小城探偵事務所   作:無月

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独自解釈、原作改変、盛沢山。

三話目ー。


蠟人形城殺人事件 ③

 約束の時間となって言われた通りに衣装を着て、二人にも声をかけて共に向かえばマリア以外は既に揃っており、時間となったため南山の案内によって食堂へと通される。

 ドレス姿の美雪と一目で貴族男性とわかる衣服の明智と小城、それに対して頭巾に鈴までついている金田一はどう見ても道化師である。

 

「ねー、所長。なんなんすかね、こんな格好までさせられて」

 

「さて、ね? というか、本来なら僕は推理なんて御大層なことは向いてないんだけどね・・・」

 

「いや、探偵がその発言ってどうなんすか・・・?」

 

 金田一に正気を疑われるような目をされるが、小城はどうってことのないように答える。

 

「僕は推理なんてしてないよ。調査と捜索、護衛に報告・・・ 僕が探偵業でしてることなんてそんなことばっかりさ」

 

「そりゃそうですけど、この城とか欲しいと思わないすか?」

 

「君も知っての通り、僕はお金には困ってないからね。

 それにさっきのこの城の主(レッドラム)の紹介が正しければ、こんな山奥の城の権利なんて貰っても困る人の方が多いんじゃないかな? 移築費用の二億円を貰っても、こんな城なんて持て余すだけだよ」

 

 全員を盗み見るように眺めてみても彼らの真意が顔に書かれている筈もなく、それぞれが何故か不思議と体に合う衣装を着こなして立っている。

 

「開発会社が倒産したとはいえこれだけ精巧に作られた城だ、移築なんてしなくても『人里離れて静かな日本アルプスの麓で中世ドイツを楽しむ城ホテル』とでも銘打てば人は集まると思うよ。けど、それらを実行するとなると今後の人件費やこの城に必要な物を準備する費用を考えるとかなりの投資が必要になる。まぁ移築費用を回せば問題ない気もするけど。けど果たして、この城にそんな価値があるのかな?」

 

 つらつらと思いついたままに口にすれば、何人かがちらりと小城の方を視線を向けてくる。だが、小城はあえてそれに気づかないふりをし、金田一の方へ向き直る。

 

「なんて、ね。

 推理に自信がある人達ばかりみたいだし、自分の実力を他者と比べたくなる気持ちがあるんだろうさ。正直言うと僕には全くわからないけど」

 

「それならどうしてこんな企画に参加したのか、聞いてもいいかしら? 探偵さん」

 

 多岐川が小城の方へ歩み寄って疑問を口にすれば、小城はニコリと愛想よく笑って見せる。

 

「僕は金田一くんと明智さんの勝負の見届け人に指名されましてね。

 ついでに未成年である金田一くんと七瀬さんが遠出するとなると保護者の方が心配するでしょう? その保護者としての役割もあるんですよ」

 

「つまり、あなた自身は推理をする気もなければ、この城の所有権にも興味がないと?」

 

「ありませんね。

 先ほど言ったように僕は推理に自信もありませんし、基本は都内で生活しているのでちゃんと管理できるとも思えませんから」

 

「そう。

 けど、確かに国籍が違う方や、忙しく仕事をなさっている方達はあなたと同じように城の所有権なんて持っていても困る方が多いんでしょうね」

 

「多岐川さんはこの城が欲しいんですか?」

 

「私は作家だもの。資料を保管するのに部屋はいくらあってもいいし、都会の利便性よりも喧騒に嫌気がさしてるのよ。

 あなたがさっき言っていた改装なんかも、幸い作品が売れている今なら余裕もある。私一人が不便なく生活できるようにするだけなら、ホテルにするほどの大掛かりなものはいらないでしょうしね」

 

「なるほど。

 でしたら、もし私がこの城を手に入れるようなことがあれば、この城の所有権をお安くお渡ししましょうか?」

 

 冗談だとばかりに態度に示しながらも小城から出た言葉に、多岐川は笑った。

 

「それは良いわね。慈善家でも有名なあなたならこちらから無駄に金を奪うようなことはしないでしょうし、ぜひそうしてもらおうかしら」

 

「その話、僕も混ぜてもらってもいいですか?

