なんかジェイソンの見た目と能力持って転生したのでハッピーエンド目指して頑張ります   作:YONATSU

14 / 15
お久しぶりです!
今回からまた本編に戻ります!
あ、あと今回からエアちゃん喋ります!
ではどうぞ!


アビドス2章
商談


アビドス高校 ブラックマーケットからの帰還後 先生side

 

私たちは無事ブラックマーケットからの帰ってくることができた。

今は手に入れた書類の確認中だ。

しかし生徒達の顔色は良く無い。次の瞬間

 

バン!

 

セリカが持っていた書類を机に叩きつける。

 

「何これ!一体どういうことなの!?」

 

私も内容を一緒に確認してたがこれはかなりひどかった。

 

「現金輸送車の集金記録にはアビドスで788万円集金したと記されてる。私たちの学校に来たのはあのトラックで間違いない。……。でも、その後すぐにヘルメット団に対して[任務補助金500万円提供]って記載がある。前にジェイソンがカタカタヘルメット団の前哨基地で見つけた書類とも一致してる。」

 

これで仮説は事実へと姿を変えた。

カイザーローンはアビドスから回収した資金をヘルメット団に流し、そのヘルメット団にはアビドスを潰す任務を与えている。

改めて整理すると怒りよりも先に疑問がやってくる。

なぜ借金相手をわざわざ潰そうとしているのか?どう考えてもカイザーローンには利益が起こらないはずなのに。

そう考えているとヒフミが口を開く。

 

「なぜカイザーローンはこのようなことを……?はっきり言って理解できません。アビドス高校が潰れてしまったら、貸し付けていたお金の回収が出来なくなってしまいます。それにおそらくですけどこの規模となるとカイザーコーポレーションの息が掛かっていますね。」

 

どうやらヒフミも同じ考えのようだ。

それにこんな大掛かりなこと、銀行単独では確かに出来ない。となるとさらに上、カイザーコーポレーションが絡んでいると考えるのも納得だ。

 

「まあ、今は考えても仕方ないし、何より時間も時間だからね。今日は解散しよっか〜。」

 

そうホシノが言ったことで私は顔を上げ、アビドスメンバーの顔が目に入る。全員何故か納得したような、腑に落ちたような顔をしていた。

 

==========

 

「皆さん、色々とありがとうございました。」

 

「変なことに巻き込んでごめんなさい、ヒフミさん。」

 

「あ、あはは……。」

 

『本当にすまんな。流石に今度何か詫びをさせてくれ。』

 

「い、いえ……、流石に申し訳ないですよ!私は助けてもらった身ですし。……それとまだ詳しいことは分かっていませんが……、これはカイザーコーポレーションが、犯罪者や反社会勢力と何かしら関連があるという事実上の証拠になります。学園に戻ったら、この事実をティーパーティーに報告します。それとアビドスの皆さんの状況についても……。」

 

「ありがとねー、ヒフミちゃん。まあ多分ティーパーティーさんはカイザーコーポレーションとか私たちのことは知ってると思うけどねー。」

 

「そうなんですか!?知っているのに……皆さんのことを……。」

 

「私たちを助けたところで向こうに利益が出る訳でもないしね。政治っていうのは善意だけで成り立つものじゃないからねー。」

 

「確かに……そうですね。あうう……政治って難しいです……。」

 

「でもヒフミちゃんが言ってくれたら動いてくれるかもね。ティーパーティー所属じゃないけど生徒会長さんから良くされてるんでしょ?鶴の一声ってやつかな。まあちょっとだけ期待しておくよー。」

 

「!! そうですよね。ナギサ様に頑張って頼んでみてみます!こんな平凡な私でも皆さんのお役に立てるように全力を尽くします。」

 

「程々にお願いしますね……。もしそれでヒフミさんの立場が危うくなってしまっては大変ですからね……。」

 

「あはは……。それもそうですね。それで皆さんの迷惑になったら元も子もないですしね……。……本当に……一日で色んな出来事がありましたね。」

 

「ほんとそうだね!私ブラックマーケットなんて初めて行ったけど結構楽しかったし!」

 

「ユメ先輩の言うとおり。すごく楽しかった。」

 

「……楽しかったのはユメ先輩とシロコ先輩だけじゃないの?」

 

「あ、あははは……。私も楽しかったですよ。」

 

「いやぁー、ファウストちゃん、お世話になったね。」

 

「そ、その呼び方はやめてください!」

 

「よっ、覆面水着団のリーダーさん!」

 

『おいおい、あんまり揶揄ってやるなよ。ヒフミ、気をつけてな。』

 

「は、はい!皆さんありがとうございました。」

 

こうしてヒフミはトリニティに帰って行った。

 

==========

再び対策委員会教室

 

ヒフミを見送り教室に戻ってきたが、アビドスの生徒達やジェイソンはまだ帰る様子は無さそうだ。

 

