初めての小説(AIに書かせました)   作:猫大好き

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おんなじ


続き

サンダーブレスターの猛威は止まりませんでした。ロンドンの象徴であるビッグ・ベンの傍らで、三体目の怪獣を「処刑」し終えた巨人は、返り血(怪獣の体液)にまみれた手で、倒壊した建物の残骸を無意味に踏みつぶしていました。

カイの意識は、底なしの暗い沼に沈んでいるようでした。聞こえるのはベリアルの嘲笑と、自分の血が沸騰するような怒りの音だけ。

しかし、その時。

混濁したカイの脳内に、針の一刺しのような「音」が通り抜けました。

 

1. 届いた叫び

それは、衛星中継を通じて世界中に流されていた、避難所の映像から漏れた音でした。

日本の避難所、テレビモニターを必死に見つめ、ボロボロの体で立ち上がった一人の幼い少年。

『お兄ちゃん……! お兄ちゃん、もうやめてよ!!』

弟の声でした。

いつもカイの後ろをついて歩き、一緒にウルトラマンごっこをして遊んだ、大好きな弟の泣き叫ぶ声。

『そんなの、僕の知ってるオーブじゃない! お兄ちゃん、戻ってきてよ!!』

その瞬間、サンダーブレスターの動きがピタリと止まりました。

劇中の設定通り、サンダーブレスターは「制御不能の暴走形態」です。しかし、中身は神でも悪魔でもない。ただの、特撮と家族を愛していただけの少年でした。

 

2. 闇の中の涙

「……あ……、あ……」

巨人の内側で、カイの瞳に色が戻りました。

自分の手を見れば、そこには引きちぎった怪獣の肉片がこびりつき、周囲には破壊された街並みが広がっています。

自分が何をしたのか。

「守りたかった」はずの弟に、どれほどの恐怖を与えてしまったのか。

「ごめん……。ごめん……〇〇(弟の名前)……」

言葉は喉を通らず、血の混じった嗚咽となって漏れました。

すると、サンダーブレスターの禍々しい赤い瞳から、一条の光が溢れ出しました。

巨人の頬を伝い、地面に落ちるそれは、紛れもない「涙」でした。

 

3. オーブリングの崩壊

カイが涙を流した瞬間、彼の手の中で狂ったように拍動していたCSMオーブリングに異変が起きました。

少年の「怒り」を餌にしていたベリアルの闇の力が、弟を想う「慈しみの心」によって浄化され、激しい拒絶反応を起こしたのです。

『……ギィ、ギギ……ガァァァァッ!!』

オーブリングから、ベリアルの断末魔のような叫びが響きます。

リングの表面に無数の亀裂が走り、中から眩いばかりの、本来の「ウルトラマンの光」が溢れ出しました。

「うわぁぁぁぁぁぁっ!!」

カイが叫ぶと同時に、オーブリングは粉々に砕け散りました。

それは、少年の怒りが終わった証であり、同時に「おもちゃ」が「本物」であり続けるための燃料が尽きた瞬間でもありました。

 

4. 終焉と、残されたもの

光の粒子がロンドンの街を包み込み、巨人の姿は煙のように消えていきました。

静寂が戻った廃墟の真ん中に、一人の少年が力なく横たわっていました。

服はボロボロで、喉からは音が出ません。

カイの手元には、もうオーブリングはありませんでした。ただ、砕け散ったプラスチックの破片が数粒、砂利の中に混じっているだけです。

世界中のカメラが、その「ただの少年」の姿を映し出していました。

怪獣を殺し、世界を恐怖させた悪魔の正体。

それは、家族の無事を願って泣きじゃくる、どこにでもいるウルトラマンファンの少年でした。

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