 僕は基本アメリカにいますけど、日本に来た時の家が欲しいんですよねぇ」

 

 冗談にのる多岐川にさらにエドワードまで混ざれば、小城は快く頷いてみせる。

 

「かまいませんよ、コロンボさん。

 こうして会えたのも何かの縁です。一応ライバルにはなるんでしょうが、今後も良いお付き合いをしていきましょう」

 

「それなら僕のことはエディって呼んでください。コロンボだとあんまりにも叔父が有名過ぎて、自分でも緊張しちゃうんで」

 

「それなら僕のことも好きなように呼んでください。小城でも、拓也でもどちらでもいいので」

 

(いや、『刑事コロンボ』も実在してるのかよ。この世界・・・ ここまでくると明智さんの一族に明智小五郎がいたって聞いても驚かないぞ・・)

 

「では、小城さんで! 今後ともどうぞよろしく」

 

 握手を求められて応えていると、金田一が『うわぁ』とばかりにそれを眺め、美雪の服の裾を引っ張っていた。

 

「見ろよ、美雪。所長がまた人を誑し込んでるぜ」

 

「もうはじめちゃんったら、なぁにその言い方。

 小城さんは普通に会話を楽しんでるだけじゃない。はじめちゃんは同い年だと積極的に話しかけに行くのに、同性の年上となると身構えるわよね」

 

「そっ、それは仕方なくね!? だって俺のことを高校生だからって軽く扱う奴ばっかだしさ、かと思ったら妙に突っかかってくることが多かったじゃんかよ」

 

 金田一が言い訳するように慌てて弁明していると食堂につき、そこは与えられた部屋よりも煌びやかで、装飾なども一目で相応の額のものが使われていることがわかる部屋だった。

(ん? あの絵は・・・ マリアさんに似てるな)

 食堂の中央、暖炉の上に飾られた一枚の絵画は一人の女性のが描かれており、小城の考えに同意するようにマガドリ様も(*・ω・)(*-ω-)(*・ω・)(*-ω-)と頷く。

 

「遅れテ、申し訳アリマセン」

 

 小城が彼女のことを考えていたタイミングで背後から声がしたので振り返れば、そこには美しいドレスに身に纏った絵画の女性と衣装の色合いしか違わない彼女の姿があった。

 

「着替えニ時間がかかっテしまったデス」

 

 小城同様に振り返った金田一が彼女に見惚れており、金田一を突き飛ばして飛んできた真木目(バカ)が彼女をエスコートしているのを冷めた目で見る。

(人を押しのけてエスコートをする奴を好きになる人間がいるわけあるか、アホなのか)

 全員が席に着いたところで次々とコース料理が運ばれ、素晴らしい食事に楽しんでいく。当然マガドリ様の分は運ばれてこないので、申し訳ないと思いつつ『今日の食事は神棚に供えられた方のお食べください』と願えば、マガドリ様は頷いてから小城の椅子の下へと潜っていった。

 食後の飲み物を楽しんでいると、南山によって食後は地下でビリヤードをするように促される。

 

「それは強制? 私、出来れば部屋で原稿を進めたいんだけど。

 講談社の締め切りもそろそろ迫っているし・・・」

 

「しかし多岐川様。原則として全員参加ということに・・・」

 

 南山の『原則として全員参加』の言葉に渋々地下に同行し、皆でビリヤード台を囲ったところで金田一がいないことに気づく。

(あいつが一人で行動とか嫌な予感しかしないからやめてほしいんですけど!?)

 周りに不審に思われない程度にあたかもビリヤード台を見るように周囲をぐるりと見渡せば、明智も美雪に金田一がいないことを尋ねていた。

 

「ルールもわかんないし、めんどくさいってお風呂に行っちゃったんです」

 

「フッ、よかったら私がコーチしてあげましょう」

 

 そんなやり取りを聞きつつ、よく見ると自分の周りにいたマガドリ様もいなくなっていた。

(マガドリ様もいない!? いやあの子のことだ。金田一くんについていってくれた、のか? それなら彼が怪我するようなことはない筈だ)

 それ以外に何か変化がないかを確認していれば特に変わったところはなく、安心していればマリアが小城の傍へとくる。

 

「小城さん、ビリヤード、お上手デスネ」

 

「そう見えているならよかった。学生時代、先輩方に付き合って少し経験がある程度なので不安でしたが、まぐれが続いてるようですよ」

 

「フンッ、『過ぎた謙遜は嫌味』を地でいく男だね。小城探偵は」

 

 先程から不調が続く坂東が面白くなさそうに鼻を鳴らせば、その様子にアンダーソンがわざと明るくするように笑う。

 

「アハハ、駄目デスヨ。坂東サン。自分ガ負けソウダカラってソンナコト言っては」

 

「そうよ。そもそも彼は所長の身でありながら率先して現場に立つような探偵で、運動なんて無縁そうな評論家が勝てる筈がないわ」

 

 中年三人組の言葉を聞きながら肩を竦めれば、真木目が楽しげに笑う。

 

「ハハッ、言われたい放題じゃないかよ! 小城さん」

 

「昔からよく言われたことなのでかまいませんよ。

 ですが考えてみてほしい、仮に努力していたとしてそんなことを堂々と口にする方が謙遜よりも恥ずかしいものじゃないですか?」

 

