なんかジェイソンの見た目と能力持って転生したのでハッピーエンド目指して頑張ります   作:YONATSU

9 / 12
いつの間にかUAが11000超えててひっくり返りそうになったYONATSUです。見てくださっている皆様、本当にありがとうございます!これからもこの作品をよろしくお願いします!
では、本編どうぞ!


銀行強盗

ブラックマーケットのどこかの簡素なオフィス

 

プルルルル……

プルルルルルルルル……

 

ここは便利屋が借りているオフィス。そこに固定電話の着信を知らせる音が鳴り響く。

 

「アルちゃん、何してんの?電話でないの?」

 

「……。」

 

ムツキがアルに問いかけるがその顔は険しい。

 

「その表情……もしかしてクライアント?」

 

「うわ、そりゃそんな顔にもなるわ。失敗したって報告しないとじゃん?」

 

電話相手を聞いてムツキも顔を顰める。

 

「アル様……」

 

「……くっ。(ガチャ)はい……便利屋68です。」

 

少女説明中

 

「……。ふむ、興味深い報告だ。で、実戦はいつだ?まさかあれが実戦だったなどとほざくつもりじゃあるまい?私が聞きたいのは勝利の報告だけだ。それを聞くまで報酬は渡せんぞ。」

 

「ええ、もちろんそのつもりです。実戦はすぐにでも行う予定ですので、……はい。お任せください。(ガチャ)」

 

アルが受話器を置き顔を上げるとそこには唖然とするカヨコとムツキ、状況が分からずオロオロするハルカがいた。

 

「ねえ社長、さっきのやつ本気で言ってる?弾を買う金はおろか、私たちのご飯を買う金もないんだよ。」

 

「……あのクライアント、詳しくは分からないけど、かなりの大物よ。この依頼、失敗するわけにはいかないわ。」

 

「でも、私たちアビドスの連中はおろか、あの仮面の人にすら勝てなかったんだよ。私達だけじゃ無理だよ。」

 

「そういえば、あの仮面の人について調べてみたんだけど、それっぽい情報あったよ。これ見てみて。」

 

そう言いカヨコは一束の資料をデスクに置く。

 

「おー。さすが元情報部だね。仕事はやーい。」

 

「その話はしないでっていってるでしょ!それよりこの資料に書いてることがほんとなら十数人の傭兵を雇ったくらいじゃどうにもならないよ。」

 

「ふーん。カヨコちゃんにそこまで言わせる人って相当だね。どれどれ、名前はジェイソンさんっていうんだ。少なくとも確認されてる経歴はー、えっ?!」

 

ムツキは資料のある場所を見て固まってしまった。

 

「あ、あの……、ムツキ室長……大丈夫ですか?」

 

「……あっ、大丈夫だよハルカちゃん。それでさっきの続きなんだけど……たった1週間で1万人近くの指名手配犯を捕まえた……もうこの時点で真偽を疑っちゃうよ、これ。それにこの人2年前に壊滅したアルカード一家の殲滅作戦にもいたみたいだね……。」

 

瞬間、アルの顔が固まる*1

 

「な、ななな、なんですってーーーーー!!!!」

 

「おー、アルちゃんはいつも通りだね。というかなんで私達こんな大物今まで知らなかったんだろう?」

 

「この人キヴォトスに戸籍ないみたいだから、今までは都市伝説扱いだったみたい。最近D.U.に現れたこと*2で情報が集まって来たらしい。あの【静寂の1週間】の犯人だったのは予想外だけど。」

 

「あの……、私……あまり頭が良くないので分らないのですが……つまりどういうことなんですか?」

 

「一言で言うなら、この人風紀委員長かそれ以上の実力者だよ。」

 

カヨコの一言で全員に緊張が走る。風紀委員長こと空崎ヒナと何度も戦ったことのある便利屋だからこそこの言葉の重みが違う。彼女抜きの風紀委員会であれば簡単に撃退できるが、ヒナは次元が違う。便利屋が全員本気を出しても逃げられたのは数回だけ。すなわち今の彼女たちがジェイソン相手だと足止めが精いっぱいである。

