ベルが読心のルーンを手に入れた翌日、ベルはとある酒場で1人食事をしていた。
「クラネルさん」
そこにウエイトレスの1人、リューリオンが現れ酒を注ぐ。
「こんにちはリューさん」
(リュー・リオン、己の力のみで13ラウンドまで生き残る実力者。けど、彼女は仲間候補じゃない。後に起こるとある騒動に利用させてもらう為に今日はコネクションを作っておく)
「こんにちは、3ラウンド連続での1位おめでとうございます」
「ありがとうございます。運良く戦闘系のルーンが手に入ったので助かりました」
「そうですか、私も初期に能力値を上げるルーンだったので助かりました。お互い生き抜きましょう」
「はい、そう言えば御存知ですか?大賭博場で近々プレイヤー向けの賭けの場を設けるそうです」
「プレイヤー向け?」
「何でもヴァリスの代わりに素材でやりとりするらしいですよ。僕も行ってみるつもりです。リューさんも良かったらご一緒にどうですか?」
「いえ、私には酒場の仕事もありますので」
「そうですか、じゃあもし行く時は声をかけて下さい。案内しますから」(やはりあの件が起こるまで彼女は動きを見せないか、でもこれで彼女に大賭博場=僕の紐付けは出来たはずだ)
ベルはそれから適当に雑談をし良い時間になった所で本拠に帰った。
それからあっという間に時が経ちベルは第4ラウンドを迎える前にショップの【本日のアイテム】を開いていた。
| 闇の影のグローブ 種類:手袋 クラス:エピック 効果:力+5・素早さ+4 武器の半透明化(夜にのみ適応) 使用条件:レギュラー以上 説明:夜になると闇に隠れ見えなくなるグローブ 持っている武器が半透明になる |
|---|
(死の夜と相性の良い装備だ。効果も悪くない)
「ベル君そろそろ時間だよ」
買ったアイテムの効果を見ながらベルは考えているとヘスティアから声がかかり顔を上げる。
「大丈夫だよね?ベル君は今のオラリオで一番強いんだから」
笑顔でそう言うヘスティアの体はやはり不安が拭いきれないのか若干震えている。
「大丈夫ですよ神様。絶対戻って来ます」
(神様は何時も変わらない。僕を心配し誰にも死んでほしくないと思っている。それが不可能な事であると知りながら、そして今回は特にそうだ)
ベルはヘスティアに笑顔で応えるとベッドに横になり意識が転送される。
そこは真っ白な足場が乱立する世界。
「あの、クラネルさん」
声を掛けてきたのは前回グランから区域代表の座を奪った男。
「今回も守っていただけますよね?」
へりくだった笑顔を見せるソイツにベルはフッと笑う。
「今のお前は狙われないよ。殆どのプレイヤーが転職したし命令する相手が居ないなら持ってても意味が無い。まぁ絶対じゃないけど余計な事をしない限り大丈夫な筈だ」
「そ、それは…………」
男が何かをいうより前に天使が舞い降りる。
『フフフフ全員集まった様ね、それじゃあ早速第4ラウンドのクエストを発表するわ』
現れたクエストの内容に殆どのプレイヤーが顔を青くする事になった。