 キューにチョークをつけながらサラッとそんなことを言うと、坂東の顔がさらに険しくなったがそれは小城が気にすることではない。

 

「それに僕みたいななんでも出来るけど突出した何かがない人間を、世間では器用貧乏や多芸は無芸というんですよ」

 

「良い言い方も出来ますよ? 小城くん」

 

 小城の背後に来た明智が微笑みながら告げれば、エドワードも明智が何を言うか理解したらしく声を合わせる。

 

「「オールラウンダー」、ですよね?」

 

 男二人からの誉め言葉に苦笑することしか出来ず、遊戯室でのビリヤードの時間は過ぎていくのであった。

 

 

 

 

「きゃあぁぁぁーーー!」

 

 強制仮装パーティの食事とビリヤードも終えて各々が自由な時間を過ごしていれば、場内に突然美雪の悲鳴が響き渡った。

 

「!? なんだ? 今の悲鳴は!!」

 

「遊戯室の方からだ!!」

 

 全員が何事かと慌てる中で小城は金田一と共に声の方へ走っていけば、遊戯室の前で顔を覆って座り込んでいる彼女の姿があった。

 

「怪我は・・・ ないようだね」

 

 彼女の体のどこからも血が出ていないこと、衣服に異常などがないことを確認したところで金田一が追いつき、彼女に声をかけた。

 

「美雪!? どうした!!」

 

「あ、あれ・・・!」

 

 震えた手で彼女が指さす先には当麻恵がビリヤード台に突っ伏すように倒れており、その背中の中央には深々とナイフが突き刺さっていた。

 

『!!』

 

 遊戯室を覗き込んだ多くの者に衝撃が奔るが、小城は血が見えなかったことから迷うことなく室内へと入っていく。

 

「皆さん、驚くことはありませんよ。これはただの人形です」

 

「大広間にあった蝋人形、ですか」

 

「なんだって!?」

 

「だっ・・・ 誰だ!? こんな悪戯する奴は!」

 

 小城に続いて人形に近づいた明智が言えば、金田一が驚き、坂東が場の全員が思ったであろう言葉を代弁した。

 

『皆さん、さぞ驚かれたことと思う』

 

 その状況を見ていたようなタイミングでレッドラムの声が響き、全員がその声に静まった。

 

『さて、これからがミステリーナイトの問題だ。

 当麻 恵の“死体”をよく検分し、犯人を割り出してほしい。健闘を祈る』

 

 プツリと放送が切れ、エドワードが頭を掻きながら考えだし、美雪も事件のヒントと言われても死体である人形一つしかなく、そちらへと視線を向ける。

 

「あら? 人形の手に何か・・・ ビリヤードの球?」

 

「なんでこんなものが・・・」

 

 目敏い彼女の言葉に誰かが不思議そうに告げ、坂東がダイイングメッセージをダイニングメッセージと言い間違えたことを多岐川が鼻で嗤い、各自の推理劇場が始まっている中で小城は場を全員をぐるりと見渡していた。

(当麻さんがいない・・・? だとしたら彼女は参加者ではなく、レッドラムの協力者ということか?)

 

「そ、それならこいつだって怪しいだろう! どうして一目で死体が本物ではなく人形だと理解し、一切の恐れもなく部屋に入っていくなんてことが出来るんだ!」

 

 金田一が坂東を犯人ではないかと告げた瞬間、彼が小城を指さして叫び出す。

(えぇー・・・ とばっちりぃ・・・)

 が、そんなことは心に留めて坂東の言葉を鼻で嗤う。

 

「な、何がおかしい!」

 

「いえ、その程度の根拠で犯人に疑われるとは思っていなかったのでおかしくて。

 推理小説やドラマによくある、探偵が紐解く前に余計なことを口にする三下・・・ 失敬、勤勉な新米刑事さんのような台詞だったもので」

 

「フッ、確かによくありそうな台詞ね」

 

 小城の言葉に小説家である多岐川も笑い、他数名もつられて笑い出す。

 

「なんだと! 貴様、無礼だぞ!」

 

「おや? 一切の根拠もなしに犯人として疑うことは礼儀を払っていると? それはどこの国の礼儀作法ですか? 是非ご教授願いたい」

 

 軽く頭を下げながら、胸に手を当てみせると坂東の顔はさらに赤くなり、小城に向かって怒鳴ろうとしたところで明智が止めるように割って入った。

 

「小城くん、あまり煽ってはいけませんよ。

 それから金田一くん、残念だが今の推理には大きな矛盾がありますね」

 

「明智警視!」

 

 金田一が『なんだよ』とばかりに名を呼べば、彼はしれっとした顔で続ける。

 

「この“被害者”はナイフを心臓で一突き、おそらく即死でしょう。即死の人間にビリヤードの球を握る余裕がある筈もない。

 つまり、このダイイングメッセージ事態が犯人の罠ってことになるんですよ。坂東さんに罪を擦り付けるためのね」

 

