ウマ娘SS   作:ホークマン

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ウマ娘装飾品デザイナーを目指すウマ娘達

僕は正直トゥインクルレースにはファッション装具を含めた服飾の面から携わりたいということもあり、それにはレースに出て彼女たちの意見や心情を理解していた方がいいと思い僕はトレセン学園に入学した。

 

といっても最初のころはレース結果は最低でもメイクデビュー良くてオープンやG3バまで行けたらそれでいいかなって思っていた。

 

 

 

僕の名は酒田しらゆき。これは両親から貰った名前で、レースではアンバーシュシュという名前でトゥインクルレースに出場しており髪型は少々撥ねっ毛のあるショートでやや赤髪寄りではあるがこれでも栗毛である。

白毛か葦毛として生まれたのならしらゆきの名前にも納得はしたのにウマ娘が真冬に生まれにくいのに何故しらゆきなのか親に聞いたら納得のできる回答だった。

どうやら僕は生まれたと同時にアンバーシュシュという名も貰ってアンバー(琥珀)は白もあるのでしらゆきと名付けた。ようだ

耳飾りは右耳にアンバー(琥珀)という名前なのになのに赤黒のシュシュのみといたってシンプルな耳飾りをつけている。

友達のマリタイムシッパーちゃんに比べれば小ぶりだけど胸はちゃんとある。

 

僕の当初の目的はG3まで行ければ十分だったけど勝ったり負けたりを繰り返しつつもいつの間にかG1を走るまでに実力は付いていたことは良かったけど、流石にG1となると

中々に勝つことどころか掲示板すら難しい。

そうして僕は重賞はG2までは獲得できたけどG1は一度も持取れなかった。

 

まぁ他のオープンすら勝ち上がれない子の涙や悔しさを間近で見ているから僕が勝ってその子達も称賛してくれたりしてくれるが、正直彼女達も複雑なのだと思った。

 

僕はトゥインクルレース参戦中は特段大きな怪我に泣かされることはなかったためイクノディクタス先輩達みたいにG1こそ取れなかったが名バと呼ばれている。

けど、だけど僕にとってはトゥインクルレースで勝ったレースのトロフィーやレイはあくまで昔取った杵柄。

本番は今服飾学校で勉強をしながらも僕たちのウマ娘用の装具ブランドを立ち上げて勝負服界隈で一旗あげたいためである。

 

因みに僕たちといったのは在学中に知り合った同じシュシュの冠名をもつ他の子(ブルーシュシュちゃんとゴールドシュシュちゃん)と意気投合して同じ目標をたてて私が装具のデザイン、ゴルドちゃんはバイトをはじめとした資金集めやファクトリー確保、ブルーちゃんは実家が自動車カスタムを生業としている為販売用自動車の確保等各々のスキルや実家のコネ等を活かして僕達は同じ目標に向かって別々に動き出した。

 

シュシュの冠を持つ僕たちがトレセン学園を卒業して1年半

僕達はトレセン学園を卒業した後でもトゥインクルレース時代に走っていた時の名前で呼び合うのが普通になっている。

もちろん僕たちはお互いにヒトとして生まれた名前も教えあったがソッチで呼び合ってもどうもぎこちなくなってしまい結局トゥインクルレース時代の名前の愛称で呼び合っている。

僕はウマ娘用の勝負服や私服でも使えるウマ娘用の装具やアクセサリーのデザインの基礎を学んでいた。もちろんブルーちゃんもゴルドちゃんもぼくのデザインしたものを作れるようにミシン技術や金属細工等もできる様に彼女達なりに努力を怠らなかった。

 

正直自分の夢のためとはいえかなりしんどい。

学費だけでなくデザインに必要なデザイン台やミシンといったものを揃える資金や簡単な金属細工を学んだりと学生時代では考えられないほど頭を使っている。

もしかすると在学中のトレーナーさんはこれぐらい、いやこれ以上に頭使って僕たちのレースやトレーニングをサポートしてくれたのかもしれない。

 

 

少々デザインの方向性で僕たち総出で悩んでいたときに近所の公園で黄昏ていると

 

「アンバーさん、ブルーさん、ゴルドさん大丈夫ですか?」

 

「ちょっとしんどいけど夢のためだもんこれぐらい平気。」

「同じく。」

「ここを越えられないと夢すらつかめない気がするから石にしがみついているところ。」

 

声を掛けてきたのはニシノフラワーちゃんといって近所に住んでいる小学生ウマ娘であり近い将来トレセン学園には入れるぐらい有望な子である。

もちろん彼女も僕の、僕たちの夢を知っている。

 

「あの、あまりご飯も食べてないように思えますので良かったらこれどうぞ。」

 

そういって彼女は僕達全員におにぎりと豚汁の入ったスープポッドを渡してくれた。

 