『どうするみんな、先生に話しておくか?』

 

「そうだねー。情報共有は大事だから話そっか。せんせー、ちょっとイイかな?」

 

「どうしたの?」

 

「いやさ、ちょっと話しておきたいことがあるんだよね。実はってほどでもないんだけどこれを見てみてほしいんだ。」

 

そう言いホシノは地図を机に広げた。それはアビドスの全域の描かれた地図。現在私たちのいるアビドス高校やその周辺と一部の地域に〇がつけられていた。

 

「これは……アビドスの地図だよね?この〇は何?」

 

「これが私たちの自治を主張できる場所だよー。」

 

……。ん?????ちょっと待ってほしい。確かアビドスは広大な自治区を持っていたはずだ。

なのにこの範囲が自治区?……つまりを意味する?

 

「うへ~、先生固まっちゃったよー。」

 

『まあ無理もないだろうな。』

 

今は悩んでも仕方ない。今のアビドスの自治区はここだけ。一旦はそういうものだと思っておこう。

 

「よし、それでこれを見せてきたってことはカイザーコーポレーションが絡んでるってことかな?」

 

「おっしゃる通りです。本来ならこの地図全体が私達アビドスの自治区だったのですが、……過去の先輩たちが借金のあてにこれらの土地を売ってしまったようでして……。」

 

「そしてその売った相手がカイザーと。」

 

『その通りだ。しかも売る提案をしたのはこちらではなくカイザーかららしいしな。』

 

なるほど。かなり不自然だ。悪気はないがたびたび自然災害の起こるこの土地で再開発を行うのはかなり難しいし、たとえ可能だとしてもコストに対する収益はあまり見込めないだろう。

そんな土地を売らせるよりもっと利益を見込める提案だってできたはずなのになぜ?

いや視点を変えてみよう。彼らの目的が借金の返済でないとしたら……。

 

「もしかして……本当の狙いは土地?」

 

「ご明察だよ、先生。と言っても私達も確信を持てたのはこの書類を見てからだけどねー。」

 

ブラックマーケットで手に入れた書類をヒラヒラしながらホシノは言う。なるほど、これで先ほどのみんなの表情も納得できる。

 

『まあ、これが共有しておきたかったことだ。奴らがこの土地に何を見出しているのかは知らんが、確実なのはアビドスという名を地図上から完全に消そうとしていることだ。』

 

そう言うジェイソンの手は力強く握られておりプルプルと震えている。

ホシノ達の居場所であるアビドスを消されそうになっているのだ、怒るのも無理はない話だ。なんなら私もかなり怒っている。どんな理由があろうと大人が子供達の居場所を奪うなど、あってはならないのだから。

 

『ん?』

 

するとジェイソンの耳についているインカムをいじり始めた。

しばらくして、

 

『みんな、エアから話があるそうだ。』

 

そう言い端末を取り出した。そして端末からホログラムによってジェイソンが使っている傭兵支援システム【レイヴン】のアイコンが映し出されていた。

 

《お久しぶりです、皆さん。そして初めまして、連邦生徒会所属シャーレの先生。私は傭兵支援システムのメインOS、エアです。》

 

「久しぶり!エアちゃん!」

 

「久しぶりだねー、エアちゃん。」

 

「ん、久しぶり。」

 

「お久しぶりですね、エアちゃん⭐︎」

 

「久しぶりね、エアさん。」

 

「お久しぶりです、エアさん。」

 

「えっと、初めましてエア……さん?」

 

《エアで構いません。さて、早速ご報告といきましょう。》

 

機械的な口調でエアは淡々と自己紹介をする。しかし言葉の節々から何か人間臭いものを感じる。

 

《以前より交渉していた市街地エリアの土地の購入が成立しました。》

 

瞬間アビドスの面々から歓声が揚がる。

 

「あれだけ渋られてたのにすごいよ、エアちゃん!」

 

「ほんと、のらりくらりと何か理由をつけて交渉を断られてたもんね。私だったら途中で絶対キレてるよ……。」

 

《ありがとうございます。明日、書面にてサインをすることでこの交渉は成立とされるようです。サインはマスターが記入に行く手筈となっています。》

 

「ん?マスター?」

 

『ああ、俺のことだ。こいつどこで学習してきたのか知らんが俺のことをマスターと呼んでるんだ。とりあえず明日だな、分かった。』

 

「というか、土地を買う交渉はしてたんだね。」

 

「はい、先ほどお見せした地図の通り私たちが主張できる自治区はこの周辺と辺境の土地のみです。つまりアビドスの中心街は既にカイザーの手に渡っています。借金の返済をしつつ街の復興も少しずつ行いたいのですがそれらも自治権がなければできません。ということで毎月私達で稼いだお金の3割程を貯金していたんです。そしてつい数か月前、中心街全域を購入することが可能な額が溜まったため交渉に移りました。その際にエアさんが交渉を行うと申し出てくれたんです。」

