帝愛事務所
「はぁっ……」
重い溜息を吐きながら重厚な扉を閉めた男、24億&カイジたちの捕縛を目的とした追跡チームを任された
机の上にはカイジの最新情報……長期休載に入るまでの資料が乱雑に並べられていた。
「……おかしい、おかしいだろ……!」
遠藤は頭を
「俺は捕まえないといけないんだよ! カイジを……! 取り戻さないと……24億を!」
なのに、と遠藤は机を叩く。
「連載が……止まってる……。つまり物語は一歩も進まねえ……カイジの逃亡は止まっても俺達の追跡も止まるということ……! ……畜生ッ!」
いてもたってもいられず、遠藤は立ち上がる。
「俺は命がけで追ってんだよ! あの悪魔の
遠藤の脳裏に思い浮かぶ。帝愛に関係する者にとって絶対に逆らえない悪神、
早くカイジ達を捕まえて24億を取り戻さなければ自分の命が危ないという恐怖と、自分をこのような目にあわせたカイジと無能な部下と債務者達への怒りで気が狂いそうになっていた。
しかしそんな無能な部下や
無能な味方こそ厄介なものはない。しかしその無能な味方がいなければカイジ確保は達成できない。
そのジレンマが遠藤を苦しめた。
「俺は……俺は……いつまでこの地獄の中にいないといけない……!?
遠藤は天を見上げて叫んだ。
「頼む、作者……! もうこんな地獄は耐えられねぇ……! だから……早く連載を始めてくれっ……!!」