小城探偵事務所   作:無月

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キリがいい四話までは投稿した方が良い気がしてきた

四話は八時くらいに投げようかな


黒死蝶殺人事件

「いやぁ、申し訳ない。小城君。

 事務所を開こうと建物を探しているところだというのに・・・」

 

「いえいえ、そんなことはありませんよ。

 お気になさらずに」

 

(え? 俺、教授にも言ってないよな? どうして筒抜けなんだよ!?)

 内心の驚きと冷や汗を(おくび)にも出さずに、漆原教授の知り合いだという医師の前に小城は座っていた。

 

「私から奥さんか旦那であるあのいけ好かない蝶狂いに伝えてもよかったんだけど、どうにも奥さんの様子を見るに隠そうとしているように感じられてね。

 だから、あくまで内密且つ穏便に血液型の違いについて、また正確な血液型についてのことを知っておきたくてね」

 

 『いけ好かない蝶狂い』の時点でもはや小城は気づいている。

 自分がもはやあの『黒死蝶殺人事件』に関わってしまったことを。

 

「かまいません。

 あなたの知っている範囲であの斑目(まだらめ)家のお話を伺っても?」

 

「勿論! と言っても、私が知っているのもメディアで取り上げられている彼の情報とさして変わらないとは思うけどね。

 25年もの歳月をかけて幻の蝶・・・ 夜光蝶って言ったかな? それを蘇らせた奇跡の体現者。その奥さんはなんと20も年下の美人で、奥さんに似た可愛らしい娘を三人も持つ果報者。近々一番上の娘さんに婚約者を用意するとか・・・ なかなか順風満帆な人生を送る老人だよ。

 ただ病的なまでの蝶狂いで館には美しい蝶が飛び交っていたり、標本が所狭しと飾られて、挙句パーティーなどでは妻や娘に蝶の和装までさせる徹底ぶり。いやぁ、実に研究者って生き物は変わってるよね」

 

「それは・・・ 凄いですね」

 

(いや、それはもう研究者とか関係なく単なる変態だろ)

 

「でもさぁ、私は思うんだ。

 あれのことは昔から知っているけど、冬に雪山登山が出来るような男なんかじゃぁないって」

 

 教授が言っていたように彼もまた斑目が嫌いらしく、その言葉には嫌悪と嘲りが混じっていた。

 

「まっ、とにかくさ。

 僕の知り合いってことで話を通しておくから、ちょっと石川県の金沢にある屋敷まで行ってきてもらっていいかな?」

 

「わかりました。

 奥さんから話を聞けばいいんですね?」

 

「ついでにさぁ、あの蝶狂いの弱みでも握ってきてくれると嬉しいなぁ」

 

「何か、嫌なことでも?」

 

 どストレートなおまけに小城が恐る恐る問えば、医師は喜々として笑顔を向けた。

 

「蝶のあざとか、症例とか、オッドアイいたら報告してこいとか言ってくんだよね。あいつ。

 患者のプライバシーだっつうの、たかだかちょっと功績上げただけの研究者が思い上がってんじゃねーっつうの、俺は院長だっつうの」

 

 完全に愚痴の体勢に入りつつある院長に対し、小城は苦笑いする。

(あぁ、確かにこんな付き合いがなければあのジェイソンの皮を被ったシスコンサイコキラーみたいなの捕まえられないよなぁ・・・)

 

「わかりました。

 では、もう一つ尋ねてもいいでしょうか?」

 

「いいよいいよ。なんでも聞いて、私がわかる範囲なら答えるから。

 あいつの弱みを握るための素材になるかもだし?」

 

(どんだけ嫌われてるんだ、あの人。

 いや、原作でもまともな人間だと思ったことはないが)

 

「これだけ大掛かりな研究なら協力者がいると思うんですが、どなたか心当たりはありませんか?」

 

「そんなことでいいのかい?

 確か八重島大学とか言うところに支援して、協力を得ていたと思うけど」

 

「ありがとうございます。

 八重島大学ですね」

 

 しっかりと大学名のメモを取りながら、小城は内心冷や汗が止まらない。

(今、どの辺りだ!? あの死神(金田一)と鉢合わせなんてしないよな?!

