女子力の低いアストレア・ファミリア&転生ラディッツ 作:色々残念
【仙豆生成】で気を消費し、1日に2粒の仙豆を生成できるようになった俺は、毎日欠かさず生成していった仙豆を、用意した壺の中に入れて保管していた。
アストレア・ファミリアの面々には、勝手につまみ食いはしないようにと言っておき、俺の自室に置いていた仙豆入りの壺。
今日も生成した仙豆を入れておく為に壺を置いてある自室に入ると、壺の近くで大きく腹を膨らませて動けないようになっていた輝夜とライラが居たが、どうやら勝手に仙豆をつまみ食いしていたみたいだ。
仙豆をバリバリと何個も一気に食べたドラゴンボールのヤジロベーのように、腹が大きく膨らんで動けない状態になっていた輝夜とライラの2人。
1粒で数日何も食べなくても平気になる仙豆を一気に何粒も食べたことで、腹がいっぱいになり過ぎて動けない状態になっている輝夜とライラは苦しそうにしているが、勝手につまみ食いした輝夜とライラが悪いな。
「動けるか輝夜?」
「くっ、動けるように見えるか?」
俺の問いかけに、逆に問いを返してきた輝夜。
「そっちも無理そうだなライラ」
「ううっ、ラディッツ何だよこの豆、一気に6粒食べただけで腹がはち切れそうだ」
腹を膨らませたまま動けないライラだが、仙豆が只の豆ではないと気付いているみたいだ。
「だから勝手につまみ食いするな、と伝えただろ」
俺のその言葉に、此方から視線を逸らした輝夜とライラは、自分達が悪いことをしたとは思っているらしい。
「仕方ないからお前らの部屋までは運んどくぞ」
とりあえず動けない状態の2人を、それぞれの部屋まで運んでおいたが、腹が膨らんだ状態の2人を部屋まで運んでいる姿をアリーゼとリオンに見られ、物凄く顔を真っ赤にして走り去っていったアリーゼとリオンは明らかに勘違いしていた。
男性の部屋からお腹を大きくした女性が出てきたら、確かに何かしら勘違いしてもおかしくはない。
おかしくはないが、勝手に部屋に入ってきた輝夜とライラが仙豆をつまみ食いしたせいで誤解されるのは、納得がいかないというか、ふざけるなという気持ちにはなる。
勘違いしていたアリーゼとリオンによって、俺が輝夜とライラに手を出したとでも判断されたのか、女神アストレアから呼び出されて、実際どうするつもりなのかまで聞かれたが、完全に誤解されていた。
俺は輝夜とライラには手を出していないし、仙豆の食べ過ぎて輝夜とライラの腹が膨らんでいただけだと説明すると、女神アストレアは「あの子達をそういう目で見たことはあるのかしら」と聞いてくる。
「女子力が低いアストレア・ファミリアの面々を、そういう目で見たことはない」と伝えると、納得はしていた正義の女神。
「あの子達の女子力が改善されたらどうかしら」
なんてことを続けて聞いてくる女神アストレアは、アストレア・ファミリアの面々と俺をくっ付けたいと思っているのかもしれない。
「女子力が上がろうが、娘みたいには思えても女性とは全く思えないが」
嘘偽りなく正直に答えた俺に「やっぱりそうなのね」と頷いていた女神アストレアは残念そうだ。
そんな会話があったりもしたが、アストレア・ファミリアの面々に広まった誤解を解いて、俺が輝夜とライラに手を出していないと、なんとか証明することができたが、輝夜とライラの腹が膨らんでいた原因の仙豆が何なのかという話になる。
普通の豆とは違う仙豆は、1粒食べるだけで、数日間何も食べなくて大丈夫になる豆で、食べると傷や体力の回復も可能な特別な豆だと説明しておくと、半信半疑といった様子のアストレア・ファミリアの面々。
まあ、豆を食べただけで怪我などのダメージが回復すると言われても、信じられないだろう。
怪我をしてもらう訳にはいかないんで、とりあえずひたすら動いてもらって、疲れたところで仙豆を食べてもらうと、一気に元気になったことで体力回復効果を実感できたアストレア・ファミリアの面々は、新たな回復アイテムとして仙豆を持ち歩くことを決めたようだ。
アストレア・ファミリア全員に行き渡らせた仙豆は、1人3粒ほど持ち歩くことになり、ダンジョン探索にも役立っているらしい。
1粒で数日間何も食べなくて大丈夫になる仙豆があれば、ダンジョン内での食事を用意する必要が無くなり、その分回復アイテムなどの道具を沢山運べるようになったと喜んでいたアストレア・ファミリア。
経口摂取でしか効果がない仙豆以外にも、傷口にかけると効果があるハイポーションなどを多く持っていけるようになって、持ち運べる物資に限界があるアストレア・ファミリアには、とても喜ばれた。
生成できるようになった仙豆が役立っているなら、嬉しいことではあるな。
俺は俺でサイヤ人の特性を用いた修行に仙豆を使うことにして、全力で放った気弾を操作し、自らの身体で気弾を受け止めておき、気弾によるダメージを仙豆で回復するということを繰り返していた。
瀕死のダメージを受けてから回復すると戦闘力がアップするというサイヤ人の特性を活かした修行は、ドラゴンボールでナメック星に向かう孫悟空が行っていた修行でもある。
仙豆などの回復手段が無ければ危険な修行であるが、短期間で戦闘力を大幅に伸ばせる修行であるのは確かだ。
戦闘力がそれなりに上昇したことで、気の総量も増えて、1日に生成できる仙豆の量が10粒に増えたりもしたが、これで更に修行が捗るだろう。
修行を行ったことでラディッツの戦闘力は前の5倍程度にはなりましたが、更に修行を続ければ戦闘力はもっと増えますね