 

《以前より「交渉」というものを学習していましたので、実践してみたく手を上げさせてもらいました。皆様、この私に任せていただきありがとうございます。》

 

「大丈夫。エアはちゃんと成果を出した。」

 

「そうですよー。むしろエアちゃんに頼んで大正解でした☆」

 

《感謝します。交渉は明日の朝9時からです。座標は後程送るとのことです。》

 

『了解した。さて、今日ももう遅い時間だ。各自解散としよう。』

 

こうしてドタバタな一日は幕を閉じた。

 

==========

同日深夜 とあるビジネスビルのオフィス

 

「……はい……ええ、もちろんです。アビドスは必ず墜として見せます。ですが、もうしばらくの時間が必要です。……ええ、全力を尽くさせていただきます。……はい、失礼します。(ガチャ)……。まずい……。一刻も早くアビドスを落とさねば私は失脚一直線だ……。プレジデントの堪忍袋ももう限界だ……。何か妙案は……。」

 

力なく受話器を置いたカイザーPMC理事は嘆いていた。何があったかと言えば、アビドスを墜とすどころか借金の返済が順調に進まれている現状をカイザーコーポレーションのトップ、カイザープレジデントから直々にお叱りを受けていたのだった。

いや、お叱りなんて生ぬるいものではなく脅しだった。アビドスを墜とせないなら理事の座から引きずり下ろす。端的に言えばそう言われたのだ。

最早一刻の猶予もない理事は考えるしかなかった。しかし思い浮かばない。妙案とはそう簡単に出てくることはない。答えがドアから入ってくる訳でm

 

コンコン

 

「こんな時間に誰だ。入れ。」

 

理事がそう告げると入ってきたのは市街地迷彩の施されたオートマタ4人だった。

 

「調子が悪そうですが大丈夫ですか?」

 

「ああ、心配には及ばんさ、班長。で、何か報告か?」

 

「は!偵察班より報告いたします!」

 

班長と呼ばれたオートマタ含む4名、偵察班*1の面々は敬礼をしつつ報告を行っていく。

 

「ーーー利息の返済も毎月通りきちんと支払われておりました。また、最近この二人の男がアビドスと行動を共にしています。」

 

そう言い班長は端末で2枚の写真を表示した。

 

「右は先日着任した連邦生徒会の部活、シャーレの顧問の先生です。」

 

「ああ、報告書を読んだが取るに足らんな。銃弾一発で沈むやつなど、不都合が生じればすぐに始末できる。」

 

「それがこの男、戦闘能力は皆無ですが部隊指揮能力は我々カイザーPMCのどの部隊長よりも秀でています。以前調べろと言われたアビドス巻き返しの原因の4割はこの男です。」

 

「なるほど。それは興味深い。認識を改めればならんな。それで?残りの6割は何なんだ?」

 

「2割はアビドス高校の生徒会長小鳥遊ホシノ。4割は左の男です。」

 

「ふむ。小鳥遊ホシノは以前から要警戒対象だった。大方シャーレが弾薬を支援したことで縛りが解放されたか。で、左の男はなんだ?見たことないぞ。」

 

「左の男はシャーレとともに突如として現れた傭兵です。名はジェイソン・ボーヒーズ。以前までは都市伝説上で呼ばれてた名で関係性は精査中です。」

 

「傭兵か……。シャーレが護衛で雇ったのか?だがポッと出の傭兵がシャーレと同等の被害を出しているのはなぜだ?」

 

「理由は単純です。いくつか戦闘している様子を記録しましたがはっきり言って小鳥遊ホシノと同等かそれ以上の驚異度と言って差し支えない戦闘能力をこの男はもっています。データは後程送らせてもらいます。」

 

そう聞き理事は固まる。小鳥遊ホシノと同等かそれ以上の驚異度。それすなわちカイザーPMCが総力をもって対処しなければならないレベル。そんな存在がなんの前触れもなく現れたのだ。無理もない。

 

「クソッ!!なぜだ!なぜアビドス如きにそんな戦力が集うのだ!」

 

「安心してください、理事。まだこちらの手札がないわけではありません。」

 

今まで絶対対処不可能な奴らを相手するクソゲーをしていたことを知った理事は癇癪を起した子供のようにキレ始めた。

そんな理事を落ち着かせるべく班長が口を開く。

 

「こちらをご覧ください。」

 

そう言い理事に端末を手渡す。

 

「…………。ふ、ふふ、ふははははははは!!!!素晴らしい!素晴らしいぞ班長!この手札は使える。さすがは我がカイザーPMCが誇る偵察班だ。パーフェクトな働きだ!」

 

端末の映像を確認した理事は先ほどとは打って変わって大興奮で喜んでいた。一体その端末に何が映っていたのか……。

 