 婚約者がいるっていうことは既に犯人である彼は侵入しているし、情報も原作とほぼ一致してる・・・ どうする!? いや、もう遅い! 俺はもう屋敷に行ってみるしかない!

 どうなる・・・!?)

 内心の冷や汗を隠しきりながら院長の部屋を後にし、病院を出る。

 

「金田一・・・ 居たら逃げる!」

 

 それだけを心に固く決め、小城は院長によって決められた日までに必要になりそうな情報を調べに走った。

 

 

 

 

 

 そして、その日は来た。

 小城は金沢へとたどり着き、駅まで迎えに来た使用人の案内と共に屋敷の前に立った。

 屋敷の前から既に溢れる蝶、蝶、蝶。

(うわぁ)

 

「素晴らしい屋敷ですね」

 

 棒読みになっていないか自信のない感想を告げながら、小城は圧倒されるように後退りした。

 

「申し訳ありません。

 お客様がいらっしゃるというのに、旦那様が御不在とは・・・」

 

「いえ、お気になさらずに。院長先生が日を間違えたのでしょう。

 それに今回は奥様に用があるので」

 

(しかもご丁寧に旦那様不在の日を狙ったんですね、院長)

 院長の配慮ともとれる行動に溢れるのは、『意地でも弱み握ってきてね☆』という願いだった。

 

「何でも遠方のオークションで琥珀の中に眠る蝶を落札しに行ったとか・・・ 真に申し訳ございません」

 

(べっこう飴で蝶包んで食べたらいいんじゃないかな?

 まぁいいやあんな変態、会いたくないし)

 屋敷から視線を逸らすように庭へと目を向ければ、そこには日本人形のような少女が立っていた。

 黒髪の美しく、左右で目の色が違う整った顔立ちの少女に小城は無意識に視線を合わせるように膝を折る。

 

「こんにちは」

 

「あの男の知り合い・・・?」

 

 いぶかしげな目を向け、警戒するように距離を取る少女に小城は笑みを向ける。

 

「あの男・・・?」

 

「旦那様のことです・・・ るり様は旦那様のことがどうにも苦手でいらっしゃるようで」

 

 首を傾げる小城にそっと使用人が耳打ちし、納得する。

(知っていたとはいえ、父親をあの男扱いか・・・)

 

「いいや、違うよ。

 今日はちょっとお医者さんに頼まれて、君のお母さんに会いに来たんだよ」

 

「本当・・・?」

 

 あの院長は『お医者さん』なんて可愛い生き物ではないが、小城の素直な物言いに警戒を解いたのか少しずつ少女は近づいてくる。

 

「うん、本当だよ」

 

「お兄ちゃんは、お母さんいじめない?」

 

 その発言に小城は一度使用人へと振り返り、問う。

 

「あの、僕ってそんな悪人面してます?」

 

「ムカつくぐらい整っておいでですよ、小城様。

 冗談はさておき、お嬢様はどうにも旦那様が奥様をいじめているとおもっていらっしゃるらしく・・・」

 

(やっぱり、俺より警察呼んだ方がいいんじゃないかなー?)

 実の娘にこれだけ言わせる旦那様はやはりまともな人間だとは思えず、小城は少女へと向き直って否定する。

 

「勿論、いじめたりなんかしないよ」

 

「約束、ね?」

 

「あぁ、約束」

 

 指切りで約束をして別れ、小城は溜息を零す。

(本当に・・・ 厄介な頼まれごとされたなぁ・・・)

 その後、玄関へと向かえば和服姿の美しい女性が迎え入れてくれた。

 

「いらっしゃいませ、小城様」

 

「様なんて結構ですよ、僕は院長先生の代理ですから」

 

(ん? 今、何か光ったような?

 まさか!? 今日、ここにいるのか!? 妹殺しの殺人鬼予定者!!)