 

「だそうだけどアルちゃんどうする?」

 

「ふふ、ふふふふふふ……愚問よ、ムツキ。勝てないと分かって逃げるのはアウトローじゃないわ!それに今回の依頼はアビドス高校の制圧。何も私達がそれをする必要はないわ。私達が彼の足止めをしている最中に傭兵達にアビドスの攻略を任せればいいのよ!」

 

「でもでもー、さっきも言ったけど今の私達お金ないよ?少なくとも前回の3倍はいた方がいいんじゃない?」

 

「そうだね、今の稼ぎで傭兵を雇うには、全員あと1年働かないと……。」

 

「その必要はないわ。融資を受けるのよ。」

 

「え?でもアルちゃんはブラックリスト入りしてるでしょ。」

 

「ち、違うわよ!私は指名手配されて口座が凍結されただけ!」

 

「そうだっけ?……あっ、そうだった。風紀委員会にやられたんだよね。これじゃあ中央銀行に行っても門前払いだろーね。」

 

「……はぁ。」

 

「うるさいってば!方法は他にもあるんだから!見てなさいよ、アビドス。このままじゃ終わらせないんだから。」

==========

とあるビジネスビルのオフィス

 

バキィ!

 

カイザーPMC理事はキレていた。それはもうデスクを真っ二つに叩き割るくらいにはブチギレていた。あまりにも計画がうまくいかず彼の堪忍袋の緒と胃*3はひん死である。

 

「くそっ!くそっ!くそっ!なぜだ!なぜすべてがうまくいかんのだ!監視役たちのデータが間違っていたとでもいうのか。いや、あいつらに限ってあり得ん!じゃあなんだ、イレギュラーが起きたとでもいうのか?……はぁ~、一度CPU()を落ち着かせよう。」

 

理事はコーヒーを入れなおしつつ状況を整理する。

 

「思えば二年前からおかしくなったのだ。アビドスの連中が急に借金の返済を始めたのが皮切りだったか……。直後に黒服がこちらと手を切った(・・・・・・・・・・・)。意図の読めん警告を残して。そこから二年間、あらゆるいちゃもんをつけて利息額を上げたが特に返済される借金の額が変わることはなかった。そして強硬策に出てヘルメット団と便利屋68を仕向けたがことごとく失敗……。(ミシミシミシ……バキン!)……これ以上考えてもストレスが溜まるだけだ。もう一度監視役を送るとしよう。」

 

再びこみ上げてきた怒りの犠牲になったデスクだったものを見ながら理事はそう結論付けた。

 

「このデスクはどうしたものか……。」

 

==========

ブラックマーケット ジェイソンside

 

はいっ!というわけでヒフミ案内の元ブラックマーケットを数時間歩き回ったわけだが特に成果なし

 

「はあ……しんど。」

 

「ブラックマーケットってホント広いんだね!」

 

「なんでユメ先輩はそんなに元気なんですかね……。おじさんは腰も膝も悲鳴上げちゃってるよー。」

 

「えっ……ホシノさんはおいくつなのですか……?」

 

「ほぼ同年代っ!」

 

お決まりのおじさんトークをかましつつ歩いていると、

 

「あら!あそこにタイ焼き屋さんが!」

 

「あれ、ホントだー。こんなところに屋台があるなんてね。」

 

おっ!TAIYAKI!私、大好物だよー

ちな俺はつぶ餡派だ!

 

『ちょうどいい。あそこで一休みしよう。俺が買って来る。』

 

「えっ?ジェイソンさんがまたおごってくれるの!?」

 

『今日は久々の遠出だろ。こんな時ぐらい縛りを感じずに楽しんでほしいからな。たい焼き以外にも食べたいものがあったら言ってくれ。前にも言っただろ、信じられる大人には甘えていいと。』

 

ほな、買いましょうかね

9人分かな?