「感謝の極みです。」

 

「見てろよアビドス。今までの屈辱、晴らさせてもらうぞ……。」

 

そう言い理事は自分のスマホを操作し始めた。

 

==========

 

ブラックマーケットの簡素なオフィス

 

「おっはよ〜!」

 

「……おはよう……。」

 

ここは便利屋の借りているオフィスである。そこの主たるアルはげっそりとした様子で寝室から出て来たムツキに返事をする。

 

「うわっ!アルちゃん大丈夫?徹夜でもした?」

 

「ちゃんと寝たわよ……。はあ、ちゃんと寝たけどあまりにも睡眠の質が悪くて……。」

 

「アルちゃん悩み事?計画はしっかり立てたじゃん。今回は数の暴力と地の利でアビドスを誘き出してコテンパンにする。ジェイソンさんは私たちが相手して時間を稼ぐ。余程のことがないと失敗しないと思うけどなー。」

 

そう、彼女達は今回前回の2倍近い人数の傭兵を雇い、罠を張った場所でアビドスを叩こうと考えている。ある意味前回自分たちがやられたことの意趣返しである。

ちなみにハルカはその罠を仕掛けに出掛けている。彼女は普段から暴走したりどれだけ撃たれても立ち上がるタフさに目が行きがちだがトラップ、特に爆発系のスペシャリストでありそのレベルはSRT生の技術をも凌駕する。

 

ガチャ

 

「た、ただいま戻りました。」

 

「おかえり、ハルカ。お疲れ様。」

 

「主要ポイントに爆弾を埋めておきました。対戦車地雷を改造して威力も上げたやつなのでこれで全部吹き飛ばせると思います。後は、このボタンを押すだけで……。」

 

そうこうしていると、トラップを仕掛け終わったハルカが帰って来た。何か恐ろしいものを埋めていた気がするが気のせいだろう……。

 

「お帰りなさい、ハルカ。……はあ。」

 

「んもー!そんな死にそうな顔するくらいならクライアントから手付金もらってそれを資金に充てればよかったじゃん。」

 

「ムツキ、社長は何を言っても手付金は絶対貰わないよ。貰ったらクライアントの命令に従わないといけなくなるかもしれないからね。」

 

「その通りよ、カヨコ課長。華麗に仕事を終えてから依頼料を受け取る。この順番が崩れたら、私達が追求するビジョンは達成できないの。」

 

「ビジョン?そんなのあったっけ?」

 

「あるわよ!法律と規律に縛られない、ハードボイルドなアウトロー!それが便利屋68のビジョンでしょ!」

 

「はあ……。そこまでプレッシャーを感じるなら、全部投げ捨ててゲヘナに帰るのも手だよ、社長。」

 

「はあ!?プ、プレッシャーだなんて言ってないわよ!ただ……ちょっとだけ……。」

 

「うーん、今更帰るのは無理なんじゃ?風紀委員会の奴らが黙っちゃいないよ?」

 

実際、彼女達便利屋68はゲヘナで指名手配されている。彼女達が風紀委員会の総力と対決したら勝つこと不可能だろう。その理由の9割9分を占めているのが現風紀委員長、空崎ヒナである。彼女の実力はゲヘナにおいて最強であり、キヴォトスでも1、2位を争う。つまり、現ゲヘナの戦力の大半を占めているのが彼女であり、言い換えれば彼女のいない風紀委員会は烏合の衆である。

 

「……。今更ゲヘナには帰らないわ。かと言って……はあ。」

 

「ア、アル様。大丈夫ですか?」

 

「もー、分かった分かった。つまらない話はこれくらいにして、アルちゃん。ご飯食べに行こうよ。どうする?この前の柴関行く?」

 

「また?」

 

「気にしない気にしない。バイトちゃんは午後から入るみたいだし、鉢合わせなければ問題ないんじゃない?」

 

「まあ……美味しかったしね。とにかく、社長を元気づけないと……。」

 

「決まりー。そうと決まれば早速出発しよー♪」

 

こうして便利屋一行はアルを連れて事務所を後にした。

 

==========

銀行強盗の翌日 アビドス高校対策委員会教室 先生side

 

波乱の1日から翌日、私はアビドス高校の対策委員会の教室に来ていた。

そこには教室を掃除するノノミとアビドスの制服に身を包んだユメがいた。

 

「あっ!おはよう先生!」

 

「おはようございます先生。」

 

「おはようユメ、ノノミ。えっと……。」

 

「ん?どうしたの先生?私を見つめちゃって。」

 

「いや……なんでユメは制服なのかなって思ってね。」

 

「あー、そのことね!別に大した理由じゃ無いんだけどね、掃除するのにスーツだとやりづらいから着替えただけだよ!あとは久しぶりに着たかったからかなー。どぉ?もう2年前に卒業しちゃってるけどまだ似合うかな?」