 流石の院長であってもそちらまではわからなかったのだろう、彼がいる可能性が出てきたことに小城は焦る。

 だが、妙な行動をしだすわけにも行かず、小城は斑目 緑に案内されるがまま屋敷の一室へと入っていった。

 

「先生からは聞いています。

 私に聞きたいことがあるとか・・・」

 

「単刀直入に言います。

 あなたは斑目 紫紋さん以外の方と肉体関係にありますか?」

 

「なっ!?」

 

「あなたの娘さん達の血液型について、院長先生が疑問を持っておいでだったようですよ。

 公にも彼女達個人にも血液型はB型といいながら、実際はA型の筈だと。

 ですが、蝶ぐる・・・ 紫紋さんの血液型とあなたの血液型からではA型は生まれないと」

 

「そういうことですか・・・」

 

 何かを諦めたように首を下げる緑に小城は言葉を続ける。

 

「勘違いなさらないでください。

 私は別に紫紋さんから浮気調査を頼まれたわけではありませんし、単に院長先生から確認するようにお願いされただけです。緊急事態に血液型誤認による事故などあってはいけませんからね」

 

(だから、どうかあなたの計画の暴露なんてしないでください・・・)

 小城の願いは叶わない。

 

「聞いていただけますか・・・?」

 

 何故なら緑は零れそうになる涙をこらえながら、語り始めてしまった。

 全てを奪われた女性の長きにわたる復讐の日々を。長きにわたる苦痛と悲しみの日々を。

(聞きたくなかったよ・・・ でも、語りだしたら止まらなかったんだよ・・・)

 テーブルを挟んだ向こう側で泣き崩れる女性に、小城はなんと言えばいいかわからずに項垂れた。

 だがその瞬間、閉まっていた扉が勢いよく開かれる。

 

「嘘だっ!

 そんなの全て、出鱈目に決まってる!!」

 

(いたよ! 犯人(予定)!!

 やっぱ、さっきの光はこいつだったか!?)

 内心を(おくび)にも出さずに視線だけを向けて、さりげなくテーブルの上にあった灰皿を手の中に納めておく。

 

「小野寺さん・・・!?」

 

「その人は父さんを捨てたんだ! 

 あの男と共に父さんの研究を盗んで、財産目当てにあの男と一緒になった!!

 だって、そうじゃなきゃ父さんは・・・! 絶望に塗れて死ぬことだってなかった!!」

 

「まさか・・・! 徹なの!?」

 

(やめてー、家族のドロドロを俺の前で披露しないでー。やるなら他所でやってー。

 ていうかこれ、事件簿じゃないよね? もう三人姉妹殺してるとかないよね?)

 この場から逃げ出したい衝動を堪えながら、小城は落ち着いたふりをして腕を組んで顎に手を当てる。

 

「ちょっと待ってくれませんか」

 

「部外者は黙ってろ!」

 

「まぁまぁ、落ち着いて。

 僕はまだ緑さんからしか話を聞いていませんが、緑さんの話を聞く限りでは君は須賀さんとの間に出来た実子・徹さんですよね?」

 

「あぁ! そうだ!!

 だから僕は、この女に復讐するために斑目紫紋に近づいたんだ!!」

 

 感情的になっている徹に対し、小城は肩を叩いてソファに座るように促す。

 

「緑さんは、須賀さんが斑目に研究を取られた失意で亡くなったと思っていた。

 だが、徹さんの話を聞く限りでは緑さんにも裏切られたと思いこんでしまい、研究者としての未来のみならず、恋人すら失ったことによって絶望したということですね?」

 

 小城の冷静な言葉と分析に二人は黙り、互いに視線を合わせて戸惑い合っていた。

 小城はその沈黙を肯定と受け取り、言葉を続けた。

 

「では、本当のところ一体誰が須賀さんの論文を紫紋さんに提供したのでしょうか?」

 

「えっ・・・?」

 

「須賀さん本人が提供することなどありえない。ましてや、今の話を聞く限り緑さんということも当然ない。ならば、提供できる人間は限られている筈。

 だからこそ、須賀さんは緑さんに裏切られたと思った。そうですよね?」

 

