ベルは廃屋の中に入ると階段を上がり2階に姿を隠す。
(オラリオで手に入るルーンの1つ、読心のルーン。この先も此方の世界で色々と活躍してくれるルーンだ。手に入れない訳には行かない、それに)
ベルがじっと待っていると突如廃屋の扉が開き外から人を担いだドワーフの男が入って来る。
(セルゲン・ニルタ。外からやって来たプレイヤー以外の人間を捕まえ定期的にこの廃屋で惨殺する快楽殺人者、プレイヤーの数は減る一方で増える事は無い。故にあの第1ラウンドが始まった以降にオラリオに来た非プレイヤーがプレイヤーに襲われる事件が多発する様になる。奴もそんな加害者の1人、こんなゲームが始まってタガが外れたのか神殺しすら厭わなくなった男。神様も前の時間軸で標的になり廃神になった。処女神の名を汚されて)
ベルは10回目の記憶を思い出す。
『神様!!神様!!』
『あ…………ベル君』
『大丈夫ですか?帰りましょう』
『触らないで!!』
ベルはヘスティアに手を伸ばすがヘスティアはその手を打ち払い蹲るばかりでその人生のベルが終わるまで人目を避ける様に生きる様になった。
(あれから僕は全ての人生でここで奴を待った。もうとっくに憂さは晴れた、だが奴に読心のルーンを渡す訳にもいかない)
「へっへっへ。馬鹿な女だ、案内してやるって言っただけで簡単に着いてきやがって」
「ならお前は馬鹿な男だな」
「誰だ!!」
そう言って現れたベルにセルゲンは叫ぶがほぼ同時にベルはセルゲンの手足を切り裂く。
「ぎゃあああああああああああああ!!テメェ何しやがる!!」
「うるさい」
ベルは叫ぶセルゲンに簡単に蹴りを入れる。
「この!!ぶっ殺してやる!!」
セルゲンはそう言いナイフを振り回すがベルはそれを避けセルゲンの両手足を切り離す。
「があああああああああ!?貴様それでも人間か!?こんな事して何になるってんだ!?」
「何って、害虫駆除に理由が必要か?」
ベルはセルゲンを決して殺す事は無くひたすらに体を切り刻む。それがどれだけ続いたかセルゲンは死を望む様になる。
「殺…………せ」(殺…………して…………くれ)
「殺してくれって?そうだなイタズラに苦しめるのは僕も嫌いだ」
ベルはそう言い死神の鎌を振り下ろしその首を跳ねた。
| 切実な訴えが響き渡ります 入手条件を満たしました |
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| ここに隠された隠しルーン【読心のルーン】を手に入れました |
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| ルーンが自動で体に刻まれます |
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読心のルーン 効果:目の前にいる相手の考えが分かるようになる
じっと見つめる事でおぼろげながら本音も読む事が出来る 30m以内にいる相手にしか効果がない |
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(さて、念の為痕跡は消しておこう)
「共通スキル【痕跡消し】」
痕跡消し 効果:死体・血痕・指紋・足跡等の痕跡を消すことが出来る |
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緑色の光がベルのいた痕跡を消しやがて死体や血の跡すら消した。
(これも便利なスキルだ。さて、後は彼女に会いに行ってみよう)
ベルは考えを纏め終えるとその場を離れた。