 

大男購入中

 

もぐもぐ

 

「「「おいしい!」」」

 

「はい、先生も。」

 

「ありがとう、シロコ。いただきます。」

 

「アヤネちゃんも良かったですね!」

 

「”はい!ジェイソンさんのおかげです。ありがとうございます!”」

 

『例には及ばんお前だけ仲間外れはいかんからな。』

 

「ジェイソンは優しいねー。じゃ、しばしブレイクタイムと行こうかー。」

 

==========

十数分後

 

「ここまで情報が無いなんてあり得ません……妙ですね。お探しの銃の情報……。絶対どこかにあるはずなのですが、いくら探しても出てきませんね……。」

 

「販売ルートも購入記録も、何者かが意図的に隠したような、そんな気がします。」

 

「そういえば、ジェイソンがヘルメット団の前哨基地基地で見つけた資料も取引先が消されてた。」

 

「となると、隠してるのは確定なのかな……。」

 

「それはそれで不自然です。ここに集まっている企業は、ある意味開き直って悪さをしていますから、逆に変に隠したりしないんです。」

 

絶対20回どころじゃ無いだろ、ここにきた回数……

どんだけ詳しいんだよ……

 

「"となると、ここの企業じゃ無い表社会で活動する企業が関わってる可能性があるということですね。"」

 

「確かにその可能性はあるわね。でも、一体どこが?」

 

みんな悩んでるねー

ん?あの建物……あ、闇銀行か

ということは、そろそろお出ましかな?

 

ブロロロロロ

 

「ん?あ、みんな!あれ見て!」

 

「あれ? !? あの現金輸送車、さっき利息を渡した人のやつにそっくりじゃない!」

 

『アヤネ、発信機は今どこにいる?』

 

「"少々お待ちください!……皆さん落ち着いて聞いてください、発信機はあの車の位置と一致しています。"」

 

「何でカイザーローンの現金輸送車がブラックマーケットにいるのよ!」

 

「あの建物……、ブラックマーケットに名を馳せる闇銀行です。ブラックマーケットにおける犯罪の15%の盗品があそこに流されています。横領、強盗、誘拐などなど、様々な犯罪によって獲得した財貨が、違法な武器や兵器に変えられてまた他の犯罪組織に使われる……、そんな悪循環の元凶でもあります。」

 

「あ、さっきのオートマタの銀行員だ!書類にサインしてるね。」

 

「そのまま闇銀行に入っていきましたね……。」

 

「なんだか予感が最悪の形で的中しそうだよ……。」

 

「そういえば先生が学校にいたときに言ってた嫌な予感ってなんなの?」

 

「さっきヒフミが言ってたことそのまんまだね。」

 

「そのまんまというと、真っ黒なお金が違法な武器や兵器に変えられる、っということですか?それってつまり……」

 

先生大正解!

そしてこの一連の悪事を一言で表すなら、

 

『マネーロンダリング……。』

 

瞬間アビドスメンバーの目からハイライトがバイバイした

 

「つまりカイザーは私たちに法外な金額の利息を吹っかけてることを自覚してた上で、ジェイソンが一生懸命に稼いだお金を私たちを消すために使っていると……、へぇーー……潰す

 

「いつも現金だけで返済させてきたのはそういうことだったんですね。」

 

「ひぃ……皆さん目がすごく怖いですぅ……。」

 

ヒフミさんがドン引いておられる……

 

「ん、カイザーを襲う」

 

ステイ!シロコさん、それは洒落にならんからやめてくれ……

 

『待て、まだ確定したわけじゃない。早まるな。』

 

少なくとも証拠もない状態でカイザーを襲ったらこっちが不利になるからな

カイザーをボコすイベントはもうちょい待ってくれ!

 

「”つい先ほどあの銀行のサーバーにハッキングしようとしたのですが、すべてのデータがオフラインで管理されているようでダメでした。”」

 

『だろうな。いくらブラックマーケットで影響力を持つ闇銀行とて連邦生徒会にマネーロンダリングの証拠をつかまれたら終わりだ。そのくらいの対策はしてるだろう。』

 

「”何か証拠になるものがあればよいのですが……。”」

 

「あ!さっきサインしてた紙、おそらく集金記録の書類なら証拠になると思います!」

 

おぉー、さすヒフ!