「はい、彼は私に一番に伝えてくれました」

 

「夜光蝶の蛹を奪い、彼の研究資料を知っている・管理が可能な人物・・・ そう例えば大学の管理者とか」

 

 その言葉に緑が驚き、口元に手をあてた。

 

「徹さん、考えても見てください。

 発見した何かを知っただけで、それだけのものを緑さんが彼に知られずに奪うことなど出来ますか?」

 

「それは・・・ 確かに」

 

「いかに紫紋さんが蝶に対する知識が深くとも、発見を認めさせる資料を一から集めることは簡単なことではない。その資料ごと誰かによって手渡される必要がある」

 

「山野教授・・・」

 

「そう、大学教授ならば可能ですよね」

 

(というか、どの時点で自殺した須賀さん・・・!

 蛹の管理にしても、研究資料についても大学で奪われても盗難だろ!!

 緑さん以上に管理している人を疑うだろ、普通!)

 冷静を装いつつもツッコミが溢れそうになるのを押さえ、小城は二人の様子を見守った。

 

「俺は・・・ なんてことをしそうになっていたんだ・・・」

 

「悪いのは私なのよ、徹」

 

 感動的に抱き合う親子の前に立つ小城。

(あの教授、殺しに行かないよね? この親子)

 

「では、これからどうしましょうか?」

 

 一抹の不安から親子に問えば、二人もまた小城を見た。

 

『当然、教授をぶっ殺します』

 

(流石、自分の人生投げうってでも復讐を考えた親子だな!)

 

「冷静になりましょう、お二人とも。

 あの教授を殺したところで須賀さんはかえってきませんよ、それに大事な娘であり妹がいることをお忘れですか?」

 

「ですが・・・ 俺は何も知らずに母さんと妹達を手掛けそうになり、元凶である存在を見失っていたんです」

 

「とりあえず一度矛を収め、家族間の整理を行ったらいかがでしょうか?

 この館に留まることはあなた方にとっても苦痛でしょうし、それにるりちゃんは薄々何かを気づいていたようですよ」

 

 緑はそのことに驚いたように目を開き、徹は何事かと母へ視線を向ける。

 

「もしよろしければ、その山野教授の方は私に任せていただけませんか?

 あなた方に悪いようにはしませんし、けして須賀さんの不名誉になるようなことをしないとお約束します」

 

「お願いします。

 それであなたは・・・?」

 

 徹にそう問われた小城は二人の前へ、事務所を開いた時用にと用意していた名刺を差し出し改めて名乗る。

 

「まだ学生の身分ではありますが、今度探偵事務所を開く予定の小城拓也と申します。

 以後お見知りおきを」

 

 

 

 

 

 殺人を除いたことのあらましを包み隠さず例の院長さんに話したところ、物凄くいい笑顔を向けられた。

 

「グッジョブ! 小城くん。

 あとは私に任せておきたまえ! 須賀くんの名誉も守るし、あの大学も貶めるし、斑目の野郎の評判も見事落として見せるよ!!」

 

(ヤダこの人、怖い)

 どうやらあの変態のみならず、あの教授も随分と彼に嫌われていたらしい。

 調べられた資料を基に発表の不正は明らかとなり、須賀さんの名で正しく発表しなおされた。そして、それを知った緑さんは娘達を連れて離婚。紫紋の元を去ることとなった。

 

「これが妥当だな・・・」

 

 他人事のように週刊誌をめくりながら事務所でのんびり過ごしている僕の元に、一本の電話が入った。

 

「はい、こちら小城探偵事務所です」

 

「須賀徹ですが」

 

「あー・・・ お疲れ様?」

 

「いえ、本当にいろいろとありがとうございました。

 あの後、母と妹達と暮らすことも出来ています。父の無念も晴れたことでしょう。全部、小城さんのおかげです」

 

「いえいえ、僕は大したことはしてませんよ。

 ただ話す場を提供したぐらいです」

 

