時接続者数(12人)を叩き出した。

 

 

【氷上メルル】

「はぇ〜〜??」

「......遅かったか」

キレイは医務室で顔を酷く赤らめ、ふらふらとしながら手に握りしめている紫の液体をちびちびと飲んでいるメルルを目撃した。それはキレイが【奇跡】で作ったワインを置いて行ってしまったそれである。メルルはそれを飲んでしまったのだろう。

 

「......気分はどうかね?」

「あ〜、きれいさん!そうですね、いまとってもしあわせなかんじがします......!こんなおくすりあったかなってなめてみたらおもったよりおいしくて......!!」

 

とても楽しそうにしているメルルがいた。それを見てキレイはふとあることを思いついて......メルルをラウンジに運んで何食わぬ顔で去っていくことにした。

 

━━その後、酒乱メルルの大暴れが始まった。しかし今まで苦労をかけさせてストレスが溜まったのだと考え、少女たちがそれぞれ優しくして一部が揶揄いながらも受け入れていた。

結果後日の医務室にて、メルルは引き篭もった。

 

「あれは、何かの嘘なんです......わ、私があんなに恥ずかしいことを......みなさんにいっぱい迷惑を......!!」

キレイはただ一言、昨日のメルルの発言を用いて揶揄うことにした。

 

「まあまあ落ち着きたまえ。君は私たちよりも上位の存在なんだろう?酒の失敗くらい気にしないでおきたまえ」

メルルは深く布団を被った。顔を死ぬほどに赤く染めていた。まさに生まれて初めての黒歴史の瞬間であった。衣服は白いが。

 

 

【???】

「......共犯者」

「母と呼びなさい。何かね」

少女は舌足らずながら、語り始める。

「『おねえさま、おねえさま』呼びかけてくるメルルがとても可愛らしくて、カレンのあの生意気さも微笑ましいんです」

 

「......人間生活は、慣れたかね?」

キレイはそう聞くと、少女は答える。

「ええ......まさかあまりにも善人が多いとは思いませんでしたが。逆にどうしてあなたのような捻くれ者が育ったのか疑問ですね」

 

笑ってキレイも同意した。

「なに、それは私も常々思っていたことだ。父の胤から生まれ落ちたとは私も考えられん」

互いに笑い合い、最後に少女は言った。

 

「長い年月を復讐心に囚われ、化け物と化した悪い魔女に手を差し伸べた責任。取ってくださいね、共犯者」

それにキレイは笑って答えた。

「当然だ。たとえ世界が忌み嫌おうと、生まれ落ちたのであれば生きる権利は持っている。私はそれを与えた、君がどう成長するのかは君次第だ。私はそれを見届けよう」

 

こうして奇妙な親子の関係は、続いていく。果たして一体、どう変わっていくのかは、まだわからない。

 




【おまけ】細かすぎて伝わりそうにない小ネタ。

【幕間】残された者たち/送る者たちより。
牢屋敷がもう燃えている。監視フクロウ達が消火している。アリサが、上手くやったようで、少女たちは、もうもぬけの殻よ。

元ネタ:FGO Zeroコラボより。
「わ、儂の屋敷が燃えておる!?可愛い蟲たちが死んでおる!?雁夜め、いったい何をしおった!?むう、桜はどこか!?うむ、もぬけの殻よ!」

【もしも】ヒロが麻婆で死んでいたら
二日目の起床時に戻るのでヒロがエマたちを止めに行くのでマーゴが傷を負いません。IFルートです。
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