さっきフライングした気がするけどあのセリフの出番だな!

 

「さすが。」

 

「おお、そりゃナイスアイデアだねー、ヒフミちゃん。」

 

「でもあの書類もう銀行の中に行っちゃったよ……。もう手に入れるのは無理だよぉ。」

 

「そうですね……。ブラックマーケットで最も強固なセキュリティを誇る銀行の中、しかもかなりの量のマーケットガードが目を光らせてるでしょうし……。うーん……。」

 

ヒフミは一生懸命考えてくれてるね

ま、現実は非情だけどねー

 

「ここまで来たらもう他に方法はない。」

 

「え?」

 

「ホシノ先輩、ここは例の方法しか。」

 

「なるほど、あれかー。あれなのかぁー。」

 

「……ええ?」

 

「あ……!!そうですね、あの方法なら!」

 

「何?まさか私が思ってるあれじゃないよね?まあ全然やるけど。」

 

「え?ほんとにあれやるの?」

 

「シロコ……「あれ」ってまさかあれじゃないよね?」

 

「……あ、あのう。全然話が見えないのですが……「あの方法」って何ですか?」

 

「残された方法はただ一つ。」

 

シロコは目出し帽を取り出してかぶった

いや、どこにしまってた?それ……

 

「銀行を襲う。」

 

ノルマ達成よし!(現場猫)

 

「はいっ!?」

 

「だよねー、そういう展開になるよねー。」

 

「はいいいっ!!??」

 

「わあ☆そしたら悪い銀行をやっつけるとしましょう!」

 

「えええっ!!??ちょ、ちょっと待ってください!」

 

「はあ……やっぱりそうよね。じゃあとことんやるしかないわね!」

 

「あ、うあ……?あわわ……?」

 

「”……はぁ、了解です。どうにかなる、はず……。」

 

「……。」

 

とうとうヒフミさんだんまりしちゃったよ

そりゃそうだ、助けられていい人たちだと思ってついていったらいきなり銀行強盗企てるようなやべぇグループだとは予想できんて……

というかユメが5番なんだね

 

「ごめんヒフミ。あなたの分の覆面は準備がない。」

 

「うへー、ってことは、バレたら全部トリニティのせいだって言うしかないねー。」

 

うーん、みんなノリノリだねー

ただねー、これはいち保護者として、いや人間として聞いとかないといけないよね

彼女たちの覚悟を……

 

『ホシノ、冗談はほどほどにしておけ。』

 

「あはは、ごめんねーヒフミちゃん。」

 

「い、いえ……。大丈夫です……。」

 

『そしてトントン拍子で話を進めているが俺はそれ(銀行強盗)を許可するつもりはない。』

 

「!? え?どうして?」

 

『確かにお前たちには大義名分がある。だがしかし、お前たちが行おうとしているのは犯罪と何一つ変わらない。お前たちは何のために銀行強盗をする?俺はお前達を、子供から搾取して嘲笑しているクズどもと同じ土俵に立たせるつもりはない。お前たちに罪という責任を負う覚悟があるのか?少なくともさっきの会話からそんな覚悟は微塵も感じなかった。これは正義の執行ではなくただの犯罪だ。もう一度聞く、お前たちに罪を背負う覚悟はあるか?』

 

「「「「「「……。」」」」」」

 

まあこんなこと聞かれたら黙るよねー

勝てば官軍負ければ賊軍なんて言葉もあるけど、結局過程が真っ黒ならどっちも賊軍なんだよね

どんな犯罪にもやっていい理由なんてない

彼女たちが「自分たちの罪を受け入れて、それでも居場所を守るために銀行を襲う」という考えなら許可するけど「自分たちは悪者を倒す正義の味方だから悪い銀行を襲う】という考えなら子供を導く大人として、一人の人間として許可できない