「それでも、そんなことすら僕は考えつかなかった。復讐だけに取りつかれて、母に確認しようともしませんでした。

 だから、ありがとうございます」

 

 電話越しに聞こえる彼の声と感謝の想いに、小城は何かが胸に落ちてきたような気がした。

 

「結局のところ、君が求めていたのは復讐なんかじゃなく、家族だったんでしょうね。

 大事にしてあげるんですよ、お母さんと妹さん達を」

 

 そのどちらも小城にはなく、ないからこそ大切にしてほしいと願っている。

(誰かもわかってて、どの業界にいるかもわかってるのになぁ・・・)

 それでも手は伸ばせない。二人のために、伸ばしてはいけない。

 

「はい、ありがとうございます。

 それでは失礼します」

 

 切られた電話を置きながら、小城は一人思う。

 金田一少年が関わるはずだった事件に関わり、それが発生する前に防いでしまった。

 これが良いことなのか悪いことなのか、小城には判断がつかない。だが・・・

(誰も死ななくてよかった)

 心にあるのは安堵の想い。

 金田一少年の事件簿における最年少被害者且つ家族同士の悲劇はなくなり、緑と須賀徹は幸せとなることが出来た。これは良いことなのだろう。

 

「探偵事務所、か」

 

 自分が人生を楽にするために作った、形だけの探偵事務所。

 だが、その形だけの探偵事務所を本当に動かしてみてもいいのかもしれない。

 

「全部を救えるなんて思わないし、思ってない」

 

 まして、自分自身が犯人になる可能性だってなくなったとは言えない。

 

「でも、やってやろうじゃないか」

 

 救える者を救わない理由はない。

 財宝がなくなるだけで救われる人生があって、金さえあれば起こらない事件だってある。

 正しく不正や事故が明らかとなれば、失う命が減ることだってある。

 

「さぁ、まずは人材確保からしようか」

 

 小城は人材募集のチラシから作成を開始した。

 

 

 

 

 

 人材募集を初めて一月後の事務所にて。

 

「それでですねぇ、母さんの新作のケーキがこれまた絶品でして・・・ 妹達も最近悪い虫が寄ってくるみたいで、いやぁ蝶みたいに可憐だから仕方ないとは思うんですけど。所長、一緒に〆に行きません?」

 

 人材募集のチラシを見て、いの一番に飛び込んできたのは彼・須賀徹だった。

 断る理由もなく許可をすれば、空いている下のテナントには彼の母・緑さんがカフェを開きたいと言ってきた。勿論、これも断る理由がないため、許可した。

(しかし、変われば変わるものだなぁ・・・

 原作では不死蝶になるはずだった彼が、母と妹に言い寄る男がいたら排除に動くようなシスコンマザコンになるとは・・・)

 

「兄さん! うるさい!!」

 

「所長、紅茶をどうぞ」

 

「ありがとう、揚羽くん」

 

 そういって小城へと紅茶を差し出すのは次女・揚羽である。そう徹のみならず、長女・舘羽、次女・揚羽もまたここに就職した。兄妹揃って有能なため歓迎はするが、大学等には出るように支援するつもりだ。

(しかし、揚羽くんはいいんだろうか?

 あのジェイソンの皮を被ったシスコンサイコキラーに嫁ぐ筈だったんだが・・・)

 

「所長なら別にいいんですけどね・・・

 なんなら三人まとめて」

 

(黙れ、シスコン)

 

「まさか、母も・・・! ですが、所長なら父と呼んでもかまわない!」

 

(消えろ、マザコン。

 っていうか、自分と同い年の息子とかやだわ)

 度が過ぎていく徹の扱いが事務所全体で雑になっているような気がするが、気の所為ではないだろう。

(ジェイソン、遠野英治か・・・ 調べておいた方がいいだろうな)

 

「まだまだ、やることがたくさんだなぁ」

 





タグ追加しようかな、『心の声がうるさい』とか『心の声が大騒ぎ』とか



この兄妹は絶対救いたかった。当たり前に兄妹をしてほしかった。
幸せになってほしかった
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