「じゃぁ、あんたには本当の犯人がわかってんのかよ!?」

 

 噛みつくように言う金田一に、明智はどこまでも冷静に頷く。

 

「えぇ、これから私がその謎を解いてみせましょう。

 『当麻 恵』を殺した犯人の正体をね」

 

 静かに始まった明智による推理劇場に、もはや他人事のようにぼんやり眺めていれダイイングメッセージは坂東に罪を着せようとした犯人の罠だと断言し、握られていたビリヤードの球は九ではなく六。そして、そんな凡ミスをするのはビリヤードに参加せず、ナインボール(行っていたゲーム)のルールを把握していない金田一であると告げた。

 

「フッ、さすがは明智くん! よくぞ見破った!! まさしく犯人はワタシだよ!」

 

 開き直って明るく笑った金田一にしらけた視線が突き刺さり、小城が溜息を零しながら尋ねる。

 

「あ~ぁ、こんなチンケなトリック、すぐばれると思ったんだ」

 

「で? なんでこんなことをしたんだい?」

 

「それが俺用に用意された簡易ベッドの隙間に、こんなもんが入ってたんすよ。

 で、俺はこの指示に従ってやっただけってわけ」

 

 REDRUMと書かれた手紙を全員に見えるように出しながら、ビリヤードをやらなかったことも、球を間違えたことも指示であり、蝋人形を運んだり、犯人であるにもかかわらずミスリードを引き起こすための推理を行うのも面倒だったとばかりに溜息をつく。

 

「お、おい、ちょっと待て!」

 

 が、そんな中で坂東が焦るように金田一を止める。

 

「ミステリーナイトって、まさかこれで終わりじゃないだろうな!?」

 

「さぁ? そうなんじゃないっすか? クイズ終わっちゃったし」

 

「冗談じゃないぞ! こんなくだらないクイズで終わりだなんて!!」

 

 金田一のあっけらかんとした答えに、彼は体を震わせて怒りを露にし、南山へと掴みかかる。

 

「こんなので納得いくか! 責任者を出せ! 俺はどうしてもこの城が必要なんだよ~~~!!」

 

「落ち着いてください、坂東さん。この程度のクイズならわざわざこんな城に呼び出す必要はないですし、参加者であるにもかかわらず犯人役と死体役に指定された二人に不利が多い。

 それならこれは、単なる前座と捉えるべきでは?」

 

 小城が宥めるように言えば、まるで聞いていたかのようにレッドラムの笑い声が響いた。

 

『ウォーミングアップクイズは楽しんでいただけたかな? 優秀な名探偵諸君には少し物足りないことだろう! だが、ミステリーナイトの本番はこれからだ! クックックッ・・・

 この後、諸君の前に本当の謎と恐怖が次から次へと姿を現すだろう! ワハハハ!!』

 

 レッドラムの放送を聞いて坂東と真木目が鼻を鳴らしつつも安心したようで、真木目に至ってはしれっとマリアの肩を抱きながら『この城をハワイに移築する』などという夢想を口にする。

(そんなんされたらドイツ人は発狂もんだし、ハワイ人からはブーイングだわ)

 小城に同意するようにマガドリ様が頷きつつ、南山が死体役であった当麻を呼ぼうと部屋を出ていこうとするとアンダーソンが皆で行って彼女を驚かせようと提案する。坂東が断ろうとしたが彼の肩に手を置いて無理やり押していき、彼女の部屋へと全員で向かうこととなった。

 

「当~麻サ~ン? 当麻サ~ン、もう生き返ってもイイですヨ~!」

 

 言い出しっぺであるリチャードが彼女の部屋の扉を叩いているが一向に返事がなく、どうしたのかとドアノブに手をかけても鍵がかかっていないことがわかる。

 

「返事がない・・・ それに鍵もかかってないみたいだけど」

 

 金田一がそう言って扉を開いた瞬間、足にビリヤードの球が当たり、それがどこから来たか追うように視線をあげていくと赤い水たまりが視界に入った。

 

「!?」

 

「っ! 金田一くん、美雪ちゃん、見るな!」

 

 咄嗟に二人の前に立って死体を隠したが、もはや遅い。

 赤い水たまりの先には先ほど遊戯室で蝋人形が再現していたことと全く同じ ――― 右手にビリヤードの球を握り締め、背中から短剣を生やした当麻 恵の本物の死体が鮮血の海へと横たわっていた。

 

 




相応の年齢の大人と皮肉気な物言いが多いので、小城の言葉がいつもより刺々しくなる傾向がある(;^ω^)

原作キャラの説明については事件の最終話の方がいい気がしてきたので、⑧か⑨で書こうと思います。
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