彼女たちには道を踏み外してほしくないからね

 

「ん……私はアビドスを救えるなら罪でもなんでも背負うつもり。」

 

「私もよ!何もできずに居場所を失うなんてごめんよ!それなら罪だろうと責任だろうとなんだって背負ってやるわ!」

 

「うへへー。ジェイソンも意地悪だねー。誰よりも私達がアビドスを思っていること、知ってるくせに。」

 

『ユメとノノミとアヤネも同じか?』

 

コクッ

 

どうやら愚問だったようだな

 

『なら俺から言うことはない。成すべきことを成してこい。』

 

「ヒフミちゃんもごめんね。さっきはああ言ったけど、参加しなくて大丈夫だからね。これは私たちの問題だから。」

 

「いえ、私も参加させてください!皆さんが苦しんでいるのに、手を伸ばせるかもしれないのに何もしないなんて私にはできません!」

 

やっぱこの子普通を自称するには頭のねじ外れすぎじゃない?

 

「物好きな子だねー。ばれたら立場が危うくなっちゃうかもしれないんだよ?」

 

「何十回もブラックマーケットに来ているんだから今更です!」

 

「あはは、それもそうだ。じゃあよろしくね、ヒフミちゃん。あ、でもマスクどうしよ。」

 

「それならこれ使おうよ!」

 

ユメが先ほど買ったたい焼きの紙袋を取り出した

 

「ここをこうして……、最後にこうしたら……できた!はいどうぞ!」

 

ユメが紙袋の目の部分に穴を開け、額の部分に「6」の文字を書いてヒフミに手渡した

 

「ありがとうございます!」

 

で、受け取ったヒフミはそれを被った

ファウストが誕生してしまったか……

 

「ん。完璧。」

 

「見た目はラスボス級じゃない?悪の根源だねー、親分だねー。」

 

「あはは……、私にそこまでの貫禄はありませんよ……。」

 

「それじゃあ先生。例のセリフを。」

 

「これ、教育者として言っていいんだろうか……。ええい、もうやけくそだ!銀行を襲うよ!」

 

==========

闇銀行襲撃 ジェイソンside

 

というわけで、銀行強盗(資料のみ)を決行!

いやはやみんなの覚悟が聞けて良かったよ

これで悪いのはあっちだから自分たちは別に悪くない、とか言われた日にはどうしようかと思ったけど杞憂だったね

 

「”こちらブルー。全員配置についた。”」

 

おっ、シロコから無線が来たね*4

ちな俺は先生の護衛を兼ねてお留守番

もしもの時は出動予定だけどね

 

「了解。みんなくれぐれも本名とか組織名を出しちゃだめだよ!」

 

「「「「”了解!”」」」」

 

「よし、じゃあイエロー。お願い!」

 

「”はい!行きます。”」

 

さあ、作戦開始だ!

 

==========

闇銀行in便利屋 カヨコside

 

融資を受けると聞いてなんとなく予想してたけど、まさかブラックマーケット一の闇銀行とは思わなかったよ。

ここはさすがにあの書類だと通らない気がするんだけど……。

 

「はあ……。」

 

「おっ、どうだった?アルちゃん。」

 

「ダメだったわ……。こんな財政状況じゃ融資はできないって、突っぱねられちゃったわ。」

 

「だっ、大丈夫ですかアル様!?処しますか!?この銀行を処しちゃいましょうか!?」

 

「ハルカちゃーん?ここで暴れたらブラックマーケット敵に回すことになっちゃうからやめてねー?」

 

はあ……。これじゃあ依頼が遂行できない。でも社長がああ言ったならそれを遂行するのが社員の役目。解決策を考えないとね。

 

パッ

 

!? 停電?こんな昼間に一体……

 

「な、何事ですか?」

 

「一体だれが!?パソコンの電源も落ちてるじゃないか!」

 

ダダダダダダダッ!ダダダダダダダッ!!

 

「なっ、何が!うわああっ!」

 

「うわっ!ああああっ!」

 

パッ!

