トリガーとしての死闘を終え、自身の闇を受け入れたカイ。しかし、平穏は長くは続きませんでした。
「家族だけを守りたい」という執着の闇は、トリガーダークという形を失ってもなお、カイの心の深淵で新たな形を模索していたのです。
1. 忍び寄る「影」:ダークメフィスト降臨
ある夜、カイは言い知れぬ不安に襲われ、家族が眠る病院の中庭へと向かいました。
そこには、月光を浴びて佇む一人の「男」がいました。
その男は、カイと全く同じ顔、同じ声をしていながら、瞳だけが冷酷な光を放っています。
「光を掴んだつもりか? ……だが、愛が深ければ深いほど、その裏側にある絶望もまた深い」
男が掲げたのは、漆黒の変身器「ダークエボルバー」。
闇が渦巻き、そこに立ち上がったのは、かつて多くの視聴者にトラウマを植え付けた闇の巨人――ダークメフィスト。
「お前の『守りたい』という願い……それを絶望に変えてやる」
メフィストは指先から放つ闇の波動で、病院を異空間『ダークフィールド』へと飲み込み始めました。家族の命が、再び闇のゲームの「駒」にされたのです。
2. 絶望の中の「継承」
「やめろ……! もう、あんな思いはさせない!!」
カイはトリガーに変身しようとしましたが、傷ついた体は拒絶反応を起こし、光が溢れません。メフィストの放つ闇の炎がカイを焼き、絶体絶命の危機に陥ります。
その時、虚空から銀色の輝きが舞い降りました。
カイの前に現れたのは、小さな、しかし力強い光の鼓動。
『ウルトラマンネクサス』
それは、諦めない者にのみ受け継がれる、デュナミスト(適能者)の光。
カイがその光――「エボルトラスター」を手に取った瞬間、脳内に誰かの声が響きました。
『光は絆だ。誰かに受け継がれ、再び輝く。……君が、次の走者だ』
3. 2ちゃんねる(実況スレ)の阿鼻叫喚
800 名無しの特撮:
待って、このBGM……嘘だろ。ネクサス!? ネクサスが来たのか!?
805 名無しの特撮:
ダークメフィスト出たああああああ!! マジでトラウマ再発するって!
しかも相手、またカイ君の顔してるじゃねえか……。
810 名無しの特撮:
見て、カイ君が持ってるのオーブリングでもスパークレンスでもない。
エボルトラスターだ。引き抜いた……! 変身するぞ!!
820 名無しの特撮:
【祝】ネクサス・アンファンス降臨。
でも待て、ネクサスの戦いって「受けたダメージがそのまま変身者に返る」んじゃなかったか?
カイ君の体、もうボロボロなのに……これ死ぬ気で戦うってことかよ。
4. 命を削る「絆」の戦い
『ジュワッ!』
銀色の巨人と化したカイは、ダークメフィストに向かって地を這うような突進を仕掛けました。
ネクサスの戦いは、これまでのオーブやトリガーとは決定的に違っていました。
一撃を食らうたび、変身しているカイの身体から鮮血が舞います。
それでも、カイは拳を止めません。
「(痛くたっていい……僕が傷つくことで、家族が助かるなら……!!)」
ダークメフィストは嘲笑います。
「自己犠牲か? 美しいな。だが、お前が死ねば家族は誰が守る? 結局、お前の愛は破滅へ向かうのだ!」
メフィストのクローがネクサスの肩を貫きます。
絶叫するカイ。しかし、その時、ネクサスのカラータイマーが青く輝き、姿を変え始めました。
家族を想う「絆」が、カイをさらなるステージへと押し上げたのです。
5. 円谷プロ・制作現場の反応
「信じられない……。ネクサスの物語は、過酷すぎて当時は朝の放送では描ききれなかった。でも、今、あの少年は『死』すら恐れずに、その物語を完結させようとしている」
監督たちはモニターを直視できず、祈るように手を合わせました。
「カイ君……君はもう、ヒーローなんて言葉を超えた何かになろうとしている……」