 

制服姿のユメに困惑していると、本人から説明された。

改めてその姿を見るが、特に違和感はない。

なんなら在校生と言われてもおそらくなんの疑問も持たないだろう。

 

「とても似合ってるよ。在校生ですって言われたら信じちゃうかも。」

 

「そうです。とっても似合ってますよ、ユメ先輩!」

 

「えへへ//ありがとう、ノノミちゃん、先生。」

 

ユメは照れながらその場でクルクルと回っていた。言わずもがな、とても嬉しそうだ。

 

「そう言えば、掃除の最中だったんだよね。手伝うよ。」

 

そう言い私はロッカーに収められていた箒を取り出す。

 

「ありがとうございます。たまに掃除しないとすぐに砂が溜まってしまうので助かります。」

 

「ほんとそうだよね。天井、どれだけ修理しても絶対どこかから砂が落ちてきちゃうからね……。せっかくだし後で生徒会室も掃除しよっかな。」

 

「そうですね。最近は使ってませんでしたしかなり溜まっちゃってるかもしれませんね。」

 

「そういえば前に聞いた話*2だと昔は生徒会室をメインで使ってたみたいだけどなんで今はここをメインで使ってるの?」

 

「そうですね~。まず対策委員会が設立したのは私とシロコちゃんが入った後なんです。もともとは生徒会室で業務をしつつ廃校対策を練っていたのですが、公私を分けると言いますか、業務は生徒会室で対策委員会関係はここでやろうということになり二か所の教室を使うことになりました。ですがいつの間にか生徒会関連もこちらでするようになっちゃいましたね。」

 

「ホシノちゃんがいちいち移動するのが面倒だー、って言ってたから多分それが原因かな!」

 

「はは!ホシノらしいね。」

 

教室の床を掃きながら二人といろんな話を聞いた。ユメの卒業式の話、ノノミがアビドスに入るまでの話、ノノミとシロコの入学式の話 etc……

聞いた感想としてはどれもジェイソンがジェイソンしていた。

その話を語るユメとノノミは楽しそうに、そして幸福感に溢れていた。

ジェイソンはやはりすごい人だ。アビドスの子達を見れば分かる。彼は確かに彼女達の心の支えになっている。

私も生徒達の心の支えや拠り所に慣れるくらい立派な大人を目指さなければ、そう改めて心に誓う。

 

「ジェイソンさんと言えば、そろそろ商談のお時間ですね。商談、成立するといいのですが……。」

 

「ジェイソンさんが行ったんだからきっと大丈夫だよ!私たちは信じて待ってよ!」

 

「そう言えば他のみんなはどうしたの?」

 

「本日は自由登校の日ですので、皆さんそれぞれやりたいことをされているのではないですかね。」

 

「セリカちゃんはバイトでアヤネちゃんはお勉強、シロコちゃんは多分ライディングに行ってるのかな?ホシノちゃんは用事があるって言ってたね!」

 

「久しぶりのんびりできる日ですからね。私達も生徒会室の掃除が終わりましたらお茶でもしましょう♪」

 

「いいね!よーし、残りの掃除も頑張ろう!」

 

「はい!」

 

「おー!」

 

==========

アビドス市街地 柴関ラーメン ジェイソンside

 

エアに送られて来た座標こと柴関ラーメンの個室にいるジェイソンです。

いや、俺も最初見た時目を疑ったよ。てっきりカイザーコンストラクションの本社にでも呼び出されるもんかと思ってたんだけど……。*3

まあ座標は間違いなくここだった。

指定された時間の30分前に到着したけど、その時にはもう商談相手は到着していたらしく、大将にこの個室に案内されたってわけだ。

んで、その件の商談相手は目の前にいるこの獣人だ。

推定20代半ば、ピチッとスーツを着こなした細身でメガネをかけたおとなしめの雰囲気のチーターの獣人。

 

《虎永 矢尾屋(とらなが やおや)。年齢25歳にしてカイザーコンストラクションの理事に就任したエリートです。つい先日、前任が不祥事で失脚し、その後釜として就任しました。さんざん渋っていたはずなのに、急に交渉が成立した理由はそれでしょう。》

 

そうこうしているとエアが目の前の獣人、矢尾屋の簡単な説明をしてくれた。

いや待てい!

理事ま?営業の人とかじゃなくて?え?理事……?

 

「本日はわざわざ起こしいただきありがとうございます。本当は私はアビドス高校に直接伺いたかったのですが、アビドスの皆さんにとってカイザーはいいイメージはないと思いますのでこちらで行う運びとなりました。」

 

いや、めっちゃ紳士やん!