 

あ、復旧した。一体何が起きt……えっ?なんでいるの?

目の前にアビドスの生徒ともう二人知らない生徒が覆面を被って立っていた。

 

「全員その場に伏せてっ!!持ってる武器は捨てて!」

 

「言うこと聞かないと、痛い目にあいますよ☆」

 

「あ、あはは……皆さん、ケガしちゃいけないので……伏せて下さね……。」

 

「ぎ、銀行強盗!?」

 

よく見るとたくさんいた筈のマーケットガードが全員制圧されていた。

 

「ねね、あれアビドスの子たちだよね?」

 

「多分そう。覆面なんかかぶって一体何が目的?」

 

「ねっ狙いは私達でしょうかっ!?それなら返り討ちにしちゃいましょうか!?」

 

「いや、ターゲットは私達じゃないみたい……あの子たちどういうつもり?まさか、ここを……?」

 

いや、さすがにまさか……

 

「非常事態発生!非常事態発生!」

 

「うへ~無駄無駄ー。外部に通報される警備システムの電源は落としちゃったからねー。」

 

「ひ、ひぃっ!」

 

「ほら、そこ!!伏せてってば!下手に動いたらあの世逝きだよ!?」

 

「皆さん、お願いだからジッとしててください……あうう……。」

 

「うへ~ここまでは計画通り!次のステップに進もうー!リーダーのファウストさん!指示を願う!」

 

「えっ!?えっ!?わ、私がリーダーですか?私が!?」

 

「リーダーです!ちなみに私は……。覆面水着団のクリスティーナだお♧」

 

なんか申し訳ないけどダサくない?何?覆面水着団って。

 

「まだクリスティーナ引きずってるの?ていうかいつから覆面水着団になったのよ!?ダサすぎる!」

 

どうやら私の感性がおかしいわけじゃないんだね……。

 

「うへ、ファウストさんは怒ると怖いんだよー?いうこと聞かないと怒られるぞー?」

 

「あう……リーダーになっちゃいました……。」

「監視カメラの死角、警備員の動向、銀行内の構造、すべて頭に入ってる。無駄な抵抗はしないこと。さあ、そこのあなた、少し前に到着した現金輸送車の……。」

 

「わっ、分かりました!何でも差し上げます!現金でも、債券でも、金塊でも、いくらでも持って行ってください!!」

 

「そうじゃなくて……集金記録を……。」

 

「どっ、どうぞ!これでもかと詰めました!どうか命だけは!!」

 

「あ……う、うーん……。」

 

「あの、ブルー先輩!ブツは手に入った?」

 

「あ、う、うん。確保した。」

 

「それじゃ逃げるよー!全員撤収!」

 

どうやらアビドスの生徒たちは撤収するようだ。

 

『待て。』

 

しかし聞き覚えのある『声』によりアビドスの生徒たちは足を止めた。『声』のした方、銀行の入り口には仮面の大男、ジェイソンがいた。

 

「ジェ、……なんでここに?」

 

『俺の名前はハウンドだ。ボスの名前くらいいい加減覚えろ。イエローから連絡があった。そのカバンから発信機の反応があったとな。味な真似をしてくれるじゃねえか。』

 

瞬間銀行員の肩がすくんだように見えた。どうやら本当らしい。それにあの言い方、あの人が黒幕のようね。

 

『いますぐ発信機を取り出せ。また芝居をうったら、分かるな?』

 

そう言いながら彼は私達と戦ったときにも使った大型の拳銃を銀行員に向けた。

 

「ひっ、ひぃ!わっ、わ、わ、分かりました!!すっ、すすす、すぐに取り掛かります!」

 

トーンが本気(マジ)すぎてさっきとは比べ物にならないほど取り乱した銀行員はすぐに札束に酷似した発信機を取り出した。

 

「とっ、取り出しました!」

 

『イエロー、確認を。……今度は本当のようだな。お前達撤収だ!』

 

今度こそアビドス一行は撤退していった。

 