「わぁーありがとねフラワーちゃん。将来いいお母さんになれそうだよ。」

 

「えへへ、ありがとうございます。それじゃ装飾品のお勉強頑張ってくださいね。」

 

近所の小学生ウマ娘の子に心配される成人ウマ娘は絵面的にどうかなとは思うが、おにぎり一式を渡した後フラワーちゃんは私たちのもとを離れて家に帰っていった。

 

 

僕は「ねぇ二人とも、仕事が軌道に乗ったら一飯の恩義で彼女の耳カバー等の装具割安でデザインと作成してあげよう。」

 

「「意義な~し!!」」

 

「よーしこれ持ち帰って食べてまた頑張りますか。」

 

そうして僕たちはフラワーちゃんからもらったおにぎりと豚汁に舌鼓をうちそれによりさらなるやる気もわいてきた。

 

 

そんなある日。服飾学校の在学中にゴルドちゃんから三人で被服や装飾が作れそうなテナントを見つけてくれた。

 

といってもここはゴルドちゃんのご両親が用意してくれた彼女が住むマンションの一室である。

家賃は発生しないがミシンや作業用テーブルもゴルドちゃんがバイトした資金で用意してくれたけどデザインに使うノートPCやプリンターは僕自身がバイトで稼いで用意したものである。

 

正直足を向けて寝られないぐらい2人と彼女たちの両親には恩がある。

 

僕たちはここを拠点にウマ娘用の装具などデザインと作成を始めて行くのであった。

 

僕たちは耳カバー、アンクレット、チョーカー等ウマ娘が身に着ける物をゴルドちゃんの部屋でデザインや作成を繰り返し最初は一点ものが多いが徐々に同じものも手分けして作れるようにはなっていた。

 

まぁ最初はトゥインクルレース時代のファンだった人たちのサポートもあって意気揚々と商売を始めてみたけど最初っから売り上げが右肩上がりになる方が稀であり、僕たちのようなウマ娘でも商売の世界に足を踏み入れたらウマミミと尻尾の生えた女の子達で立ち上げた小規模法人商売の一つに過ぎない。

 

僕たちは販売を他人には任せるには予算もないので、各レース場の開催日販売許可書の提出してキッチンカーだった車改造してもらった車をを三人交代で運転して出店してある程度は売り上げることは出来たが、いかんせん爆発的な流行には乗れていないのがつらい。

それでもなんとかギリギリ黒スタートだったのが幸いだった。

 

だけどそんなある日偶々行った札幌のレース場で僕たちにおにぎりや豚汁をごちそうしてくれたニシノフラワーちゃんが新バ戦にでていた華々しく勝利していた。

 

そしてレースが終わった後彼女が僕たちの所に来てくれた。

 

「アンバーさん、ブルーさん、ゴルドさんお久しぶりです。」

 

「フラワーちゃん久しぶり。まさか偶然来た札幌でメイクデビューで勝利しているとは思わなかったな。」

 

「ありがとうございます。アンバーさんたちも夢かなって良かったですね。」

 

「まだ夢のスタート地点に起っただけだけどね。」

 

「フラワーその人たちは?」

 

そういって僕たちのお店に近寄ってきたのはフラワーちゃんより身長は大きいけど小柄なヒト耳ではあるが男性か女性かわかりにくい中性的なヒトであった。

 

「あ、トレーナーさん。この人たちは私がトレセンに来る前に近所に住んでいたウマ娘装具を作っているクリエーターの皆さんです。」

 

フラワーちゃんがそう紹介した後に僕たちはフラワーちゃんのトレーナーさんにウマ娘として名とヒトとしての名をそれぞれ名乗った後僕たちの連絡先を明記した名刺を渡した。

 

理由としては勝負服の装飾品の顧客になってもらうために地道に広報するためである。

僕たちの商品が流行に乗るにはまだまだ道は長い。

 

「ところでさフラワーちゃん。」

 

「はい、なんでしょうアンバーさん。」

 

「メイクデビュー勝利のお祝いと一飯の恩返しも兼ねてフラワーちゃんに好きな装飾品デザインしてプレゼントしてあげるよ。」

 

「いいんですか。でもお高いですよね?」

 

「そこは気にしないで。一飯の恩義もかねてデザインから製法まで格安で作ってあげるよ。」

 

「そそ、せっかくのお祝いもあるからさ。」

 

「私たちの夢を支えた陰の功労者へのねぎらいだと思ってくれればいいから。」

 

「わかりました。お代は僕のほうで持ちますのでお願い致します。」

 

「と、トレーナーさん?!いいのですか?」

 

「せっかくのここまで言ってくれているし、何より彼女たちのデザインした装飾品に興味出てきたから。」

 

「「「ご予約ありがとうございます。」」」

 

こうして近所に住んでいたニシノフラワーちゃんとそのトレーナーさんが私たちの顧客になった。

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