偏見しかないけど、カイザー系列のトップとか学生たち見下してるイメージしかないからめっちゃびっくりしたわ。

まあ演技の可能性もなくはないけどね。

 

『いや、むしろこちらが礼を言うべきだ。わざわざ遠方からすまない。彼女たちの考慮も、感謝する。しかし、なぜここ(柴関)なんだ?』

 

「なるほど。これが噂の感覚ですか。なかなか興味深いものです。そしてここにした理由ですが、常連でしてね。たまにこのあたりに来ることもあるのでよくお世話になっているんですよ。ですので大将さんに今回は契約の場としてこの店の個室をお借りしました。さて、さっそく本題と行きましょう。」

 

そういい矢尾屋は一枚の書類を取り出す。

うん、常連だったんだ……。

というかカイザーはこの人に対してアビドスで何しようとしてるかとか説明してないのか?

絶対売ったら不利になると思うんだけど。

まあ、こっちとしては願ったり叶ったりの状況だから黙っとくけど。

 

「本日の商談はここら周辺の土地の購入ですね。こちらの書類にサインと振込関係のことを記入していただくことで交渉は成立といたします。」

 

そう説明され、書類をしっかり読み込む。相手はカイザーだからな!騙されているかもしれないと思って挑まなければ。

とは言ったけど特に怪しいとこはなし!

じゃ、ペンをとって書きますか。

 

「用心深いのは良いことです。キヴォトスでは契約は重要な意味を持ちますからね。一度結んでしまえば簡単には撤回できない。仮に破れば、待つのは恐ろしい結末でしょう。さて、確認しますね。」

 

俺キヴォトスにきて2年たってるんだけど。

なんでそんな常識を意味深に語ってるん?あれか?中二病なんか?

 

「ふむ、不備はございません。商談成立ですね。」

 

そう言い矢尾屋はこちらに手を差し出してきた。

意外とすんなりといってしまったが……大丈夫かな?

まあいいか!

 

『ああ、交渉に応じてくれて感謝する。これで、復興も進められる。』

 

こちらも手を取り握手をする。

すると、

 

「お待ちどうさん。紫関ラーメン大盛りとモツちゃんぽんだ。」

 

頃合いを見たかのように柴大将が食事を運んできてくれた。

 

『ああ、ラーメンが俺だ。ありがとな大将。』

 

「ちゃんぽんが私ですね。いつもありがとうございます。」

 

「ゆっくりしていってくれ、ジェイソンさん、矢尾屋君。」

 

そう言い大将は個室を後にした。

いや、なんで一緒に食事することになってんの?

別に嫌なわけじゃないんよ。人当たりはいいし、話してて不快じゃないし。

でもさ、一応俺とカイザーの要人が仲良く食事してるのはまずい気がするんだ、うん。

 

「ふう。予想よりも早く交渉を終えることができましたから合法的にサb、ん˝ん˝ん、失礼。ゆっくりと食事できます。」

 

こいつナチュラルにサボるってい言いかけたな……。 

というかほんとにカイザーコーポレーションからなんも言われてないんだな……。

もういいや。食べよ。

壁際の箱から割りばしを取り出し中心で二つに割き麺を持ち上げる。

 

「いやはや久々に来ましたがここのちゃんぽんは相変わらず絶品ですね。このモツがね、いい仕事してるんですよ。」

 

『ちゃんぽんが好物なのか?』

 

「ええ。あっさりしていて野菜もたくさん食べれますからね。少々味が濃いのは苦手なので私は基本ちゃんぽんしか食べないのですよ。」

 

はえー。

何気にちゃんぽん食ったことないし今度食ってみるか。

……そういえばなんか忘れてる気がするような……。うーんなんだったっけ?なんか重要なことだった気がするんだけど……

 

「箸が進んでいないようですが大丈夫ですか?」

 

『あ、ああ、少し考え事をしていた。』

 

ま、いっか。

食べてれば思い出すべ。

 

大男食事中

「ふう、おそ松様でした。」

 

『ご馳走様だ。』

 

「さて、大事な商談も済みましたし、もし宜しければ少々お話に付き合っていただいてもよろしいでしょうか?」

 

ん?何故?

一刻も早く会社戻った方がいいんじゃ……

 

「ああ、安心してください。ここからはカイザーコンストラクションの虎永 矢尾屋ではなく、ただの猟豹 八百屋(りょうびょう やおや)ですので。」

 

………は????

ちょっと待って!猟豹??

え?!八百市の親族?!

 

「父は最近は元気ですか?」

 

父!?!?

Are you his son?

あの人一言もそんなこと言ってなかったぞ!

というかなんでアビドス消そうとしてるカイザーに入ってるんだよ!