「や、やや、やつらを捕らえろ!!道路を封鎖!マーケットガードに通報だ!一人も逃がすな!!」

 

しばらくして……

 

「ふう、やっと静かになったねー。みんな大丈夫?」

 

「私は大丈夫。」

 

「わ、私も大丈夫です……。」

 

「アルちゃんは?」

 

アルの方を見ると目をキラキラさせながら入口の方を見ていた。

 

「かっ、カッコよかった……!まさかブラックマーケットの銀行を襲うようなアウトローが未だに存在するなんて!!」

 

なんか変なスイッチ入っちゃってる……。

 

「あらら……。アルちゃんあの子たちがアビドスだって全然気づいてないじゃん。それにこれはアウトロースイッチ入っちゃってるねー。」

 

「わ、私達はどうしましょう?」

 

「別にあの子たちを手助けする理由もないし、銀行に助太刀する理由もない。まあ社長の判断を仰ぎたいとこだけど、こんな状態だしね。一旦待k……。」

 

「こんなことしている場合じゃないわ!あの子たちを追うわよ!!」

 

そう言いアルは走り出してしまった。

 

「「「ちょっ、ちょっとアル(ちゃん)(様)!?」」」

 

==========

逃走中 ジェイソンside

 

いやーまさか発信機を仕掛けられるとは思わなんだ……

アヤネのおかげで助かったよ、ホント

それはそれとして追っ手を撒かないとね!

 

『ホシノ!そこの角を右に曲がれ!殿は俺がやる。俺はあとで合流する。』

 

「りょうかーい。うっかり捕まっちゃわないでよー。ほらみんな、こっちだよー。」

 

よし、みんな行ったな

ま、こっちはみんなと逆方向に誘導して適当にテレポートで逃げますかねー

 

大男撒き中

 

おーし!この辺でいいか!

テレポート!

 

ヒュン

 

「おっ、ジェイソンおかえり。撒けた?」

 

『ああ、真反対に誘導したからもう来ないだろう。で、今は何をしてるんだ?』

 

「さっき銀行員がバックにいろいろ詰め込んでたじゃないですか。その時に現金も一緒に入れちゃったみたいで数えた感じ1億円くらいあったんですよね……。」

 

ああ、使うか使わないかで揉めたやつね

さて、この子たちはどうするつもりなのかな?

 

『ふむ、でこの金はどうするつもりだ?』

 

「満場一致で捨てることにしたよ。一瞬もったいないという意見も出たけど、私たちに必要なのは書類だけだからね。何より、汚れたお金で借金を返済てしまったら今まで私たちのために利息を払ってくれてたジェイソンを裏切ることになっちゃうからね。」

 

あーもうなんでこの子たちはこう、涙腺が大決壊するようなことばっかり言っちゃうかなぁ

おじさん泣いちゃっていいかな?

 

「ジェイソンさん大丈夫ですか!?急に目を抑えちゃって何かありましたか?」

 

『いや、目にゴミが入ってな……。』

 

「それホントに大丈夫?あ、そいえばジェイソン、銀行の時の「あれ」どういうつもりだったの?私たちに罪を背負う覚悟があるかを聞いたのは他でもないジェイソンだったのに。」

 

『俺はあくまで覚悟があるかを聞いただけで罪を背負えとは一言も言ってない。それに「あれ」をしたことでこの一連の騒動は「ハウンド」という存在しない人間の仕業になった。これで俺たちに足はつかなくなった訳だ。さて、立ち話はここまでだ。さっさとここを離脱するぞ。』

 

「”待ってください!何者かがそちらに接近しています!”」

 

「全く、せっかくいい空気だったのにどこの誰かな?」

 

「”少々お待ちください。……あれは……べ、便利屋のアルさん!?”」

 

「はあ、ふう……待って!!」

 

アルちゃん!?どうやって追いかけてきたの?