あっかん!脳みそショートする……

 

「おっと、少々早とちりが過ぎましたね。はてさてどこから説明したものか……。」

 

どーもナレーションです。意識をどっかにやったジェイソンに変わって進行していきますです。

虎永 矢尾屋こと猟豹 八百屋によって投下された巨大爆弾によってジェイソンは宇宙へと飛び立った。

八百屋は目の前で頭宇宙と化した大男が意識を取り戻すのを一旦待つことにした。

 

しばらくして

 

『す、すまん……。少し意識を飛ばしてしまった……。』

 

「いえいえ。急に話を持ちかけたのは私ですし、お気になさらず。」

 

『"どう言うことだエア?!こいつは虎永じゃないのか?"』*4

 

《理解不能……。再検索をかけても同じデータしか得られません……。……連邦生徒会のセントラルネットワークから猟豹 八百屋のデータを検索。過去に虎永 矢尾屋とデータリンクを行った形跡を確認。かなり巧妙に形跡が隠されている為かなり高いハッキング技術が使用されています。》

 

え?連邦生徒会のサーバーにハッキングしたの?俺でも厳いのに?

 

「私の父こと猟豹 八百市は現在は小さなスーパーを経営していると存じています。ジェイソンさんにお世話になっていることも、です。私は諸事情で勘当されていますので父の様子は大将さんや近所の方々から聞くことしかできないのですよ。」

 

なるほど、道理で八百市から聞かなかったわけだ。

にしても勘当ねぇ……。シビアな内容だから聞くことはしないけど、何やったんだ?

ま、質問には答えるけどさ。

 

『今も元気にスーパーで働いてるよ。この前もアビドスの歓迎会の食材を仕入れてくれたしな。こちらも世話になっているよ。』

 

「そうですか。元気なら安心です。そろそろ年ですから心配なのですが顔を出すと追い返されてしまうので……。最近は顔を合わせられていないのですよ。」

 

淡白な反応に見えるが八百屋の顔は悲しそうだ。本気で心配しているのだろう。

今度八百市に聞かねえとな。

何故この親孝行な息子を勘当することになったのか。

よし、俺も落ち着いてきたし質問するか。

 

『じゃあ俺からも聞きたいことがある。なぜ偽名を使う?』

 

「そうですね。どこからお話しましょうか。」

 

え?そんな深い理由なの?

 

「話は私がまだ生まれるよりも前にさかのぼります。ジェイソンさんはこのアビドスの歴史はご存じですか?」

 

もちろん知っている。アビドス復興のために図書室の資料は片っ端から読み漁ったから歴史なんてアビドスが誕生したころらへんから知っている。

というか、この質問が来るってことは八百屋はアビドス出身か。

で年齢から逆算して生まれたころって言うと……あ……。

 

『ああ、知っている。生まれるころというと、その……。』

 

そう返答するが口ごもってしまう。なぜなら

 

「ええ、アビドスが衰退を始めたころです。」

 

『やはりか……。幼少期は大変だっただろう……。』

 

およそ27年前、アビドスでは大規模な砂嵐に襲われた。アビドス生徒会は多額の資金を投じて砂漠化を止めようとするが効果はなかった。シンボルであった大オアシスは涸れ、広大な市街地は砂に呑まれ、多くの生徒が、市民が消えていった。ここまでが本編で語られたアビドスの歴史だ。

ゲームじゃ、アビドス高校にスポットが当たってたが、残った市民たちも悲惨だった。人口が流出したことでアビドスの経済グラフは右肩下がりどころか絶壁となってしまった。当然市民の収入は激減し多くの者が破産し人口減少に拍車をかけた。

八百市は残れているあたり何とか耐えたようだが、生活は苦しかっただろう。

 

「おっしゃる通りです。父は元々不動産の会社を経営していたのですがアビドスの土地の価値が地に落ちたことで破産。しばらくは貯蓄や貴重品を売り払って耐えていたようです。そしてその家が混乱している最中に生まれたのが私でした。」

 

これは前世でも聞いたことのある話だよな……。

確かバブル崩壊の時の話だったっけな。

 

「ですが両親は私に決してつらそうな顔を見せず、私は何不自由ない生活を送れました。」

 

ほんとに親が大好きなんだろうな……。表情の変化は少ないけど過去のこと話してる顔は楽しそうだし。

なおさらカイザーに入った理由が分からんな……。

 

そんなこんなで考察を深めていると、個室の外から、

 

「友達なんかじゃないわよーーーー!!

 

なんか聞き覚えのある(Unwelcome Schoolが聞こえそうな)声が障子を貫通して聞こえてきた。

なんだなんだ?

と、八百屋に失礼しつつ障子を開け外をのぞいたら──

 

ダンッ!!

 

机にこぶしを叩き付けてこれじゃないって顔してるアルと便利屋68メンバーがいた。

 

あら便利屋のみんなじゃん。

ん?便利屋……紫関…………

 

あああああああああ!!!!

やばい!早くハルカ止めないとぉぉぉぉ!!