 

「……!!」

 

「あ、落ち着いて。私は敵じゃないから……。」

 

「みんな、彼女に敵意はないみたいだから銃はおろしてあげて。」

 

スッ

 

「先生!?なんでここに?いえ、それよりもありがとう。そして、た、大したことじゃないんだけど……。銀行の襲撃、見させてもらったわ……。ブラックマーケットの銀行をものの5分で攻略して見事に撤収……あなたたち、稀に見るアウトローっぷりだったわ。」

 

相変わらず真面目というかなんというか、ちゃんと相手のことを分析できてるのはアウトローになる上で大切なんだろうけど、あまりにも光属性すぎてアウトローに向いてないという皮肉……

 

「ーーわ、私も頑張るわ。法律や規則に縛られない、本当の意味での自由な魂!そんなアウトローになりたいから!……そ、そういうことだから……な、名前を教えて!!」

 

「なんか盛大に勘違いされてる気がするけど、どうする?」

 

『まあ……名乗っても問題ないんじゃないか?」

 

「……はいっ!おっしゃることは、よーくわかりましたっ!私たちは、人呼んで……覆面水着団!」

 

「……覆面水着団!?や、ヤバイ……!!超クール!!カッコ良すぎるわ!!」

 

「うへ~本来スクール水着に覆面が正装なんだけどね、ちょっと緊急だったもんで、今日は覆面だけなんだー。」

 

「そうなんです!普段はアイドルとして活動してて、夜になると悪人を倒す正義の怪盗に変身するんです!そして私はクリスティーナだお♧」

 

一体何が君をそこまでアイドルに引き付けるのか……

 

「「だ、だお♧」……!きゃ、キャラまで立っている……!?」

 

「うへ、目には目を、歯には歯を。無慈悲に、孤高に、我が道の如く魔境を行く。これが私たちのモットーだよ!!」

 

よくもまあスラスラとそんな言葉がでてくるねぇ

 

「な、なんですってー!!」

 

おっ、初の生「なんですってー」だ!ほんとにUnwelcome School聞こえてきそう

 

「もういいでしょ?適当に逃げようよ!」

 

「それじゃあこの辺で。アディオス~☆」

 

「行こう!夕日に向かって!」

 

「夕日まだですけど……。」

 

少女撤退中(こっからカヨコsideだよ☆)

 

「よし!我が道の如く魔境を……その言葉、魂に刻むわ!私も頑張る!」

 

「なんとか追いついたけど。どうしよう……。いつ真実を伝える?」

「面白いからしばらく放置で!」

 

「あ、あの……。このバック、どうしましょう?あの人達が置いていったみたいなんですけど……。」

 

ハルカが何か大きなバックを持ってきた

 

「ん?これはまさか……覆面水着団が私のために……?」

 

「いや、それはないと思うよ……ただの忘れ物だと思う。」

 

「結構重いよ?何が入ってるんだろう。(カチャ)」

 

「「「「え!?」」」」

 

そこには大量の札束が入っていた

 

「な、ななな、なんですってー!!!」

 

この後オフィスで覆面水着団の正体を教えてまた同じ展開になったのは言うまでもない。

*1
例の顔で

*2
先生がキヴォトスに来た時のやつ

*3
オートマタに胃ってあるんかな

*4
それぞれのコードネーム ユメ=ホワイト、ホシノ=ピンク、ノノミ=グリーン、シロコ=ブルー、アヤネ=イエロー、セリカ=レッド、ヒフミ=ファウスト(なんで私だけ色じゃないんですか!?)




今回は「なんですってー」の二段構えでしたねw

あと前回のアンケートに答えてくださった皆様、ご協力ありがとうございます!アンケートよりこれからは8000字以上で書いていこうと思います。

高評価やここ好き感想などをいただけますとモチベーションアップになりますので気が向いたらしていってください!
考察や質問などもネタバレにならない範囲で答えますので是非していってください!

追記
車の仮免の勉強に集中したいので、しばらく投稿できません。終わり次第また投稿を再開しますのでお待ちいただければと思います!

皆さんにお聞きしたいのですが4000~5000字の短めと7000~8000字の長め、どちらの方が読みやすいですか?

  • 短めの方
  • 長めの方
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。