 

「分かったわ!!何が引っ掛かってたのか分かったわ!問題はこの店よ、この店!」

 

「!?」

 

「どゆこと!?」

 

「私たちは仕事しにこのあたりに来てるの!ハードボイルドに!!アウトローっぽく!!なのに何なのよ、この店は!お腹いっぱい食べられるし!!あったくて親切で!話しかけてくれて、和気あいあいで、ほんわかしたこの雰囲気!ここにいると、みんな仲良しになっちゃう気がするのよ!!」

 

「それに何か問題があるの?」

 

「ダメでしょ!!メチャクチャでグダグダよ!私が一人前の悪党になるには、こんな店はいらないのよっ!!私に必要なのは冷酷さと無慈悲さと非情さなの!こんなほっこり感じゃない!!」

 

まずっ!

ハルカがスイッチ構え始めた!!

ちょっと待てい!!!

 

『待て!』

 

思わず飛び出して便利屋を止めに入る。

 

「ジェ、ジェイソンさん!?」

 

「おー、すごいタイミングだね。」

 

「ど、どうしますかアルさま!う、撃ちますか!?」

 

「待ってハルカ。戦うにしてもここだと分が悪い。今は堪えて。」

 

と、とりあえずハルカは止まったか……。

ああ……よかった……。

……はあ~、ちょっとお説教だな

 

「な、なんの用かしらジェイソンさん。」

 

『さっきの発言、聞き捨てならんな。』

 

少し怒りのオーラ含んだ声でお説教を開始!

 

『お前がアウトローを目指すのもハードボイルドを語るのも勝手だがな、それで思い通りにならない現状を他人のせいにするのはいただけないな。』

 

「うぐっ!?」

 

『ここは大将が20年以上かけて育ててきた大将の大切な居場所だ。その場所を個人の勝手でいらないなどと、アウトロー以前に人として失格だ!』

 

「うぐはっ!?」

 

大人気ないのは重々承知してるけど、流石にあの発言は看過出来んからな。

正論パンチで殴らせてもらうよ。

 

「おやおや、お知り合いですか、ジェイソンさん。」

 

『まあ、知り合いではあるな。敵対していることを除けばな。』

 

「? お兄さんは誰なの?」

 

「私ですか?私は虎永 矢尾屋。カイザーコンストラクションの理事をしている者ですよ。」

 

「え?!理事?!しかもあのカイザーコンストラクションの?!」

 

「最近理事が変わったのは知ってたけどこんな若い人だったのね……。なぜアビドスに……?」

 

「なななな?!なんですってーーー!!!」

 

ムツキは目の前に大物がいることに、カヨコはそんな大物がアビドスにいることに、アルちゃんはお決まりのセリフでそれぞれ驚きの声を上げた。ハルカはオロオロしてた。

 

「私は商談のためにこちらに伺いました。現在カイザー名義となっていたここら一帯の土地をアビドスに売り渡すための、です。」

 

「なるほど、そう言うことだったのね。」

 

「アルちゃんよかったね。ジェイソンさんが止めてなかったら私たち色んな意味で無事じゃ無くなってたよー。」

 

ムツキがハルカの右手を指しながらそう言う。

ハルカの手には未だに起爆装置が握られており、それを確認したアルは例の顔になった。

やっぱおもろいな、この子。

ふぅー、とりまOKか……。

いやよかったよほんと。友人の店が吹き飛ぶのは見たくないからね。

これで一見落ちゃk

 

《警告!!北東3kmから所属不明の集団の多数の迫撃砲の発射を確認。砲弾の種類を確認。50mm迫撃砲。着弾予測地点は……この場所です!着弾まで10秒。すぐに伏せてください!》

 

突如自分の端末からエアの声が響く。

 

「え?!え?!何?!何が起きてるの?!」

 

「50mm迫撃砲……まさか?!」

 

『大将!!八百屋!!伏せろ!』

 

八百屋を抱えて大将のところにテレポートし伏せた二人に覆い被さる。

瞬間、轟音と共に多数の迫撃砲弾が柴関に直撃する。

 

ドゴゴゴゴゴゴーーーーン!!!

 

ハルカの設置した地雷に誘爆し大爆発が起こった。

そして

 

 

 

柴関ラーメンは跡形もなく消し飛んだ。

*1
前に言ってた偵察役はこいつら

*2
アビドス過去編

*3
本来は建築部門のみだがこの世界では不動産部門も担っている

*4
このタイプの鍵括弧は特定の相手にのみ考えていることが伝わる(周りには聞こえない)




柴関はどうやっても爆破される運命からは逃れられないようだ……。

今週末はハフバの発表あるのかな?なんにせよ楽しみですね!
コメントや高評価をもらえると作者が喜びます!
ではまた次回、お会いしましょう!

皆さんにお聞きしたいのですが4000~5000字の短めと7000~8000字の長め、どちらの方が読みやすいですか?

  • 短めの方
  • 長めの方
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。